楽天的ハスキー

湘南から北関東に引っ越したハスキー「ガク」妻の「ユズ」と柴姉さん達のブログです。

虹の橋の向こうに行っちゃった偉大なあねちゃんのおはなし7(最終話)

2015年12月17日 07時58分17秒 | 柴犬さん

 最後のおはなしはおとさんが話すね…


 凛が逝ってしまいました…24時間前は、柴妹達よりもガクよりも前へ前へと早足で散歩をしていたのに…
私も妻もとりあえずの納得をして、知らせるべく方々への報告をしました。外は相変わらずの雨降りで寒い…凛の涙雨と勝手に思っていました。

 私は、凛が死んでも泣かないと思っていました。凛と過ごす事の出来る時間を常に全力で向き合っていれば最期を迎えた時は「お疲れ様、ありがとう」と言って送り出せると思っていました。でも、凛が苦しみ始めて約16時間では凛が死んだ事を理解しろと言われても短すぎます…長い時間の介護をしても良かった…貴方に対しては、死に赴く事を少しずつ納得出来る時間が欲しかったよ。

 普段は何のタイミングも考えずに(遊んで♪)と寄って来るガクなのに、気を利かせてなのか近寄って来ない事はすごく健気に感じて余計に涙を誘います。午後になってから私も知らない妻の友人、遠くから高速を走らせて来た犬友達が大勢駈けつけてくれました。脱力感、空虚感に何もしたくない我々が唯一したかった事は、凛の思い出話を聞いて貰う事くらいしか見当たりませんでしたが、雨降りにも係わらず多くの方々が集まって頂いて多くの力を頂きました。

 仔犬の凛を引き取りに行った時、なぜ、近寄って来ない仔犬を選んだのかは…
近寄って来る様な要領の良い子は、どこに行っても明るく元気に過ごす事が出来るって感じたのです。でも…お母さんの匂いが染み付いたバスタオルをずっとガジガジ噛んでる子は、お母さんと離れる事を寂しく感じちゃう子だと思ったのです。早かれ遅かれ母犬と離れなくてはならない宿命の仔犬達なら、一番寂しがりそうな子を私達夫婦で受け止めたいと思ったのです。凛は寂しくない一生を送れたのかなぁ…凛は棺の中は沢山の友達から頂いた花々、秩父の三峰山のお守り、最後の旅行先の鳥取砂丘の砂と共にお母さんバスタオルに包まれて虹の橋を渡りました。

 翌朝、火葬の為に車を出しました。その場所は我が家から5分くらいで着くところではありますが、妻の実家で仔犬の頃から可愛いがられた義父母と会って、近くの仲良し犬友達と集まっていた公園に立ち寄ってから向かいました。お骨を引き取ってからもそのまま家に向かう気にはなれず、仲良しワンコ達が沢山いた鵠沼海岸や江ノ島を見下ろせる公園に寄ってから帰りました。

 帰ってからは、凛が亡くなる前後から体調が今ひとつの楓を動物病院に連れて行きました。
楓の状態は…即入院が必要な身体でした…しかも、原因は凛と同じ…いや、同じどころか検査の数値的な事を言えば、凛より重かったのです。楓の現在は、翌日の手術を終えて一命を取り留めて元気にしてます。

 凛は妹思いの素敵なお姉さんでした。
古い写真を見ると「ずっとみんなを見守ってるよ」と言ってくれてるみたいです。

 凛は楓の病気を自分が背負って、自分の余命を楓に預けて旅立ってしまったのかなぁ…楓にとって凛はお母さん代わりでもあったからね…楓は自分が病気で苦しかったから、凛が亡くなった事を本当に理解しているのか否か、妻の部屋の凛と仲良く昼寝していたリクライニングチェアに今までよりも頻繁に乗ってます。皆がリビングに居る時でも、凛が帰って来るのを待っているのか、玄関を見ている事も多いです。

 現在の私は…時折パソコンの画像整理をしつつ、凛との思い出に浸っています。画像の凛に向かって名前を呼んでみたりもしています。でも、夜になって私の布団の中に凛が入って来ない事は切ない現実を感じさせます。

 人は寒さを感じると寂しくなります。今年の冬は暖かい…凛が寂しくさせないようにしてくれているのかなぁ…
凛は、どんなに親しい人からでも貰った食べ物は食べなかった…抱っこもさせなかった…でも、おとさんもおかさんも凛の所へは、まだしばらく行けないから…しばらくはいつもの公園で可愛がって頂いた仲間と過ごしていてね…それとも大好きな【カンナ母さん】と逢えたのかな?

 凛は最大時23キロもあって雄ハスキーのガクよりも重い雌柴でした…
10歳を過ぎてもガクのドスコイを受け止める様な強さがありました。きっと体調的に辛かったかも知れなかったのに、みんなの旅行を中止させなかったり、小さな事で言えばおとさんおかさんで見守り見送る事が出来る日にサヨナラする事も決めていたんだよね…おとさんが【凛ちゃんロス】で悲しんでいる時間を癒えるだけのお休みをくれたのも凛の差し金かな?

 貴方が逝ってしまって1ヶ月過ぎて…たまには、気配だけでもいいから凛の居る様な気持ちにさせて欲しいよ…
貴方が逝ってしまっても貴方はずっとずっとうちの長女で、大切な家族だからね…今も散歩の時は凛の赤いハーネスを妹達のリードに繋いで出掛けてるよ。ただ、貴方との直感で決めていた毎日違ったお散歩は、貴方が居ない為に毎日同じ様なコースになっちゃってる…毎年、貴方の誕生日の若葉の頃は三峰山に会いに行くよ…

言い尽くせない【ありがとう】を貴方に贈ります。
暖かく幸せな時間をありがとう…そしてサヨナラ…凛ちゃん



おわり

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