りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

『ポツネン氏の庭』 ネタバレレポ その4(最終回)

2010-02-17 22:05:23 | ラーメンズ - 舞台レビュー
えーとえーと、長らく止まっていました『ポツネン氏の庭』レポ。
ようやっとの最終回です。
今日、新作のツアー初日ですよね。
すみませんすみません。
新作の情報を拾うつもりで検索していてここへ来ちゃった方、すみません。
これはあなたの探していたそれではなくて、
去年12月に札幌で行われたライブのレポです。
ごめんなさいっ

そして、さすがに2ヶ月も空いちゃうと記憶がすっかすかでして、
最後のはもうちょっとちゃんとレポしたかったんだけどダメでした……
面目ねぇ。

それでは以下ネタバレスカスカレポでございます……






























********************************************************************************

8.でーでん

舞台下手奧から、舞台上手手前に向かって斜めに、大股に歩いてくる。
一歩ごとに「でーでん」と重々しく歌いながら。(映画『ジョーズ』のBGM風に)
言葉でいってしまえば、もう、ただそれだけの演目です。

(右足踏み出して)「でーでん」
(左足踏み出して)「でーでん」
(また右足踏み出して)「で…」と言いかけ、急に足をそろえてキヲツケして正面向いて、
『ロッキー』のテーマ曲。「でーでででーでででーでででん で でーでででーでで…」
途中で急にまた斜めを向いて一歩踏み出し、「でーでん」。。。

こんなふうに、途中で急に「でーでん」からいろいろな歌になりつつ、
また急に「でーでん」に戻って舞台上を歩む。

つり上がってるけどうつろな目で一点を見つめ続けるその表情、
でーでんから歌に、そしてまたでーでんに戻るいきなりさ、
選曲の絶妙さ(ヤマトのテーマやら何やら、すべて「で」と「ん」で歌う)。

もうバカでバカで最高でした。
本公演『TOWER』でやった「ハイウェスト」が好きな人は、これも好きだと思う。


9.思う壺

手の平に載るくらいの小さな黒いゴム製の壺。
片方の手の平に載せて、もう片方の手は壺の後ろに添えて、微妙に動かしながら、
かわいらしい透き通るような声で。
(ああー、セリフはほとんど忘れてしまった)

「こんにちは。壺です。ボク、いろいろなことが気になるんです。
いろいろ思うことがあるんです。思う…ツボ。
今日はみなさんに、そんなボクの思いを聞いてほしいんです」

「ツボ…思うんですよね… 東急ハンズのロゴが、最近変わりましたよね。
両手だったのが、片手になりましたよね。
ツボ、思うんです…… だったら、ハン「ズ」じゃなくて、ハン「ド」だろ、って……」

ツボ…思うんですよね…の決まり文句からすべて始めて、
いろいろ世の中の「気になること」を指摘していく、というコント。


10.白い紙芝居~エンディング

ワゴンの上に、紙芝居。(『DROP』の「走れメロス」で使ったのと同じだと思う)
額に入っているフリップにはなんの絵も描かれていなくて、真っ白。

「あるところに、白い服を着た白髪で色白のおじいさんとおばあさんがいました」

2枚目。やっぱり真っ白。

「冬のある日、白い服を着た白髪で色白のおじいさんは雪山へ芝刈りにいきました」

こんな具合で、どんなにお話が進んでも画面はひたすら真っ白。

最後にようやく、白いフリップのまん中に黒い●が一つぽつんとある画面。

「これ、黒い●にも見えますけど、紙に穴が空いているようにも見えますよね」

額の中からフリップを引き出して、その●をポンポンと指で弾く。

「でも、空いてない」

また額の中に入れて

「でもこうするとやっぱり空いているように見える」

その上にまた真っ白いフリップを入れて、ゆっくり引き出して見せたり、
いろいろやっているうちに、いつのまにか。

「あ、ほら、やっぱり空いてました」

●が描かれていたはずのフリップのまん中は、見事に本当の穴が空いていました。

そこからそのまま、話は冒頭の「一坪の王国」の続きへ。
ワゴンの上に、さっきのホワイトボード。
大きい直角二等辺三角形と小さい直角二等辺三角形二つと小さい正方形のマグネットで
形作られた船。

憧れの国へ向かう航海中、王様は建国の夢を語る。

世界中の人に知ってもらうには、オリンピックで活躍すればいい(マグネットで表彰台)。
どうせならここ(表彰台の一番上)に乗りたい。
どんなスポーツがいいか。

……などなどいろいろ語るうち、ああほら、憧れの国に着いたようです。

見えてきたのは、彼の国のシンボルにもなっている、美しい山。(マグネットで山の形)。

そして山の上にぽっかりと……

ここで、縦長に立てておいてある2面のボードの、
裏を向いてる方をさっと上に上げてこちらに見せる。
そこにはさっきの●。
それはまるで、霊峰の上に浮かぶ美しい満月。

晴れ晴れと嬉しそうに、どこか懐かしそうに月を仰ぎ見るポツネンさん。
「ポツネンの音楽」が急に高まって――  暗転。


カーテンコール

「気楽なガーデンパーティ」と言っていただけあって、
終演後の賢太郎さんはいつもの公演のときほど消耗度が激しくなく、
4回くらいあった(かな?)のカテコのたび、機嫌良くいろいろしゃべってくれました。
「お化け騒動」の顛末とか、薬局に買い物いったときの話とか。
会場の近くに「サッポロファクトリー」という、
サッポロビールの工場跡にできたショッピング施設があるんだけど、
そこに時節柄、子供たちの「夢のクリスマスツリー」の絵が展示してあって、
それを見てたら、中に1枚、オーナメントの代わりに「亀」が何匹かあしらってある絵があって、
不思議でしたね~(笑)っていう話もしてたし、
タクシーから外を見てたら、中年のサラリーマンが、上に顔を向けて舌を出して、
降ってくる雪を舌で受けていたのを目撃した!っていう話とか。
フランクでサービス精神旺盛、「まるい!!」と思いました。


さあ、今日からはまた少しちがうポツネンさんが全国を回るんですね。
楽しみです!
ペンライト!(笑)
コメント (4)
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『ポツネン氏の庭』 ネタバレレポ その3

2010-01-11 23:57:30 | ラーメンズ - 舞台レビュー
箱庭レポの続きです。第3回になります。
第1回はこちら、第2回はそちら
どちらもネタバレです、ご注意くださいね。

それでは第3回始まります。
もちろんネタバレ注意です。



































****************************************************************************

その2の補足から。
レポその2の最後に、2日目に演目の順番がちがっちゃった話をしましたが、
そのとき、彼は幕間でこんなことも言ってました。
具体的な言葉は忘れたけど、こんな意味のこと。
「ボクはふだん、わりとこう、
各コントにつながりがあったり、一つのテーマでくくってたりっていう
緻密な構成のものが好きなんですけど、
今回はそういうの全然なしで、思いついたものを思いついた順番でやっちゃおう、
という、そういうライブです」
(だから演目の順番まちがえても問題ないんだよーという話。)

ということは、もしかしたら、中にはずいぶん前に思いついたのもあるのかもね。
思いついたけど、どの公演にも入れられなかったコントが。
だから今回のはコントの「蔵出し」みたいな意味合いもあるのかもしれないなぁと思いました。


さて、グルメ詩人から今度は何になるのか。
胸の豆しぼり、箸、メニューを引き出しにしまい、ワゴンを下手奧へ移動。
上手へ戻り、座っていた椅子を持ち上げ、下手へ持っていきながら
「パシン!」とかっこよくたたみ(楽日では楽しそうに「トランスフォーム!♪」なんて言いつつ。
こんなにゴキゲンのいいポツネンさんには初めてお目にかかりますよ)、
ワゴンへ収納。
次にワゴンから取り出したのは浅いキャップ。色はグレー。
ガスや水道の検針員さんがかぶってるみたいな。
『天空の城ラピュタ』のパズーやポムじいさんがかぶってるみたいな。(ちょっとちがうか?)
イメージできますか?
そして、黒い革の、横長のがま口ポーチみたいなのをたすきがけ。
新聞の集金の人が持ってるみたいな。
イメージできる?
「できない」という声があればプー子さんがイラストにしてくれますからね、
遠慮なく叫んでね。
本人、いまはDSにはまっててレポどころじゃないなんて言ってますけど、
みなさんが叫べば大丈夫です、ちゃんとイラスト描いてくれますから。

準備が終わると上手手前でピシッとキヲツケをして暗転。


7.魂師 (※最初にアップしたとき、表記を「魂士」としてたのですが、「魂師」に直しました。)

これねー、私は今回、すごーく気に入った作品です。
小林賢太郎の真骨頂、「非日常の中の日常」が存分に堪能できる。
コント台本としての完成度も高いし、演技的にもよく練られてると思う。
これは、延べ600人程度の人間が見ただけではもったいない。
もちろんライブ全体がもったいないといえばもったいないけど、
そんな、客にとっても演者にとっても贅沢なライブがたまにあってもいいんじゃない?と
全体に関しては思えるけど、
この作品に関しては本当にもったいない、たくさんの人に見せたい。
もしかしてもしかしたら、ポツネン本公演でそのままやるかもよ?
質的に、本公演に入りそうな作品なのよ。
そんな気がするの。
気に入った演目だから特にくわしくレポしちゃったけど、
そして、だからこそ読んでもらいたいのはやまやまだけど、
「もしかしたら今後全国ツアーでそのままやる可能性あり、と村野は思う」
ということをお含み置きいただいて、
うんまぁ、それでもいいよ、という方だけ読んでください。

では以下、ネタバレします。










舞台が明るくなるといきなり第一声。
「タマシ」
一呼吸置いて、
「地名…ではありません。魂の師、と書いて、魂師(たまし)。
ものにはすべて、魂が宿ります。
たとえまだ新品の道具でも、魂が中に入っていないと動かなくなってしまう。
そこで僕たち魂師の出番となるわけです。」

『TEXT』の『銀河鉄道の夜のような夜』の冒頭で活版印刷の説明をするときと同じ、
若々しい声でテキパキと、過不足のない的確な説明。
それでいてその説明の内容は、現実の世界ではありえない、日常からズレた物事。
あっという間に「非日常の中の日常」に引きずり込まれる。

てくてくと歩いて、上手で立ち止まり、ピンポンと玄関の呼び鈴を押すマイム。
インタフォンに向かって
「こんにちは。ご予約いただいた魂師です」
言ったのち、しばし待つ。ドアが開いて、
「あ、どうも、ご予約いただいた魂師の加藤です。
あの、一応こちらご覧になっていただいて、確認していただいてよろしいですか?
(たすきがけした鞄からA5くらいの身分証明書みたいなのを取り出して、相手に示しつつ)
日本魂師協会公認、魂2級取扱責任者、加藤です。
はい、あ、こちらこそよろしくお願いします。
(相手に招き入れられて)失礼しまーす。。。
(下を見て)あ、どうも、あ、じゃあ遠慮なく…(靴を脱いでスリッパを履くマイム)
……えっと、お台所……あ、こっちですか、はい……」

電器製品の修理のためお客さんのお宅を訪問した若い技術屋さんさながら、
魂師くんは台所へ案内される。

「あ、この電子レンジですかぁ……(ためつすがめつしながら)
あ、まだ買って2年。
いえあのね、魂の場合、どれくらい使ったか、じゃなくて、
どれくらい使わなかったか、なんですよ。
ちなみに最近、しばらく使わなかったことってあります?
……ああ、出張で2週間お留守に。あー、それですねー。
一応、魂まだ入ってるかどうか調べますね。
(鞄から伸縮式の指示棒取り出して、すちゃっ!と延ばし、
電子レンジの上にかざして、スキャンするみたいに上下左右に動かしてから)
ハイ、やっぱり抜けちゃってますね、魂。
2週間なら、まだこの辺にいるかもしれないな……探します!」

ついっとアゴを上げて、何を始めるかと思ったら、
「くんくんくんくん!」とすごい勢いで辺りを嗅ぎ回り始める魂師くん。
あるところでピタリと止まって、

「……(小声で)いました。炊飯器の陰にいました。
(そーっと手を近づけて)……つかまえたっ!はい、これが魂です」

と示した手の中には、いつの間につかんだのか、朱色に塗られたピンポン球。
じゃなかった、電子レンジの魂。

「…え? あ、ええ、そうなんです、こんな色なんですよ。
最初は透明で、使ってるうちにだんだん赤くなってくるんです。
最後まで大事に使えば、すごーくキレイな色になるんですよ。
それじゃあね、これ、戻しますね。
あ、申し訳ないんですけど、電源コード、いったん抜いてもらえます?
ハイけっこうです。ありがとうございます。それでは……」

魂を持った手を横からそっと電子レンジに近づけて、コホンと咳払い一つ。
それからやおら。

「タマシイタマシイタマシイ!」

やたら早口で言いながら手をくるくるっとさせたかと思うと、さっと向き直って
「ハイ、入りました!」

簡単!エラく簡単!

