甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

「ホログラム」 1月29日 インテレクチュアル・プロパティ

2011-01-29 23:00:00 | ライブ感想♪
いやぁ、素晴らしいものを見ました。
なんだか全然上手くまとめられないので、だいぶ不親切な記事です。すいません。
とにかくすごかった。未だに頭がぼおっとしてしまいます。また見たい。


Mr.ブレイン池田様の頭の中を探ろう、という(とんでもない衝撃の)ライブ。
池田様は中央の椅子にどっしりと腰掛けており、何も喋りません。
その池田様に代わって進行するのが、松橋さん・田所さん。
タキシード姿に身を包んだお二人は、至って冷静に、池田様の思考を具現化するために平然と進行していきます。
解答者席にいるのは、つよしさん、福田さん、根建さん。
このライブでは、池田様の思考を探るためのクイズが。
始めに、あるシーンが提示され、次に最後のシーンが提示される。
この間の部分には、どんな台詞が入るかというものを、3択の中から予想するというもの。

田所「では実際に、初めのシーンを見てみましょう」
松橋「インテレクチュアル」
田所「プロパティ」
今の何!?と騒然となる解答席を、一切無視して暗転(笑)

そして、このシーンを演じるのが、関町&児玉ペアでした。

<始めのシーン>
彼氏:関町
彼女:児玉
彼女「今日はどこに行こうか?」
彼氏「そうだなぁ……」

<終わりのシーン>
彼女「たぁくんだ~いすきっ☆」ほっぺにチュー(笑)

選択肢
①富士サファリパーク
②ユニバーサルスタジオジャパン
③とどのつまり

グッドプロパティ(正解)→①
ノットプロパティ(不正解)→②、③
②では、「ユニバーサルスタジオジャパン」がちゃんと聞き取れない彼女に彼氏がガン切れ。
③では、彼氏が「とどのつまり、僕は君と、えっちがしたいんだなぁ~~」

……と、こんな感じで進んで行きました。

途中、ちょっと台詞を間違えてしまった関町&児玉ペアを見て、福田さんがMC二人に
「今、ミスしましたよね?」と指摘。
それを受けた田所さんは、
「何言ってるんですか?あれはホログラムの映像ですよ」
ということで、実際に演じられているわけではなく、映像を映しだしている設定らしいです(笑)


全部流れを書くのは大変なので、あとは私の気に入ったものだけでもいいですか…??(笑)
シチュエーション「刑事」の2番(グッドプロパティ)。

<初めのシーン>
事件が起き、現場へ向かおうとする本部長(児玉)。
しかし、部下(関町)を現場に行かせようとはしない。
関町「先輩、僕も現場に行かせてください!」
児玉「駄目だ。お前は通常業務に戻れ」
関町「なんでですか、仲間が撃たれてるんですよ!!」
児玉「関町!!――」

選択肢②
「俺はもう部下を失いたくないんだ…」

本部長は関町に「俺はもう部下を失いたくないんだ…」と告げた。
以前、本部長には、今の関町と同い年の、川上という後輩がいた。
彼も同じように、以前この『赤い雪』という集団の事件に関わったのだが、殉職してしまった。
そのことが頭から離れない本部長。
しかし、関町は明るく言った。
「大丈夫ですよ。僕、昨日誕生日だったんです」
あの時の川上さんより一つ年上になった。だから、あの時と同じではない。
「川上さんの思いを、僕らが晴らしましょう」
その熱い思いに打たれ、本部長は関町と共に現場に向かった…。

(福田「……やばい、現場に行っちゃったよ!!」笑)

二人が到着すると、どうやらもう機動隊が突入し、事件が解決した後だったよう。
「なんだ、機動隊が突入したんだったら、僕ら来なくてもよかったんですよ!」
と、笑顔でテンション高く言う関町。
本部長は気をつけろ、と戒める。「まだ仲間が残っているかもしれない」
しかし関町は「大丈夫です、もう事件は解決したんですから――」
と言ったその時、銃声。
倒れこむ関町を抱える本部長。
「…関町?関町、関町ー!!!」


あまりの熱量に圧倒されてしまった。
こんな話を書いた池田様、そしてこれを完璧に演じ切った関町児玉、全員とんでもない人達だ。


最後に、MIP・モストインテレクチュアルプロパチャーの発表。
池田様が選んだのは福田さん。
最後に、脳(の模型。たぶん中身はゼリー) を福田さんに食べさせる池田様…(笑)
そして客席に向かい、
「次はお前の番だ!!」
で暗転して終わり。



なんだかわけわからなくてすみません…。
実は私自身も、よくわけわかってないんです…(笑)
とりあえず書き残しておきたくて、勢いだけでやりきってしまいました。

今回一番印象に残ったのは、池田様の配役というか。
適材適所、という言葉がぴったりなくらい、バランスのよいメンバーでした。
解答者の三人、それぞれタイプの違う人たちで。
つよしさんは、最後まで戸惑い続け、結果全問不正解。
福田さんは、池田様に圧倒されながらも冷静に分析。
そして根建さんは、感情を揺さぶられるとってもいい人。
ツッコミ役ではあるんですが、それぞれ違うタイプだったので、とても世界が広がったと思います。

