物語を食べて生きてます

アニメや小説など物語に感謝を込めて

あなたの常識殺します 第六話 戦いたい

2007-09-30 21:19:06 | 創作小説 あなたの常識殺します
「くそっこんなことして何になる」
 俺は素振りをしていた真剣を放り投げた。
  銀光をまき散らし床を転がっていく刀。
「くそっくそ」
 八つ当たりに道場の壁を蹴る。
 幸い今は誰もいない、例えいたってかまうかっ。
 苦しい思いをして、体を鍛え、技を磨いて何になる?
  幾ら努力したって俺の望みは叶わない。
 別に剣の達人になりたい訳じゃない。
  大会で優勝して名誉を得たいわけでもない。
ただ、ただ、剣を使って全力で戦って、死にたい。
 それだけが望み。
己が積み上げてきた技と知恵、精神力、そして生きようとする意志。
 それを最大限に発揮して、戦い。
 破れ、死んでいく。
  きっと、それならもう悔いなく、陶酔の蜂蜜に浸って死んでいける。
 人は生きた以上、死ぬ。
  死ぬなら、己の望むがままに。
 金持ちになりたいとか、女にもてたいとか、途中経過の望みじゃない。
  人生最後の望みで、俺の唯一の望み。
 なのに、社会が俺の望みを許さない。
 剣を持って、誰かに真剣勝負を挑もうものなら。
  相手にされないか、精神病院に入れられる。
 仮に果たしても、快楽殺人者のレッテルを貼られてしまい。
  残った妹に、社会はどんな迫害をするか、容易に想像が付く。
 そうなのが、特に人生に望みのない俺だが、妹妹だけには幸せになって欲しい。
 妹は、今では結婚して二児の母、幸せに生活をしている。
  なのに俺が望みを果たせば、妹のそんな生活を壊してしまう。
 それだけはそれだけは、出来ない。 
  いっそ妹がいなければと思うが、それは妹の幸せを望むことと反する。
 どうすればいいんだ?
 物語の世界なら、殺しても誰も文句を言わない絶対悪がいるが、現実にはいない。
 ヤクザでさえ、殺せば罪を問われる。
 くそ、どっかに人外の魔物はいないのだろうか。
「はっ馬鹿なことを」
 如何如何、1人で素振りなんかしていたから籠もってしまったようだ。
 今日はもう帰ろう。
 俺は、道場の掃除をして戸締まりをすると、帰途についた。
 