「え?ハイ、終わりです。じゃ、一応動かしてもらいましょうか。
ちょっとスイッチ入れてみていただけます?
(苦笑して)……あ、「動かない」って、だってさっき電源コード…(笑)
(コンセント差しなおして、再びスイッチ入れるお客さん)
……ハイ…大丈夫…みたいですねっ。
それではですね、ここに作業終了のサインいただけますか?
ハイ、ありがとうございます。
それでは、料金250円になります」

ここで客席のあちこちから、笑いとともに「安!」「やっす……!」のツッコミが。
2日目も楽日も、一つ二つじゃなく、十以上は聞こえました、
「す…!」って空気の抜ける音が(笑)。
2日目終わったあと、イエティさんと
「なんであそこであんなにみんな「安い」ってつっこむんだろね?(笑)
てか、みんななんで安いってわかるんだ?」
って言い合って笑ってたんだけど、そうしたら楽日で賢太郎さんご本人も、
「みんな、何と比較して安いって言ってるわけ?」って笑ってたよ。

こんなふうにして、魂師くんの仕事は一段落。
キャンペーンで豪華賞品が当たるかもしれないアンケート用紙もちゃんと渡して
(「簡単なアンケートなんで。水枕とか当たりますんでね。
切手要りませんので、そのまま投函してくださいー」)、
1軒目の仕事は無事終了。

2軒目。同じようにして顧客の家を訪問する魂師くん。
今度のお宅の動かなくなったものは、石油ストーブ。

「あ、芯を取り替えても? ええ、点かないですよね。
これはね、完全に魂がどこか行っちゃって、もうたぶん近くにもいないですね……
ちなみに、どれくらい使ってないですか? あ、6年。
んー、ということは、もし見つかったとしても、野良化しちゃってますね、きっと…」

でも一応ということで例によって「ニオイ」で探す。
部屋の角、上の方があやしい?

「(上を見上げながら)…この天袋、ふだん使ってます?
どれくらい開けてないですか?…あ、ストーブと同じ。6年。
ふーん……え?(何か話しかけられて振り向く)あ、はい、学生のときバスケ…はい。
(また向き直って、独り言)……ここ、だな……
(ほんの少しだけ戸を開けて、背伸びして隙間から中をのぞく)
いたいた。あー、巣 作っちゃってますねー」

形式的なものなんだけど、プライベートな場所を開けたりもするということで一応、
なんて言いながら書類にサインをもらい、
つかまえ損ねた魂対策として、部屋のコンセントの差し込み口それぞれに
インスタントコーヒーを置いてもらい
(「ああ、魂って、カフェインに弱いんですよね」)、準備はOK。

腕を伸ばして、そっと天袋の引き手に両手をかける。
「……いいですか?開けますよ?
あ、逃げだしたら、その場で踏んづけちゃってください。
じゃ、いきまーす……」

さっ!と戸を開ける。と、上に伸ばした魂師くんの両手の隙間から、
ボロボロボロボロッ!とおびただしい数のまっ黒なフェルトボール、
じゃなかったまっ黒な魂がこぼれ落ちた!
すばやく拾い集める魂師くん。
無事にすべて拾い終わると、鞄から取り出したのはジップロックのビニール袋(小)。
魂を袋に入れて、ぎゅーっと押しつぶして空気を抜いて、
口をしっかり閉じ、鞄の中へ。

「……と、ハイ、これで大丈夫です。
えっと、これはもうストーブの中に戻すのはムリなんで、
新しい魂 入れさせていただいてよろしいですか?
ハイ、それじゃ、これ」

鞄の中から透明なプラスチックボール、じゃなかった透明な魂を取り出す。
給油口からすとんと入れて、作業終了。

今度の料金は、新品の魂代含めて、400円。やっぱり安い。ような気がする(笑)。

例によって水枕が当たるキャンペーンの説明をする合間に、また話しかけられる。
「……え?(苦笑して)やだなぁ、何でそんなこと聞くんすか。
え? いや……秘密です。ええ、まぁ、はい、独身すけど……
ええ、まぁ……」
テキパキした仕事ぶりから打ってかわって、ニヤニヤの魂師くん。
何言われてるかなんとなく想像つくね。

帰り際の玄関では果物か何かのおみやげを渡され、
遠慮しつつ受け取る魂師くんがカワイイ。
2日目のときには、ちょっと色っぽい奥さんにいろいろ話しかけられてるのかな、
って私は想像したんだけど、
楽日では、どうやら娘さんの写真を見せられたようなので、
50代・60代のおばさまだったのね、きっと。
「背が高いのねー、スポーツやってらしたの?」なんて言われてね。

こうして1日に5、6軒、多いときには7、8軒回る魂師くん。
だけど仕事はこれだけではありません。
作業場に戻ってくると、1日の終わりに大事な仕事が待っています。

それは、新しい魂の仕込み。

舞台中央に据えたワゴンの上に、小さな壺。
何もない中空から、いたわるような、いつくしむような、なめらかな手つきで
次々と透明な魂を取り出しては壺に入れていく。
「もの」「道具」に宿る魂にしてはあまりにも、それは幻想的で美しい眺め。

と、ふとその手が止まる。遠くを見やって、魂師くんはつぶやく。

「……結婚……かぁ……」

暗転。


再び明るくなるとすぐ、ポツネンさんは
「こいつの青春群像には興味がねぇ!」って笑ってました。
ちなみに、フルネームは加藤誠一くんというそうです。

おいしゃさんと同じく、いやそれ以上に、マイムでの描写が細かくて面白かった。
それにセリフの内容も、その言い方もうまい!
接客が丁寧で、仕事はテキパキしてて、まじめな好青年。
口調も物腰も何もかも、本当に、何かの修理に来たちょっと若めの技術士さんそのもの。
マジック要素もしっかり盛り込んであったし、堪能しました。


魂師の小道具をすべてしまって、扮装なし、持ち道具なしで舞台下手奧に
直立不動で立ったところで再び暗転。

次で泣いたよ、私。
もー、バカでバカで!
「ミイラ取り」以上に「やめてぇ、お腹が痛いぃぃぃ」なコントでした。
……コントなのか、あれ(笑)
レポその4に続きます。
コメント (6)
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『ポツネン氏の庭』 ネタバレレポ その2

2010-01-09 00:10:54 | ラーメンズ - 舞台レビュー
お待たせしました、箱庭レポの続きです。

会場に入って、各座席に置いてあったフライヤーは、こういうのでした。

          

A4のコピー用紙にぺらっと1枚。
「おお~、気楽気楽♪」と妙に嬉しくなっちゃいました。
2日目に一緒したイエティ80さんが、
「これは‘チラシ’ですね、‘フライヤー’ちがいますね」
って言ってたけどホントです。

で、これ、いまのPOTSUNENサイトのインデックスページにも使われてますね~
文字をちょっと変えただけ。
『ポツネン氏の庭』と『SPOT』、内容的にもつながるのでしょうか。
彼の中でつながっているであろうことはもちろんだけど、
そのつながりが私たちにも見えるような形で表面に出てくるのか。


さてそれでは、前回に続いて、各演目どんな内容だったか具体的にレポします。
ネタバレを避けたい方はご遠慮ください!
庭でやったのを『SPOT』でそのままやることはないだろうとは思うけど、ね。

ぐぐっっと下げましてぇ。。。。。。。


































***************************************************************************

4.百の行程

椅子落語で使った木製の折りたたみ椅子から立ち上がり、
椅子の背もたれをつかんでどこかを「くっ」っとやると
パタン!と折りたたまれる。
(ベビーカーを折りたたむ、あの要領ですね)
それを例の木製のワゴンロッカーにしまい、
次にその開いた扉のドアポケットから、フリップの束を取り出すポツネンさん。
そろえて持って、タン!と小気味よくワゴンの上に立てたところで暗転。

すぐに明るくなると、観客に向けられているそのフリップにはサインペンで書かれたタイトルが。
賢太郎さんのあの丸っこい字で、「雨降って地固まる二十四の行程」。
パタン、パタンと一枚ずつフリップを前に倒しながら、読み上げていく。
「雨降って」
パタン
「地固まる」
パタン
「雨降って」
パタン
「地ぬかるんで」
パタン
「地固まる」
パタン
「雨降って」
パタン
「地ぬかるんで」
パタン
「タイヤはまって」
パタン
「舗装されて」
パタン
「地固まる」
パタン

これを24枚分やるわけ。
重々しい声で、ねばっこく読み上げるわけ。
バカじゃないの!?めんどくせー!!ってこっちは大喜びです。

24枚全部倒れたところで、とんとんとフリップの束をそろえて、
元のドアポケットに収める。
続いて反対の扉からも取り出すフリップの束。さっきより厚いぞ。
トン!と立てたそのフリップにはまたタイトル。
「風吹けば桶屋が儲かる五十二の行程」

め、めんどくせー!増えてる!!(爆笑)

「風が吹いた」
パタン
「屋根の瓦が飛ばされた」
パタン
「雨漏りがする」
パタン
「部屋のあちこちに雨を受けるものを置こう」
パタン
「桶屋が儲かる」
パタン
「風が吹いた」
パタン
「ホコリが舞っている」
パタン
「目に入ったらイヤなので」
パタン
「眼鏡をかけよう」
パタン
「眼鏡を探して引き出しを開けたら」
パタン
「万年筆のインクが手についた」
パタン
「手を洗う桶がいるな」
パタン
「桶屋が儲かる」

おお~、懐かしい♪ ファンサービスされちゃった♪
だがそれだけにとどまらないのが小林賢太郎。
さらにふざけます。
寿司屋と風呂屋が儲かって、でも桶は間に合ってて、
儲かったから温泉に行って、温泉があふれて、
全部手桶が流されて、それでも桶は間に合ってて、
なかなか桶屋が儲からない。
52行程目でやっとこめでたく儲かったときにはこっちがホッとしました。
え、その行程? 忘れたよ、もう(笑)

さてその束も元のドアポケットにしまい、お次は?と見てたら、
よっこらしょとワゴンの中から両手で抱えて取りだしたのは、
大量のフリップ。ジャンプの厚さを優に超えてる。
よたよたと持ち上げて、どん!!とワゴンの上に立てる。
タイトルどん!「ミイラ取りがミイラになる百の行程

バカじゃないの!? もーー、バカじゃないの!?(2回言った)
めんどくさいよーーー お腹いてーーーー



「ミイラ取りが」
パタン
「ミイラ取りにいって」
パタン
「ミイラになる」
パタン
「ミイラ取りが」
パタン
「ミイラ取りにいって」
パタン
「ミイラ見つけて」
パタン
「ミイラに見入って」
パタン
「ミイラ持って」
パタン
「ミイラ持ち上げて」
パタン
「ミイラ入れにミイラ入れて」
パタン
「ミイラになる」
パタン

……ああーもーーー、めーんーどーくーせーーーー!!!

