なおすけの転職blog

35歳にして転職を思い立ちました。その経過をblogに残したいと思います。

労使説明会

2008-11-28 01:43:46 | 転職
最近は会社側の社員に対する扱いの不信もあり、また少し転職情報を集めています。エージェントと2人ほどあったりしましたが、面談では単に登録して登録数を稼ぎたいだけ感(こちらも積極的ではないのもありますが)もあり、あまり有用な感じではありませんでした。

今日は会社側から裁量労働についての規定の変更の説明会がありました。

7月くらいの改定では、通常勤務社員についてはサービス残業の問題点が解消したのと、裁量労働者の深夜残業には、割増賃金(時給の150%ではなく25%分だけ)が出るようになったのだけは進歩でした。
反面、個人的には通常勤務者と裁量労働者の残業代の開きが大きくなったのが問題点だと思いました。

今回の説明会で、その部分の是正が入るかと思いきや、個人的には正直不満な結果に。

改定の概要は、現状の月額から1万円を引き、そこから45時間分の残業代として1万円を加算するというもの。
現状は会社との契約は、みなし労働時間8時間なんですが、多忙のため現状は8時間以下で終わってる人はいないと思います。(在宅勤務者は見えにくいのでわかりませんが)
今回の改定は、外部の労務士など詳しい方と相談しつつ行われたみたいですが、8時間オーバについて、業務時間実体がみなし時間より著しく乖離している場合にはみなし時間を是正すべき(支払うべき)という部分の抜け道に使われないか?が心配です。
このあたり質問をしても、明確な回答は得られませんでした。
(聞けなかった理由はあとで書きます)

また、月160時間の労働が、225時間労働で計算されることで時給が下がります。
これを是正するために補正を行うという説明がありましたが、全社員に対する調整と合わせて行われるため実体が非常にわかりづらい形です。

ちなみに総額が変わらなければ厚生年金には影響ないとのことで、唯一ここだけは安心しました。

ちなみにプロジェクトチームとして仕事している場合は自由度が少ないため、裁量労働を適合するのは不適切な事例もあると伝えたのですが、これもあいまいなまま終了しました。
ただ、今までまったく行われていなかった労働実態の把握は行われるそうなので、それの運用はまだ見守る必要がありますが、こちらも前進です。

どちらにしても、うちの会社で裁量労働者が、まだ労働の対価を正当に支払ってもらうには、まだまだ先が長そうです。

裁量労働は、「仕事の内容に対して適切な評価が出来ること」「年収が低いものに対してまで適用しないこと」ということが出来ないと、何でもかんでも裁量だと、一見会社側のコストが下げられたと思ったら、かえって上がってしまう危険性を持ってることも認識して欲しいです。

1.能力のある人が短時間で評価が高い仕事をキープしてしまい、楽に高給を取る
2.逆に拘束時間が長く、評価が低い(出来ない)仕事を皆が避け、仕方なく引き受ける人が損をしてしまう。
3.能力のある人が短時間で切り上げても、余裕がない会社はそこに積み増ししようとして、現実早く帰れない。(意外に上記2を仕方なく引き受けるような人がここにも当てはまり悪循環となる)
4.上記や低賃金によるモラルの低下

などの弊害もあるはずです。結局は評価する側がちゃんと見ているかですが、これが出来てると言う人ほど出来てない。(こういうのをちゃんと出来てると自信を持って言う人ほど、自分中心の価値観だったりする気がします)

なので、これからは裁量労働 = 人件費を換算しやすくなるという短絡的な運用だけで採用するのではなく、会社側と労働者側が一体になって残業を減らす努力とやむを得ず発生した場合のセーフティネットをしっかり行うことが、よい会社として成長する条件じゃないかなと思います。

最後になりましたが、質問に対して明確な回答が得られなかった理由ですが、質問したら、経営側の人から「言い方が対立してるような姿勢に感じて不快」といったニュアンスで返されたため。相手の議論を封じるのに、相手が下だと見ると「こちらの意図をわかってない」(と、言いつつわかりやすい説明はしてない…)とか「こちらはそちらのことを考えてるのに自分勝手で非協力的だ」という言い方をして意見を封じるような人が、もし社長になったら、そのときは会社を辞めたほうがいいでしょうね(^^;)