ブログ de なんで屋 @東京

みんなで「これからの社会」を考えるために、『場』と『認識』を提供する社会事業です。

1/25なんでや劇場レポートⅡ『生命の起源にせまる2~中心体が司令塔になれたのはなんで?~』

2009-02-01 12:44:58 | なんでや劇場
みなさん、こんにちは

なんでや劇場レポート1に続きます。
真核生物では細胞分裂の司令塔といわれる中心体ですが、
もっと生物の歴史をさかのぼって、
原始的な原核生物にもあるの?? というところを見ていきます

続きを読む前に、ぜひぽちっとお願いします
にほんブログ村 政治ブログへ  


原核生物には、中心体と呼ばれる部分はありません
じゃあ、中心体みたいに、分裂時に腕を伸ばしてDNAを引っ張っているものはないか? と見てみると……ありました

細胞骨格 と 収縮リング というのがそれで、
前者は細胞を支えるもの、後者は細胞分裂のときに細胞をちぎる働きをします。
材料は中心体とおなじ、タンパク質とヌクレオチドです。

まず、細胞が大きくなる段階で、
細胞骨格が伸びる = 細胞骨格のタンパク質が増える。
大きくなったところで、この細胞骨格が中心から崩れ始めて、それにDNAがくっついて、細胞の両端に引っ張られていきます。
まさしく、パックマンみたいに、DNAが細胞骨格に食いついていくみたいな感じです
このとき、エネルギーの受渡しも発生してるのでしょうね。

また、このとき消失したタンパク質が、細胞をちぎる役割をする収縮リングに利用されている可能性が高いです。
タンパク質が分解と生成を繰り返して、常に入れ替わりながら細胞の働きを担っているのでしょうね。
何事も効率よく再利用が重要ですね

このように、細胞骨格の大きな特徴としては
伸び縮みする
ヌクレオチドを使って、エネルギーのやり取りができる
この2点が考えられます。
これによって、原核生物の分裂を司っていると言えるでしょう


でも、ここで中心体原基ではなく、膜それ自体に分裂を司る機能があった可能性も考えられます。その辺も検証してみましょう。

生物は、生体膜といわれる細胞膜に包まれています。
この生体膜はリン脂質が主成分なのですが、しかしリン脂質だけで膜を作っても、物質を何も通しません
これじゃあ、生物の体の元になるタンパク質などの材料も集められません…

そのため、生体膜にはタンパク質が織り込まれている必要がありますが、
その作業は膜を作りながらでないと出来ないそうです
つまり、タンパク質をつくれる中心体原基が先にあって、膜を作らないといけないので、膜が司令塔とは考えられないのです

でも、本当に中心体原基が細胞分裂の司令塔なの???
その疑問に答えを出すために、次回壮大な生物誕生の謎にせまります

生物っておもしろい、もっと知りたいな
と思われたそこのあなた
ぜひ 生物史から、自然の摂理を読み解く もあわせてご覧下さい




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ランバラル)
2009-02-02 15:57:12
>エネルギーの受渡しも発生してるのでしょうね。

エネルギーの受け渡し機能が生命の根源、その有無が生物と無生物を分けるものではないか、と考えています。
コメントありがとうございます☆ (yukie)
2009-02-07 21:59:26
ランバラルさん、コメントありがとうございます。

エネルギーの受渡しの有無が生物と無生物を分ける…その通りなんでしょうね。

今サロンで「じゃあエネルギーってそもそもなんなの?」と調べていますが、これがまた難しいです…
記事最後にリンクしている生物史のブログも是非ご覧下さい☆