この土曜日、私が後見人をしているおばあさんの容態が急に悪化したということで、
急いで会いに行きました。
先週くらいから、ご飯を食べなくなっているということで、先日、施設の主治医と
職員さん、それから同じ施設にいるおばあさんのだんなさんも交えて、今後のことを
お話ししてきたところでした。
おばあさんは、個室に移されました。
熱が39度台、心拍数も高く、呼吸も苦しくて・・・顔色も真っ白でした。
もちろん、声をかけても応えはありません。
実は、そのおばあさんのだんなさんも私が保佐人をしています。
施設の職員さんにお願いして、だんなさんをおばあさんのところにつれて来てもらいました。
しっかりと状況を理解してもらい、気持ちだけでもおばあさんに寄り添ってほしいから
正直言って、その夜かもと覚悟をしていました。
夜中に電話がかかってきても、飛び出せるように準備をしていました。
嬉しいことに、その夜、私はぐっすり朝まで眠れました。
翌日の日曜日、面会に行って声をかけると、おばあさんは目を開けて返事をしてくれました。
熱も36度台。心拍数も下がっているとのこと。
私が冷たい手でおばあさんの手に触れると、しっかり握り返してくれ、笑顔でずっと
握り続けていてくれました。
帰り際、また来ますねというと、嬉しそうに笑ってくれました。
だんなさんも、私が行く前に会いに来てくれたそうです。
おばあさんは90歳。だんなさんは94歳。
だんなさんはいつも、奥さんのことを「よくやってくれた」とおっしゃいます。
おばあさんの生きる力・・・
だんなさんに支えられ、職員さんに支えられ、頑張っています。
消え入るようだったろうそくの火が、また少し強い火に戻りました。
橋本総合司法書士事務所