Peace of Mind を求めて…

悲しいことがあっても、必ず新しい朝は来るのですよね

電信柱エレミの恋(監督・脚本・撮影:中田秀人)

2012-05-04 22:33:11 | 映画・テレビ
今日は娘Tと2人で「電信柱エレミの恋」というストップモーションアニメーション作品を観てきました。

会場は石関町にあるギャラリーシファ
 
(階段も可愛らしくて素敵です☆)


「電信柱エレミの恋」は、中田秀人さんを中心とした「ソバットシアター」(男性4人の制作チーム)が8年の歳月をかけ、人形、街並み等すべてを手作業で作り上げ、細部にまで神経を行きわたらせて撮影された大変な力作です。緻密な人形、動物、街並みそして電信柱たちの細やかな動き、感情表現…

「撮影前の表情の調整だけで数時間、撮影作業も1日かけて数秒撮るのがやっと」…という気の遠くなるような作業を根気強く淡々とこなし完成されたこの作品は、あまりにも素晴らしく…あまりに切なく…最初から涙がこぼれてとまらず……最後は号泣しそうになりました…

すべてにおいて、気品に満ち溢れている作品なのです☆

携帯電話のない一昔前の時代…
レトロな赤い郵便ポストに公衆電話、黒電話、ラジカセ、手動の鉛筆削り…なつかしい昭和の香りが見事に再現されています…
道端の雑草、電信柱に貼られたポスターが剥がれた後の糊の跡まで、手を抜いていません…

ランドセルをしょった小学生の女の子と黒猫の悲しいエピソードには胸がつまりました。
…幼い女の子が、どうしようもない状況の中でとった精一杯の行動…理屈ではなくわかるんですよね………こういう繊細な状況設定を思いついた監督のセンスもすごいと思いました!

…電信柱と人間の恋???…あまりにシュールで、そんなの絶対ありえない!…と普通は思いますよね!?
でもね…ありえないのに本当に切なくて…全然違和感を感じないんですよ。。。エレミを心から応援したくなるんですよ!!!

今日は上映会の後、中田監督と、主催者である県立大学の齋藤先生とのトークイベントもありました。

中田監督は、見た目が強面なのですが(笑)、優しさと情熱を兼ね備えた素敵な方でした☆

声の収録は作品が完成する前に行わなければならず、結局8年もかかってしまったため、完成したときには声優さんの行方がわからなくなってしまっていた話。。。

原作「電信柱電子の恋」の作者に映画化の許可をもらうまでのエピソード。。。

それぞれのキャラクターには、映画の中では描かれていないバックグラウンドがあり、それを基に動きを考えていった話。。。(長老の木兵衛さんは、停電の翌日撤去される設定になっているらしい…

ある日偶然、駅で流れてきた音楽に魅せられ、tico moonさんに作品の音楽を依頼することになったいきさつ。。。

「優しくて、少し温かい。でも、何もかもすべてが幸せってわけじゃない。」

中田監督がこの作品で目指したこだわりも感じられ、興味深いお話ばかりでした。

トーク後に、監督と少しお話することができ、とても感動したことをお伝えしました。
監督は次の作品にとりかかっておられることを話してくださいました。
何年でも待ってますよ〜!!!!!
パンフレットにサインをいただきました。


ギャラリーシファでは5月27日(日)まで「電信柱エレミの恋の世界展」と題し、作品に登場するキャラクターたちや造形物が展示されています。
いろんな表情をした(気高さを感じる)エレミにも出会えます!

tico moonさんの演奏会やエレミの顔をつくるワークショップも…

上映会は後3回【5/12(土)・5/18(金)・5/26(土)】開催されるので、また観に行こうと思っています。

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ごめんね。。。リン

2012-04-29 23:00:37 | 愛犬リン
今日は、リンの混合ワクチン接種のため、行きつけの動物病院へ行ってきました。

久しぶりに行った動物病院で診察台にのせられ、体重をはかったところ…

先生から「う〜ん、体重が増えてますね〜」…というお言葉が。。。

去年と比べて1キロ以上太っていたのです。

ここから、毎日どんなものを食べさせているのか、先生の厳しいチェックが入りました

毎日朝晩与えているのは、買い物ついでにスーパーで購入している1キロ・500円程度のドッグフードですが……
   もう少し質の良い、1キロ1000円以上のものを与えた方がよい。

ドッグフードの上にささみ、ゆでたブロッコリーやさつまいも、リンゴ等をトッピングして与えていたのですが……
   ドッグフードの栄養バランスがくずれるし、食べ過ぎになる。果物は砂糖のかたまりなので、やらない方がよい。

おやつとして、牛皮にササミをまいた棒ガムを朝晩1本ずつ与えていたのですが……
   食べ過ぎ 

よく考えてみたら、自分たちの食事は玄米(県北の村で合鴨農法で作っておられるこだわりのお米)、有機野菜等、できるだけ安全なものを選んで購入しているのに、リンのごはんはスーパーの安いフードで…食いつきをよくするために、ふりかけをまぶしてあるような製品で…

素材の良いものは、そんなに安い値段で作れるはずがありません!…と先生に言われました。

そういえば、今朝リンを庭に放してやったら、いつもは元気に駆け回るのに、なぜか今朝はひたすら草を食べ続けていて…おかしいな、どうしたのかなと心配したのですが、先生にうかがうと
   草を食べるのは、体の中から何かを排出したいとき。胸焼けしていて、食べたものを早く外に出したかったのでしょう。

いろいろトッピングしたり、おやつを与えたりするのも、リンが望んだわけではなく、単に私の自己満足だったと思います。

本当にリンの健康を考えるなら、質の良いフードを適切な量だけ与え、余計なものを食べさせない方がいいんですね!

あとは一緒に遊んだり、散歩に連れて行ってやることでリンを大切にしてやり、愛情を示してやろうと思います

リン、今までごめんよ〜
これから気をつけるからね〜
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弁当配達人

2012-03-15 21:40:23 | 
毎朝5時半に起きて3人分(夫・娘・自分)のお弁当を作るのは、私の日課になっていて、玄米ごはん、野菜がメインのお弁当が、7時過ぎには3個台所のカウンターに並びます。

その後私は愛犬リンの散歩に出かけるのですが、けさは散歩から帰宅すると、娘Tがちょうど自転車で合唱部の朝練に出かけるところでした。

「行ってらっしゃ〜い!」と声をかけると、ヴァイオリンを背中にかつぎ、カバンやら体操服やら自転車のカゴにぎゅうぎゅうに詰め込んだ娘は、「遅刻する〜!!!」と叫びながら、風のように走り去って行ったのでした。。。(笑)

お風呂場でリンの足を洗ってやり、台所へ戻ってみると。。。

ガ〜ン!!!

カウンターの上に娘のお弁当が鎮座しているではないか………

どんなに遅く就寝しても眠いのを我慢して起き出し、栄養のバランスを考え、配色にも気を遣い、娘の喜ぶ顔を思い浮かべながら作り上げた、血と汗と涙の結晶が〜〜!!!(大げさ・笑)

我が家では、お弁当を忘れていくことは、市中引き回しの上貼り付け獄門!(こわっ)とまではいかなくても、百叩きの刑ぐらいには値する重大犯罪なのです!!!(笑)

ガックリと肩をおとし放心状態の母…

終わった。。。 と思われたそのとき。。。

すばやく娘の弁当箱をつかみ、足早に飛び出していく者が!!!

夫が、「追いつくかどうかわからんけど…」と言いながら、車で娘Tを追いかけて行ったのです!!!

