夏喜のものろーぐのべる。

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久遠の縁~八犬伝物語~第40話炎上愛闘

2013-04-11 09:38:17 | 久遠の縁~八犬伝シリーズ~
「嫉妬は美しい、お前の力がほしいんだ、その身を焦がすような嫉妬の力は、私の復活へ」

視線を反らせないくらい、妖艶で美しい。

「ちょっと、あなた何なのよ。」

「お前の体、借りる」

その女は、すっと路香の体に入り込む。

「うっ」

「これで犬も、終わりだな」

「はあー、大丈夫かなあ」
心配した孝は、路香の家の前にいた。

「誤解しないといいけど」「もてる男はつらいな」

「えっ!」

孝の背後には、壮太がいた。
「びっくりした!」
「孝が見えたから。つか、何してるの?」

「誤解…されたみたい」
「じゃあ今すぐ解けよ」

あっさり。

「わかってるって」

そのときだった。

パリン!

勢いよく窓ガラスの割れる音が二階から聞こえた。

路香の部屋からだ。

「路香?」

孝が呼ぶ。

「この体はもう、確かに乗っ取った。玉梓がな。」

「玉梓!?」
「なんでまた…」

「これで手出しは出来ないだろう。犬どもめ」

路香の声で、確かに喋っていたのだ。

「復活のときは近い」