きっと わたし！

DANIEL Y DESIREE - El canto de la Sirena - Dama



もし
彼女が

君のところに
立ち寄ったなら

電話をしてくれるように
言ってくれないか

君は
無表情に聞いている

すこし
目を見開いて

わかったわ

そして
僕の顔を
見ようとせず言った

あのさ

なに？

ん！
なんでもないわ

僕は
この瞬間にも
彼女が来ると思い込んでいる

誤解しないでね
彼女
きょうの午後
男性と手を組んで歩いていた

きっと
その時の
僕の表情は
不可解だ

この瞬間にも
彼女が来ると思い込んでいる

なんで
そんなこと言うんだい

いや
なんでもない

じゃ
何が問題なんだい

寂しくて
死ぬのは

あなたか？
わたし！

ストップ
とにかく
電話をしてくれるように
言ってくれないか

最悪なのは
天気予報がはずれ

雨が降ってきた

傘いるんじゃない
持って行けば

君は自分の
紅い傘を取ってきた

その時
電話が鳴って
急いで出る

すべてが
嘘であるように

彼女じゃなかった

違ったの？
彼女が来たら
電話するように伝えるわ

少しリアルすぎる
映画のように
二人のすれちがい？

もし
彼女
電話しなかったら
いやだなあ
わたしのせいじゃない
誤解しないでね

ストップ
だいじょうぶ
君を疑ってなんかいないよ

寂しくて
死ぬのは

あなたか？
わたし！

ん？

その傘あげるわ
返さなくていい

え？

わたし
これから
雨に濡れて

誰かと
食事の約束！
それが叶って
走っていくの

それが
叶わなかったら
涙と一緒に濡れるわ

ついでに
僕は
今日は部屋にいるって
言ってくれないか

あなたは
人の気持ちが
分からないのよ

ごめん
こんな頼み事
気が進まないんだけど

もういい！
だから
寂しくて
死ぬのは

あなたか？
わたし！

きっと
わたし！