お詫び行脚つづく

昨日、3月1日付で、HPの巻頭言『乾坤一擲』に、「国民の皆様へのお詫び」を掲載しました。今朝は、朝の外交防衛部門会議に出席した後、地元に戻ってきて「お詫び行脚」を続けています。その間に、熱心に支援してくださった支持者の方から「民主党への絶縁状」FAXが事務所に届きました。ブログを通じて国民の皆さまの怒りを痛感してきた私でしたが、直接お目にかかって話を伺うとなおさら深刻な事態であると肌身にしみます。再建の道は本当に険しい。

ところで、この数日間に、私はじつに様々なことを学ばせていただきました。ブログというのは、インターネット空間に残す「日記」ぐらいにしか考えてませんでしたから、勢い文体はぶっきらぼうなものでした。閲覧する不特定多数の方々との「双方向性」についての認識が甘く、ご指摘いただいたように、「謝罪せねばならない」などといった表現となり、「申し訳ございませんでした」という相手を意識した場合当然の表現となっておりませんでした。その点の反省を踏まえ、今日から、読み手の皆さんを意識に入れて、文体を改めることにしました。ちょっと、ぎこちなくなるかもしれませんが、どうかお許しください。(スズキさんから、普段会って話しているイメージとだいぶ違うよ、と注意していただいたお陰かもしれません。感謝!)

さて、昨日、民主党有志でつくる「皇室典範改正を慎重に考える会」で、竹田恒泰さんを講師にお迎えして第3回の勉強会を開きました。さすがに年間100本の講演をこなしている竹田さん、ウィットも効いていて、難しく複雑な問題をじつにわかりやすく解説していただきました。閉めの挨拶をされた渡部恒三前衆院副議長の次の言葉にすべてが集約されています。

「今日は本当にいい勉強をさせてもらいました。私は、7年間にわたって皇室会議の一員でしたが、ここまで詳細に天皇および皇室の話を伺ったのは初めてです。」
まったくその通りで、体系的でバランスのとれたお話で、出席者全員が「男系男子」による皇位継承を維持することがいかに重大であるかを再認識させられたと思います。

とくに、女系天皇批判をすると、必ず巻き起こる「男女差別論」について、新嘗祭など宮中行事の特殊性を詳しく話され、この祭祀を司るお立場を女性が担えない限界事例を示された上で、これを非合理だ、女性蔑視だと言われても、皇室とは「そういうもの」として連綿と受け継がれてきたのであるから、仕方がない。皇室とはそのような非合理なものを包摂しているのであって、文化とはそういうもの。それを合理性の観点から否定すれば、日本文化の破壊に他ならない、と。

藤原正彦先生の『国家の品格』のテーマとも相通ずる「文化の非合理性なるが故の大切さ」とも共鳴しうるお話でした。まだまだ学んだことはありますが、追々披露させていただくことにしましょう。お詫び行脚の途中で、地元立川の昭和の森看護学校の卒業式に出席し、91名の卒業生に式辞を述べさせていただきました。少子高齢化社会を迎えた我が国にとって、看護師の皆さんのお仕事は、まさしく社会の宝です。看護の現場を取り巻く厳しい現状を引き合いに、政治の努力をお約束しつつ、心からの激励のエールを送らせていただきました。

そうこうする内に、もう電車の時間です。あいさつ回りを中断して、立川発の中央線に飛び乗り、夕方の本会議に臨みます。
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