めんどくさいからはしょりますと、だいたいの行程として、
汗をかくとミイラになるみたいです。
だから汗をかかないように、あるいは汗をかいても身体が乾かないように、
水分をとったり毛布をきつく巻き付けないように気をつけるんですが、
どーーーしても汗かいちゃうんですな。
「ミイラ取りが」
パタン
「ミイラにならないように」
パタン
「ビールを飲む」
パタン
「ビールを飲んで」
パタン
「あーせをかく」
パタン
「ミイラになる」

ってなぐあい。
「汗をかく」の行程が出るたびに、「ああっ出ちゃった!出ちゃった!」ってなるのこっちは。
で、案の定、「ミイラになる」の。
もう最後の方ではポツネン氏も、
「ミイラ取りは」
パタン
「ミイラになる!!」
と幾分キレ気味で匙を投げておりました。

だいたいね、「あーせをかく」ってなんですか。
言い方でしょうが。
しまいには「ミイラ取りが」じゃなくて「はーなふん」になってましたから。
「はーなふん」てなんですか「はーなふん」て。

もうほんとに、お腹がいたかったです。
「やめてーやめてー」ってなりました。
もう一回見たいな、ミイラ取り。
あの顔がまたね。ニコリともしないでね。
若干 鼻の穴ふくらみ気味でね。


百枚のフリップをワゴンにしまったあと、
「ちなみにこれがミイラです」
とパッと取り出して見せてくれました、手の平サイズのミイラを。
そして、「ミイラ入れに入れときましょうね」と黒い巾着をかぶせて
またワゴンにしまってました。


さて暗転のあと、ワゴンを下手奧に押していき、そこで次の支度。
なんと白衣をとりだして羽織りました。
お?お?新キャラですか?
聴診器を首にかけました。
お?ドクターですか?
らくだ色の毛糸のキャップをかぶりました。
お?おじいさん……ですか?
黒縁の眼鏡を鼻眼鏡にしてかけました。
おお、おじいさんドクターですね?


5.かいじゅうのおいしゃさん

マイムで見せる一人コントでした。
腰の曲がったおじいちゃん先生。
下手に置いた椅子に座り、何か目の前のものに聴診器を当てるマイム。
普通に患者さんを診てるんだと思いきや、やおらはるか上を見上げて、
「胸の音は悪くないようだけどねー!」と大声で呼ばわる。
ん?
「火は吐けるんだろー?」
なに?人間の患者さんじゃないの?
「どれちょっと、口の中見せてもらおうかね」
と言ったかと思うと、よたよたと立ち上がって、
「ああちょっと、踏まないでよ~通るよ~」なんて言いながら、
上の方を気にしつつ上手に移動。
「ああいいのいいの、わしがいま上がっていくから」と、
ゴンドラみたいなものに乗り、手動ハンドルをぎこぎこ回し、
上に上がっていくマイム。
「ハイ、大きい口。開けて。んー。特に異常はない、な……」

何かわかんないけど、とにかくすごーく大きくて、
火を吐く生き物の診察を続けるおじいちゃん先生。
どこに異常があるのかよくわからないので、胃カメラを呑んでもらうことに。
胃カメラといっても、要するに先生自身がその生き物の中に入るの。
「ハイ、食べちゃダメだよーー! 先生食べたら病気治らんからねー!!」
なんて言いながら、舌の下をくぐり抜け、
「ハイ、ちょっとオエッとしますよー」でのどを越え、
食道から胃に下りていく。
胃の中を調べてやっと消化不良の原因がわかり(ついパクッとやっちゃった原チャリでした)、
「えと、一応胃カメラだからね」とポケットから出した携帯で原チャリの写メを撮り、
と順調に診察は進み、薬も出して、かいじゅうは帰っていく、というお話です。

おじいちゃん先生、かわいかったな(笑)
口調が、物わかりがちょっとわるくなったお年寄りに話しかけるみたいなあの感じで、
歩き方とかよたよたしてて大丈夫かな、と心配になるけど、
経験は豊富そうで頼りになりそうな感じもあり。

またマイムが細かいんだよね~
ものすごく行き届いたマイムで、ちょっとしたディテイルがしっかりしてるから、
患者も大道具も小道具も何もなくても、鮮やかに場面が目の前に浮かび上がる。


かいじゅうが帰っていって、暗転後、次の準備をしながら、
「このコントには続きがあってね」と楽日では話してくれました。
おじいちゃん先生が
「ハイ、次の方ー!」と呼ぶと、患者さんがドシンドシンと入ってきて、
と思ったら、先生慌てて、
「おいおい、ペットは連れてきちゃだめだよー!」で、オチ。

……うーん、やっぱり患者さんが帰っていくとこで終わってよかったね?

という客席の空気を察したか、
「ま、いろいろ削って、ああなったわけです」
とポツネンさん苦笑してました(笑)。

さて、ワゴンを今度は中央より少し上手寄り、若干舞台手前に据えて、
そのすぐ脇に折りたたみ椅子を置き、座って
引き出しからメニュー立てに立てたメニューのようなものを取り出して
ワゴンの上に置く。
さらにさっき椅子落語の時に使った豆しぼりをまた取り出して、
食事の時のナプキンのように胸に垂らす。
さらに長めの箸を右手に持って。。。
昨日の記事のイラスト参照ですよー)


6.グルメ

ぐいっと口の両端を下げて、眉間にしわを寄せて、
「全体的に何もかもがけしからんっっ」とでも言いたげな男。
そっくり返った尊大な態度で、テーブルの上のメニューを取り上げて開き、
箸でページをめくる。
1ページ目。
さも憎々しげに口をひん曲げて、
「……ぎょう、ざっっ……」
え、何? 注文?
男は続ける。
「……ぎょう、ざっっ……あの、手も足もない……
ぺちょっと置かれたらもう何もできないような……
なーーんの運動もしてないような、あの身体……
ヒキガエルみたいなお腹しちゃって……
それに……何、あの…… ひだ!!
はぁ??? おしゃれなつもりですかぁ???」

なんだなんだ? ぎょうざにイチャモン?

「でも……」
ここで急に、感極まったようにぎゅうっと目をつむる男。
何かをこらえるように、ためて、ためて、それからこらえきれなくなったように。
「………うまいっっっv」

なんだ、好きなのかい(笑)

ここで急にまた元の苦虫かみつぶしたような顔に戻って、
箸で次のページへ。
次に槍玉に挙がるのはイチゴ大福。

「手も足もないような……
ぺちょっと置かれたら何もできないような……
なっんの運動もしてないあの身体……
はぁ?? 和菓子とフルーツ? ……洒落てるつもりですか!?
……でも……」

ためてためて、感極まって!「……うまいっっっ……!!」

次のページは肉まん。
肉まんにも文句はあるが、やっぱりこれも好きな男。
と、そこに電話が鳴る。
そばのワゴンの引き出しを開け、取り出すのはオフィスにあるような白電話の受話器。

「ハイ、グルメ詩人」

詩人だったんだ!?

「…なに、鍋のあとのおじや? わかった」

受話器をそのまま引き出しの壁に立てかけて、送話口に向かって

「……おじや……っ あのぐちゃぐちゃの……」

リクエストに応えて詩を詠んでくれるんだ!?
でも詠み終わって受話器を耳に当て、「どうかな?」と聞いたときには
すでに電話は切られてました。


もうねー、ねばっこいんだよねー!
「はぁ??」って言うときの顔が憎たらしいんだよねー!
春日ばりに胸そらしてるクセに豆しぼり垂らしててバカみたいなんだよねー!

楽日では、何個目かの詩を詠もうとしたときに突然、
誰かに話しかけられたみたいに「はい?」と振り返って、
「あ、いえ、コーヒーのお代わりはもう……」と。
ファミレスだったんだ!?
でもこれが終わったあとの幕間で、
「ファミレスなのになぜ引き出しに電話が?って話なんですけどね(笑)」って。
「思いついたらすぐやっちゃうもんだから……」って言ってました。
自由!


ウワサの「幽霊騒ぎ」は、2日目のこのコントのときに起きました。
実は2日目では、かいじゅうのおいしゃさんの次のはずのこのコントを、
先にやってます。
それは単純に賢太郎さんのミスだったらしいのですが(って、これも普通じゃ考えられんw)、
2日目のこのコントのあと、一度も袖にはけないはずのポツネンさんが、
なぜかつつつつっと上手側の袖にはけます。
そしてすぐに舞台に戻ってきて、彼が言うには、
「いま、やってる最中に袖から名前呼ばれたんですよ。
何かなと思っていま聞きにいったら、ネタの順番がちがいます、って。
ま、確かに次のと逆になっちゃったんだけど、
別に逆でも全然影響ないんだけどなー? なんでわざわざ……?」と。
しきりに首ひねりながら、苦笑しながら、言うの。
で、おいしゃさんのコントをやって、それが終わったあとの幕間でも、
「ね? どっちが先でも全然かまわないでしょ? 
なーんでわざわざ呼ぶかな……」
と首をかしげてる。私も確かにヘンな感じがしました。

そうしたら、2日目のカーテンコール。
確か2回目のカテコでだったと思うんだけど、
いきなり「こわっ!こーわー!」って叫びながら出てくる賢太郎さん。
「さっき、ネタの順番がちがうって袖に呼ばれたって言ったでしょ?
いま聞いたら、誰も呼んでないって言うの!
何?ってオレが聞いてきたから、イヤ、順番ちがいますよって言っただけで、
呼んだりはしてないって言うんだよ!
……(会場、ザワザワ)……こわーーーーい!!!」

最後の「こわーい」は自分の肩を抱いてお膝曲げて言ってましたです。
冗談まじりな感じがしたので、その日は私は「またまたー(苦笑)」と
あんまり本気にしていなかったんだけど、
千秋楽のカテコのとき、またその話をくわしくしてくれました。

グルメ詩人してる真っ最中に、女の人の声で背後から「賢太郎さん。賢太郎さん」
って呼ぶ声が聞こえたんだって。
「え、何かコントが続けられなくなるようなこと起きたかな?」と一瞬慌てたけど、
特に何も思い当たらないからそのまま続けた。
で、終わったあと袖に聞きにいったら、「順番ちがいます」と言われる。
「そんなことで呼ぶなよな」と思った賢太郎さん、すべての演目が終わって、
袖にはけたあと、さっそくスタッフにそう言う。
ところがスタッフが言うには、「誰も呼んでませんけど…?」と。

……なんかいるんじゃないか、ここ!? コワい!!

ということだそうです。
冗談じゃなくてホントのことみたい。
ごめん、最初本気にしなくて。

ただ、そのことよりも、終演後とはいえ、そんなすぐ言うんだなぁ…
ってことのほうが私にとっては気になることだったりする……



ああああっ 日付が替わってしまったっ
「明日アップ」の約束やぶっちゃったっ
ごめーん!
その3はなるべく間をあけずに上げるから許してっ



コメント (7)
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『ポツネン氏の庭』 ネタバレレポ その1

2009-12-25 15:46:57 | ラーメンズ - 舞台レビュー
さぁやるよ! 「ポツネン氏の庭」レポ!!

