<脳の呼び名>
人間の脳は、大脳、小脳、脳幹からなっています。このうち、今日の話題になるのは「大脳」。さらに大脳の表面を覆う厚さ2~5mmの「大脳皮質」。さらに、そのうちでも「前頭葉」がターゲットです。
前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉は、「大脳皮質」が司っている機能(体感覚/運動/視覚/聴覚など)を大別して4つの場所に名前を与えたもの。さらに、その中をもっと細かい機能別に分け、分担する場所ごとに名前を与えたのが運動野、聴覚野・・・など。
~県~市~町と住所を呼ぶように、大脳の中にも、大脳 大脳皮質 前頭葉 運動性言語野 などという機能と結びついた場所ごとの住所があると考えればわかりやすいですね。
<大脳(新)皮質>
大脳の表面を覆う厚さ2~5mmの大脳皮質は、「新皮質」と「古皮質・旧皮質」に大別できます。呼び名の通り、発生的に古いのが「古・旧皮質」。新しいのが「新皮質」です。
「古・旧皮質」は、食欲、性欲など本能に属する活動を司っていて、「新皮質」は本能以外の知的活動を司っています。実は、生物のうち、大脳に「新皮質」をもっているのはサルやヒトなどの霊長類だけなんですよ。面白いですね。
もっと面白いのは、人間の感情の中でも“怒り”や“恐怖”は「古・旧皮質」が担っているのに対して、“喜び”や“悲しみ”は「新皮質」が担っていると考えられている点。
脳の構造から見ると“喜び”や“悲しみ”は動物の本能上にはない、といえるかもしれません。
<前頭葉>
他の動物と比べた人間の特徴って何?といわれると脳の発達が思い浮かびますね。
じゃぁ、脳のどこが発達しているのか。それは、「前頭葉」です。
他の動物の脳と比べて、人間の脳は体の割りにとても大きいんですが、中でも前頭葉の発達は普通じゃありません(ちょっと異常かも)。前頭葉の中には、[第一次運動野]、[運動前野]、[運動性言語野(後述)]などがあります。
<前頭前野>
「前頭前野」、というのが大脳の住所で具体的にどの場所を指すのか、調べたんですがよくわかりませんでした(知っている人がいたら教えてください)。
上の絵からすると、前頭葉のおでこ寄りの住所、[運動前野]、[前頭眼野]、[前頭連合野]、[運動性言語野]あたりが、「前頭前野」と呼ばれているのだと思います。
<運動性言語野>
なんで屋さんがいう「共認機能」。
そのベースとなる「共感」は、“ミラーニューロン”という神経細胞が関与していると考えられています。
で、このミラーニューロンは、[運動性言語野]にあります(大脳の住所では「大脳(新)皮質」「前頭葉」「運動性言語野」)。
[運動性言語野]は、前頭葉の一部であり「前頭前野」の一部。ですから、前頭葉がすごく発達している人類がもつ[運動性言語野]は、特有の発達のしかたをした箇所。人類固有の共認機能~観念機能につながる重要な箇所、と考えても大間違いはないでしょう。
ここまで読んでくれてありがとう。ついでに、いつものヤツを。
さてさて、
こうやって脳の構造を見ていくと、「テレビ脳」ってやっぱりヤバいと思いませんか?(あんまり思わないか)
テレビを見て大脳の「前頭前野」が不活性になるということは、人間の最たる特徴である「前頭葉」のほとんどが機能していないってこと。
「前頭葉」には、共認機能を司る[運動性言語野]もあれば、思考・推理・感情など知的活動に関与する[前頭連合野]もある。大脳の発生的にもっとも新しい要素である「人間らしさ」を特徴付けるおよそ全ての要素がそこにある。
ってことは、テレビの見すぎで「前頭葉」のほとんどが発達しないか機能停止してるってことになると、人間の人間たる部分が失われてしまうということ。
・・・つまり、人間じゃない!・・・は、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、大脳だけを取り出してみたら、人間と呼ぶには足りないってことになりそう。
いずれにしても、ヤバいってことです。
・・・・・・
私たちのご先祖様が、ものすごい逆境に立ち向かって立ち向かって、進化して進化して、がんばってくれたおかげで、今の私たちがあります。万物の霊長などといえるのは、ご先祖様のおかげ。
その努力をむざむざ捨て去って、消し去ってしまって良いわけがありませんよね。
なんとなぁ~くTVを見ているというあなた!考えてみましょう。
たしょう
参考
テレビもコミュニケーション障害を生む
脳を知り、脳を守り、脳を育てる
人間の脳は、大脳、小脳、脳幹からなっています。このうち、今日の話題になるのは「大脳」。さらに大脳の表面を覆う厚さ2~5mmの「大脳皮質」。さらに、そのうちでも「前頭葉」がターゲットです。