 月は煌々と地上を照らしている。
  月明かりで輪郭が曖昧になっている今なら何が起こっても不思議じゃない。
 人気のない道を歩いていると、あの先の曲がり角から通り魔でも現れないかと期待してしまう。
 でも、表れることなく通り過ぎてしまうのが常。
 なのに今日は奇跡が起こった。
 曲がり角から、くっきりとした輪郭を持った少女が現れた。
 少女は黒のドレスを着ている。
  なのに、この暗がりの中、闇に溶けることなく、ハッキリと見える。
  闇の質が違うんだ。
 少女は金髪を靡かせ、俺の方に顔を向ける。
  シャープなラインで形成された美しい顔、
   闇夜にエメラルドに輝く瞳が見た瞬間、俺の股間に痺れが走った。
 こいつは、魔物だ。
「きえーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 気が付いたら、刀を引き抜いていた、どうやったのか記憶にない。
 まさに反射で引き抜いていた。
 肩越しに振り降ろし、少女の肩目掛けていく刃。
  返ってくるは、硬い感触。
 見れば少女はいつのまにかレイピアを手に持ち、受け止めていた。
「随分な挨拶ね」
「ふっふ、そうだそうこなくては。
 まだ俺は全力を出してない、死力を尽くしてない」
 一旦飛び退くと同時に、胴を薙ぎ払った。
 空転。
 直ぐに飛び込むと同時に、面。
 少女は太刀筋を性格に見切り、半身を切って避けた。
「せっかちね、名乗りぐらい上げなさいよ」
「これは失礼した。逃げられると焦っていたようだ。
 俺の名は、一文字 隼人。
 魔物。悪いが俺の望みを叶えるため、戦って貰う」
「女はみんな魔物。
  でも、どうせならリリスって呼ばれたいわ」
 この場で、くすっと笑って見せた。
 その小悪魔のような可愛い顔に、俺の闘志は萎えるどころか、ますます燃え上がる。
 そう、この場で、取り乱すことなく笑ってみせる精神こそ魔物の証。
  人間社会の枠外。
「ならリリス、尋常に勝負」
 刃を返して横に払う。
 リリスは、刃の上を飛び越え、頭越しにレイピアを突き込んでくる。
「くっ」
 咄嗟に避けた頬を切り裂かれた。
 血が頬を流れ、その暖かさが気持ちいい。
「これだ、今こそ、生を実感出来る」
 現実世界に真実など何一つ無い。
  黒は白、白は黒、その時の都合でどうにでも変わるのが世の中。
 ある者は、そうだと割り切り。
  ある者は、深く追求しない。
 そうやって、この世界と折り合いをつける。
  だが今は、そんなことなど必要ない。
 生か死かだけ、嘘も誤魔化しもない。
  願わくばのこの真実の世界にいたい。
   もうここ以外の世界では息もしたくない。
「はああああああ」
 必殺の三段突き。
 喉心臓鳩尾を狙った突き。
「わんっつ、すりー」
 リリスは、わざわざ、とんとんとんと左右にステップして躱す。
  優雅にスカートの翻し、ダンスでも踊っている積もりか。
 馬鹿にしやがって、せめて一矢報いてやる。
 睨み付ける、エメラルドグリーンの瞳。
 その瞳には、世間の連中が俺に向ける嘲笑の色はない。
  憐れみもない。
 ただ、哀しみがあった。
「なぜだ。殺し合いをしているんだぞ。その目は何だ」
「悲しい人。あなたも神の作った条理の世界では生きられない存在。
 犬に混じった、狼。似ていても非。
 さぞ、苦しかったでしょう」
「やめろ、哀れむな。
 俺を憎め、そして俺の唯一の望みを叶えてくれ」
「それは無理、私は人間を愛している。
 特にあなたのように足掻く人を愛しているの」
 まるで人生を悟った娼婦のように悲しく笑い愛の言葉を吐き出す。
 俺は、その言葉に今までにない恐怖を感じた。
  背中から汗が一斉に噴き出し、鳥肌が立つ。
 こいつは、関わってはいけなかったんだ。 
「私が怖い」
 かッからだが動かない。
 必死に鍛えた体が、こんなときにこそ役に立つはずの身体が。
  電池切れのように動かない。
「でも私はあなたを愛している。
 だからあなたに望みを叶えるチャンスをあげる。
 さあ、あなたの望を強く願いなさい」
 おっ俺の望みだと。
  それは。
「あなたの常識殺します」
 リリスは、すっとレイピアを俺の心臓に突き刺した。
 
                                     つづく

このお話は、完全オリジナルのフィクションです。
 存在する人物団体とは、一切関係ありません。

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アイドルマスター XENOGLOSSIA#26 インベルは男の子

2007-09-30 02:15:31 | アニメ
名パイロットと愛機の関係数あれど
 本気で愛機に命を賭けたパイロットは、どのくらいいたかな?
 特に最近は 新型が出るとさっさと乗り換えるのが主流ですからの~
う~ん 誰だろ?
 マジンガーZと兜甲児くらいかな
何が言いたいかというと
 男パイロットだと熱い友情みたいなものを形成するが
 女性パイロットだと恋人になってしまう
そしてインベルは もろ男の子
 好きな女の子のため 頑張るぜって話しでした

アウリンとかが動き出して地球が危ない
 このままじゃ好きな子が死んでしまう
 なら 引き籠もりの僕だけど命を賭けるぜと立ち上がるインベル
  うん 非常に分かり易いなお前
  ほんと ついでに地球を守ったのね
 でも好きな子の為に戦う話し 王道過ぎるけど嫌いじゃないです
というわけで この物語の本当の主人公
 引き籠もりインベルは 春香と出会い成長したのだった
   
終わり

雪歩ちゃん
 黒化して雪歩ちゃんが好きでした
 もう好きな人のため 最後まで裏切ることなく貫いた姿勢はグット
 あとヌービアムの思い人だったのね
  だからインベルは雪歩ちゃんを認めなかったんだね
   お手つき品はいやだったと つくづくインベルは我が儘
 これからも黒く生きて下さい

千早
 捨てられ壊れてしまった姿は哀れ
 愛が強すぎ拘束する女は いつの時代も男に嫌われる

春香ちゃん
 ペンギン好きという設定
 それが最後の最後で効いてくるとは思いませんでした
  途中一度だけインベルに振られたと思って落ち込みましたが
  それ以外では 余り苦労した姿を拝見しなかった
  舞姫シリーズでは珍しい 幸せキャラでした
   なんといっても告白一発でインベルに昔の女を綺麗さっぱり捨てさせたシーンは
   圧巻でした