ごめんね。待ってたよね。
もしかしてやらないのか?と思った方もおありでしょう。
『TOWER』のこと結局一切書かなかった前科もあるしね。

正直、詳細な具体的なレポは書きたくない気もしてました。
見にいけなかった人には申し訳ないが、ラッキーにも見にいけた人が
会場で笑って、「ああ、面白かったー」って見終わって、
それでいいじゃん?って。

だけど、賢太郎さんの気持ちとしては、ええ、おこがましくも勝手に推し量りますが、
「小さなハコでこじんまりとやりたい」のと同時に、
「見たいと思ってくれる人には全員見てほしい」っていうのもあるんだろうな、
と思いまして。
それが両立できる道は非常に難しいので今回はこういう形になったけど、
たくさんの人に見てもらいたいっていう気持ちも絶対あるんだろうな、
と思いまして。
そう思ったら、見にいけなかったみなさんに
「こんなことやったんだよ」ってお裾分けさせてもらって、
「わー面白そう、見たかったー」「そうなのよー、面白かったよー」
って言い合うのもいいかな、という気持ちになりまして、レポさせてもらうことにしました。

全六日間のうち、私が行ったのは2日目と最終日です。
変わってたところはほとんどなかったんだけど、
幕間のおしゃべりが、やはり楽日は多めでした。

おしゃべりって! 幕間に、って!
多めだろうが少なめだろうが、そもそも今までは考えられないことだよね。
だけどミュージシャンが曲と曲の間にぼそぼそMCやるみたいに、
赤えんぴつの二人みたいに(笑)、
それぞれのネタをつくった由来とか、ボツネタとか、
次の準備しながらいろいろしゃべってたんですよ。
面白いでしょ。
そんなのも、思い出せる限り書いていこうと思います。

ただ! ただね!
これ、札幌だけで終わらないかもしれないからね!?
今後、各地でやるかもしれないからね!?
今回の会場のオーナーにも「札幌でしかやらないの!?もったいない!!」
って言われたそうですし、
ご本人も「またどこかでやれたらいいなと思う」って言ってましたから。

そのこと踏まえた上で、それでもOKって方のみ、以下ネタバレレポお楽しみくださいませ。

特にメモもしないまま、最後に見てから5日たってますので、
いろいろポロポロ抜け落ちてます。
見にいった方で、ここも書いといてよ~ってところがあったら、
そしてそこちがうよ~ってところがあったら(絶対ある)、
教えていただけるとたいへん非常にとっても助かります。
よろしく!

前置き長くなってスミマセン!
とっとと始めますね。
はい、ぐぐっと下がります。
「ポツネン氏の庭」ネタバレレポ、始まりますよ~
演目タイトルは村野が勝手につけさせていただきました。

























***************************************************************************

1.オープニング

木製の小さなワゴンロッカー(キャスター付き)を押しながらポツネン氏登場。
トレードマークの黒い山高帽に、グレーの三つ揃いスーツ上着なし。
下手から登場し、ワゴンを上手近くまで押していってそこに残し、
自分はまた下手手前の立ち位置に戻ろうとすると、
「ぴちゃり」「ぴちゃり」
足を床におくたびに水音。
床が水浸しなんですな。
そこからはマイムで、バケツに水を汲み、モップを手に持ち、床を拭く。
懐からドライヤーを取り出し、床を乾かす。
足音がしなくなったので満足して、下手立ち位置に立ち、開始の口上を述べ……
ようとすると、「トコトコトコトコ」と足音が。
観客には姿が見えないけど、何か小さな生き物が上手から走ってきて
下手のポツネンさんの前に立った。
一つ咳払いして、上手に移動するポツネンさん。
追う生き物。またポツネンさんの前に。
ポツネンさん、下手へ。生き物もすかさず移動してまたポツネンさんの前に。
ポツネンさん、上手へ。生き物も上手へ。
ポツネンさん、しょうがないなーという表情で、ポケットから出した何かを
生き物にやる。
おいしそうにボリボリ、ゴックンと音を立てて食べ始めたのを見届けて、
ポツネンさんはそのすきにまた下手へ。
だけどまた生き物も下手へ。反対のポケットから出したエサをやって、上手へ。
生き物も上手へ。
内ポケットから出したエサをやって、下手へ。
やはり下手へ追ってきた生き物に、
「もうエサはない」とポケットの中身をひっくり返して見せるポツネンさん。
それでもいなくならない生き物に業を煮やしたポツネンさん、
両手で生き物をひっつかまえ、丸めて、ボーリングの要領で上手へ放り投げる。
ゴロゴロパカーン、ストライク!
と思ったらまたトコトコ戻ってくる。
今度はバットでカキーン! ガシャーン!と窓ガラスが割れ、遠くへ飛んでいった様子。
と思ったらやっぱりまたトコトコ戻ってくる。
腰の刀でバッサリやっても、
背中にしょってた弓矢で打っても、
ナイフを何本投げつけても、
なかなか仕留められないその生き物。
最後にようやくナイフが刺さって、「キューッ!!」と断末魔の声。
その生き物をフライパンで両面ともじっくり焼いて、
まな板に載せてさくさくと切って、
お皿に移して、お箸でいただきまーす!
全部おいしくいただいたポツネンさん。
さっきエサを食べたあとの生き物とまったく同じようにゲップをひとつすると、
ポツネンさんは急にせわしなくちょこちょこと走り回り始めた。
そう、あの生き物とまったく同じ足音で。。。。

効果音とマイムだけで見せる、『○』の‘footsteps’と同じ系統だけど、
あんなに凝った構成ではなく、でも「ああ、ポツネンが始まるんだな」って、
スッとポツネンの世界に入っていけるような演目でした。
ちっちゃい動物(みたいなもの)のようなかわいっぽい生き物を出しといて、
あっさりそれにナイフ刺して焼いて食べちゃうのが賢太郎さんらしい。
ここでオープニング音楽。『Drop』のオープニングに使ったのと同じ曲。


2.一坪の王国

白いビニールテープを貼って床に長方形を描き、その中に立つポツネンさん。
「一坪 あります。ここは僕の国です。王様。ハイ(挙手)。国民。ハイ(挙手)。
一人だけの国です。
あ、後ろの方の人には(床のテープが)見えないですね。
ここに同じものを用意しました」

ワゴンを自分のそばに押してきて、中からホワイトボードを取り出し、ワゴンの上に立てる。
二面式になっていて、三角形に立てると裏と表 使えるようになっている。
直角二等辺三角形(大)一つと直角二等辺三角形(小)二つと小さな正方形一つの
薄っぺらいマグネットでできた正方形。
そう、タングラムの始まり。

ポツネンさんには憧れている国がある。
これから一人だけの王国をつくるに当たって、その国を参考にしたい。
その国の国土はこんなふうで(日本列島に似た形)、
「特に僕が興味がある」のはこのへんで(日本で言えば札幌あたり)、
その街のシンボルとなっている建物はこんな形をしていて(時計台を思わせる形)、
と、次々形を変えていくマグネット。

実際にその国を見にいこうと、ポツネンさんはヨットで海に乗り出す。。。

「この続きはWebで。
じゃなくて、後半で」
暗転。

(Webで、ってのは2日目にはなかったけど、楽日に言ってました。)

少し明るくなって、
ホワイトボードをワゴンにしまい、代わりに出したのが折りたたみの木製の椅子。
まん中に据えたあと、ワゴンの引き出しから取り出したのは扇子とまめしぼり。
オッ、これは♪
ポツネンさんが椅子に座って、暗転。


3.ひみつぼ

『Drop』でやった椅子落語ですね。もちろん新作。

骨董屋のショウウィンドウに置いてあるなんの変哲もない黒い壺、
なぜか1万100円、1万200円と毎日100円ずつ値段が上がる。
不審に思ったある男が店の主人に訳をたずねるが、教えてもらえない。
ところがある日、男がこっそり店をのぞいていると、
主人がコソコソと壺の中に向かって何かを囁き、
そのあとで値札をまた書きかえているところを目撃。
慌てて踏み込んで問いただす男に、主人がしぶしぶ語った話は。。。

落語と同じように、本題に入る前に枕があるんだけど、それが毎回ちがったみたいです。
2日目は、昨日ホテルの近くの薬局に「へパリーゼ」を買いに行ったら、
おつりが100円なのに店員さんがご丁寧にも「お確かめください」と言って渡してきた、
という話。
楽日は今回の会場のオーナー、「ミスターS」と東京で食事をしたときの話でした。
北海道からの客人を、東京の「看板のない、ちょっとツウな店」に
連れていきたいと思ったのに、1軒目は満員で入れず。
内心焦りつつ案内した2軒目はしまっている。
でもどうしても「看板のない店」に連れていきたい、と
猛烈に脳内検索して、かすかな記憶を頼りにやっと見つけた、
3軒目の看板のない店。
無事 中に案内されてほっと一息ついた瞬間、気がついた。
そこは、羊料理の店だった。。。
というエピソード。

その前夜、大阪から来た友達(ご承知の向きもありましょう、コマンドQ劇場のプー子さんです)
においしいスープカレーを食べさせようとしたのに
1軒目はどうしても見つからず、
2軒目はスープ切れで時間前に閉店、
結局どこの店もやってない時間になってしまった ということがあったので、
私にとっては非常に共感できるハナシでしたよ、ええ。

2日目の枕の「へパリーゼ」とはなんの薬なのか謎だったけど、
楽日のカテコで同じ話をしてくれたときに
「ウコンの力のもっと強力なやつ」と説明してくれました。
楽しんでますの~札幌ナイツ(微笑)と思った。

2日目も楽日も、幕間に、
「ちょっと古めかしいハナシをやってみたいなと思って作りました。
ちなみにタイトルは‘ひみつぼ’です」
とのコメントあり。
楽日では「オチのあと、ほんとはこう続くんです」っていうのも披露してくれました。



どうでしょうか、なんとなくでも雰囲気伝わるといいんですけど。
今日はこの辺で失礼させてください。
あと2・3回 続きます。
コメント (6)
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シンプルシンプル

2009-12-21 22:35:38 | ラーメンズ - 舞台レビュー
やっと写せた、昼間のcube garden。




とてもシンプルなポツネンさんでした。

だからこちらも、とてもシンプルに楽しむことができました。

ある意味 理想の形なのかもしれない。

突飛なことをやったわけではないです。

新しい表現ツールを披露してくれたわけでもないです。

ご本人が「フルコースではなくお手軽」と表現したとおりのライブ。

統一するテーマがあるわけでもなく、

深読みを誘うものでもなく、

こっそり仕掛けられた秘密があるわけでもない。

千秋楽後に出たmessageの中に「僕が面白いと思う事を考えて、ストレートに、やる。」
とありましたが、その言葉通りです。

16日(水)に見にいったときは、演目の順番が1ヶ所ひっくり返ったところがありました。
ご本人も言ってたけど、それでも何の問題もなかった。
いままでのポツネンシリーズや本公演だったらありえないことだけど、
今回はそんなのもアリだった。
今回のがどんな舞台だったかということがそのことに端的に表れてると思います。

「今日はいつもの僕とはちがって、思いついたことを思いついた順番にやるライブです」
って幕間で言ってました。
「そういうのも別にやっていいんだ」っていう、
まぁ言ってしまえば当たり前のことに気づけたとき、うれしかっただろうなぁ。


ええ、そんなようなポツネンさんだったのです。
気持ちよさそうでしたよ。
こちらも嬉しかったです。


これからもこんなライブを、時々あちこちでやれるといいね、
いや、やるんじゃないかなと思います。

ああ、笑った!!!