前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉は、「大脳皮質」が司っている機能(体感覚/運動/視覚/聴覚など)を大別して4つの場所に名前を与えたもの。さらに、その中をもっと細かい機能別に分け、分担する場所ごとに名前を与えたのが運動野、聴覚野・・・など。
~県~市~町と住所を呼ぶように、大脳の中にも、大脳 大脳皮質 前頭葉 運動性言語野 などという機能と結びついた場所ごとの住所があると考えればわかりやすいですね。
<大脳(新)皮質>
大脳の表面を覆う厚さ2~5mmの大脳皮質は、「新皮質」と「古皮質・旧皮質」に大別できます。呼び名の通り、発生的に古いのが「古・旧皮質」。新しいのが「新皮質」です。
「古・旧皮質」は、食欲、性欲など本能に属する活動を司っていて、「新皮質」は本能以外の知的活動を司っています。実は、生物のうち、大脳に「新皮質」をもっているのはサルやヒトなどの霊長類だけなんですよ。面白いですね。
もっと面白いのは、人間の感情の中でも“怒り”や“恐怖”は「古・旧皮質」が担っているのに対して、“喜び”や“悲しみ”は「新皮質」が担っていると考えられている点。
脳の構造から見ると“喜び”や“悲しみ”は動物の本能上にはない、といえるかもしれません。
<前頭葉>
他の動物と比べた人間の特徴って何?といわれると脳の発達が思い浮かびますね。
じゃぁ、脳のどこが発達しているのか。それは、「前頭葉」です。
他の動物の脳と比べて、人間の脳は体の割りにとても大きいんですが、中でも前頭葉の発達は普通じゃありません(ちょっと異常かも)。前頭葉の中には、[第一次運動野]、[運動前野]、[運動性言語野(後述)]などがあります。
<前頭前野>
「前頭前野」、というのが大脳の住所で具体的にどの場所を指すのか、調べたんですがよくわかりませんでした(知っている人がいたら教えてください)。
上の絵からすると、前頭葉のおでこ寄りの住所、[運動前野]、[前頭眼野]、[前頭連合野]、[運動性言語野]あたりが、「前頭前野」と呼ばれているのだと思います。
<運動性言語野>
なんで屋さんがいう「共認機能」。
そのベースとなる「共感」は、“ミラーニューロン”という神経細胞が関与していると考えられています。
で、このミラーニューロンは、[運動性言語野]にあります(大脳の住所では「大脳(新)皮質」「前頭葉」「運動性言語野」)。
[運動性言語野]は、前頭葉の一部であり「前頭前野」の一部。ですから、前頭葉がすごく発達している人類がもつ[運動性言語野]は、特有の発達のしかたをした箇所。人類固有の共認機能~観念機能につながる重要な箇所、と考えても大間違いはないでしょう。
ここまで読んでくれてありがとう。ついでに、いつものヤツを。
さてさて、
こうやって脳の構造を見ていくと、「テレビ脳」ってやっぱりヤバいと思いませんか?(あんまり思わないか)
テレビを見て大脳の「前頭前野」が不活性になるということは、人間の最たる特徴である「前頭葉」のほとんどが機能していないってこと。
「前頭葉」には、共認機能を司る[運動性言語野]もあれば、思考・推理・感情など知的活動に関与する[前頭連合野]もある。大脳の発生的にもっとも新しい要素である「人間らしさ」を特徴付けるおよそ全ての要素がそこにある。
ってことは、テレビの見すぎで「前頭葉」のほとんどが発達しないか機能停止してるってことになると、人間の人間たる部分が失われてしまうということ。
・・・つまり、人間じゃない!・・・は、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、大脳だけを取り出してみたら、人間と呼ぶには足りないってことになりそう。
いずれにしても、ヤバいってことです。
・・・・・・
私たちのご先祖様が、ものすごい逆境に立ち向かって立ち向かって、進化して進化して、がんばってくれたおかげで、今の私たちがあります。万物の霊長などといえるのは、ご先祖様のおかげ。
その努力をむざむざ捨て去って、消し去ってしまって良いわけがありませんよね。
なんとなぁ~くTVを見ているというあなた!考えてみましょう。
たしょう
参考
テレビもコミュニケーション障害を生む
脳を知り、脳を守り、脳を育てる
こんな話を本で読んだことがあります。
ヒトの感情の中で、最も原始的なのが、恐怖と怒り
なのだそうです。思うに、太古の人類にとって周囲
の現実(自然外圧や生存外圧)に抗うことができた、
つまり得体の知れないものに対する反応(可能性)
として、この怒りや恐怖という感情が起こるように
なったのではないでしょうか?