…娘の高校は職場とは反対方向にあり、途中、開かずの踏み切りもあるため、忘れ物を届けているとこちらが遅刻する危険性が…

きっと夫も途中で引き返してくるだろう…と思いながら、あきらめの境地で私も出勤しました…

昼ごろ、娘Tから「お弁当食べた、ありがとう」のメールが…(夫が追いついたんだな、よかった〜

帰宅して、娘Tに事の顛末をきくと…

朝のホームルームの際、担任の先生が娘Tの弁当箱を教室まで届けてくれたそうな。。。(夫は結局途中で娘に追いつけず、高校の事務室に預けたようです。先生、ありがとうございました

娘いわく、「メッチャ恥ずかしかった〜〜」自業自得じゃい

私自身も高校時代、母親がお弁当の箸を教室まで届けに来てくれたことがあり、友だちの手前、ひどく恥ずかしかったのを思い出しました。。。

親子代々、親バカです

……3日後…

リンの散歩から帰宅した私が、カウンターの上に見たものは…

「あ〜!!!!! また忘れてる〜!!!」

さすがの夫も、「もうしらん」…と小さくつぶやくと、振り向きもせず出て行ってしまったのでした。。。(笑)
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「フクシマ」に想いをよせて

2012-03-11 22:49:05 | おでかけ
あれから1年…

岡山で「9.11」「12.11」のイベントにも参加しましたが、1年を迎えた今日、3.11「『フクシマ』に想いをよせて」というイベントに出かけてきました。
今回は横浜から帰省中の娘S、SのボーイフレンドのTちゃんも一緒に来てくれました。

今回のスケジュールは
10:00〜有機生活マーケット    (下石井公園)
11:30〜献花式典         (下石井公園)
12:30〜祈りのサイレントパレード (下石井公園→桃太郎大通り→石山公園)
14:30〜16:30 トーク&ライブ(石山公園)

カフェで見つけたチラシで今日のイベントのことを知り、詳しいことは何もわからないまま、とにかく10時すぎに下石井公園へ行ってみました。

たくさんのテントが並び、おいしそうな食べ物がいっぱいです!
無農薬野菜、天然酵母のパン…身体に優しい食べ物ばかりで、どれにしようか目移りしてしまいましたが…
娘SやTちゃんといろいろ買い込んで、手作りのケーキ、エスニックカレー、タコス、ベトナムのフォー、水餃子、おにぎり、乾燥いちじく…と次から次へ食べまくりました!!!(笑)おいしかった〜!!!
いいなと思ったのは、これらの食器がすべて使い捨てされず、リユースされていたことです。食器を回収する場所があって、そこへ返却しました。

かわいらしい動物さんたちも参加していて、子どもたちに大人気でした☆
 

11時30分になると、公園の奥にある石段の前で、みんなで黙祷し、献花をしました。
私達もテントで売られていたお花をそれぞれ買い、献花しました。
 

12時30分になると、パレードに参加する人たちが道路側に集まり始めました。
私たちもその列に加わり、桃太郎通りから石山公園まで歩きました。
前回12.11のパレードの何倍もの方たちが参加されていました。

私たちは個人的な参加でしたが、組合系?のグループで歩いておられる方たちが目立っていたかな?
小さな子どもさんを連れ、親子で参加された方も多く、歩くスピードもゆっくりで…。車道の左端を歩きましたが、信号でたびたび列が分断され、立ち止まる時間も長く……普通に歩いたら、20分もかからない距離を結局1時間半近くかけて歩きました。拡声器の使用もなく、静かで穏やかなパレードでした。

石山公園では、「9.11」や「12.11」のときと同じように、野外ステージの準備がされていて、自然食の出店も…。
(ここで祝島のひじきを購入しました!)
ライブのリハーサルが始まり、いよいよこれからトーク&ライブ☆☆…と楽しみにしていたのですが。。。

今日はものすごく冷え込む日で、雨は降るは、強風はふきすさぶは…春の装いで参加していた娘Sはブルブルふるえていて…
これ以上の長居はちょっと無理…と判断し、残念でしたがここまでで帰宅することになりました。

娘たちと原発のこと、これからの生活のこと…いろんな話ができたことがうれしい1日でした。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

……最近この動画をYou Tubeで見つけ、改めて原子力ムラに対する嫌悪感、怒りを強くしました。多くの人にぜひ観てもらいたいです!

フクシマの嘘
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豆皿だけのうつわ展

2012-03-10 23:41:17 | アート
アートスペース油亀で開催されている「豆皿だけのうつわ展」に行って来ました。


いつも土曜日は娘Tの習い事の送迎で半日つぶれてしまい、なかなか好きなことができないのですが、今日はレッスンが休みになり、自由な時間ができたのです!(やった〜☆)ちょうど今日からうつわ展が開催されていることを思い出し、夫も誘って油亀へ出かけました。(珍しいことに、夫が誘いにのってくれたんですよ!)

アートスペース油亀は、築130年の古民家で、「亀さん」という方が油問屋を営んでいたことからこの名前がついたそうです。入口はこんな感じです。


さすが築130年! 土間で靴を脱いで上がりこむと、床がギシギシ音をたて、微妙に傾いているので、一足一足踏みしめながら歩きます(笑)。

いつも楽しい催しを開催してくれる油亀は、私の大好きなアート空間なのですが、今回のうつわ展はまたまた素晴らしい☆☆
壁に作り付けの棚にはズラリと小さな豆皿が並び、部屋の真ん中に置かれたテーブルにも、奥座敷に置かれた棚にも、ちんまりとした可愛らしい豆皿たちが勢ぞろい!!!

丸いもの、四角いもの、三角のもの、言葉で表わせない変な形のもの(笑)、無地のもの、絵の描かれたもの、ザラザラしたもの、つるつるしたもの……どの器も個性的で、見ているだけでワクワクしてきます☆

最初は「見るだけにしよう。。。」と思っていたのですが、夫が「何か買って帰ろう」と言ってくれたので、家族で毎日使えるお皿を選ぶことにしました。

おかずをのせると絵が見えなくなるから無地のシンプルなものがいいかな〜?、シンプルで形がおもしろいのもいいな〜…どれもこれも素敵で、こんなにたくさんのお宝の中から選び出すのは至難の業です!

私がう〜んう〜んと悩みぬいている間に、夫はいつのまにか1枚を選び出し、しっかりと手に握りしめています!
そのお皿を見せてもらうと…うん!なかなかいいかも!!

…ということで、夫が選んだ作家さんの作品を、たくさんある種類の中から4枚選びました☆


かわいいでしょう〜!?
眺めていると、なんだか気持ちが明るくなるんですよ!私の一番のお気に入りは黒いバクさん☆
お皿の裏側の絵も素敵なんですよ☆


このお皿の作家は、広島在住の岡美希さんという方です。まだ20代の女性で、以前にもここ油亀で個展が開催され、私も見に来て、かわいらしいお茶碗やマグカップに魅了されたのですが、そのときは購入する勇気が出ませんでした。

今回は形が小さい分、お値段もお手ごろだったので、我が家の食卓を楽しくしてくれる器を購入することができ、るんるん気分で帰宅したのでした。

これから毎日、食卓に並びそうです
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残骸。。。

2012-03-06 23:12:22 | 愛犬リン
いつものように帰宅したある夜のこと、玄関を入ったところで、ん??、今日はリンが吠えないな〜、おかしいな〜と思いながら居間の扉を開けたのでした(リンは家族にさえも、しっかり番犬の役目を果たして吠えまくるのです。トホホ)

すると、そこで見たものは…!!!
なっ、なんじゃ、これは〜〜!!!???


