PARANOIA

伝説巨神イデオンを中心に。

ないものねだり

2009-10-15 22:59:32 | IDEON
なぜアジバ家の姉妹は互いに憎み合っていたのか。ハルルのカララへの嫉妬のワケはなぜだったのか。

ハルルはカララの女性としての魅力に嫉妬していたって言われてますけど、だいたい女性としての魅力ってどういうことなのか。
美貌ならどちらも同じくらい美しいし、女性の社会進出が当たり前のバッフ・クランで、社会的地位もあるハルルの方が崇拝者が多かったんでは?と思ったり。
だいたい女性としての魅力ってのは、それを受け取る側の問題だし、と思っていましたが。

ハルル様、実は子供ができない体だったんじゃ?
それを思いついたとき、ハルルの嫉妬がストーンと腑に落ちた気がしました。

これはハルル/カララだけの問題でなく、アジバ家のその次の世代も巻き込んでの、「家」の問題なんですね。
将来的にはハルルがアジバの本家、カララはザラル家の嫁となるわけです。
でもハルルに子ができないのなら、のち本家の跡を継ぐのはカララのとこから養子に取った子、つまりカララの血筋になる予定だったのでは。
ドバにしてみればどっちも自分の直系だし文句なかろうけど。
これならハルルがカララの女らしさ(子を産むというとことん根源的な!)に、はらわたが煮えくりかえるような嫉妬を感じる原因に充分なると思うんですがどうでしょうか?

ハルルは子を産めないために、カララの子に本家を継がせる悔しさ、カララは露骨に子を産む道具として扱われる屈辱。「家」という自分を捨てても守らねばならないもののために、いびつな感情が増殖していく。

そしてカララが「家」を捨て(自由を手に入れ)異星人の男のもとにはしった時、アジバ家の直系の血筋も絶え、「家」を守る者の憎しみだけが残ったのでしょう。

(2002年発行同人誌「お嬢さまのしあわせのために」あとがきより一部抜粋、改稿)

まぁ、でも嫉妬や憎しみの理由なんか人それぞれだし、なんでそんなことでてなことも多々あるし、ほんとのところはわかりっこないんですが。