田所さんと松橋さんも、とてもいいしもべっぷりでした。
池田様の思考を具現化させるため、自分達も池田様の立場になりきってプレイヤー達を困惑させるという。
見ているときは設定が面白くて笑ってしまいましたが、冷静に考えてみるとちょっと恐ろしい。
あの二人は、池田様にマインドコントロールされてしまったのではないだろうかとか。
それともマインドコントロールされたのではなく、池田様の才能に惚れ込んでしまい、自ら生活を捨てて池田様のために生きる人生を選んだのか……。
考えても仕方ないことですが、色々と明かされなかった設定を考えてしまいます。

そして、このレポもどきの分量からもおわかり頂けると思うのですが、私が今回一番やられてしまったのが、ホログラムの映像でした。
特に刑事の2番。
このお二人は本当にすごいんだなと、ひたすらノックアウトされてしまいました。
帰路につく際も、他にも注目すべき点はたくさんあったはずなのに、結局このお二人のことしか頭にありませんでした。
刑事の2番、グッドプロパティの解答は、設定自体はよくあるベタドラマ。
だけれども、終わり方がベタではありませんでした。
普通こんな内容なら、ハッピーエンドで終わるでしょう。
ずっと昔のことを忘れられない本部長が、一人の部下によってその過去を乗り越えることができるという。
しかし、そうはならなかった。
本部長は結局、過去に囚われていた自分を解放しようとしてくれた部下も失うことになるのです。
彼はきっと、これから先も、自分のせいで2人の部下を死なせてしまったという罪悪感に苛まれてしまうのではないか……。
ここまで考えるのは、私自身が気持ち悪いというのが大きなところなのですが、それにしてもやはりこの二人の力そのものだなと思っていました。
それぞれにぴったりの役なんです。
関町さんは非常にかわいらしく、「僕、昨日誕生日だったんです」「機動隊が突入したんなら、僕たち来なくてもよかったんですよ!」と無邪気に先輩に言っているところがとても似合っていました。
ちょっと籠の城のヤツガシラを彷彿とさせました。
雨プラのアンゴさんみたいな頼れるお兄さんもできるのに、かわいらしい年下とか後輩も出来るんですから、もう向かうところ敵なし。
この人は、本当に何でも出来るんですね。
一方児玉さんは、どこか影があるというか、過去に何かあってちょっと屈折している感じがぴったりでした。
これまでもそういうところをたくさん見てきたので、得意分野なのかもしれません。
加えて、最後の関町を抱きかかえながら叫ぶところが素晴らしかった。
初めは茫然としてつぶやくような声だったのが、後からどんどん状況を理解して叫んで行くところが…鳥肌が立った。すごすぎる。
そして気になるのは、自然とこの本部長の気持ちに寄れるような雰囲気に持って行ってるなということでした。
後輩のことも気になったのですが、結局本部長の視点に立って話を見ていた。
そうさせられたのは、二人の中でのパワーバランスが上手に取れているからなんだろうなと。
つくづく恐ろしい人達です。
前からうすうす気付いていましたが、確信に変わりました。私、この二人のこと大好きです。

大変失礼いたしました。
池田様のライブなのに、他の方について書きすぎてしまいました。
今回、池田様のあらゆる才能を見せていただいたのですが、結局謎が深まるばかりだった感じも否めません。
それほど、池田様のお考えになっていらっしゃることは奥が深いということです。
例えば刑事の中で言うと、ぬめぬめダンスを踊り続けるという選択肢のような、常人にはちょっと理解しがたい救いようのない展開はもちろんのことですが、
2番のような話もある意味、バッドエンドでどうしようもなく、ベクトルのちがった救いようのない話だと感じたのです。
つまり、池田様の本当の恐ろしさは、頭のおかしい話を書けるということだけではなく、それとはまた違ったジャンルの話も平然と書けるということ、
そしてそれらを自由自在に操れるということ。
テレビで求められていること、ライブで求められていること、ライブの中でもしずるや池田様ファンが集まるライブで求められていることは全て違って、どこでどの自分を出せばいいのか、俯瞰的に客観的に把握できているということだと感じたのです。
自分の中で、自分を使い分けていらっしゃる。
社会において、どんな人でも当たり前にやっていることではあるのですが、池田様の場合はその振り幅が大きすぎます。
だからこその魅力なのだなと思いました。
それでもご本人曰く、まだ2%しか満足していらっしゃらないようです。
今回だけで終わらせてしまうには、非常にもったいない。
ぜひまた池田様の思考をのぞかせて頂きたいです。
……ただ、ちょっと刺激が強かったので、出来ればしばらく間をあけて頂けるとありがたい所存です(笑)


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