私の愛用の(百均で買った 笑)おしゃれな?スリッパが〜〜!!!見るも無残な姿になっているではありませんか〜〜!!!

犯人はだれだ〜!!!。。。こんなことをするのはこの方しかいませ〜ん

いつもは私が帰宅すると、走って近寄って来るのに、今日はなぜか自分からケージの中に逃げ込み、耳を後ろにしてちぢこまり、ブルブル怯えているのです。。。(笑)

そうです。自分が悪いことをしたということはちゃ〜んとわかっていて、反省しながら震えているのです(笑)。

いえ、怒ったりたたいたりしたことはないんですよ。でも、過去に起きた同じ事件の際、家族みんなから「あ〜!!!だれがこんなことしたの〜!!!」という非難ごうごうの嵐にあい、「あれ、なんかいけないことしちゃったんだ」と、いたたまれない気持ちになったことを思い出したのかも…。

ボロボロにされたスリッパのことよりも、リンのこの情けない姿がおかしくて、家族みんなで笑ってしまったのでした
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夫の現状

2012-03-03 22:25:21 | 
低空飛行のまま、なんとか毎日を凌いできた夫ですが…

年末ごろから、急に調子がよくなった時期がありました……

こらーる岡山の山本先生も、顔つきや会話がしっかりしてきて、明るい表情の夫の様子を見て喜んでくださり、薬の量も少しずつ減らしてくださることになりました…

ただ、ずっと早朝覚醒というのか…朝の3時くらいに起き出し、朝までずっとヘッドフォンをつけて、AKBやアニメのDVDを見続けていて…それが少し気になったのですが…夜は10時ごろには寝ているので、それほど気にする必要はないのかな…と思い、あまり心配せず、そのまま見守ってきました…

朝は3人分のお弁当作りから始まり、リンの散歩、家事全般、娘の土・日の習い事の送迎まですべて担っている私ですが、仕事の残業が続きだすと、これをすべてこなしていくのはかなりしんどく、毎日ギリギリの生活を送っていました…

そんなとき…元気を取り戻してきた夫が、突然夕食作りを担当してくれるようになったのです…

もともとかなりのオタクである夫は、AKB48やその姉妹グループ等、アイドル関係のDVDを大量に収集し、気に入ったテレビ番組(特に「銀魂」「ブリーチ」等のアニメ)はすべて録画し、DVDに焼き付けて棚一面にズラリと並べている人なので、料理についても、かなりのオタク度を発揮し始めました…

ネットで検索したレシピを山のように印刷してはファイリングし、レシピどおりの材料を買い込んできて毎日日替わりでいろいろな料理を作ってくれるようになったのです。

残業で帰宅が遅くなる私に代わって、高校生の娘に夕食を作ってくれるのは本当にありがたく助かるので、うれしく思っていたのですが…

もともと肉類が大好きな夫が作るおかずは、肉が山盛りで味付けも濃く…添加物がいっぱい含まれた素材も多くて…
ベジタリアンではないけれど、野菜中心の自然な食事を心がけてきた私にとっては少々しんどくて…

夫がせっかくたっぷりとおかずを盛り付けてくれても、私にはちょっと多いから…と断って量を減らしてもらって食べてみたり…(もちろん感謝の気持ちは表わしていたのですが…)。

せっかく一生懸命作ってくれているんだから文句は言うまいと思い、毎日の高カロリー食に耐えていた私ですが、だんだんと夕食が苦痛になってきました…

加えて、夫は夕食を作りながらビールをガブ飲みし(私が帰宅したときにはいつも500ml缶2本が既に空になっています)、台所のカウンターに置いたブルーレイディスクプレーヤーで「銀魂」「ブリーチ」やオダギリジョーの出ていた「カメンライダー」等を大きな音で観ているのですが、内容が攻撃的で闘いの場面が多く、その音声は疲れて帰宅した私の神経を逆なでするようになり…(夫が夢中になって観ているので、「DVDを消して」とはいいにくいのです…「音を小さくして」と頼んだだけでも一変に不機嫌になってしまったので…)

夕食時も、夫は既にお酒が入っていることもあり、よくしゃべるようになったのですが…その内容は、職場の上司の批判ばかり…。「無駄な仕事が多すぎて効率的でない、仕事を全くしない同僚に注意もせず、野放しにしており、職場で不満が鬱積している」と…。

でもね。。。1年前、どん底の状態で欠勤・早退を繰りしていた夫の仕事を、文句ひとつ言わず、代わりに引き受けてくれていたのは、夫が批判している、上司その人なのです…

1人でもくもくと仕事をする方で、役職者としての才能は少し欠けているかもしれないけれど、決して悪い人ではないのです。
夫がなんとか退職せずに仕事を続けてこられて、居場所を残してもらえたのは、この上司のおかげだと私は思っているのです。

自分の体調が良くなってきて、仕事もできるようになってきたからといって、過去にどれだけ周りの人に迷惑をかけたか、どれだけ多くの方に助けてもらったかを忘れてしまったかのような夫の言動に、不安と共に違和感を覚えていました…

このころのハイテンションの言動を思うと、ひょっとして夫は「うつ病」ではなくて「躁うつ病」なのだろうか…と思うこともあります…

こんな状態が2ヶ月ほど続き……言動は少し異様だけれど、それでもうつ病はだいぶ治ってきたのかも…と少し油断していたら…

やっぱり、うつ病歴8年は、そんなに軽い歴史ではなかったようです…

あっという間に体調が落ち込んできたのでした…(泣)

夕食作りは再び私の仕事になり、夫は家ではずっと寝込むようになり、会話もほとんど無くなりました…。

また、これからも淡々と日常をこなしながら、家族の生活を維持していくこと、娘が自分のやりたい道に進めるよう手助けしてやること…

まだまだこれから先も不安は消えることはありませんが…「がんばらないけどあきらめない」ですね☆

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草間彌生 永遠の永遠の永遠

2012-01-22 22:42:19 | アート
草間彌生さんの展覧会に行ってきました。

大阪の国立国際美術館まで、鈍行列車を乗り継いで片道2時間半の小旅行です。

草間彌生さんの作品は、アートの島として有名な直島に、赤と黄色のかわいいカボチャのオブジェが展示されていて、直島へ行くたびにこのカボチャを観るのが楽しみでした。

今回の展覧会では、草間さんの驚異的な作品群を目の当たりにし、改めてその創作意欲に畏怖の念を抱きました。

美術館の入口です。


カボチャもありましたよ!


入口入ってすぐの導入部は撮影可でした。明るくてワクワクする空間です。


もう一箇所撮影可能だったのが、【チューリップに愛をこめて、永遠に祈る】です。
「白地に赤い水玉模様を配した彫刻が、同じパターンで覆われた部屋の中に置かれることで、空間と一体化」しています。
かわいらしいし、明るくてインパクトが強いし、80歳を超えて、こんなにモダンな作品を創られる草間さんのセンスに感嘆します☆
 

2004年から2007年にかけて制作された絵画シリーズ【愛はとこしえ】(50点)、2009年から始まり、現在も制作が続いているというシリーズ【わが永遠の魂】(47点)にも圧倒されました!

