11日はいつもの花月のメンバー6人で、昨年10月に新築された姉弟子さんのお宅で大炉のお稽古をさせていただきました。
大炉とは裏千家独自の点前で、正式な炉の寸法は一尺四寸ですが、大炉は一尺八寸。六畳の間に逆勝手に切る約束になっています(逆勝手とは亭主の坐る点前畳の左側に客が着坐する構えで、普通は本勝手といい点前を行う右側に客が坐ります)。極寒の期に限り開かれます。11代玄々斎お好みで、裏千家の咄々斎八畳間に続く六畳間に設けました。炉壇の塗りや炉縁に侘びた味わいがあります。お点前も玄々斎の創案です。
花月札でお稽古をする順番を決めました。まずはSさんが初炭。大変上手に炭をつがれましたので、わたしがお濃茶を練る時にはお湯がよく煮えていました。
普通のお濃茶をするつもりでしたが「荘もの(かざりもの)をやりましょう」ということで茶入荘(ちゃいれかざり)になりました。ずっとお稽古していないので不安でしたが、皆さんに助けられながら・・・まぁなんとか・・・。逆勝手ですので足の運びや柄杓の扱いにちょっととまどいました。6人分のお濃茶を頑張って練りました。
逆勝手は帛紗を右につけ、茶室に入る足は左、出る足は右・・・といつもとは逆になります。しかし全てが逆になるわけでないので、頭が混乱してきます・・・。
後炭はNさん。炭はあらかじめ雪輪瓦の向うに組んでおきます。そのため炭斗(すみとり)は使わずに焙烙(ほうろく)にしめし灰・練香をのせた灰さじ・羽箒・火箸・組釜敷・釻を仕組みます。
後炭の後は平花月を行いました。普通の花月でもよくわからないのに、逆勝手の花月は???でした。立ち上がるたびに「え~と、右からだっけ?左から???」と聞きながらも楽しい会でした。3月は年度末でみなさんお忙しいので次回は4月。待ち遠しいな。