 途中期待したような 黒化はなかった
 裏切っても 意外と綺麗というか
  お姉ちゃんに銃を撃つくらいすると惚れたかも

主任
 義理の父と関係ありのどろどろキャラ
 真に対する態度から あまり好きになれませんでした

リファ
 一番救いがない
 何の救済処置もない
 斧を持って兵士を惨殺シーン 良く放送中止にならなかったね
 この子には、何かしらの救いが欲しかったです
  ただお母さんに褒められたくて頑張っただけなのに

カラス
 舞姫シリーズ名悪役も 今回は子悪党
 最後のシーンは何
  もうちょっと大物ぶりを見せて欲しかった


 カラスと違い こちらはある意味見事
 数少ない 男性キャラのなか 骨を見せた
  ラスト一瞬折れそうになるが ふんばって悪を貫いた姿勢
  好きです
  棚からぼた餅で 世界の王

ジョセフ
 アイドルが亡くなれば失業
  喫茶店でもやってるのかな?

アイドル
 どいつもこいつも 男の子
  好きなこの為 命賭けます
 ビジュアルを美少年に変わるシーンでもあれば人気でたかな?
  たとえば心の会話の時には 美少年になるとか
 まあ小手先無し ロボットを貫いたのは立派 

高槻やよい
 最後までコスプレ そしてセクハラされまくり
  いい和みキャラでした

おでこちゃん
 舞姫シリーズでは珍しい
  真っ直ぐなキャラ
 主人公補正で特殊能力が無くても
  真っ直ぐ努力でへこたれない
 ここまで毒のないキャラも珍しいぞ

前半は何でしたが、後半は結構楽しめました。
 スタッフ様 今度逆バージョンでもやって下さい
 ロボットに恋する美少年
  友情じゃないですよ あくまで恋です
  でも誰も見てくれないか

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アイドルマスター XENOGLOSSIA (3)

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Darker than BLACK -黒の契約者- 第25話  続きに期待

2007-09-29 20:42:03 | アニメ
え~普通最終回の時には、アバン→OPから一気にAパート
 またはOPなしで 一気にAパート
なのに 最終回に限ってアバン→OP→CM→Aパート
 ここで捻り入れなくてもおもっていたら
 その後は ノンストップ
  うん これはいいもんだ

さて黒が辿り着いた先には
 幼女になったアンバー
  もう余り時間がないようです 普通老人になって時間がないのに逆
ヘルズゲートの中心
 そこは雷門 浅草 
 地獄の中心のクセに全然おどろおどろしくないぞ  
晴れていれば お茶が似合うシチュ
 アンバーと黒は お話
  その際の黒さん もう顔がリー君です
  しかもそっちの方が素らしい 
  黒さんは普通の人間だそうです
   力は妹さんから借りているそうです
   ですから 対価はいらなかったのか
 アンバーはパイの力を解放しろと迫るが
  リーさんは そんなこと出来ないと拒否
   素では優しいお兄ちゃん
    ガイやリコ 未咲さん今までであった人達を犠牲に出来るわけがない

一方ノリノリ博士でカウントダウンで
 サタンリング発射
契約者は消えてしまうのかってところで
 アンバーの力が発動
真の星空が輝く世界にリーは立っていた
  今まで 妹を受け入れるため心を殺して契約者のフリをしてたリー
そんな彼を囲む 契約者+普通人
 白は もう辞めて やさしいお兄ちゃんに戻ってと言い
 黄は この中途半端とののしり
 猫は そこがおもしろいと
 ノーベンバーは なんかキザそうなこと言ってる
   やっぱり最終回出てきたか気障男
一回りして
 黄 どっちか一方が無理なら両方取れと 全然合理的でないことを
    格好良く言う 流石普通人 
   契約者でもないクセにここにいるけど 格好いいからいいや
ラストは アンバー
 素直に行かないでと頼む 可愛い恋人もモード
  う~ん ここはヘルズゲートの真の中で、行かなければ
  東京は消えて ここでアンバー達といることになったのかな
   それとも ここは次の世界へ行く 扉? 
そんな可愛いアンバーに
 リーさん 必殺ジゴロ技を炸裂 アンバーあっさり陥落
妹を恋人を置いて現実世界へ帰っていくリーさん
 ここで 私こそ真のヒロインと銀が黒に手を差し伸べる
  なに ここにきてあの感情のこもったセリフ
現実世界に帰ると
 アンバーは最期の力を使って その存在は消えていた
  その代償はサタンリング発射前の逆行
 その犠牲を無駄にしないため黒
  パイの本当の力は 素粒子の変質かな
   まあ物質の本質を変えてしまうそうです
 その力を使い サタンリング破壊
  また随分あっさりと てっきり大アクションシーンがあるかと期待したのに
代わりに 活躍したのが 今までヘタレ女の称号を欲しいままにしていた未咲さん
 格好良く部長を 誘導尋問
ひゅう 惚れちゃうぜっと思ったに
 次のシーンでは 部長に首を絞められ大ピンチ
 ここで格好良く部長を叩きのめすことが出来ないのが未咲さんのヘタレたる証
まあ 黒が助けてくれるのですが
 意外なことに 未咲さん 黒の正体を知っていた
  一体いつから? 伏線あった?
  もしかしてデートの時には知っていた?