無数のミトコンドリア?、コンブ?、ミミズ?、鳥や目や人の横顔が、無秩序なのか秩序だっているのかわからないけれど、不思議な収まり具合で大きなキャンパスの中にぎっしりと並んでいます。
音楽に「ミニマルミュージック」(パターン化された 音型を反復させる音楽)というジャンルがありますが、草間さんの作品はミニマルアートと言っていいのでしょうか。。。

ズラリと並んだ作品群を眺めながら、草間さんが作品のひとつひとつを、どんなイメージで描かれたのかを考えるのが楽しくて、じ〜っと作品を見つめて私なりの作品に対する印象をつかんでから、パンフレットに書かれている作品タイトルを読んで確認する…という見方を繰り返してみました。

でも、草間さんの作品に対するイメージは、凡人の私の想像力をはるかに超えたところにあり、作品タイトルにこめられた思いを知るたびに、はぁ〜と感嘆してしまうのでした☆

映像コーナーでは、NHKが制作した草間さんのドキュメンタリー番組が放映されていました。
これを観て、ますますびっくり!!!

精神病院で暮らす草間さんの、日々の制作風景が映し出されていたのですが、80歳を超えた草間さんが大きなキャンパスに向かって動かしている絵筆は、下書きなど一切しないまま、少しの迷いも躊躇も無く動き続け、いつのまにか均整の取れた一つの作品へと完成されていくのです。その様子にはどこか鬼気迫るものがありました。

強迫神経症による自殺の恐怖と闘いながら、絵を描くことで力強く生き抜いてこられた草間さん…
「ピカソもウォーホールも出し抜いてトップにいきたい」
「1000枚でも2000枚でも描きまくって死ぬの」
「力の限り命の限り 私は闘っている」

本当にすごい方です! こういう方を天才と呼ぶのですね☆
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12.11原発いらないパレード

2011-12-17 15:45:35 | 日記
福島第一原発事故から9ヶ月……原発事故で大量の放射性物質が放出され、人々の暮らし、人生をもメチャメチャにし、子どもたちの健康が脅かされています……

それなのに……私の住む岡山では、自分たちに直接の被害がなかったからか、震災のことも、原発の事も、どこか他人事としかとらえていない人がほとんどで…

家族にはまだしも、職場で原発の話なんてしようものなら、明らかに浮いてしまい……

岡山だって人ごとじゃないのに…

島根原発や伊方原発も近くにあるし…
スーパーには産地が記載されていない加工品が数多く並んでいるし…
ウクライナやベラルーシと比べて、あまりにもゆるい規制値により、汚染された食材が普通に出回っている現状…
岡山の子どもたちが食べる給食の食材だって、本当に大丈夫なのだろうか…

震災瓦礫の受け入れの是非が問われる中、積極的に瓦礫を受け入れた石原都知事を賞賛する声も多く、放射能に汚染されていない瓦礫は受け入れるべき…という意見もきこえてきます…
山積みされた瓦礫の処理をすることが復興への第一歩と考えるなら、それに協力したいという気持ちは誰しも持つと思うのです…

だけど…だけど…すべての瓦礫の放射能値を一体だれが正しく計ってくれるのか…絶対に放射能を含んだ瓦礫を拡散しないとだれが保障してくれるのか…いったん受け入れてしまったら、取り返しのつかないことになる可能性もあります…

11月に野呂美加さんのお話会『いま、子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと』に参加した際、野呂さんが力強く語られた言葉…「汚染されていない地域に住む者の使命は、汚染された地域に安全な野菜を送ってあげることですよ!」…これを聴いたときに、やはり(心苦しくても)瓦礫の受け入れは断固拒否していかなければならない!と確信したのでした。。。

といって、農家でもない私が今何ができるのか…せいぜい募金や署名することでしか今まで関われていません…でも、原発には絶対反対!!!…この気持ちを、たとえ微力ではあっても何か行動で表わさなければ!!!

…と思い、参加してきました!

「12.11原発いらないパレード…岡山もやばい!!」


岡山駅東口のビックカメラ前に集合し、桃太郎大通りの車道をみんなで石山公園(岡山市民会館横)まで歩きました。

パレードの前の方は「原発おえまぁ」コールやアルゴリズム体操の替え歌を唄いながらゆるゆると歩き、後ろの方は津山から来られた若者たちの手作りドラムバンドの力強いリズムに乗せて「原発反対!」をコールし…

老若男女、小さい子どもさんの手を引いたり、乳母車を押したりしながら参加しているお母さんたち…
車椅子の方、お坊さん、いろんなメッセージが描かれた色とりどりの旗を掲げて行進する、たくさんの人たち…

初めて参加した私には、どういうつながりで集まってこられている人たちなのかよくわかりませんでしたが、とにかくゆるゆると、でも何か清々しい気持ちで最後まで歩くことができました。

石山公園では、あったかくて美味しい豚汁をいただき、重箱に何十個もおにぎりを作ってきてくださったご夫婦のご好意に甘えて、おなか一杯になりました。

このパレードを主催してくださった「子ども未来・愛ネットワーク」では、震災後、岡山へ避難してくる方たちのために住居や就職情報を紹介したり、避難してきた方たちのための交流会やイベントを開催したり…本当に頭が下がります。

これからも自分にできること、協力できることを探していかねば…と思っています。

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美しい中国映画☆

2011-11-22 20:39:33 | 映画・テレビ
11月に入って、心洗われるような美しい中国映画を2本観ました。

海洋天堂」(監督:シュエ・シャオルー)と「サンザシの樹の下で」(監督:チャン・イーモウ)という作品です。

「海洋天堂」は、余命わずかと宣告された父親が、男手ひとつで育ててきた自閉症の1人息子を、残された時間の中でなんとか独り立ちさせようと懸命に奮闘する姿がときには深刻に、ときにはユーモラスに描かれていて…涙ぼろぼろになりながら、心に深く刻み込まれる作品でした。

水族館に勤める父親シンチョンは、毎日息子のターフーを連れて出勤します。息子は泳ぐのが大好きで、巨大な水槽の中でいつも魚たちと一緒に泳いでいるのです。この、ターフーと魚たちとの競泳シーンがため息がでるくらい素敵です☆

残された時間で、息子に教えなければならないことはたくさんあります。。。服の脱ぎ方、卵の割り方、買い物の仕方、水族館の床のモップのかけ方、バスの乗り降り、…特にバスを降りる時の声の出し方を自宅で練習する場面はユーモラスで、とても微笑ましかった!

ターフーに淡い恋もめばえます。お相手は大道芸人の女ピエロさん☆
「藍色夏恋」や「言えない秘密」で魅力をふりまいていたグイ・ルンメイが演じていて、またまたそのキュートさに魅了されました☆本当に可憐な方ですね☆

実際、息子のターフーは21歳にもなれば、性的な問題も出てくるだろうし、こんなきれいごとばかりじゃなすまないだろう、もっとドロドロした事件も起きるだろう!と斜に構えた見方もできると思うのです…。
悪い人が一人も出てこない、周りのみんながこの親子を温かく見守り、助けようとする……美しい場面の連続に感動の涙をこぼしながらも、どこか心の片隅で、そういうマイナス面への思いが頭をもたげそうになったのも事実です…。

だけどね、な〜んかね、あえてね、そ〜んな見方をする自分がちょっと嫌になる…っていうか……主役の2人の熱演を観ていると、親子の強い愛情に胸がいっぱいになって、もうわざわざそんな偏屈な見方をすることはやめて、素直にこの作品の美しさに浸りたい!!!…と思ってしまった私なのでした。

ターフー役のウェン・ジャンは自閉症の青年役を見事に演じきっていたし、父親役のジェット・リーは抑えた演技で、愛情豊かに息子を慈しむ父親を淡々と演じていて、本当に心打たれました。

帰宅してからも、いろんな場面が次々に思い出されて…心に深い余韻を残してくれる作品でした。

「サンザシの樹の下で」は、文化革命下の中国で、農村に送られた女子高校生ジンチュウと、地質調査隊で働く青年スンとの出会いと別れを描いた悲恋物語。


この作品は、主役2人の組み合わせが最高ですね☆
こんなに清楚で無邪気な女の子をよくぞ探し出したな〜と感心したし、相手役の青年もさわやかで明るく、嫌味が無い笑顔で、この純愛物語にはぴったりでした☆

チャン・イーモウ監督といえば「初恋のきた道」も素敵な純愛映画だったけれど、主役のチャン・ツィイーの一途な可憐さに対し、相手役の男性があまりにも不細工で(すみません!)その点だけが残念だったので(笑)、今回は安心して作品に浸ることができました☆

この映画の予告編は何度か観ていたため、最後に青年スンは死んでしまうんだな〜ということはわかっていたのですが、文化革命下だし、きっと反革命分子として迫害を受けて亡くなるのだとばかり思っていました。(勝手に想像してました!)