そうする事で、周囲の理解できない事象に適応した
のだ、と…(例えば視界が利かなくなる、夜の闇へ
の恐怖に怒りで適応した、とか…)
それが、観念機能の発達によって、同化対象が増える
ことにより、新皮質の部分が発達し、喜びや悲しみの
感情が生まれた、と…。
あくまで仮説なのですが、脳の発達過程と人類の
観念機能の形成過程を照会させると、意外に筋道
が通っているような気がします。
何の値打ちにもならない自己中な娯楽番組で、
長い長い進化の時間をかけて発達してきた脳の機能
を壊すのは、あんまりかわいそうです。
極限状況の外圧の中で、生き抜いてきた人類の進化の証=共認機能⇒観念機能の進化の証拠がそこに刻まれていると言っても過言ではないと思います。
また、女性がオーガズムに達するとき、前頭葉に著しい反応が現れることが解っており、人類の性機能を考える上でも前頭葉は極めて重要な部分です。
TV脳で前頭葉の機能障害が引き起こされるとしたら、それは性機能にまで影響する可能性が極めて高い。
そう考えると、「イケない」女性が大半となっている背景にも少なかれTV脳の影響があるかもしれません。
正直、ちょっと場違いな記事な気がして、コメントはもらえんだろうと思ってました。
Silentservisさん
>何の値打ちにもならない自己中な娯楽番組で、
>長い長い進化の時間をかけて発達してきた脳の機能
>を壊すのは、あんまりかわいそうです。
でしょ~。絶対そうですよ。
>あくまで仮説なのですが、脳の発達過程と人類の
>観念機能の形成過程を照会させると、意外に筋道
>が通っているような気がします。
そう。まさにそう思います。
脳に限らず、体の中を見てみるといたるところに進化の痕跡が見られるそうです。
あまり実感することはありませんが、「進化積層体」であるのは、現に生きている人すべてなんですよね。
NISHIさん
>女性がオーガズムに達するとき、
>前頭葉に著しい反応が現れることが解っており、
>人類の性機能を考える上でも前頭葉は極めて重要な部分です。
おぉ、この観点を忘れていました。いかんいかん。
性の充足(皮膚感覚など)を感じるのは脳。
性機能をいかに発達させても、それを受容する脳がなければ意味がありませんよね。
場合によっては、性機能はそのままでも、脳の中身を更新していけば、要求を満足できることはありそうです。
いずれにしても、性と脳はものすごく厳密に結びついていると考えて間違いなさそうですね。
>、「イケない」女性が大半となっている背景にも少なかれTV脳の影響があるかもしれません。
これ、面白い!追求してみたいテーマかも。
ところで、素朴な疑問。
オーガズムに達するときの女性の前頭葉の様子って、どうやって調べたんだろう?
さぼてんのはなさん
>患者さんする事ないので
>1日の大半をテレビを見て過ごすか寝て過ごしています。
>…これってもしかしてまずいんでしょうか?
NOぉぉ!!
TVを見っぱなしってのはマズいよぉ!
マジで大切なものが「抜け」てしまいそう。
じゃぁ、どうすればいいんだろう?
やっぱり読書かな。それも音読。
音読をしているときの脳は、全体的にものすごく活性化しているんですって。
あと、「読み書き計算」。
病室では、音読は厳しいかな。
だったら、「読み書き計算」がオススメです。
参考↓↓↓
http://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi17/mm17-45.html
最近、テレビを見る暇さえなく、忙しかったのですが…この間の日曜見てみたら…
なんかすごーく疲れました。頭が固まったって感じ
なんか、ちょっと納得です
逆に人との何気ない会話って結構憶えてたりする。
受信だけしているときって脳が働いていないからでしょうね。
実は脳が休まってるからなんだね。
先日、看護師の友人とも話していたのですが、テレビって好きなときにチャンネルを変えて、好きな部分だけ見ることが出来るので、好きなことしか知ろうとしなくなったり、受信のみになることでコミュニケーションできなくなる・・・という気がしました。
テレビって、怖いですね。
人類は強い牙もなく、早い足もなく、サルのように木の上に逃げる腕もなかった。
そのために、生き残りをかけて、身体の形態的進化より、脳の観念進化を選んだ。
この身体で生き残るために脳でずっと考えてきましたた。
だから脳そのものより入れ物としての脳が乗る身体の構造条件が、進化の原動力となったし,さらにいうとその周囲の環境条件が最も重要となった。
簡単に言うと脳の構造は脳が決めているのではなく、身体とその環境が決めているといえます。
だから人類は外圧に適応してきた(=外圧適応態)ことに生きてきた意味があるし、これから生きていく意味もそこにあると思います。
そういう意味では、環境破壊、経済破局、精子半減など活力源となる外圧は、無限にありますね.
僕は小学生の頃はテレビは一日30分しか見ちゃダメ!って決められてました。だから絵ばかり書いてました。マンガですけど。
当時は友達の話について行けずに嫌でしたが、今となっては親に感謝です