人と契約者の共存の道を選んだ未咲
 最後は 彼女の黒への問いかけて終わり
 こうなると 未咲さんが真のヒロインっぽい 

最後は 河面の上に立つ 銀で終わり

契約者は 次の世界に行くための存在で
 いつかは 次の世界が開けるそうです どんな世界だろ
 契約者を消すということは その可能性を消すこと
ふ~ん 全然分かんないや
 いつか 扉が開かれる日を待ちましょう

黒&銀
 リーはもう死んだと言うからジゴロは廃業
  最後に選んだヒロイン銀一筋 誠実男になったのかな

未咲さん
 リー君に未練たらたら いつか再開出来るといいね
  でないと キャリアウーマンとして 一生独身でいそう

ガイ
 相も変わらず キコちゃんに怒られてるね
  探偵オタクとアニメオタク いいオタクコンビ

食堂の娘さん
 猫さんがいなくなって寂しそう

エイプリル
 最後 ノーベンバーの敵討ちと活躍すると思ってたのに

総評
 なんかすっきりしない
 黒が 人として 契約者として 生きていくのは分かりましたが
  具体的に何するんだろう?
  そこいら辺を 最後に少し見せて欲しかった
 OVAで何か続きが出そうな終わり方
  契約者は徐々に変わっていくと言うから
  その時には 銀にも感情が戻っているのかな?
 って訳で 続き期待  
  というか 出してくれ~ 頼むよスタッフさん

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魔女ッ娘天使くるくるリン 第二十六話 ミイラ

2007-09-29 08:52:58 | 創作小説 魔女ッ娘天使くるくるリン
「なんだかな~」
 これが一口食べた感想だった。
 散々悩んだ結果がこれか。 
  やっぱりB定食を頼めば良かった。

「A社業績下方修正、大暴落です」
 これが株を買った直後のニュース。
 散々悩んだ結果だこれか。
  どっちにしようか悩んでた、もう一方の会社は、大暴騰だ。

「何をやっているだね、紅夜夢君」
「すいません」
 嫌な上司に怒られた。
 散々悩んで、一発転職した結果がこれか。
  やっぱり内定が出ていたもう一つの会社に行けば良かった。

「どうして俺って運が悪いんだろう」
 今俺は公園にいる。
  ベンチに座って、子供達が元気に遊んでいるのを見ている。
 いいな~子供は。
  特に、あのピンクの髪の少女、
   なんか何の悩みもなさそうな、いい笑顔で遊んでいる。
    俺も子供時代に戻りたい。
  そうしたら、今までの選択肢全て逆を選ぶ。
 俺はまじめで努力している。
  それでも、情報上互角で、どっちかを選ぶには、勘しかないときがある。  
  そんなとき、どっちにしようか考えて、悩んで、選ぶと必ず外れを引く。
   外れを引き続ける人生。
  ああ、運さえ良かったら俺の人生きっと凄い輝いて勝ち組だったのに。
   運が悪いばっかりに人生負け組だ。
「はあ~俺ってどうしてこう運が悪いだろう」
「おじちゃんどうしたの?」
 いつの間にか近寄っていたピンクの少女が、
  俺を純真な瞳で見上げて、
   俺の濁りきった瞳を覗き込んでいる。 
 それにしても、おじちゃんか。
  お兄さんと呼ばれなかったショックで、一際重力が重く感じる。
「なんでもないよ。あっちで遊んでな」
「ええ~、そんなこと言わないで話してみるりん」
「子供に話したって分かんないよ」
 子供に運が悪い男の悲哀が分かるか。
「おじちゃん、なんかくら~い」
 ムッ、俺が暗いだと。
 好きで暗くなったんじゃない、運が悪いから性格が暗くなったんだ。
  それをこの餓鬼は。
「五月蠅いッ、あっち行ってろ」
 俺は怒鳴っていた。
「うわ~ん」
 ピンクの少女は泣きながら去っていく。
 ふん、餓鬼はいいな泣けばいいんだから。
 俺も、泣きたいよ。
  運が悪いだけで、負け組になるなんてやってられないよ。
 もう嫌だ嫌だ、こんな人生。
  もう自殺しようかな。
   未練ないし。
   苦しまない方法無いかな。