ところが、なんと、スンは白血病を発症し、観るも無残な姿になって亡くなるのです!!!

それまでの清らかな2人の交際、胸がきゅーんとなるような切ない思いがいっぱい詰まった名場面(セメントで焼け爛れたジンチュウの足にスンが包帯を巻くシーン、自転車に2人乗りするシーン、2人で写真を撮るシーン、川の両岸でお互いに相手をジェスチャーで抱擁するシーン、サンザシの絵のついたたらいを手品だといって見せるシーン…)…そんな美しい場面が続いた後、突然ジンチュウに届いたのは、スンが危篤だという知らせでした…

そこで見たのは、どす黒い顔に半開きの目、手も足も黒い斑点で覆われた、酷い姿のスンでした…

それまでの若くて健康的でさわやかな青年が、一転してこんな姿になって現れたので、観客も思わず固唾を呑んで見守ることになりました…

映画の中で、声高に説明されていたわけではありません。
病気になったんだ…かわいそうに…とだけ思われる方もおられるでしょう…

でも、でも…地質調査隊という名目で党から命ぜられ、高給を与えられながら、きっとその危険性についておそらく何も知らされないままスンは働かされていたのではないのか…
何も説明がなかったけれど、ウラン等の鉱物を採掘していたのではないのか…

私には、今のこの時期だから…最後のスンの死が、ものすごく気になってしまいました…

白血病って、あんなに酷い死に方をするのか…
劣化ウラン弾のせいで小児白血病になったイラクの子どもたちも、あんな悲惨な姿になるのだろうか…と考えたら胸が一杯になってしまいました…

映画の本筋からはずれたところで、衝撃を受けた作品でもありました。。。
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原発関連の映画

2011-10-15 23:46:27 | 映画・テレビ
10月に入って、原発に関わる映画を3本観ました。

「チェルノブイリ・ハート」「あしたが消える−どうして原発?−」はシネマクレールで、「ヒバクシャ 世界の終わりに」
は10月8日(土)に3丁目劇場で上映され、藤田祐幸氏の講演「チェルノブイリ、イラク、そしてフクシマのこれから」も聴くことができました。

「チェルノブイリ・ハート」(監督・プロデューサー:マリアン・デレオ)
チェルノブイリで起こったことが、今現在福島でも起きています。
大量の放射能がばらまかれ、目に見えない放射能の恐怖と人々は闘っています。故郷を捨てざるを得なかった方たち…反対に故郷を離れる事ができない方たち……。

「直ちに人体に影響はない」という政府の見解は、長期にわたる内部被曝により、最大の被害を受けるに違いない子どもたちの命に対して、あまりに無責任で…怒りを禁じえません。

1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原発事故の16年後に撮影されたのが、この「チェルノブイリ・ハート」です。16年経っても、事故現場に近づいたとき、探知機は恐ろしい数値を指し示し、長時間の滞在は危険と警告します。
 
事故当時幼児だったと思われる若者たちが、何人も甲状腺がんを患っています。チェルノブイリハートとよばれる心臓に穴があく病気に苦しむ若者たちも映し出されます。
 
子どもたちが危険に晒されているとわかっていても、「故郷を離れ、仕事を見つけるのは簡単ではない、生まれ育った地を離れて生きてはいけない」…と答える親たちの苦悩…。

強制避難地区には今も避難せず、生活を続けるお年寄りが何人もいます…(「アレクセイと泉」にもそんな老人たちが登場しました)…そんな村を取材中に、監督は偶然、幼い子どもの姿を発見するのです!!! 「映すな!」と叫ぶ親の脅しにもひるまず、カメラはしっかりと、あどけない瞳の可愛らしい子どもの姿を捉えます! アル中の両親には、子どもを安全な場所で育てる能力がないのか…? あの子どもはその後どうなったのか…心配です。

事故後、地区で生まれる赤ちゃんの85パーセント(!!!)がなんらかの障害を持って生まれ、健康な赤ちゃんはたったの15パーセントで(逆じゃないんですよ!)、無事に生まれても免疫力が弱く、病気に罹りやすい…。酷い障害のため親に見捨てられ、遺棄された赤ちゃんが育てられている施設で、監督は重度の障害のある赤ちゃんを愛おしそうに抱き…抱かれているぬくもり、大切に思ってくれる人がいるということを伝えてあげたいと話されます…監督の思いがとても切ないです…。


「ヒバクシャ 世界の終わりに」(監督:鎌仲ひとみ)
今まで知らなかった恐ろしい事実を次々につきつけられ、とてもショックでした。

1991年の湾岸戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾の影響で、イラクでは小児白血病の発症率が戦前の4倍になっています。
経済制裁のため薬が不足しており、優秀な医者はいるのに十分な治療ができないまま、子どもたちが次々に亡くなっているのです…。どうしてこんな恐ろしい放射能汚染をもたらす兵器を作り、使用するのか…。無差別爆撃により、一般市民をまきこんでいることがわからないのか…。

そんな常識的な疑問は、残念ながら全く通用しないということが、アメリカのハンフォード核施設(長崎に落とした原爆を製造した核施設)が長年にわたり、風下地区に住む自国民に対しても、放射性物質を大量にばらまいていたという事実からわかってきます。

長年にわたり放射能汚染にさらされてきた、ハンフォード核施設周辺に住む全家族にガン患者が発生しており、そのすさまじい病歴の羅列には耳を疑いました。政府に保障を求める裁判を起こした男性が、鎌仲監督を車で案内して回るのですが、奇形児を産んだ母親が風呂場で子どもを溺死させ、自分も手首を切って死んだ…等、放射能の中で暮らしてきたそれぞれの一家がたどった悲劇は恐ろしいものでした。

しかし、それに加え、心の中にふつふつと湧いてきた言い知れぬ恐怖…それは…、その地区の方たちが、自分たちはこんなにひどい病気になった、と言いながら、その一方で、今でもりんごやじゃがいも等の農作物を広大な汚染地域で大量に作り続けており、その半分が日本へ輸出されている!というとんでもない事実!!!!!(ケンタッキーやマクドナルドのポテトは危険!!!)
自分たちが生きていくためとはいえ、うすうす危険とわかっている作物を輸出するって……ひどい。。。

これを知ってから、もう、私たちはみんな、知らないうちに多かれ少なかれ「ヒバクシャ」にさせられてしまっているのだ。。。と覚悟せざるをえない気持ちになりました。

ハンフォード核施設で働く科学者が、鎌仲監督のインタビューで「危険など全くない。自分は博士号をいくつも持っているんだ。その自分がデータを集め、安全だと言っているんだから間違いなどあるはずがない」とえらそうに言い放ったときの傲慢な顔には、怒りを通り越して唖然としてしまいました!!!

