【OPナレーション】
昔から悪の栄えたためしはないと
世の例えには言うけれど
どうやらそうではないらしい
山のあなたの国々も 悪が栄えていると言う
分からない事ばかりだが
分かっている事ただ一つ
許せぬ悪を消す事だ
この世とあの世の境の場所に
船を浮かべて待っている
三途の川の渡し人
(語り:佐藤慶)
【キャスト】
鳴滝忍:高峰三枝子
惣太:中村雅俊
大吉:渡辺篤史
お沢:西崎みどり
お直:藤山直美
銀平:高杉俊价
金次:大塚吾郎
【EDテーマ:瞬間(ひととき)の愛】
息を殺して ささやいたのは
二人これきり 逢えないから
あなたののどに 愛を踊らせ
言ってあげよう
初めの二分 終わりの一秒
それが素敵ならばいいじゃないか
不幸という名はもう あなたの辞書にはない
足跡を消してく男の
背中など 追わずにいて…
体中 さまよう心を
今夜だけ 抱いて欲しい…
(歌:中村雅俊)
【必殺渡し人について】
非主水シリーズは必殺の顔である主水が出演しないと言っても、多くが必殺に縁のある人が主役をしています。
それを満たさない作品と言えば「助け人」、「仕舞人」、そしてこの「渡し人」ではないでしょうか。
主水のゲスト回があり3クール放送された「助け人」、TVSPで主水との共演があり続編もある「仕舞人」はそれなりの存在感がありますが、「渡し人」については特筆する点は何もありません。
というわけで「渡し人」は個人的に非主水シリーズの中でも一番マイナーな作品じゃないかと思っています。
ただ、殺しのテーマ「冥土へ漕ぎ出す渡し人」は本当に格好よくて、作品は見たことなくても「必殺!The BEST」の収録BGMの中ではかなりのお気に入りでした。
なので初視聴の時は、「冥土へ漕ぎ出す渡し人」に乗って展開される殺しシーンが楽しみでしたが、第六話からは殺しのBGMが「必殺!」に差し替えられるという信じられない事態が起きます。
これについては六話の感想でたっぷり文句を書くつもりです。
では「渡し人」全13話をまとめてみます。
↑殺し屋チームの一員じゃないのに、なぜかOPに登場するお直さん。