甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

SIX GUNS (16/6/25)

2016-06-25 23:55:10 | ライブ感想♪
本日はSIX GUNSに行ってきました。
各組のコントとユニットコント。
それに、オープニングVと、
オープニングVいじりと、
衣装替えのため早く抜ける1組目の悪口と、
作家の中村さんが作ったシュール極まりないVTR。
定期ライブはこうやって、おきまりのくだりが増えていく場面がとても楽しいですね。

サルゴリラのネタ、商談。
だいぶ尺をたっぷり使って児玉さんの戸惑いを表現するという思い切った手法。
私は赤羽さんがバシバシツッコミ入れるネタの方が好みなのですが、
でもこういう不思議な空気感こそ本人達が本当にやりたいことなんだろうな、と思う。

ライスのネタは…タイトル難しいな、
とりあえず「ケンカの強い友達」って呼んでおこうかな。
まーこれが私の好みど真ん中!
激しいツッコミはなく、ちょっと変わった2人のやりとりが続いていく。これだよ、これ。
ライスに求めているのはこういう、
ちょっとズレた人たちの、当たり前に続く日常の表現。
もちろん、ツッコミがしっかりあるネタも好きなんですけども、
先月のSIX GUNSでやってた自転車事故のネタも、今月も、
ちょっと変な状況を柔らかく受け入れてしまう感じがとても好きなのですよね。
キツイこと言うけど、多分こういうネタはKOCには向いてない。勝てない。どうしてもそういう基準でネタを見てしまう自分がいる。
でも好きなんです。本当に、こういうネタ好き。こういう雰囲気こそライスの真骨頂だと思う。
ただ、同じようなパターンが続く中でも、しっかりとストーリーが展開していて、描けているところは、
また今までのこういう系統のネタより一歩進んだところなんだろうなと思います。
普通にストーリーとして好き。オチも可愛らしくて大好き。

そしてしずるは本当にすごいですね。
毎月「このネタKOCでやってほしい」って思うけど、
翌月に、さらにそれを超えるレベルを持ってきてくれる。
今日のネタそのまま2回戦に持っていっても、余裕で通過できるのではないでしょうか。
あまりの仕上がりっぷりに舌を巻いてしまいます。素晴らしい。
しずるのネタは、立てこもり犯の交渉。
発想自体はかなり新しいことやってるのに、
シンプルに大笑いできて、ネタを見た後の印象としてはバカバカしさが残る。
だから、コアなお笑いファンにも、たまたまテレビをつけただけの一般人にも、
どちらにも訴求力がある素晴らしいネタだと思います。

去年のキングオブコント決勝。
私は準決勝を見に行っていたのですが、そこでウケいたコンビが、決勝でことごとく力を発揮できずに終わってしまい、
私は絶望感みたいなものに包まれてしまいました。
お笑いファンにだけウケていても、世の中は認めてくれないんだと言われているかのようでした。
「観客」と一括りに言っても、その中身は一括りじゃない。
色々な人に色々なバックグラウンドがあって、知識があって、好みがある。
去年のKOCはそれを全く考慮してくれていなかった。
今年どうなるんでしょうか。どこへ向かうのでしょうか。
どんな「観客」に照準を合わせればいいのでしょうか。
そういう答えが何も示されないまま、戦いへ向かうことを余儀なくされる今年の芸人さん達は本当に大変だと思う。
でもそんな中で、今日のしずるは一つの答えを出したように思えました。
コアなファンにも一般層にも、どちらにもウケればいいんだという、
一番シンプルで、一番難しい方法で挑むのだと。

そろそろ予選を意識してくる時期になってきてしまいました。
ドキドキしますが、とても楽しみです。

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