アールヌーボーって、ご存知でしょうか?
日本の方には、意外になじみがあって、「あ、この建築様式、絵、見たことある」といわれるのではないでしょうか?
1800年代の後半から、1910年頃までに、ヨーロッパ各地で展開していった国際的な世紀末運動、美術運動、美術様式のことを、「アール・ヌーボー」といいます。日本の伝統芸術からも、影響を受けているのですよね。
この時代は、ヨーロッパが、18世紀末からの、イギリス産業革命、フランス革命に始まり、1914年の第一次世界大戦までの「近代」という時代の波の中で、大きな変革を、なし遂げつつある時でした。こんな時代背景の中で、「アール・ヌーボー」という、新しい芸術様式が、ヨーロッパ各地でうまれたのでした。有名なアーティストでは、画家のミュシャや、建築家のガウディなど、多数います。
フランス東北部の街、ナンシーは、その「アールヌーボー」のなかの「ナンシー派」として有名な町です。
ナンシー派というのは、この町出身のガラス工芸家、エミール・ガレが、交友のあった人たちと作ったグループから、生まれたそうです。(上の写真は、ガレの作品)
ナンシーには、このアールヌーボーを象徴する、美しい建築が街のそこここに建っていて、天気のいい春の日など、散策するにはとても楽しいところです。
アールヌーボーの建築様式の、美しい建物、また徐々に紹介していきますね。
この街は、ガラスで有名なバカラにも、それほど遠くなく(車で45分くらい(?)の小さな町。ガラスより、行ったレストランがおいしかったことしか、覚えていない・・・)、また、ガラス細工で有名なDAUMの工場もあります。ナンシーは、有名な大学もあり、フランスでも、大きな町ではありませんが、ちょっとブルジョアチックな、白いスタニスラス広場の印象的な街。
わたしは、なにを隠そう、この街に何年か住んでいたのですが、ずぅっとこの街があまり好きになれませんでした。だって、寒いんです~~~。ある人は、「ナンシーって、シベリアの気候とおんなじよね!」って言うくらい、フランスの中でも、一番寒い地方なのです。
毎年、冬になると、全国版のニュースで、ナンシーの援助協会が、ホームレスを受け入れる準備をする風景が流されます。ホームレスの人たちが、寒波で凍死してしまうのですね。だから、冬には、施設は、ホームレスを受け入れる体制を整えることで、おおわらわ、そんなニュースなんです。
その以前に、フランス南西部の大きな町に住んでいた私には、ナンシーは小さかったし、とにかく寒く、冬が長く感じたのです。フランス南西部では、真冬でも空が青いのに、ナンシーは、ずっと暗い灰色の冬が続きます。
しかも、わたしは、お恥ずかしいことに、アールヌーボーの建築には、あまり興味がなく、DAUMも知りませんでした。はじめて見たときも、な~んだか、ぼってりしているなぁと・・・思っただけ。きれい、とか、感動というものは、ありませんでした(きっぱり)。でも、値段を見て、ビックリ。
DAUMって、きっと置く場所を選ぶのでしょうね。わたしの家に置いていても、きっと100円ショップで買ったようなガラス細工にしか見えないけれど、おくべきところにおいたら、きっと映えるのだろうなぁ・・・と、いろいろ考えたものです。
エミール・ガレ風の、ランプや花瓶、置物、いろいろあるのですが、どうしても、私には、ぼってりした「きのこ」にしか見えません。
まだまだ、芸術を見る目が、磨けていないようです・・・。
DAUMのデザインが本当に好きな方には、DAUMの値段札の、0の数をもう一度確かめてしまう、最高級品ではなく、もうすこし手ごろなお値段の、日常使い品を売る、大きなお店が、街の中心から、すこし離れた所にあります。こちらでは、置物や、アクセサリーのほかに、食器なども数が多く揃っています。半端もの、キズモノ(素人にはわからない欠陥)も、かなりお安く買えます。・・・が、
我が家には、DAUMは、ありませ~ん。
ナンシーには、いろんな思い出があるので、徐々に書いていけたら、と思っています。
ここまで、気長にお付き合いくださった方(が、いらっしゃったら)、本当にありがとうございます。
では、また!