コメント (2)
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楽しいパーティでした

2009-12-17 07:21:45 | ラーメンズ - 舞台レビュー
昨日 行ってきました、cube garden。

まだ2日目終わったところであとまだ4回ありますので、
感想等は何も言わないけど、楽しかったです。

ポツネン氏の方も楽しそうでした。
「近くていいね♪」と言ってました。うんうん。
これから回数重ねていくうちに、余裕が出てきて
もっと楽しそうにやってくれるんだろうなぁ。

「近い」ライブを本当はいろんなところでやりたいんだろうけど、
まぁいろいろ難しいんでしょうね。。。


千秋楽終わったら、もうちょっと何か書きますね。
コメント (5)
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「北海道から来ました。」とか言ったって

2009-07-27 21:37:55 | ラーメンズ - 舞台レビュー
書店で普通に見かけた人は100パー意味わかんないよね……(微笑)


そんなわけでおととい行ってきましたよ、大喜利猿「北海道」出版記念ライブ 北海道公演。
……北海道北海道うるさいな(笑)

個人的には3回目の大喜利猿でして、ぐだぐだ小林さんにはもう慣れたのですが、
今回は客席もぐだぐだだったなぁ!
その前がポツネンでもKKPでもない本公演だったせいもあるのか、
客席の空気の違いを今回は特に強く感じました。

まずね、遅れて入ってくる人がものすごく多かった。
10組近くいたんじゃないかしら。
ラーメンズ本公演のときはほとんどなかったのにねぇ。
やっぱり気合いの抜き方がちがうとみえます。
いいですねぇ。趣旨に合ってる。

そしておそろいの「シュール芸」Tシャツを着て現れたお二人。
(コバザルは中に紫の長袖Tを重ね着、ヒデザルは「シュール芸」Tシャツ1枚。
上から何か着たりとかはなく、二人とも最後までそのままでした。)
まず舞台中央に並んで立って、第一声は
「ただいまー」。
客席から「おかえりー」の返事と拍手。

だけどそのやりとりは、
例えば地元出身のミュージシャンが中央で売れて凱旋ライブを果たしたときの
熱っぽい「ただいまー!!」熱狂的な歓声の「おかえりー!!」ではなく、
演者客席お互いちょっとニヤニヤしながらの、
ま、一応言っとこか?って感じのユルい「ただいま」「おかえり」で、
なんかよかったです。

そして隣に座った二十歳前後とおぼしき女の子二人連れの楽しみ方がユルくて、
これまたよかった。
「ありえねーw」とか
「かわいい!かわいい!」とか
「うけるww」とか、
普通に声出して反応するの。
かといって例えば「コバケンて背高いんだね!」みたいなネタと関係ない感想は
言わないの。だからジャマではなく。
あー本公演のどっか緊張した感じと全然違う、
打ち上げライブって感じでよいわー♪と思ったです。
(ちなみにキミたち、「升野」は「ますの」と読むんだよ。「かしの」じゃないよ。
その場で指摘できないチキンなおばさんでごめんね。)


フリートークが前回より少なめでちょっと残念でしたが、
アンコール2回あったりもして2時間近くやってくれて、満足です。

たーのしかったー♪


村野的今回の白眉は、「穴埋めクエスト」のコーナーでした。
ネタとしてももちろん面白かったんだけど、小林賢太郎からあの台詞が聞けようとは!

以下ネタバレです、ぐぐっと下げます。
次の会場につながるネタではないと思うのでこれから公演ご覧になる方も
読んでくださって大丈夫だとは思います。

























********************************************************************

「穴埋めクエスト」とは、以下のような虫食いの文章を、
相方の出したお題に沿って即興で埋めながら読み上げる、というコーナーです。

その文章は、後半かなり記憶があやしいんだけど、こんな感じ。

「勇者の名は(  )。
 王様に「(   )」と言われ、冒険の旅に出かけた。
 ドラゴンを(   )したり、
 妖精の長老から(   )をもらったり、
 憧れの美しい姫君が実は(   )だったり。
 様々な経験をしてたどり着いた最後の洞窟。
 現れた強大な敵に「(   )!」と叫ぶ勇者。
 得意技(  )で敵を倒し、ついに伝説の宝を手に入れた。
 これが有名な(  )の冒険である。」

まずコバザルから出されたお題「ヤンキークエスト」でヒデザルがそつなくまとめたあと、
ヒデザルからコバザルへ出されたお題は「就職浪人クエスト」。

「んーーーーー!」って両手で頭をガリガリ掻きむしりながら考えるコバザル。
考えてるあいだヒデザルが客席に話しかけたりしてつないでるのに、
「ああ、(そのヒデザルの声が)うるさーい!!」なんて恩を仇で返しながら、
できあがったコバザルの「就職浪人クエスト」は。

「勇者の名は(就職浪人)。
 王様に「(働け!)」と言われ、冒険の旅に出かけた。
 ドラゴンを(接待)したり、
 妖精の長老から(推薦状)をもらったり、
 憧れの美しい姫君が実は(内定済み)だったり。
 様々な経験をしてたどり着いた最後の洞窟。
 現れた強大な敵に「(   )!」と叫ぶ勇者。

……ね?みなさん。わかるでしょ?
このシチュエーションで叫ぶセリフったら、もうあれしかないよね?
就職浪人だもん。最後に叫ぶんだもん。
私、祈りにも似た気持ちで心の中で叫びましたよ、お願い、あれ言って!って。
そしたら。そしたら!


 現れた強大な敵に「(ここで働かせてください)!」と叫ぶ勇者。」


言ってくれたんだよーーー(喜)
本人それたぶん意識してないと思うけど、私はすごく嬉しかったです。

まぁだって考えてみれば、私は仁さんの声で覚えてて「仁さんの台詞」って認識でいるけど、
その台詞書いたのは賢太郎さんだもんね。
スルッと出てくるのは当然かもしんない。
でもねー、仁さんの声で馴染んでる「ここで働かせてください!」を
賢太郎さんの朗々とした声で聞いて、すごくテンション上がりました。

喜びすぎて、次の二つの穴埋めはなんて言ったか全然思い出せません。
でも「あーむずかしー!(ガリガリ)、いいや、途中で詰まるかもしれないけど、
見切り発車でいっちゃえ」
って言って始めたわりには、最後まで外すことなく笑わせて、きれいにまとめてましたよ。

二人ともこれやるのすっごく緊張するんですって。


あとは。。。そうですね。。。
升野くんが小さくてかわいかったです。毎回言ってるけど。
そして黒かったです。
あの容姿で黒いからなぁ、升野くんは。(肌の色じゃないよ?)

二人並んで立ったら小さく見えるのはもちろんなんだけど、
札幌へのフリのお題を沖縄で出されたときのVTRの中で、
飲食店でコバザルとヒデザルが並んで座ってるんです。
座ってても、なんか升野くん、すごく小さいの。
ちーーーんまりと、コドモみたいなの。
こんなふうな言われ方したってご本人は嬉しくもなんともないでしょうけど、
かわいかったです、ちんまりしてて。


さぁ打ち上げも終わったことだし(まだ大喜利猿公演は続いていますが)、
次は何で会えるのかな。
すごく楽しみです。

そしてバカリズムの札幌での単独公演を強く強く望みます。




あっそうだ、あとね。
これ、書くかどうかすごく迷ったんだけどね。

コバザルのあの髪型は……どういう了見だったんだろう……

札幌公演ご覧になった、ふぁっそんに敏感なお客様。
あれは、ありなんでしょうか……? (おそるおそる)
コメント (3)
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『TOWER』ご当日アドリブ (注:ネタバレあり!!)

2009-05-26 21:57:06 | ラーメンズ - 舞台レビュー
うーん、なんか落ち着いてものが書けないっ

なんて物書きでもないのに言ってみましたこんばんは、村野です。

『TOWER』札幌公演のレポもしたいのになんか書けません。
こうしてるあいだにも私の海馬くんはせっかく飲み込んだものを
ポロポロポロポロ排出中……

せめて5月23日の公演で言った、
「これはツアー長しといえどずぇっったいに今日しか言わないよねっ(鼻息)」
というアドリブをご紹介しておきましょう。

ぐぐっと下げる上、白黒反転させますので、公演を未見の方はどうぞご覧になりませんよう
くれぐれもガマンされますよう。
もうすぐ!もうすぐあなたの街にも行きますから!ねっ!
アドリブ自体はこの日しか言わないでしょうけど、それをご紹介するために
コントの内容にも触れてますから、ほんとに見ないでくださいねっ。
あ、あとコメント欄ネタバレOKとしますので、未見の方はそちらも併せてご注意ください。

































****************************************************************************

→→→
タワーマニアのルームメイトの話の冒頭、
賢太郎さんが自己紹介のナレーションのあと、つるちゃんにいうセリフ、
「明日はお休みだね、どこのタワーに昇ろっか!」。

これが、
「今日は5月23日、全面改修されて3年ぶりにリニューアルオープンする
横浜マリンタワーに昇ろっか!」
という台詞になってました。

事実みたい(笑)。
いま気がついたけど、本来は明日の話してるのにね。
今日の話になってる。
でもそんなこと関係なしに言いたかったんだろうなー、
すごく嬉しそうだったもんなー、それ言ってるときの顔。

23日の夜公演ではマリンタワーのアドリブはさらっとそれだけだったんだけど、
昼公演では、そのあとも、

つるちゃん「あ、ゴメン、オレキャンプ」

賢太郎「キャ…今日は5月23日、全面改修されて3年ぶりにリニューアルオープンする
     横浜マリンタワーに昇ろっか!」
(2回目なのに、いま初めて言ったかのような正確な繰り返しっぷり・笑)

つるちゃん「イヤだから、オレ、キャンプ」

賢太郎「キャ……きょ……今日はだって、5月23日だよ!?」

つるちゃん「(笑いたい顔しながら)うん、でもオレキャンプなの」

賢太郎「キャ……きょ……キャ……きゃんぷぅ!?」

と、けっこうしつこく言ってました。


そしてカテコで本の告知をしたあとに「賢太郎さんは何かありますか」と仁さんに振られて、
たいていの公演では「ない!」と答えていたと思うんだけど、
23日昼公演では「ない」と言いかけてから、はっ!として、
「あ、今日5月23日、横浜マリンタワー3年ぶりのリニューアルオープン、
おめでとうございます」
と客席に向かって深々とお辞儀。客席、拍手。
身を起こした賢太郎さん、ちょっと苦笑して、
「ま、今日のお客さんにはなっんの関係もない話なんですけどね」
と言ってました。
確かにな(笑)。

これ、旅公演中でなければほんとに行ってたのかもしれないね、マリンタワーに。
なんだよ、役柄じゃなくて普通にタワーマニアなのかよ(笑)。
男子だなぁ。

                                    ←←←


以上です。

23日の昼はこの他にも若干アドリブ多めだったなぁ。
まさかのおすぎのモノマネも。

コメント (2)
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「トライアンフ」観劇日記 LAST 感想篇続き

2008-10-15 11:15:23 | ラーメンズ - 舞台レビュー
私が『トライアンフ』を観て抱いた感想は主に二つあります。
一つは「ああ、よかった」、もう一つは「彼にこんな作品書かれたらもう何も言えない…」。
一つ目の「ああ、よかった」については前記事に書いたので、
もう一つの感想についてもうちょっと詳しく書いて、
村野の『トライアンフ』は一応終わり、です。一応。

なんだか、えらく独りよがりで感傷的であまあまの文章になっちゃいました。
我ながらキモチワルイよ。
ま、こうなっちゃう気はしてたんだよなー。
悪い予感がする方はスルーしてね。

あ、内容についてのネタバレもありますので、
舞台をご覧になっていない方はご注意ください。












*************************************************************************

舞台が始まって5分も経たないうちに、思ったんです。
「この主人公は、ちびっちょだ…!」って。
そう思った瞬間から、もうこの作品は私にとって特別な、大事なものになった。
一つの舞台作品として、興業としての出来不出来は関係なく、
賢太郎さんが「おそい子」のことを書いてくれた、
そのことだけでもう嬉しくてせつなくて、胸がいっぱいになった。


だから客観的にあそこがよかったとかまずかったとか、
そういう感想はなかなか持てなかった。
そんなことどうでもいいとすら思っちゃう。


前記事を書くために、
一見して「ああよかった」とホッとして嬉しかったのはなぜなのかを
一生懸命頭で考えたけど、しばらくはなかなか言葉にまとまらなかったし、
一応言葉にしたあとも自分の感じたことを全部表現できた気はしない。


