thirteen party

題詠ホークス背番号004

第18回青葉賞

2011-04-30 17:01:50 | 東京競馬
やっぱり、アンカツだ。

皐月賞トライアルで軸にしたウインバリアシオン。今回も買うつもりではいたが、パドック一見、ゆるいと感じた。
アンカツだから、いいところまで持ってくるだろうとは思ったが、勝ち切るまでは……と抑え程度に。

ダービーと同距離同コースをトライアル仕様で走り抜けたハーツクライ産駒の株はぐっと上った。

先物買いをした馬の単・複は暫く持っていなくては。


ショウナンマイティが良く見えたのだ。
マンハッタンカフェの青鹿毛。結果、伸び切れずの五着は位置取りもあっただろうが、千八~二千がベストの馬では?(母父ストームキャット)。

一番人気トーセンレーヴ三着は想定内。昔の青葉賞だったら、賞金は重ねられなくとも優先出走権を得たから良しの話なのだが…。

あきらめて春。
秋があるまだ。

二着ショウナンパルフェ(父アグネスタキオン)かあ。

惜しい。

“ウイン”と“ショウナン”の馬連ワイド三連複は持っているから!

…惜しくない。

敗北した夜は第3のビールに甘んじる。
天皇賞の予想固める四月晦日。

明日は春の天皇賞。五月一日。

もう五月かよ。あっという間だな。うそうそ。長かったよ。東京の直線くらい。

浅田次郎『天国までの百マイル』(朝日新聞社)読了

2011-04-24 19:38:00 | 読了
「車はたしかにオンボロです。クッションも悪いし、音もたぶん大きいでしょう。救急車ではないから、赤信号も止まらなければならないし、渋滞に巻き込まれるかもしれない。でも、荷台にゴザを敷いて、蒲団に真っ白なシーツをかけて、窓のすきまにガムテープまで貼ってあるのを見てね、ああ、これなら行けると思った。お母さん、行けますよ。絶対に鴨浦までたどり着いて、曽我先生に診てもらえます。断言してもいい」


おふくろをおくりとどける。
東京から160キロ離れた病院に。
自分が運転するしかない。会社のワゴン車を借りた。ガソリン代を都合した。



オンボロワゴンを見るまでは、思いとどまるよう説得するつもりだったという藤本医師。


「ヤッちゃん。頼むよ」


頼まれた。
俺にとってのおふくろを。

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第71回皐月賞

2011-04-24 16:52:13 | 東京競馬
1988年(昭和さいごの年)以来の府中開催皐月賞。

いつ、どこで、おわるか分からない誰にも。

皐月賞のパドック映像を、中山競馬場から見る。

どっしりステラロッサ。最内枠に入ったこの馬から流す。

ニュージーランドトロフィーから転戦のエイシンオスマン後藤浩輝が先導してイーブンペースの第一冠。五馬身のリード保って四角〈コーナー〉。


秋の天皇賞を見ているような。


内枠の利もあっただろうか復権のダノンバラード武豊。一番人気の馬に差されて三着も健闘(よくたたかった)。

オルフェーヴルが抜けた。
(ヤエノ)“無敵の舞い”再現を思わせる飛翔。
長らく厩舎の看板を背負ったドリームジャーニーはこれで引退してもよい。私も、引退してもいい。

サダムパテック二着。もしかして中山の二千メートルの方が際どくなっていたかもしらん。


駒送りの春。

時間が立てば元の通りになることを信じて一歩一歩。


西加奈子『さくら』(小学館)読了

2011-04-20 21:52:40 | 読了
1ラウンド目終了間際にアッパーカット。

帯に「5人と一匹の、」とあるからもう一人いるのだろうとは思ったが、不意をつかれた。

ゴングが鳴った。(小説に、出会った。)




「僕らには、もうひとつの幸せな時間があるはずだった。
「もうひとつの世界の僕らは、いつまでも笑って、馬鹿みたいに幸せで、どこまでも屈託が無かった。」


 ミキが赤いランドセルの中身をぶちまけたとき、
ひでェと思った。

が、しかし。

それなくして。


「いつまでも笑って、馬鹿みたいに幸せで、どこまでも屈託が無い」世界に安住しない。


文句なしの一番桜

咲いた、四月に。