日本の方には、意外になじみがあって、「あ、この建築様式、絵、見たことある」といわれるのではないでしょうか?
1800年代の後半から、1910年頃までに、ヨーロッパ各地で展開していった国際的な世紀末運動、美術運動、美術様式のことを、「アール・ヌーボー」といいます。日本の伝統芸術からも、影響を受けているのですよね。
この時代は、ヨーロッパが、18世紀末からの、イギリス産業革命、フランス革命に始まり、1914年の第一次世界大戦までの「近代」という時代の波の中で、大きな変革を、なし遂げつつある時でした。こんな時代背景の中で、「アール・ヌーボー」という、新しい芸術様式が、ヨーロッパ各地でうまれたのでした。有名なアーティストでは、画家のミュシャや、建築家のガウディなど、多数います。
フランス東北部の街、ナンシーは、その「アールヌーボー」のなかの「ナンシー派」として有名な町です。
ナンシー派というのは、この町出身のガラス工芸家、エミール・ガレが、交友のあった人たちと作ったグループから、生まれたそうです。(上の写真は、ガレの作品)
ナンシーには、このアールヌーボーを象徴する、美しい建築が街のそこここに建っていて、天気のいい春の日など、散策するにはとても楽しいところです。
アールヌーボーの建築様式の、美しい建物、また徐々に紹介していきますね。
この街は、ガラスで有名なバカラにも、それほど遠くなく(車で45分くらい(?)の小さな町。ガラスより、行ったレストランがおいしかったことしか、覚えていない・・・)、また、ガラス細工で有名なDAUMの工場もあります。ナンシーは、有名な大学もあり、フランスでも、大きな町ではありませんが、ちょっとブルジョアチックな、白いスタニスラス広場の印象的な街。
わたしは、なにを隠そう、この街に何年か住んでいたのですが、ずぅっとこの街があまり好きになれませんでした。だって、寒いんです~~~。ある人は、「ナンシーって、シベリアの気候とおんなじよね!」って言うくらい、フランスの中でも、一番寒い地方なのです。
毎年、冬になると、全国版のニュースで、ナンシーの援助協会が、ホームレスを受け入れる準備をする風景が流されます。ホームレスの人たちが、寒波で凍死してしまうのですね。だから、冬には、施設は、ホームレスを受け入れる体制を整えることで、おおわらわ、そんなニュースなんです。
その以前に、フランス南西部の大きな町に住んでいた私には、ナンシーは小さかったし、とにかく寒く、冬が長く感じたのです。フランス南西部では、真冬でも空が青いのに、ナンシーは、ずっと暗い灰色の冬が続きます。
しかも、わたしは、お恥ずかしいことに、アールヌーボーの建築には、あまり興味がなく、DAUMも知りませんでした。はじめて見たときも、な~んだか、ぼってりしているなぁと・・・思っただけ。きれい、とか、感動というものは、ありませんでした(きっぱり)。でも、値段を見て、ビックリ。
DAUMって、きっと置く場所を選ぶのでしょうね。わたしの家に置いていても、きっと100円ショップで買ったようなガラス細工にしか見えないけれど、おくべきところにおいたら、きっと映えるのだろうなぁ・・・と、いろいろ考えたものです。
エミール・ガレ風の、ランプや花瓶、置物、いろいろあるのですが、どうしても、私には、ぼってりした「きのこ」にしか見えません。
まだまだ、芸術を見る目が、磨けていないようです・・・。
DAUMのデザインが本当に好きな方には、DAUMの値段札の、0の数をもう一度確かめてしまう、最高級品ではなく、もうすこし手ごろなお値段の、日常使い品を売る、大きなお店が、街の中心から、すこし離れた所にあります。こちらでは、置物や、アクセサリーのほかに、食器なども数が多く揃っています。半端もの、キズモノ(素人にはわからない欠陥)も、かなりお安く買えます。・・・が、
我が家には、DAUMは、ありませ~ん。
ナンシーには、いろんな思い出があるので、徐々に書いていけたら、と思っています。
ここまで、気長にお付き合いくださった方(が、いらっしゃったら)、本当にありがとうございます。
では、また!