頭で考えられないんですよね。


ちびっちょもカフカくんと同じ、「おそい子」です。
何らかの障害があるとかじゃないと思うんだけど、
その可能性を考えたくなるときもあるくらい、とにかくマイペース。
身体や手を動かすスピードが遅い。
一つの行動から次の行動に移るあいだにいちいちしばしの空白を置く。
例えばパジャマに着替えるとき、シュッと袖に手を通せばいいものを
にゅー……という感じ。
右手を通したらすぐ左手を通せばいいのに、
右手を通したらそのまま右手で何やら袖口をいじりつつボーッとしてる。
歯をみがくときも歯ブラシに歯磨き粉をゆーっくり絞り出し、
すぐ口に入れればいいのに絞り出した歯磨き粉をじーっと見つめてる。
一事が万事この調子なので、朝は毎日イライライライラ。
時計は大体読めるはずなのに、「ほら、あと5分で行く時間!」とせかしても、
まったく急がない。
ごはんを食べるのもゆっくりで、好きなテレビが始まる時間が迫っても
やっぱり急がない。
始まっちゃっても急がない。
急がないんだけどあらぬ方を見ながらみそ汁口に運んだりするから、
ばしゃっと顔に浴びちゃったりしてる。

名前呼んでも一回ではまず気がつかないし、
勉強道具全部学校の机の中に置いたまま、ランドセル空っぽで帰ってくるし、
友達の家に遊びに行ったら友達は留守だったのに、その家にそのまま上がり込んで
その子の3才の妹と2時間遊んでくるし、
雨の日に、傘を持ってるのに身体の前面をぐしょぐしょにして帰ってきて、
「水たまりのところで知らない2年生の女子に押されたー」ってニコニコして言ってるし、
水泳教室の進級も遅いしかけっこももちろん遅いし
まだ自転車乗れないから時々友達に置いていかれてる。
何より気になるのは、本人はそれを気にしていないらしいこと。
6才ともなればもう、人と自分を比べて優越感持ったり逆に劣等感持ったりするよね?
それがないみたいなの。
おっとりしてるといっちゃえばそうなんだけど、そこまでまわりに無関心で大丈夫?
と心配になる。


見方を変えれば、何でもじっくりやって投げ出さないとか、
気が長くて人に対して寛容であるとか、長所だとは思うの。
だけど、頭ではそう思ってても、どうしてもイライラすることがある。
ていうかいつもイライラしちゃう。
「この子のペースはこうなんだから、せかしても仕方ない」といつも自分に
言い聞かせてるけど、どうしてももどかしい。
もどかしくてイライラして、
そうやって待ってあげられない自分にも嫌気がさして落ち込む。
その繰り返し。


ちびっちょは、1学期に種をまいたアサガオの花がなかなか咲かなかった。
夏休みの宿題で観察日記を画用紙に2枚描くことになってたんだけど、
夏休みに入って1週間経っても2週間経っても咲かない。
1枚は花が咲く前の様子を描いて、もう1枚は花を描こうね、といってたのに、
花が咲かない。
結局夏休み中には咲かず、ツルばかりひょろひょろと伸びたアサガオの鉢と
2枚とも同じような緑の葉っぱだけの絵を持って、ちびっちょは学校へ行った。
なかなか花が咲かないのはちびっちょに原因があるわけじゃないと頭ではわかっていても、
咲かないアサガオといつもぼやーとのんびりしてるちびっちょが重なって、
しかも当の本人は花が咲かなくてもたいして気にしてない様子なのがなおさら、
見てるこっちとしてはもどかしかった。

だから舞台が始まってすぐ、アサガオとヒマワリの話が出たときにはびっくりしました。
何で知ってるの!?って思った。
そして、カフカくんはちびっちょだ!と思った。
最後、カフカくんがほうきで空を飛べるようになって終わるのかと思っていたら、
ヒマワリが咲いて、ふつうの社会人になって終わったでしょ。
Denkoさんもご自分のブログ『蛇印自由帖』で書いてたとおり、
私も、カフカくんが「空を飛ぶ」という特別なことができるようになったのではなく、
まいた種が花を咲かせる、ふつうに社会の中で働く、という当たり前のことができるようになった
という結末にしてくれて、とても嬉しかった。

賢太郎さんはちびっちょに
「君はそれでいいんだよ、君のヒマワリはきっと咲くよ」
って言ってくれてる。
「特別な才能がなくたって、投げ出しさえしなければ、
たとえ遅くてもナニカを成し遂げることはできるんだよ、大丈夫」
って言ってくれてる。
そして賢太郎さんは私に
「だから早く結果を出せと焦らないで。ゆっくり待って、見守っててあげて。
大丈夫だから」
って言ってくれてる。

賢太郎さんにそんなこと言ってもらえるなんて思ってもみなかった。

だからすごく嬉しいんです。
泣けたんです。
とても大事で特別な作品になったんです。
もうそれだけで十分、ほかのことは別にいいや~って気になるんです。


賢太郎さんが、「おそくたって大丈夫だよ」ってメッセージを
こんなにかわいらしくてステキな箱に入れて贈ってくれた。

ちょっとくらい包み方が下手っぴだったって、それが何でしょう。
贈ってくれたそのこと自体がもう宝物です。
『トライアンフ』は私の宝物です。





ちびっちょのアサガオは、2学期が始まってひと月くらい経った、
9月中旬すぎにやっと咲きました。
朝の気温が10度を下回る日もあるような10月初めになっても、
まだ咲いていたそうです。
コメント (8)
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「トライアンフ」観劇日記 その4 感想篇

2008-10-14 12:55:10 | ラーメンズ - 舞台レビュー
なかなかまとまらずに書けないでいたKKP#6『TRIUMPH』の感想。

書いてみます。あいかわらずまとまってはいないけど、
書いてるうちに多少はまとまってくれることを期待しつつ。

ストーリーについてのネタバレが含まれますので、
舞台をご覧になってない方はご注意ください。









*************************************************************************

2007年5月にNHK衛星で放映された第16回公演『TEXT』を見て、
その完成度の高さに衝撃を受け、
「もうダメだ、やられた、一生この人に付いていくしかない」と思いました。

その高い完成度の舞台をもう一度見られると期待して
10月にはKKP#5『TAKEOFF』(再演)を見にいき、
それが構成や語り口は『TEXT』の緻密さにはるか及ばない出来だったので
落胆したりうろたえたりしました。

あけて2008年の3月、ソロライブ『Drop』では作品の裏の意味とか
あまり難しいことは考えず、
ただ美しくかわいらしく楽しいドロップを味わい、満足し、
一人でそんなおいしい舞台をつくりだす彼の努力と才能に改めて驚嘆しました。

8月、『TAKEOFF』のDVD発売。
舞台は一度しか見てないけど、DVDで改めてじっくり見たら
またちがう感想を持つかもしれない、と思いながら鑑賞。
でもやっぱりストーリーの語り口が稚拙だと感じられて、モヤモヤが再燃。
だけどこの日記でそのモヤモヤをぶちまけたり
よそ様のブログで吠えたりしてるうち、
桃の木にまっすぐ春の陽さして』の桃戸さんが
こんなことをおっしゃってたのを読んで、そうか!!と。

演劇では、あるけども、私が求めてる演劇とはちょっとちがうんですよね
「コント」をつなぎ合わせて、音楽とか、小道具とか、
その他ちょっとしたみんながびっくりするようなモノを使って、
今までの演劇とは違うものを作ってみたい
賢太郎さんが考えているのは、そんな感じなのではないかしら?


(『桃の木にまっすぐ春の陽さして』の『TAKEOFFしました 3』の記事の
コメント欄より引用させていただきました。
例えば今回初めて生でKKPを見て、
「KKPっていったい何なわけ??」と釈然としない方、ぜひこちらの記事お読みになってください。
ずーとしていなかった釈然を私は桃戸さんのおかげでさせることができました。)

本公演やPOTSUNENで何を見せていきたいかという枠組みは
賢太郎さんの中ではっきり定まっているけど、KKPはそうじゃない。
KKPでは何を見せていくのか、KKPでどんなことができるのか、
ご本人にもたぶんまだはっきりとは見えてない。
一作一作いろんなことを試して、方向性を探ってる。
KKPはまだまだひよっこ、発展途上なんだ。

そう思えるようになって、モヤモヤがすっきり晴れました。
晴れ晴れと、「じゃあやっぱり期待しつつ見守ってなきゃねっ」という気になれました。


そういう経緯を経て迎えた、今回の『トライアンフ』です。


えー、いきなり前言を撤回するようでなんなんですが、
そうはいってもこの『トライアンフ』、見るまで内心かなり不安でした。

だってー。イリュージョンとか言うんだもん。
それどころかコンティリュージョンとか言っちゃってんだもん。
その上ファンタジーなんて言っちゃってんだもん。

イリュージョン?マジックじゃなくてイリュージョン?
手品なんてろくに見たことないからよくわからないけど、
テレビでやってるような、船が消えるとかそういう大がかりな手品じゃないと
みんなイリュージョンだって納得してくれないんじゃないの?
そんなこと舞台上でできるの?大丈夫?

コンティリュージョン? 
手品で笑わせるって、マギー審司になっちゃうんじゃないでしょうね?
大丈夫?大丈夫?

企画が動き出した時点ではKKPと言っていいものかどうか迷ってたってことは、
まず「イリュージョンをやりたい」が先に来てたってことだよね?
結局KKPにしたみたいだけど、てことはストーリー後付け?
いや後付けでもいいんだけど、大丈夫?
コントとストーリーの融合だって苦労してるのに、そこにさらにイリュージョンだよ?
前回よりさらに、とってつけたみたいなストーリー展開にならない?
大丈夫?大丈夫?大丈夫?

ファンタジー?
ファンタジーってあれよ、動物がしゃべったり魔法が使えたりすりゃ
ファンタジー!ってわけにはいかないんだよ?
ファンタジーの世界は現実を映し出す鏡なんだよ、
架空の世界でふわふわ遊んだり冒険したりしてたはずなのに
いつのまにか見る人に現実世界のことを考えさせるものなんだよ、
道具立てだけで「ファンタジーだ」と言い張ることはできないんだよ?
大丈夫?大丈夫?大丈夫?ほんっっっっとに大丈夫ーーー???