「ちょっと、おじさん」
 うん、俺の思考を暗い闇のそこから引き戻す声に顔を上げると、赤毛の少女がいた。
「なんだよ」
「子供に当たるなんて格好悪いよ」
「ふん、操作格好悪いよ、だから三十路過ぎて未だ独身、悪いか」
「うわっクラッ。何このぐじぐじじめじめした性格。
  もっとからっと出来ないの」
「余計なお世話だよ、俺が暗い性格だからってお前に迷惑掛けたか?
 掛けてないだろ、だったらあっちいってろ」
「掛けた」
「へっ?」
 何て言ったんだ。俺の性格がどうだろうと初めて会う少女には関係ないだろ。
「おじさんが溜息すると、迷惑なの。
  リンの仕事が増えるでしょ。
   それに付き合わされる、ボクも大変なんだよ。
 だから、やっちゃえリン」
「うん、リンやっちゃう」
 なんだ、なんなんだ、この勝手なこと言う奴等は?
「くるくるくるくる、くるくるりん」
 ピンクの少女が躍り出す。
  身体くるくる。
   指をくるくる。
  それはそれは楽しそうに、軽やかに。
「マジカルドライヤー」
 ピンクの少女の手には、虹色に輝くドライヤー。
 俺の勘が告げる。
  ここは逃げるのが、正しい選択。
 俺が選んだ選択は必ず間違う。
  でも、これだけは正しいはず。
 逃げようと、立ち上がろうとするより早く、肩を押さえられた。
「!?」
 振り返れば、赤毛の少女が背後に回り込んでいた。
「はっっはなせ」
 そうこうしているうちに、ドライヤーが俺に向けられ。
「ズバッと、カラカラりん」
 ドライヤーのスイッチオン。
  ぶお~と暖かい風が来る。
 身体が暖められ、水分が飛んでいく。
 ぶお~~。
  身体が渇いていく。
  喉が喉が渇く。
   死にたいとは思ったが、こんな苦しい死に方はやだ。
  皮膚がパイパリ音を立て、痛い。
   でもそれ以上に喉が渇く。
   喉が喉が、今なら水を飲めるだけで幸せだと思える。
 なのになのに、渇く、渇いていく 
  干涸らびてミイラになっていく。
 ああ、喉が渇く。

「ぶわっ何これまっず~」
 これが一口食べた感想だった。
 散々悩んだ結果がこれか。 
  まっいっか、次にA定食を食べるのが楽しみになった。

「A社業績下方修正、大暴落です」
 これが株を買った直後のニュース。
 ありゃりゅりゃ、下がるときあれば上がるときもある。
  勝つも負けるも、ギャンブルの常。
   負けたものはしょうがない。
  次は、違うゲームでもしてたのしも。

「何をやっているだね、紅夜夢君」
「何をやっているんでしょうか。
  まっ部下のミスは上司のミス、一蓮托生。
 対策は、一緒に考えてよ」
 上司に怒られちゃった。
  こりゃまいったね。
 まあ、失敗は失敗、気にしてもしょうがないの。
  クビになったら、また転職さ。
   転職経験しているので、もう転職怖くない。

 体中の水分が飛んでミイラ男になった俺。
  カラッカラッと渇いて、
  性格もカラッと明るくなりました。
   所詮、人生相対評価、明るければ、人生全て良し。



                              おしまい

このお話は、完全オリジナルのフィクションです。
 存在する人物団体とは、一切関係ありません。
 では、感想待ってるリン。

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スクールデイズ 最終話

2007-09-28 00:24:24 | アニメ
世間が騒げば見たくなるのが人情
 私も 凡人なので見てしまった ニコニコで

一話は見ていたんです
で一気に間飛ばして 最終話
 なのに 間で何があったのかだいたい想像出来るのが凄いな
で感想
 ひでええ
 これゲームらしいけど こんな主人公になるのやだ~
 とても感情移入出来ない 誠氏ねと囁かれるのも納得
  殺されても仕方ないだろ

あらすじ
 かけないよ~
 誠が名前に反してひたすら外道なことして
 世界が切れちゃって
ここまでは よくあるメロドラマ
 桂さんがぶっ壊れたのには驚いた
  あそこまでやる?

