9月10日の日曜日です。先週にひきつづきの教室です。天候は上々ですが、臨時の教室でしたので少数の有志の方々の参加となりましたが、十分な戦力で助かりました。臨時とはいえ作業は、ジャガイモの植付け、新しい畑に石灰撒き、種植えとサツマ芋のつる返し作業と目白押しです。
まずはジャガイモの植付け作業です。種芋を半分に割って畝に溝を掘り切り口を下にして植えていきます。約10日くらいで発芽します。伸びてきたら、強そうな勢いのある芽を1~2本だけ残して、後は抜き取る作業が待ってます。
1つの芽が1つの株となるので、1ヶ所にたくさんの株が密集していると大きなイモが採れなくなるからです。芽かき作業というやつです。この芽かき作業のおかげでひとつの株に良く日が当たり土の下の種芋から根が生えてジャガイモが大きく成長できるのです。その後は土寄せで種芋の深さを深くしていき、イモが丁度良い大きさで多く収穫できるように調節せていくのです。
その作業の後は、これから秋野菜を植える畑に石灰を撒く作業です。
生石灰を使います。養分の供給というよりも土壌の酸性度を矯正する目的
で生石灰はアルカリ分がとても強いので中和作用に良いからです。雨等で酸性化が進む土壌をアルカリ性へ近づけるための石灰撒きなのです。ちなみに野菜の生育には、土壌のPHが6.0~6.5(弱酸性)が良いとされています。
その後は、セルトレイに種を撒く作業です。テーブルの上での作業です。レタスとキャベツ、サニーレタスの種まきでレタスは発芽するのに光が当たらないと発芽しにくい性質があります。そのため覆土(種の上にかける土)は極力少なくし種が乾いて発芽しにくくなるのを防ぐため新聞をかけて日陰に保存します。種まき後セルトレイを室内においてまめに霧吹きなどで水をかけるか、浅い容器に水を入れ底から水が水上がるようにしておくのも一つの方法です。もちろん発芽したら速やかに明るいところに移動させて畑に移動するのを待ちます。
後はサツマイモ畑でのつる返し」作業です。サツマ芋は蔓を伸ばして四方へと広がります。伸びた蔓の節間から根が出て地中へ入り肥大して芋になりますが、収穫できるほどの大きさの芋にはなりません。この根のことを不定根と言います。不定根を放っておくと、蔓が成長して芋の数が多くなり、芋の肥大のために養分を多く吸収しようとします。
それによって、葉は過剰に茂り、芋が大きくならない蔓ボケの原因になります。そこで、蔓が四方へと伸びて茂ってきた頃、蔓を浮かせて不定根を切ります。これを「つる返し」と言います。「つる返し」を定期的に行うことは、芋を太らせるための大事な作業なのです。
全ての作業が終わった後はここで収穫したタイガーメロンの試食がありました。もちろん美味しかったですよ。臨時の教室でしたが集まって下さってありがとうございました。これからは秋野菜の植付けです。又よろしくお願いします。