【野党の比例統一名簿へ動く連合 民進・岡田代表は難色 朝日2016年6月3日01時55分
野党各党の参院選比例区候補が同じ政治団体に結集して戦う「統一名簿方式」をめぐり、民進党の支持母体・連合が実現をめざす姿勢を鮮明にした。与党に対抗するため、野党が連携する1人区に加え、比例区でも「結集」が必要と考えるからだ。ただ、法の規定で団体名に「民進」を使えないため、民進執行部は慎重な姿勢だ。
連合の神津里季生会長は2日、東京都内で民進の岡田克也代表と会談し、社民、生活の党と山本太郎となかまたちの両党と統一名簿を作り、協力するよう求めた。会談後の会見で「受け皿はより強固な必要がある。壁を乗り越えてほしい」と期待感を示した。
民進公認として組織内候補12人の擁立を決めた連合が統一名簿を求める背景には、民進の支持率低迷がある。朝日新聞が5月に行った世論調査では、民進の支持率は7%、参院選比例区投票先でも13%にとどまり、自民(37%、41%)に大差をつけられている。
組織内では、約4万5千人を抱える全国化学労働組合総連合(化学総連)が5月末、1989年の連合結成以来、産業別組合として初めて離脱。組合員数も90年の800万人から今春には685万人に減少した。こうした中、民進の比例区得票が伸び悩めば、組織内候補が相次いで落選しかねず、野党票を結集できる統一名簿は連合にも利点があると考えたとみられる。】
●守旧利益にしがみつく連合は組員から見放され、財界支持のもとに自公に調和対抗勢力を創ろうと懸命
(GG:見出しが外れているのではなく、記事が的を外している。連合の神津里季生会長の狙いは「比例区での統一候補」ではなく、「共産党外しの野党統一を主導しよう」ということで、「参院比例区統一候補擁立に先手を打った」のだ。
岡田は拒否したのは良いが、ますます動けなくなった。比例区での統一候補擁立提案した小林節教授の言を拒否し、逆方向からの神津提案を否定したのはいいが。一歩も踏み出せなくなった。つまり、動きを神津に封じられた。ここに記事の事態がある。
記事で「与党に対抗するため、野党が連携する1人区に加え、比例区でも『結集』が必要と考えるからだ。」とするのは狙いが分析できていない。おそらく神津里季生の言葉をそのまま垂れ流ししたのだろう。記者の感性を疑う記事だ。
しかし、①民進党が7%しか支持されていない②化学総連が離脱し連合本体の存在意義が問われているーーことが明らかになった。連合中央の意図と裏腹に支部での中央批判、ないし中央無視は広がっているのではないか。労働貴族が守旧利益を脅かされ、縛りと新方針模索に慌てている姿だ。民進党の分裂は避けられないと見ているが、連合からも分裂を促進する動きだ。民進党の支持率7%の朝日世論調査は深刻な民進党の遅くない未来の姿の予兆だ。
民進党が衰退することが深刻な事態ではない。深刻に受け止めなくてはならないのは、これまで民進党に代表されたフワフワした支持論拠が雲散霧消しつつあることだ。中間層の崩壊が直撃している。戦後の民主主義のフワフワした部分がガラガラと崩れている。GGにはおおさか維新のしぶとさはここに基盤があると見える)