と、すっかり「おかーさんは心配性」状態になってのぞんだ『トライアンフ』。

1日目見終わって一番に出た感想は二つ、
そのうちの一つは「ああ、よかったー」です。


イリュージョンじゃなかった。マジックだった。
そしてストーリーとマジックが乖離してなかった。

イリュージョンじゃなかったことに不満を持った方も多いだろうとは思います。
でも私は大げさなイリュージョンじゃなかったことはかえってよかったと思う。

きっと、最初にコンティリュージョンとか言いだしたときは、
もっと大がかりなことをやろうとしてたんだろうと思います。
だけど作っていくうちにどうしても、「コント」や「ストーリー」となじまない。
そうなったとき、その点に目をつぶってやりたかったイリュージョンを押し通すんじゃなくて、
最終的にはストーリーの中に収まる範囲のものにした。
ストーリーを優先させた。

初日を見て、帰ってきてすぐにアップした感想の中の
「いろいろ風呂敷ひろげずに」っていうのはそういう意味です。

そう考えると、「ああ、よかったー」って思うんです。
やりたいことにこだわってヘンな方向に迷い込んだりしないで、
「ストーリーをどう見せるか」ってことを考えてくれたんだな、って。

「コントとの融合」にしてもそうです。
これまでのKKPと比べると、笑いは弱い。
でも笑わせることにこだわってストーリーが停滞してしまう、ということは起きてない。
欲を言えば、マナー教室や書割道楽のところは
はっきりストーリーを止めて一つの「コーナー」にしているところだから
もうちょっと笑えるとよかったな、と思うけど、それ以外の部分では、
クスクス笑わせながらもストーリーを進めるというバランスの取り方が
うまくなってる、と思う。

ファンタジーにしても、特に語りたいことがあるわけじゃないのに
道具立てだけでファンタジーとかいうつもりじゃないよね、と心配したけど、
そういうわけじゃなかったので「ああ、よかったー」と思った。
優れているファンタジーかというと必ずしもそうではないかもしれない、
設定もストーリーも斬新ではない、語り口もいかにも不器用、
だけど「ファンタジーにする必然性」を感じた。
「結果を急ぐことはない、努力をやめなければいつか必ず報われる」という
賢太郎さんがこの作品で言いたかったであろうことは、
このファンタジックなストーリーであったからこそ観る者の胸に迫ったと思う。



『TRIUMPH』作成中に書かれた、6月6日付の賢太郎さんのmessage。

シンプルな物語のコメディーですが、
エンターテインメント性の高い演出を目指し目下製造中です。



「コント」ではなく「コメディ」。
そしてイリュージョンは目玉ではなく、エンターテインメント性を高めてくれる
「演出」であるという位置づけ。

『TAKEOFF』で抱いた、「本当は語りたいことなんてないんじゃないか…?」
「だとしたら何のための‘コント寄りの演劇’なんだ…?」
という疑念を、『TRIUMPH』で晴らすことができました。

笑いや様々な趣向に振り回されることなく、
「ストーリーを語るための手段」として使うという方向に向かっているのが
見えたから、ホッとしたんです。
そりゃあ賢太郎さんのつくりだす笑いは最高。様々な趣向も楽しい。
だけど「語らない」んじゃKKPの意味がない。
いかに笑いや趣向をそれ自体目的にするのではなくうまく使っていくか。
その辺のバランスの取り方を今回つかんだんじゃないかと思います。

そういう意味で、安心しました。
手に負えないことをやろうとしてジタバタもがいて大失敗する、
という事態には今後もならないだろう。
いろんなことを次々思いついて、だけどその思いつきを形にするときには
しっかりコントロールして一つの作品に仕立て上げることができるだろう。
そう思います。
この『トライアンフ』で、KKPでやりたいこと・やるべきこと・目指す形がはっきり見えた。
「節目となる作品」ってそういうことなんじゃないかと思います。




たださ、まだ「うまーい!!最高!すっげ満足!!」とは言えないけどね。
一つの舞台作品としてみた場合。
やっぱりまだまだ、これからこれから!って思う。
あいかわらず不器用な感じ、発展途上な感じは否めません。


一つだけつっこみたいのが、‘never too late’の言葉。

さっき言ったように、この作品で賢太郎さんが言いたかったことって、
「やめるな、諦めるな、続ければきっと報われる、
むやみに結果を急がずに、ゆっくりでもいいから前に歩き続けろ」ってことでしょ?

でも‘never too late’はこのあとに‘to start’が省略されてる、
つまり「始めるのに遅すぎるってことはない、
やってみたいと思ったら尻込みせずにとにかく始めろ」って意味の言葉だと思うんだ。

この二つ、ちがうよね?

言いたかったことは‘never too late’だと思っちゃうと、
カフカくんが20年して咲いたひまわりを見てもう一度挑戦しようと思ったことや
かかってないと思っていた魔法が
結果が出るのに時間差はあったけど実はかかっていた、ってことと
その結論とが、結びつくようで何かちがう、釈然としない…となっちゃうんじゃないかしら。

せっかくの犬飼さんの「いいセリフ」だけど、
もうちょっとピッタリ来る言葉にすればよかったのに…と思います。
まーた肝心なところでわかりにくくしちゃってる




「まっ先に出た感想二つ」のうち一つ、「ああ、よかったー」についてはこんなところ。
もう一つの感想は、「ダメだ、賢太郎さんにこんな話書かれたらもう何も言えない!」です。
千秋楽が終わったばかりのときに書いた記事
「この作品は自分にとって特別、出来とか関係ない」と言ってるのもそこです。

それについては次の「観劇日記」で。
まとまんないまま見切り発車、読みづらくてごめんね

コメント (7)
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「トライアンフ」観劇日記 その3

2008-10-13 22:55:45 | ラーメンズ - 舞台レビュー
その1とその2に書き忘れたんだけど、初日も2日目も、隣に座った人たちが
『冬の絵空』のフライヤーを見ながら「かきおとし」「かきおとし」って言ってました。
……くぅぅ、言いたいッ 
「あのー、その字はカキに見えるかもしれませんがカキではなくて…」って言いたいッ
第一カキを落としてどうすんの、さるかに合戦じゃあるまいし。

え、でもそれを言ったら、「こけら」だって何?
カキに酷似した、この言葉にしかいまは使わないしふつうに変換しても出てこない
この「杮」とはいったい何なの??
「杮」を落としていったいどうしようというの??
ん、仁さんよ、その辺どうなってんの??
(仁さんって言いたかっただけです。)


「トライアンフ」札幌3日目、大千秋楽。

10月4日土曜日は『仮面ライダー電王』の劇場公開日でもあったので、
くるくるさんとちびっちょは朝から二人で映画館へ。
私は一人、家でスガシカオのライブの一般発売の特電に電話かけたり、
前日出してこなかったアンケートを書いたり、
その日差し入れするつもりのスパークリングワインの包装紙を
「あったらジャマかな」とはぎ取ったり、
「でもむき出しな感じがするからやっぱり」とまた包み直したり、
「なんかうまく包めなかった、いっそない方がいいか」とまたはぎ取ったり、
「あ、そもそもこの箱がジャマか」と箱から出して瓶をじかに包んだり、
「でもやっぱり持ち歩いてるあいだに割ったら困る」とまた箱に入れたり、
「箱に入れたままだとさかさまにして置いておかれてしまう可能性がある」と
付箋に「↑こっちを上にして置いておいてください」と書いてはっつけたり、
「あ、一応中に保冷剤も入れておこう」と箱を開けて保冷剤をすきまにねじ込み、
また元通り箱のふたを閉めて付箋も貼ろうとして
どっちが上か定かじゃなくなってることに気づいてまた箱を開けて確かめたりしているうちに、
あっという間に時刻は11時半。
今日一緒に見に行くママ友二人と、
見る前にランチをしようと待ち合わせた時間は11時45分なのに!

仕方がないからタクシーです。ああもったいない。もったいない。

札幌駅近くのパスタ屋さんでごはんを食べたのですが、
「最後だー」と思うと胸がつまってあんまり食べられない。
鮭とイクラのクリームスパ、半分近く残しちゃいました。
ああもったいない。もったいない。

もったいないことばかりしつつ、かでるホールへ。

収容人員は同じはずなのに、なぜだか1日目・2日目よりロビーが混んでる気がしました。
みんなの熱気がそうさせたの? 自分のテンション?

千秋楽の舞台そのものの様子はアドリブ編カテコ編で書いたので省略しますけど、
楽しかった~!!
舞台上の役者のみなさんの達成感・高揚感を一緒に味わわせてもらってるような
あの感覚は、何物にも代え難いものがありますね。
クセになりそうです。


終演後、三日間ずっと買おうかどうしようか迷っていたトートバッグ、
結局買いました。
値段のこともあったし、「TAKEOFF」のライトフライヤーの模型も「Drop」のTシャツも、
「う……テンションに任せて買ったけど要らなかったかも……」って思ってるから。
でもやっぱり、本公演もPOTSUNENもKKPもGBLも、
「小林賢太郎のしごと」はすべて入ってるってとこが、ね。
なんかこう、1枚は自分ちのコにしておかないと!って気になっちゃったのです。
いつも連れて歩いてなでまわしていたいけど、汚れることを考えるとできない。
大事にしまっておいて、時々取り出してなでまわします。
「っんだよー、けんたろのば○ー!」って思ったとき、
「いやいや」って気を静めるために、なでまわします。
「買わないで、その分募金する」ってのも考えましたけどね。
ま、買った上で、なにがしかの募金をしたっていいじゃない、ね。
あ、プリウスって呼んでもいいよ、私のこと。

ちなみにバインダーは札幌初日の時点ですでに販売してませんでした。
すっごーく重たいそうですね。だから飛行機に乗せたくなかったのかしらん。







シカオくんのチケット、狙っていた2階指定席は
開始15分で電話がつながった時点ですでに完売でした。
zeppでのライブ、1階での立ち見はムリ。。。

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「トライアンフ」観劇日記 その2

2008-10-10 22:37:40 | ラーメンズ - 舞台レビュー
「トライアンフ」札幌公演2日目。

先行予約や一般発売ではチケットを手に入れてなかったし
当日券に並ぶのは難しそうだったので見にいかなくてもいいかな、と思っていたんだけど、
直前になってチケットが手に入りそうな雲行きになる。
ただ、2枚で、とのことだったのでふと思いついてくるくるさんに行ってみる?
と聞いたら、意外にも行ってみるとの返事。
そこでちびっちょを実家に預け、二人で見にいくことにしました。

当日の朝。くるくるさんとちびっちょを送り出したあと、友人からメールで
「えええっ!ウソ、全然気づかなかった!!でも言われてみればそうなのかも!
そうかもそうかも!うわ……あ……!」
と言いたくなるような話を聞き(小林賢太郎のパーマネント問題じゃありませんよ)、
動揺したり泣いたりしながら何通か友人とメールのやりとりをしているうちに
あっという間にちびっちょが学校から帰ってくる時間になる。

気を取り直して出かける支度をして車でちびっちょを実家に送り届け、
戻ってきて車を家に置き、バスと地下鉄で街へ。

「トライアンフ」のために東京から遠征してきたみぃさんとお茶。

ラーファンさんとお会いするのは初めて、ネット上で知り合った方と実際にお会いするのも初めて。
すーごいドキドキしました。
でもお会いした瞬間からなんの違和感もなくスラスラ会話できて、楽しかった!
会話というか、みぃさんのこゆいラー話を私が「へー!へー!そうなんだ!!」って
聞かせてもらってただけなんですが…
お話だけでなく、お菓子やらサモアリのしおりやら、いろいろいただいちゃいました。
そのとき食べたパフェ~♪


開演の3時間も前に待ち合わせしたのに、あっという間に時間になっちゃった。

かでるホールに移動し、くるくるさんも無事来れて(最初、間に合わないかもと言ってたの)、着席。
この日の席は前から14列目、後ろから4列目の上手寄り。
舞台全体が一度に視界に入ってくるので見やすかった。
前の人の頭も全然気にならないし。

1日目はとなりのちびっちょの反応も気にしながら見てたせいか、
2日目はよりストーリーが、メッセージが身に沁みてきた。
1日目は泣かなかったけど2日目は泣きました。
アンケートがなんか書けなくて、この日は出さないで帰ってきた。

くるくるさんは私が最初に友達からラーメンズ本公演のDVDを借りて見ていたときは
一緒に見て、面白いと笑っていたけど、
その後私がだだはまりしてからは一緒に見ることもなく
(だって私ヘンなとこで一時停止してじーっとガン見したり、
数秒間のシーンを何度もリプレイして見たりするからね。誰しも誰しも♪)、
KKPも一つも見てない状態でした。
で、「トライアンフ」見てどう思うのかな?ってちょっと心配だったんだけど、
「面白かったー♪」って言ってました。
「あ、面白かった?それでそれで?ほかには?」と聞いたら、
「うーん?うん、面白かった、よ?ほかって何?何かないとダメ?」と。
きょとんとするくるくるさんに、
「イノセントな目で見るなー!」と言いたくなりました。

……ううん、いや、それでいいんだよね。うん。ごめんごめん。

なんかゴチャゴチャ言わずに、単純に面白かった、
そういう感想が賢太郎さんも一番うれしいかもしれないですね。


ファンの人と一緒に見て盛り上がるのもすごく楽しいけど、
ある意味イノセントな目で見てくれる、
ラーメンズファンでも小林賢太郎ファンでもない人と見るのもいいなぁ、と思いました。
こっちも新鮮な気持ちになる。
これからも公演のたび、少なくとも一度は、「見たことなーい」っていう人を連れていきたいな。


