昨夜は十三夜でした。 雨が強く降ったり晴れたりと不安定なお天気で、夜になり雨はあがりましたが、曇り空で今年は見えないなぁ、とあきらめておりました。 7時になりお店を閉める時にふと空を見上げましたら…。
旧暦の9月13日、2013年は10月17日。
十五夜を中秋の名月と呼ぶのに対し、十三夜は「後の月(のちのつき)」「豆名月」「栗名月」ともいいます。
旧暦の毎月13日の夜を「十三夜」といっていましたが、9月13日の夜は、十五夜についで美しい月とされ、宮中では、古くから宴を催すなど月を鑑賞する風習がありました。十五夜は中国から伝わったものですが、十三夜は日本固有の風習で、秋の収穫祭の意味もあるのでは、と言われています。
十五夜に月見をしたら、必ず同じ場所で十三夜にも月見をするのだそうです。これは十五夜だけ観賞するのは「片月見」といって縁起が悪いとか。
今年は両方見ることができました!
10月になりましたので中置(なかおき)のお稽古。
中置とは点前畳の中央に風炉を置くことを言います。
10月初旬から開炉までの時期に行い、日ごとに寒くなり暖かい炭火が恋しくなる時節に、客のほうへ少しでも火を近づけ、水を遠ざけるという心遣いの表れた点前です(『裏千家茶道 点前教則⑦』中置から)。
お菓子は夫の福島土産
三万石製「ままどおる」
中置は侘びた風情で行うことが多いので、淡々斎好の苫屋棗を取り合わせてみました。
これは棗扱いで半月に持ち、甲拭きがあるのかしら?とお稽古中に気がついた困った先生です。ご教示ください。
浦のとまやの苫屋棗は、昭和11年(1936)の圓能斎13回忌に際して好まれました。
本歌は駒澤利斎作で箱書に「元伯愛樹 庭前ノ銀杏ヲ以テ好ム」とあり、宗旦遺愛の銀杏が材に用いられています。