そして……肥田舜太郎さん(広島での被ばく後、60年にわたり内部被曝の研究を続けてこられた医師)が厚生省のデータを閲覧し、作り上げた統計結果には、戦慄を覚えました…

チェルノブイリ事故の10年後、北海道と東北地方で、乳癌患者が劇的に増加している事実が発見されたのです……
あの事故は、他人事ではなく、知らないうちに日本にも恐ろしい影響を及ぼしていたのです……
世界はつながっている…福島の放射能も、きっと世界中に広がっていく……
本当に考えれば考えるほど、絶望的な気持ちになりました……


●「あしたが消える−どうして原発?−」(製作:平形則安、溝上潔、里中哲夫)
チェルノブイリ事故の3年後、1989年に作られたこのドキュメンタリーを観て驚愕しました!
22年前のこの作品の中で、今回の福島原発事故は、ハッキリと預言されていたのでした…!

…このドキュメンタリーは、原発の現場監督として働いていた父親が、52歳という若さで骨癌死したことから、原発の安全性に疑問を持ち始めた1人の主婦の新聞投稿がきっかけで製作されたそうです。

原発で最先端の技術に携わることに誇りを持っていた父親は、原発建設の当事者であると同時に、原発に従事することで健康を害し、結局は被害者として無残な死をとげていたのです…
娘としては、原発=悪として、そこに従事していた父親までも非難されることは、本当につらかっただろうと思います。
でも、父親の死を無駄にしたくない!という思いで、医師や設計者たちを訪ね、真実を探っていきます。

知れば知るほど恐ろしく、悲しくなったのは、一番危険な場所で働いている原発作業員の方たちのことです。

藤田祐幸氏の講演の中でも、思わず泣いてしまったのは、この原発作業員の方たちの件でした。

作業員として原発で働いている方たちの中には、貧困に苦しむホームレスの方たちも多く、生きていくためには、危険とわかっていても自分の身体を犠牲にするしかないのです。被曝による体調不良で路上に横たわるホームレスの方たちを、スーツ姿のサラリーマンやハイヒールの女たちが、蔑むような目で見ながら通り過ぎていく…。原発労働により身体を壊し、ついには路上で亡くなる方を藤田氏は何人も見てこられたそうです…。人々が快適な生活を謳歌するその陰で、ひっそりと死んでいく人たちがいる…。こんな酷い犠牲の上に成り立っている私たちの生活って、いったい何なんだろう…

今現在も、福島原発では、放射能にさらされながら、危険を冒して原子炉の復旧作業に取り組んでくださっている大勢の作業員の方たちがおられます。この方たちのことを思うと、いつも悲しくてたまらない気持ちになります。

私にはただただ祈ることしかできません…

どうして世界がこんなところに行き着くまで、だれも止めることができなかったんだろう…本当に悲しいです…
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上関町長選挙

2011-10-01 23:04:42 | 映画・テレビ
中国電力が上関原発を計画する山口県上関町の町長選が9月25日に投開票され、原発推進派の現職・柏原重海氏が、反対派の山戸貞夫氏を破り、3選を果たしました…

1982年に原発計画が発表されて以来、選挙では推進派と反対派の闘いが続いてきましたが、今回も含めて9回すべて、推進派の勝利となってしまいました……それも、今回は現職の圧勝。。。

今回は福島の事故後でもあり、ひょっとしたら…という気持ちもあり…上関町の方たちの良心を信じ、祈るような気持ちで25日を迎えたのですが………残念です。できることなら、馳せ参じて何かお手伝いがしたかったです。。。

圧勝の理由としては、福島後の社会情勢の変化に対して危機感を持った推進派が、これまで以上に結束し、原発計画が無に帰した場合の町つくりを、反対派の新人ではなく、実績のある現職町長に委ねた…というところでしょうか。

折りしもNHKで、フェイス「密着 上関町長選挙〜国策に揺れる町の行方〜」という番組が放送され、興味深く観ました。

主役は、勝利した現職の柏原重海氏です。

過疎で、高齢化の進む上関町には原発しか生きる道はない!、生活を明日から止めるわけにはいかない!、と悲壮感たっぷりに明言されます。
そして、これからますます上関町が茨の道を歩んでいく事を知りながら、今ここで身を引くのは「男として」無責任だから立候補を決断した!と、苦渋の思いを語られます。(「男として」というところは「人間として」と言ってほしかったですね!笑)

これまでに国から、温浴施設=9億円、小学校施設=13億円など、70億円が交付され、今後も86億円が交付される予定だったそうです…。番組では、医療や福祉も原発のお金がなければ成り立たないことが強調され、町民の足として活用されている町営バス(交付金の900万円を使用)で、お年寄りが病院に通う姿が映し出されます…。

原発に関わる建設工事を当てにしていた建設会社の社長さんは、もう何ヶ月も仕事がなく、社員のクビを切るしかない…と神妙な顔で語られます。(でもこの社長さん、You Tube で見ると、工事を阻止しようとした祝島の80歳女性を蹴っ飛ばした方です!威圧的で柄が悪いおっさんだな〜と思ってました!テレビじゃあ、完全に被害者として扱われていますが…)

柏原氏は、国策ということで今まで協力してきたのに……今までの30年の苦しみを国に届けたい!、そして国が誠意を示してくれれば、我々は敗者ではなくなるのだ!と訴えておられました。(これからも国からお金をもらうことを期待しておられるのでしょう)

この番組は、完全に推進派の柏原氏の立場に立って制作されているので、きっとこれを観た人たちは、推進派に同情的感情を持つだろうな〜と感じました…

原発マネーがどれほど無駄な使い方をされてきたか(たとえば、すぐ近くにきれいな海があるのに、少人数の小学校に何億もする温水プールを作り、結局温水ではなく、冷たい水のプールとしてしか使用されていないという事実…)
選挙の際に、どんな汚いお金がばらまかれたか…

そもそも原発が安全でクリーンだと標榜するのであれば、どうして都会に作らないのですか?
なぜ建設予定地の住民に大金をばらまくのですか?…
自然を破壊する、危険なものだとわかっているからでしょう!

いくらお金をもらっても、ひとたび事故が起きて空気や水、大地が汚染されたら、人間は住めなくなるのに…
人間が生きていくこと自体が不可能になるのに…
福島の方たちが、今まさにその苦しみの只中におられるのに…

過疎だ、高齢化だ、というのは祝島でも同じだけれど、祝島の方たちのなんと元気で、生きる力に溢れていることか…
原発マネーなどなくても、自分たちで自立しようと、いろいろな計画をたて、助け合って生活しておられます。
そんな内容は、番組では全く取り上げられていませんでした…

上関町が、これから一体どういう方向に向かうのか…これからも注視していきたいと思います。
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岡山フィルハーモニック管弦楽団 第38回定期演奏会 エキサイティング ガーシュウィン

2011-09-23 22:32:01 | 音楽
今日はシンフォニーホールへ「岡山フィルハーモニック管弦楽団 第38回定期演奏会 エキサイティング ガーシュウィン」を聴きに行きました。

お付き合いでチケットを3枚購入した母から一緒に行こうと誘われたので、横浜から帰省中の娘Sも連れて3人で出かけたのですが…実は、、、全く期待していなかったコンサートだったのです。。。演奏者が舞台に登場するまでは……

岡フィルの方々が次々に舞台に現れて席につかれ、ゲストコンサートマスターの泉原隆志さんが登場し、指揮者のジョシュア・カンミン・タンさんが指揮台に上がられた時点で、むむむ!何かが違う!!!どこかが違う!!!そう、ものすごくステージが垢抜けている!!! 今日のコンサートはイケメンコンサートだったの???…目がらんらんと輝き、急激にワクワク感が高まり、娘Sと顔を見合わせてにんまり(笑)、舞台に目が釘付けになったのでした

なにしろ、コンマスの泉原隆志さんはスラッと手足が伸びた長身で、向井理さんに似たイケメン、指揮者のジョシュア・カンミン・タンさん(シンガポール人)はこれまた長身で茶髪!のイケメンなのです
否が応でも期待感が高まります!