総評
 地上波で放送出来ないほどか?
 グロさで言えば SEEDさんとかのほうが
  直接的描写は酷いと思うが(サイクロプスとか)
 怖さではこちらが上
  まあ影響されちゃう人がでるかもしれない サイコ仕立て
 あんな事件が無くても 少し叩かれるかな
  でも深夜だし 平気かも
 ひーーーじょーに後味悪いアニメでした
  まで見ていない 2~11話どうしよ

  

ギガンティックフォーミュラ #26 傷付いた シンゴ君の空気読まない発言に傷付いた

2007-09-27 21:27:38 | アニメ
みんなの希望を受け
 光輝く翼で飛翔するスサノオ
 オニキスと最終決戦
ここで いきなり炸裂する 百目
 神相手に精神攻撃ですか
相手は仮にも神です 効くわけ
 効いてます もろ効いてます
 神の底も結構浅い
11体のギガンティックが表れオニキスを攻撃
 その際に気になる一言
 ギリシャ相手に お前は死んだはず
 ????
良くわからんことを思ってましたら
 生きていたよ イタリア小僧
 インドの占い師も 絶対死んだと思っていて生きてて驚いたけど
 イタリア小僧も生きてたの
 じゃあ、死んだのってギリシャのパイロットだけ
  何をしてスタッフの怒りを買ったんだこの二人
と話しが逸れたけど
 戻って最終戦
シンゴ君 神様なんていらないって叫んでオニキス攻撃
 いいのそんなこと言って? スサオノも神なんだよ
  まあこれが伏線 多分何気ないシンゴ君の空気読まない発言に
  元引き籠もりの神様スサオノは傷付いた
   シンゴ君の空気読まない発言に傷付いた
  と泣いていたのでしょう
でも 神のいいスサオノは一応最後までシンゴ君に付き合ってあげます
 見事妹を救い
  スサオノの必殺技 光の槍でオニキス破壊
  戦いは終わった
そして
 傷付いたスサオノは もういやーーーー
  と自分の頭をぽい
   これで静かに引きこもれますって感じ
地球の方も
 それぞれ カップルはくっつき
 シンゴ君の発案で 人類皆家族
  戦争はなくなりましたでハッピーエンド
さて ここで疑問
 ギガンティックって結局何だったの?
 戦いの途中 人類は神が作った家畜とか言っていたけど
 ギガンティックが人を作ったってことでいいの?
  でも何で身体がないとか
  神が何で象なの なんて謎もあるけど
ま いっか
 ラストの戦いはなかなかでした(スサオノのデザインが微妙でしたが)

シンゴ君両手に花
 将来 マナさんにクナイで刺されるか
    うっちーに電子情報書き換えられて社会的に抹殺されるか
 分かりませんが
 お幸せに

スサオノ
 宇宙を流離う 宇宙規模の引き籠もり
 
ギリシャ
 写真で恋した女の結婚式に参加させられる
 死んでまで辱められる
  ギガンティック 不幸キャラ No1、2
  ううっ 何と言って慰めればいいのか

マナさん
 本当にシンゴ君でいいの?
 まあ、マナさんみたいにしっかりした人には天然が合っているのかな

うっちー
 本当にシンゴ君でいいの?
 

その他
 ギガンティックパイロットの皆さん
  みんなハッピーエンド
  得にロシア 幾つの年の差だよ

結構面白かったです
 スタッフの皆さんお疲れ様でした
 ただ欲を言えば スサオノもうちょっと活躍して欲しかった

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キスダム 最終話

2007-09-26 20:16:37 | アニメ
一応今期期待度No1だったので

一話は神でした。
最終話は摩訶不思議

兎に角戦う シュウ
 あの4人目のしもべちゃんが何したいのか全く分からないけど
なんか シュウに絶望
 でもシュウは死んだ仲間の力を借りて
 パワーアップ
  レイを実体化
   しもべちゃんは鏡に弱い

一方現世
 巨大レイ
  京香が特攻したけど死んでなかったのね
 艦長も最後の見せ場と攻撃
  でも 怒らせただけ?
 大ピーンチに駆けつけたのは
  七生 シュウ
   6回死んでも生き返るらしい

