翻れ、橋下維新旗

地方自治改革に取組む 橋下徹氏と大阪維新の会、並びに橋下氏と共に自治体改革に取り組む大阪府職員、同市職員を応援します。

橋下―平松ラストウォー、スタート

2011年11月14日 | 日記
 都市経営のあり方をめぐっての大阪の未来を占うことにつながる大阪市長選挙が13日、告示された。届出を済ませたのは、当初予測どおり。橋下徹前大阪府知事と現職の平松邦夫大阪市長の二人。他の出馬予定者が立候補を見送ったため、この二人の一騎打ちが確定した。

 橋下氏は自ら率いる地域政党「大阪維新の会」公認の新人として出馬。大阪の地盤沈下にストップをかけ、日本の第二首都機能を持った国際的な都市として再生させることを目指している。その処方箋として示されているのが「大阪都構想」。

 全国を一律に統べる現行地方自治制度はすでに破綻していると言えるだろう。補助金や交付金を全国にばら撒き、箱ものも自治体の規模を無視したかのように整備させてきた。しかし、それらは無駄になっているものが大半だ。人も物も金もすべてが大都市に集中してきている。若者も都市に集中し、田舎は過疎化又は高齢化が加速している。均衡ある地方づくりは無理なのだ。地方自治のあり方を根底から考え直す時期に来ている。

 地方制度改革が小手先の改善にとどまっているのは、官僚の横並び意識と既得権確保の考えが改まらないからだ。霞ヶ関では地方の実態はほとんど見えていない。最早霞ヶ関の支配下から地方は脱出すべきときなのだ。だが、地方自治制度が重石になっている。

 この重石を取り除くには、地方の側から「新しい地方の形」をしめし、国にそれを認めさせなければならない。その過程で地方自治法ほかの関係法令の改正が必要になる。これまでは、その必要性の議論は行われていたが、具体化はされなかった。今回の橋下候補の主張は、その具体化のためのものであり、選挙に勝利すれば国に制度改正を求めていくということになる。

 橋下候補の主張で争点とされるのは、他に教育改革や職員改革がある。しかし、橋下氏の訴えは、それだけではない。詳しくは大阪維新の会のマニフェストで確認して欲しい。対立候補は現行の運営を是とし、大阪の抱える問題には眼を向けようとしていない。橋下氏の案では大阪市がバラバラになるとか、その政治手法を「独裁」と決め付けたりに終始している。政策面では、橋下案に対する二番煎じの「対抗のための対抗案」にとどまっている。

 市長選は、去る10日に告示された大阪府知事選とともに、今月27日に投開票される。大阪の大改革を掲げる橋下候補は、知事選に望む松井一郎候補とともにダブル選勝利を目指す。一方、平松市長は民主・自民府連の支持・支援、共産党の実質支援を受け、知事選に望む倉田前池田市長と連携し選挙に臨む。

 大阪の住民としては、個人攻撃に終始するのではなく、現行府政・市政の課題、お互いの政策を明確にし、これからの大阪をどのような都市にしていくのか、その中で住民の果たすべき役割は何なのか、自治体職員や教員はいかにあるべきか、府政・市政をどのように変えていこうとするのか。それらを明確にしていただくことを望みたい。

 これまで続けられてきた橋下―平松両氏によるバトルもいよいよ決着のときを迎えた。ラストウォーに対する府民・市民の審判はどうなるのだろうか。