1曲目の「パリのアメリカ人」からガツンとやられました
パリの喧騒を、軽快な木琴や車のクラクションを思わせる管楽器のユーモラスな演奏で活き活きと魅力的に奏でる岡フィルの皆さん☆ 絶好調です! ぐいぐいと観客をひっぱっていってくれます!!!管楽器のソロも秀逸、ヴァイオリンのソロもあり、泉原さんの伸びやかで麗しいヴァイオリンの音色を楽しむことができました☆

続く「ラプソディ・イン・ブルー」のピアニストとして登場した小曽根真さんを見て、またまた大興奮!!!
黒のシャツを粋に着こなした小曽根さんは、イケメンというのとはちょっと違うけれど(笑)。。。かっこいい「チョイワルおやじ」なのでした!!!

小曽根さんの演奏を聴くのは初めてだったのですが、ジャズの世界では世界的に活躍されている方なんですね!
力強いタッチで自由自在に楽しんで弾いておられ、アドリブ演奏が超絶☆☆☆
のだめでも有名になった親しみやすい曲風に加え、小曽根さんのガンガンにオーラを放つ存在感のある演奏に圧倒されながら、舞台上に繰り広げられるシンフォニックジャズの世界を存分に楽しませてもらいました♪

休憩をはさんで演奏されたのは、「ピアノ協奏曲ヘ調」です。
この曲は初めて聴きました(たぶん)。「ラプソディ・イン・ブルー」と比べると、かなり伝統的な協奏曲に近づいているそうで、ガーシュインは作曲にあたって、初めて音楽理論書を買い求め、楽式を学んだのだとか…。
岡フィルはますます絶好調☆ 打楽器・管楽器が精巧な演奏で小曽根さんのノリノリの演奏に見事に合わせ、観客を魅了してくれました。
最前列までお客がびっしり入ったシンフォニーホールに、拍手とブラボーの声が鳴り響きました。

アンコールは、小曽根さんがNHK−BS番組のために作曲された曲(クラリネット・弦楽器・ピアノ)を演奏してくださいました。叙情的で、美しく清々しい曲でした。

指揮者のジョシュア・カンミン・タンさんも、小曽根さんの自由奔放で迫力ある演奏を、知り尽くしているかのようにうまく操り、岡フィルの持つ力を最大限に引き出していたと思います。まだ若いし(20代??)、優しく物静かな雰囲気だけど、相当実力のある方ですね!

ゲストコンマスの泉原さんは、小曽根さんが即興部分で爆走(笑)しているのを、ニコニコして聴いておられて…その品のいい笑顔を見ていると、オケ全体が暖かく包まれているようで、とてもいい雰囲気でした☆

小曽根さんは曲の合間に、今回の震災で被災した方たちや動物への募金活動についても熱心に話され、人間的にも魅力を感じました。

今日はシンフォニーホールが沸き踊り、観客と舞台が一つになった、とても素敵な演奏会でした♪♪
行ってよかった〜☆
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『Peace』(監督:想田 和弘)

2011-08-20 11:36:00 | 映画・テレビ
想田和弘監督の『Peace』をシネマクレールで2度観ました。


1度目は、上映初日の初回【7月23日(土)10:00】、想田監督の舞台挨拶もあり、満を持して出かけました。
「選挙」「精神」…と拝見し、監督のドキュメンタリーを制作する姿勢に共感し、作品のおもしろさはもちろんのこと、監督の人間的な面でも魅力を感じ、隠れファンになっていたので、間近で監督にお会いでき、お話がきけてとても楽しかった☆

監督の義父母である柏木ご夫妻が日々取り組まれている高齢者、障害を持たれた方々に対する介護・支援のお仕事には、本当に頭が下がり、そういうお仕事ぶりを拝見するだけでも見ごたえがあるのですが、あちこちにいいな〜と印象に残る場面がありました。

前足が不自由な野良猫をなでながら、柏木寿夫さんが「自慢のハートを見せてごらん」というと、猫ちゃんが本当に素敵な大きなハート模様を見せてくれる場面!
見た瞬間、思わず笑ってしまった「泥棒猫」のいかにも悪そうな顔つき!

どうして全く利益のない「福祉有償運送」の仕事を続けているのか、との問いに対する寿夫さんの答え→「惰性じゃな」☆
福祉有償運送の仕事で、知的障害と足に障害がある植月さんの運動靴選びに付き添う寿夫さん、品評しながら靴を選んでいるときの2人の会話の妙☆

夫の野良猫の飼い方に対し、妻の廣子さんが不満を爆発させ、「夫の大キライなとこ!」と言う場面!(場内爆笑!!!)

肺がんの末期である橋本さん…
いつもビシッとスーツを着こなしているのに、住んでいる部屋は、ダニとネズミだらけ…
おしゃれをして診察に行った済生会病院で、優しいお医者さんや看護婦さんに囲まれ、人気者の橋本さんは元気そうにみえるのに、実は自宅ではかなりの血痰が…
来訪者である想田監督のためにわざわざワイシャツを着、ネクタイをしめたけれど、下が股引きのまま…(切ないです。。。)
橋本さんが突然兵隊に行ったことを話し出したときには(「第一線には行かなかった」と言われてはいたのですが)、思わず「ゆきゆきて、神軍」のことが頭に浮かび、これから何か恐ろしい告白(加害者としての橋本さん)が始まるのではないか…と身構えてしまいました。。。(結局私の取り越し苦労でしたが…。)

この日は上映後、、この映画の主役!柏木寿夫さん(監督の義父)も舞台に上がられました。
会場には、前作「精神」の主役・山本昌知先生(夫の主治医!)ご夫妻、「こらーる岡山」のスタッフの皆さんなど、地元岡山の、監督の身内のような方々が大勢来られていて、アットホームな舞台挨拶になりました。

質疑応答の際、一つだけ私もお訊きしたいことがあり。。。勇気を出して手を挙げようかどうしようか…と悩んだ末、結局時間切れで……(いつもながら小心者の私。。。
でも、帰り際、出口付近で柏木廣子さんのお姿を見つけ、意を決して話しかけ、答えをいただいたのでした!