あっちでもこっちでも シュウが戦い レイ達を追い詰めて 
 後一歩でユノが生き返る寸前
  当然 ユノだけが目的で話を引っ張ってきたシュウ達なら
 迷わないと思ったのに
  なんか生き返らせては駄目というユノに説得されて?
永遠なんかくそ喰らえと
 現世でも異次元でも シュウ達が叫んでレイ達を撃破

で終わった
 えーーご免 全く理解出来なかった
 ネクロダイバーとハーディアンの代表が戦うんじゃなかったの?
  レイが代表?
 結局 目覚めよとか言ってたけど
  人類は目覚めたの?
 勝ったシュウはどうなったのよ
  あと冷たいとか言っていたロキ達は解放されたの?
と全く内容に付いていけなかったけど
 最後 一応ハッピーエンドぽい

私としては 異種生物とヴァンパーなど最新兵器が戦い
 ときどき ネクロダイバーが活躍する
 ラグナロフ+SF を期待して
  第一話は もろ期待通りだったのに
 う゛ぁいぱー 何の活躍もしてねえ~
  前進翼で格好良かったのに
   だったら適当なデザインで良かったんじゃない

とうわけで終わってしまいました
 誰か頭のいい人 解説してくれ~

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深読み探偵 大神空也 ふぁいる十七 当事者になって初めて分かる

2007-09-25 23:10:57 | 深読み探偵 大神空也
静かに静かに、椅子の上座禅を組んでいる大神
 その姿 どこか近寄りがたいまじめ案雰囲気が漂っている
 じっとして仏像の如く動かない
「どうしましょ?」
 取り敢えず話を進めるためユリが近寄ってみると
  机にはいつも読んでいる新聞が開かれたまま置いてあった。
「どうしたんですか、所長。
  いつもみたいに、適当な記事を読んで深読みしないのですか?」
 ユリが話しかけると、大神はカット見開いた。
「自分がまだまだ甘いと反省していたのだよ、ユリ君」
「どうしたんです。いつもは失敗しても堪えた様子もない所長が」
 ユリは、慌てて大神の額に、その手を当て、熱を測りだした。
「何これ?」
「いえ、熱でも出たのかと」
「色々言いたいが、まあいい。
 今日は記念すべき再出発の日だからな」
「本当にどうしちゃったんです。所長」
 ユリがもう恐慌を起こ寸前のような顔で驚いている。
「当事者になって初めて分かることってあるんだな」
「なんですそれ」
「いやーー分かっちゃいたん。
 うん、分かっちゃいたんだが、それでもなんとなく
 テレビや新聞でニュースが流れれば
  それは9割は正しいって思っていた。
 最低でも、客観部分は正しく、推論部を疑えだと
  そう信じていた。
 その私の愚かな目を覆っていた、瘡蓋をこの記事達が
 剥ぎ取ってくれた」


主人公の少女が斧を振り回して敵を惨殺していくゲーム
主人公の少女と同じ黒のゴスロリ服を着て実行
なんらかの影響を受けている

「なんですかこれ?」
 ユリは小首を傾げる。
「まあ抽象的に
 本来 殺人などは不道徳なので扱わないのが信条だったのだが。
 多分、私も知らなければ そんなゲームがあって
 影響を受けっちゃたんだと、きっと洗脳されていた」
「洗脳?」
「うむ。これはマスコミの洗脳だな。
 事実を言ってゲームアニメなどを批判する分にはいか仕方無しだが。
 事実を歪曲して、ゲームアニメを批判する。
  どう考えてもゲームアニメを批判ありきで、話を作ってないか?
 すなわちこれ、ナチスなどが得意とした洗脳だな、うん。
 裏で糸を引いているのは、ゲームアニメ業界と敵対する
 文○省か? それともアウ○ドアレジャー業界か?
 それとも教育委○会。
 はっまさか日本のコンテンツ業界に驚異を抱いたハリ○ッドとか」
「何を突っ走っているか分かりませんが。
  だんだ調子出てきましたね」
「そうとも、世の中嘘だらけ、真実は小説より奇。
 どれだけ深読みしてそれが荒唐無稽に聞こえても
  真実かも知れないぞ。
 というわけだ、これからも記事をどんどん深読みしていき
 いつか真実に辿り着いてやる。
 さあ、深読み探偵大神空也 再出発を祝って今日は奢るぞ」
「ホントですか?」
「ああ、行くぜ。
 虚実渦巻く世間、信じられる己の思考のみ 
  大神空也これからもよろしく」

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ちなみに
主人公の少女が斧を振り回して敵を惨殺していくゲーム
 全然 主人公は少年
 で惨殺していくアクションゲームでなく サウンドノベル
  ちなみに斧でなく鉈を持ったのは、ヒロインの1人で主役ではない

主人公の少女と同じ黒のゴスロリ服を着て実行
 あえていおう 白のドレス

ちょっとまてやこら、事実に合わせてゲームの内容を変えるなって
 もうちっと責任もって記事書いていると思ってたのに
 絶望した もうなんも信用出来ません
  所詮 視聴率 部数競争の世界なのね

もえたん 最終話

2007-09-25 22:37:14 | アニメ
先週から魔法少女からコスプレ少女に路線変更
 かと思っていたのに

インクにスミは大学受験
 その裏では
アー君が訳の分からないドラマを展開させ
 ここまではいいのですが
 その裏では
ダンディー復活
 ここまでも まあいいけど
 その裏では
手塚澪 魔法少女に変身
 よく分からない なぞの魔法少女と戦っていた
ええ 何この唐突な展開
 変身シーンを入れたかっただけに作ったような展開
 流石気合いが入ったエロ変身シーンでした
  ダンディーは涎+鼻血 流石王様アー君カー君とは桁が違う

と裏話が続いて
 みんな無事大学に合格

リオにレイナはユリ路線を突っ走り
スミちゃんは相変わらずも 瑠璃子さんが何か優しい

でインクとナオは ちょっと仲が進んでいた。

まあハッピーエンドでいいのでは
 しかしラスト アー君カー君 何の役にも立ってないな
  まあいいけど

所詮色物と思ってましたけど
 意外と楽しめました
 はっちゃけたスタッフに感謝

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エル・カザド#26 でこぼこコンビ漫遊記

2007-09-25 21:59:36 | アニメ
前回で宿敵を倒してしまい
 なぜか残った一話
ナディとエリスは、どっかの田舎で静かに暮らしていた
 周りはいい人ばっかり
 しかもナディとエリスそれぞれに思いを寄せる男がいる
そこに忍び寄る デブコンビ
 ハッキリいって最初誰だか分かりませんでした
  っていうか生きてたの?

ブルーアイズさんはすっかりキャリアウーマン
 タコタコタコスの支部長になってました
 しかも 若いツバメはべらせて勝ち組って感じ
  女部下はどうしたんだ?

尋ねてきたブルーアイズはリリオのテープをナディに渡し
 リカルド達は相変わらず旅をしていると教える
  どっちかっというとリカルドこそいい年だし リリオいるんだし
  落ち着けよと言いたいが
ナディは ちょっと羨ましそう
 でその表情を見逃さないのがエリス さすがユリパートナー

襲いかかってくるオカマコンビ改めデブコンビ
 オカマの意地があるなら ダイエットしてから来いよと言いたいが
まあ ナディ エリスの旅立つ切っ掛けを作って敗退
 死ななかっただけマシ

正体がばれたナディは出ていこうとするが
 それを止めるいい人達
ナディはやっと求めていた家族が出来たとうれし涙
 これは どんでん返しで ここで静かに暮らすかと思えば
やってくれたのはエリス
 輝くナディが見たいから旅に出ようと
  流石パートナーの心が分かってます
 ユリパートナーの言葉に、心打たれたナディは 旅に出る
  二人で果てしなき旅に
   けっして厳しいでなく、まったりな旅

最終回を見て
 はっきりって最後の数話あんまり面白くなかった理由が分かった
 エル・カザドは ナディ&エリスのまったり旅こそ神髄
  最後そこに戻っていく当たり スタッフさん分かってらっしゃる

エリス&ナディ
 もう今期最強のボケボケコンビでした
 これからも二人で仲良く旅して下さい 

リカルド&リリオ
 リリオも将来はナディみたいな女性に成ってしまうのかな?
 ブーメラン振り回して 遺言どうぞ
  まあ親子仲良くね
  けっしてリカルドが光源氏でないことを祈ります

ブルーアイズ
 まあ若いツバメもいて人生勝ち組

変態仮面
 結局彼は何だったの?

ハッピーエンドなのですが
 唯一心残りが変態
 生き残って 放浪の変態として都市伝説になって欲しかった
  それだけが残念

これが ノワール マドラックスと続く3部作となるの理由が良く分からない
 前2作と違ってこれは明らかに毛色違うじゃん
 まあ ユリ3部作というなら 納得だけど
どうでもいいかそんなの
 半年間 楽しかったです
 アディオス・アミーゴ

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