それは…映画の最後に「追悼」という文字と写真で観客に知らされた橋本さんの死についてでした…

映画の中で、いつも穏やかで紳士的で、みんなの人気者だった(でも、見ていると切なくなる)橋本さんが、どのような最後を迎えられたのか…苦しむことなく、みんなに看取られて安らかな死を迎えられたのか…ということがどうしても気になったのです。。。

突然の質問に、柏木廣子さんから「橋本さんのお知り合いですか?」と言われましたが、「いいえ、映画を拝見して橋本さんのファンになり、最後に亡くなられたことを知って、安らかな死を迎えられたのかが知りたくて。。。」と(感極まって涙声になり)答えると、廣子さんは快く気さくに話をしてくださいました。

橋本さんには若い友人(カラオケ仲間?)が何人もおられて、具合が悪くなった際も、介護をしていた廣子さんたちにではなく、その仲間に連絡をされたそうです。病院に運ばれてからも、苦しむことなくみんなに看取られて静かに息を引き取られ、お葬式にも若い方たちが大勢参列されたとのことでした。

穏やかな死であったことをうかがい、私までほっと安らかな気持ちになれました。。。

2度目の鑑賞は、8月17日(水)、夏休みで帰省中の娘Sを連れて、一緒に観にいきました。

するとなんと、この日は主役の柏木寿夫さんが、4、5人の知り合いの方々を引き連れて観にこられていました。その中には、映画の中に登場する、(運動靴を買いに行き、回転寿司を食べておられた)あの植月さんも!(この日はヘルメットはかぶっておられませんでした!)

植月さんは女性の方と一緒に坐っておられたのですが、映画の中でいよいよ植月さんが登場すると、その女性が「出た、出た、出た出た〜!!!」とものすごくにぎやかになり、こちらも思わず笑いそうになりました(笑)!
植月さんご自身は「うん、うん」という感じで、特に言葉を発しておられなかったのですが、スクリーンにご自分の姿が映っているというのは、どんなお気持ちだったでしょう??

2回目になると、1回目とは違う場面に気持ちが動かされました…。
映画の中であちこちにちりばめられた、何気ない風景…(亀さんたちのユーモラスな日向ぼっこはどこで撮られたのかな???)
…自転車に乗って通り過ぎる黒人男性、手押し車を押し、ゆっくり歩く高齢の女性、松葉杖をついている人、介助の方と腕を組んで歩く白い杖の女性…
きっと監督は、この作品を撮っていく中で、(今までは特に意識して気に留めなかったであろう)こういった方たちの存在を今までよりも強く認識していくようになられたんじゃないかな…と感じました。

上映終了後、この日は出口に向かっておられた柏木寿夫さんに、厚かましく話しかけました☆(笑)
「ハートの模様のネコちゃんは元気ですか?」とおききしたら…「あの猫は死にました」とのお返事が…
「でもまだ、4・5匹います」とのこと…。
「舞台挨拶の初日に観に来て、とてもおもしろかったので、今日は娘も連れてもう一回観に来たんですよ〜」とお話すると「そりゃあ、ご苦労さんですなぁ〜」と言っていただきました(笑)。

監督の著書『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』とパンフレットに、監督のサインをいただきました


岡山が舞台となった「Peace」♪ 是非観ていただきたい作品です
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第8回 ヒロシマ賞受賞記念 オノ・ヨーコ展「希望の路」

2011-08-16 22:58:20 | アート
オノ・ヨーコさんが「美術の分野で人類の平和に最も貢献した作家」に3年に1度贈られるヒロシマ賞を受賞し、その受賞記念展「希望の路」が広島市現代美術館で開催されているので、観に行ってきました。

経費節約のため新幹線は使わず、在来線で片道3時間・往復6時間の旅でしたが、涼しい車両に座ってウトウト居眠りしたり、本を読んだり…のんびりゆっくり自分の時間を過ごしてきました。

広島駅からバスで5分の「段原中央」で下車し、動く歩道比治山スカイウォークに乗り…(まるでSFの世界!)


オブジェが展示されている公園の中をしばらく歩くと美術館が見えてきます。
  

階段を上ると、最初の作品「ウィッシュ・ツリー・フォー・ヒロシマ」がありました。
(作家:オノ・ヨーコ  CC:BY-NC-ND2.1日本)

白い箱の中に入っている白い紙に願い事を書いて、木に結わえ付けるようです。七夕の短冊みたいですね☆

ガラス張りの通路にはもう一つ、参加型の展示「マイ・マミー・イズ・ビューティフル」が…
(作家:オノ・ヨーコ  CC:BY-NC-ND2.1日本)

入館者が白い壁にカラーペンで、母親に対する思いを言葉や絵で自由に描いたり貼ったりしています。
「おかあさん、ありがとう」「おかあさん、大好きです」っていうのが多かったけれど、私はなんとなく気恥ずかしくて…観るだけにしておきました


今回のオノ・ヨーコ展は、動画の撮影はしない、フラッシュは使用しない等の条件を守れば写真撮影が可能!とのことで、人を写さないよう気をつけながら撮影をさせてもらいました。

会場に一歩足を踏み入れると、西洋風な古い木の扉がいくつも立ち並んでいます。床の上には白い折鶴が…。
白い壁には墨?で「世界平和祈念永遠」等、オノ・ヨーコさんの「ねがい」が書かれています。
(作家:オノ・ヨーコ  CC:BY-NC-ND2.1日本)


ガラス越しに外を眺めると、「再建−また建てればいいんだ、いいんだ」がありました。
(作家:オノ・ヨーコ  CC:BY-NC-ND2.1日本)

これは、今回の震災後に加えられた作品で、震災の被害に遭った家の柱時計、扇風機、タンス、便器などが置かれ、その周りをたくさんの白い折鶴が囲んでいます。その家に暮らしていた家族が、震災前に家の前で撮影した写真と、がれきの山となった現在の無残な家の写真が並んで展示されていて、ここに暮らしておられた一家はどうしておられるのか…胸が痛みました。

圧巻だったのは、地下の広い空間(2部屋)に繰り広げられていた鎮魂の作品群です。
暗幕の中の一つ目の暗闇には、「見えない人たち」と名づけられた、透明なプラスチック製ののっぺらぼうの人形たちがいくつも立ちすくんでいます。一定の間隔をおいて発せられる強い光によって、その人形や鑑賞者自身の影が、壁に設置された被爆直後の広島の絵(写真?)の上に重なるのです。

もう一つの部屋には、さらに衝撃的な展示「カバー」がありました。
薄暗い空間に整然と同じ向きに並べられた無数の物体…毛布で覆われた遺体を思わせるその物体の圧倒的な存在感に、粛然となり、心の中で手を合わせ、祈りたい気持ちになりました。

地下のこの2つの展示は、鑑賞者自身に被災者の悲惨な体験を想像させると同時に、否応なしに引きずり込み、体感させる大きな力を持っていました。。。

広島市現代美術館ではオノ・ヨーコ展と同時に、「つくる、ゆく、ヒロシマに想う」と題した無料の常設展も開催されていたのですが、こちらも素晴らしかったです☆(こちらも写真撮影可!)
展示作品がはんぱじゃない!!!…丸木位里・俊夫妻の原爆の絵をはじめ、荒木経惟の色鮮やかな花の群れ、池田満寿夫、ヘンリー・ムーア、キース・ヘリング、イサム・ノグチ、横尾忠則…そうそうたるメンバーの作品が、惜しげもなく展示されているのです!
  

そんな中、私が心惹かれたのは、都築響一さんの作品「広島太郎」でした。

広島太郎さんは広島大学卒のエリートだったそうですが、路上生活37年、広島では知らない人はいないそうです。
「だれもが『そこにいる』と知っていて、だれもが『そこにいない』ように通り過ぎていく。だれよりも存在感にあふれていて、だれよりも透明な広島太郎は、不思議な広島のカケラなのだ」と書かれた言葉が心に残りました。

それからもう一つ、岡本太郎さんの特別展示もありましたよ☆
メキシコのホテルのロビーに設置される予定だった壁画「明日の神話」や下の写真の「坐ることを拒否する椅子」「若い夢」など…。


とにかく見所いっぱいで、たくさんの素晴らしい作品に圧倒され、フラフラになった(笑)1日でした。
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