さてさて終演後のロビーにて、ショックなことが。

私はミスターに、気づきませんでした。

しかもくるくるさんは気づいたのに、私に言ったのはもういなくなってからでした。

「トライアンフ」札幌公演2日目をご覧になった方、
終演後にかでる前の路上で連れの男性をどつきまわしていた女を
お見かけになりませんでしたでしょうか。
「なんですぐ言わないのー!!」という雄叫びを耳にされませんでしたでしょうか。
あれが村野です。

ったく、もうっ
私のかばっ くるくるさんのかばっ


その3へ続く。
コメント (4)
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「トライアンフ」観劇日記 その1

2008-10-09 23:19:33 | ラーメンズ - 舞台レビュー
全国3億人の小林賢太郎ファンのみなさま。

いまさらですが、終わっちゃいましたね、トライアンフ。

いまさらとはいえ、村野が1回目見たのはつい1週間前です。
ずいぶん経っちゃった気がするなぁ。


賢太郎さんご本人はもちろん、ファンの方々も、
「さぁ、次は…!」って気持ち切り替わってる人が多いのかな。

私、まだですねぇ……
まだ余韻にひたってたい。
見たことを思い出したり、作品に込めた賢太郎さんの思いを考えたり、していたい。


というわけで、「トライアンフ観劇日記」です。
長いですよー くどいですよー 実もないですよー
内容に触れた記述も織り交ぜていくと思いますので、ネタバレ恐れる方はご遠慮くださいね。


10月2日札幌初日は、ちびっちょを連れていきました。

最初に告知があったときに今度の作品は
「コントとイリュージョンを融合させたファンタジー」であるとわかったので、
テレビで手品の番組を見て以来マジックに興味があるらしいちびっちょを連れていこう、
と思い立ったんです。

ただ、2枚申し込んだものの、飽きてゴソゴソするようなことがあったらまずいので、
もし前の方の席だったら連れていくのやめようと思ってました。
そして発券されたチケットを見たら、前から5列目の下手寄り。
あー、こりゃまずいなー…と、連れていかない方に気持ちが固まりかけてた。

でもいざツアーが始まったら、
たくさんの方が「子どもにも見せたかった」とおっしゃる。
ぜひ連れていくといいよ、って直接私に勧めてくれる人も複数いる。

御大はともかく、見に来ているまわりのお客さんにもし迷惑がかかったらと思うと
かなり迷ったんだけど、思いきって連れていくことにしました。

当日になってからもぐだぐだ思い悩んでいたんですが、
心配は全部杞憂でした。
未就学児なのでは?と止められることもなく、
従ってうっとうしい問答をさせられることもなく、
でかいクッション持っていったおかげで「全然見えないよー」ということもなく、
途中で「おしっこ」といわれることもなく、
笑いどころじゃないところで大声出すこともなく、
多少退屈なところがあっても(マナー教室のあたり)ゴソゴソすることなく、
怖がってひんひん言うこともなく、
見てくることができました。

それどころかね、ほとんど身動きもしないで見てましたよ。
途中で一度、「あの人(YUSHIさん)はほんとは人間なんだよね?」と聞いてきましたけどね。
本当に魔法使いなんじゃないかと心配になったようです。
怯えた顔してたので、不本意だったけど「人間だよ!手品するひと!心配ない!」
と囁いておきました。
家で見てたんならなー、「魔法使いって言ってるじゃん、人間じゃないんだよ」って答えて、
もっと怖がらせるのになー。

笑うところはよくわからないみたいでほとんど笑ってなかったけど、
物語には入り込んでいたみたい。
最後の方で、もう残り時間がないのにどの魔法も全部失敗してしまうところは、
カフカくんと一緒になって、ものすごくテンパってました。
感情移入して手に汗握って「どうしよう、カフカくんがんばって!」というのとはちがって、
彼自身がカフカくんになってしまったかのように、同化してパニックに陥ってました。

前に『パコと魔法の絵本』を見に連れていって彼が泣いたときも、
泣いている大貫をかわいそうがって泣いているのではなく、
自分がすっぽり大貫になって、大貫に成り代わって泣いている感じがしたんだけど、
そのときと同じです。

ふーん、そういう見方をする子なのか…と思いました。

その後劇中では、効いてなかったかに見えた魔法が実は成功していたことがわかり、
召使いも戻りトライアンフ様をつくることにも成功してめでたしめでたし、となるわけだけど、
さっき同化して一緒にパニックに陥ったなら、今度は一緒に喜べばいいのに、
そうはならないんですよね、このちびっちょさん。
ホッとして笑顔になって、「みんな消えてなくてよかったね!」ていう一言でも
あっても良さそうに思うけど、それがない。神妙なむずかしい顔のままなの。
いったん気持ちがテンパると切り替えができないのだろうか。
私にこっぴどく叱られても5分もしないうちにニコニコしているような子なのに。
なんか不思議です。

終演後はさすがにくたびれた様子を見せてました。
のどが渇いたというのでロビーで買ってやった缶ジュース、
ほとんど一気に飲んじゃった。
アンケート、めんどうがって書いてくれないんじゃないかと思ったら、
ちゃんと書いてくれました。
ほうきが飛ぶところが面白かった、
犬は本当に透明なんですか、魔法で透明にしたんですか?
みたいなことを書いてました。


本人としては「マジックショーを見た」というより「魔法を、魔法使いを見た」
という意識でいるらしく、
例の呪文を私が練習していると、部屋の向こうの方で柱に半分隠れながら、
「ママー、ほんとに魔法使いになっちゃうよー……」
なんてちょっと気味悪そうに言ってます。


KKPでは広く様々な人に楽しんでもらえるエンターテインメントを追求したいのだろう
と私は思うのですが、ちびっちょを見ていると、
「トライアンフ」でのその狙いは外れてない、その調子だ賢太郎さん!と思います。


以上「ちびっちょ@トライアンフ」でした、観劇日記もうちょっと続きます。
コメント (8)
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大喜利猿『初』 レポ (10/8追記)

2008-10-07 13:59:08 | ラーメンズ - 舞台レビュー
はい、では大喜利猿『初』のレポいたしまーす。


前回の札幌での大喜利猿『住』に続き、2回目の猿です。
「小林賢太郎」と「コバザル」は別人である、ということは
1回目でよーっっくわかりました。

ゆるゆるのグダグダである、ということもよーっっくわかりました。

ゆるゆるのグダグダであるコバザルを見物する楽しさもよーっっくわかりました。

私にとっての大喜利猿は、笑い二の次、三の次。
どこまで力抜いてるコバザルが見られるか、ってことが一番の楽しみです。

その点で、今回の大喜利猿、大満足であるといえましょう。


まーーーー、ぐだぐだ。


まーーーー、ゆるゆる。


あれ、コタツでやればいいのに。ミカン用意しとけばいいのに。
疲れたら「あーあ」って伸びして、寝っ転がっちゃえばいいのに。


そんな感じです。


具体的に行きましょう。


開演前の場内、『住』のときは無音だったように記憶してるんですが、
今回はマーチングバンドが演奏してる風の応援歌風の音楽がずっと流れてました。
「うん、野球ね、わかってるわかってる(苦笑)」といいたくなる。
そして客電が消え、BGMも消えたと思ったら、代わって流れ出す福耳の『夏はこれからだ』。
舞台上のスクリーンには「飯塚高校甲子園初出場記念 大喜利猿『初』」の文字。
そしてテロップと写真でつづられる、ヒデザルの野球人生。
(写真は3才頃のと飯塚高校野球部での集合写真だけでしたけどね。
3才の升野クン、めちゃくちゃかわいかったです。)

ヒデザルの当時の夢はもちろん甲子園出場。
だが最後の夏も県ベスト16で終わり、その夢は絶たれる。
だがそれから15年たった2008年夏。

飯塚高校野球部は、ついに念願の甲子園初出場を果たした!!
ヒデザルは喜んだ。ものすごく喜んだ。そしてすぐにコバザルにメールした。

「飯塚高校野球部が甲子園に初出場を決めました!」

コバザルはすぐさまヒデザルに返信した。

「了解。劇場おさえとく。」


……というわけで、
「飯塚高校野球部甲子園初出場記念 大喜利猿『初』 (福岡でやれよ)」
だそうです。
福岡でやれよのツッコミも、ちゃんとテロップになってました。


さぁそしてお次はいよいよ2匹の登場かな、と思っていたら、なぜか灯る客電。
何かを予感して前の方のお客さんは振り返ったりしている。
後方通路側の席に座っていた私も、後ろから出てきたらすぐ横を通る…と緊張。
でも私の期待は外れて、客席中間あたりにある横のドアが開き、行進曲に乗って
2匹が登場しました。
先頭はコバザル。空色で肩に白い線が入っているイモジャー上下に
真っ白いキャップをかぶり、手には「飯塚」と書いたプラカード。
そのうしろに付くヒデザル、飯塚と文字の入った白と紺のユニフォームに真っ白いキャップ。
上手側のドアから入り中央通路を上手から下手方向に行進し、
90度曲がって下手側の通路を歩いて舞台へ。
ヒデザル、下手側の席へ、コバザル、上手側の席へ。
コバザルはすぐには座らず、腹立たしそうにプラカードを置くと
「ったくもう…やってらんねーよー」って感じでだらーんと立ってヒデザルの方見てる。
一方のヒデザルはやる気満々、キャップのツバをぐいっとうしろに回して、
大股開いてパイプいすに座り、「うぉーっし、バッチ来いよー!」って感じ。
二人のギャップに笑う場内。

あれ、ここで始まる前にコバザルが何かいった気がするんだけど、忘れちゃった。
いわなかったっけ? どなたかプリーズ!

コバザルも着席し、大喜利開始。


今回の大喜利は、すべてお題が「飯塚高校野球部が甲子園に初出場しましたが」で始まりました(笑)。
で、内容も全部野球がらみ。
最初の7問くらいまではこれでいくんだろうな、一つ即興コーナーが終わったら
普通になるのかな、と思ってたんだけど、
結局最後まですべて「飯塚高校が~」で始まる野球ネタでした。
途中からコバザルが何度か「もうそれ言わなくてもよくね?」ってつっこんでた。
確かに確かに。

エンドトークで言ってたんだけど、今回のこと、飯塚高校関係者は誰一人知らないそうです。
野球部OBも誰一人知らないそうです。
コバザルが、「初出場って聞いてOBはみんな喜んで、
連絡取って久しぶりに集まって飲んだりした人もいるだろうね。
職場でみんなに自慢しまくったやつもいるだろうね。
だけど初出場って聞いて喜んで大喜利やるやつはお前だけだよね!」って(笑)。

オープニングのテロップの通り、ヒデザルはほんとにすぐメールしたんだって。
で、コバザルもほんとにすぐ「わかった、じゃあ劇場おさえるわ」って。
その回路、日本広しといえどあなたたち二人しか持ってませんから。


というわけで、今回完全に「ヒデザルのための」大喜利猿だった様子。
そのせいなのか、コバザルのぐだぐだ加減といったら!
前回を上回ってました。


(以下の文章は文句とか悪口に読めると思いますけど、ちがうんです。
あの子ったらねー、こんなだったのよー、ふふふっていう気持ちです。
終始ほほえみを浮かべつつ書いてます。
そこのところ誤解のないようお願いします)

前回は、佇まいはぐだぐだだったけど、
少なくともお題じたいはすごく真剣に考えてたと思うんだ。
何回もお題読み返して、口の中でブツブツ呟いたり、
ヒデザルの答えは全然無視して、ガーッと頭の中検索してるのが目に見えるよう。
絵も何色か使ったりして一生懸命描いてたし、一つのお題に対して何通りも答え出してた。

だけど今回は、それすらもなんかいーかげん。遊び半分でやってんの。
一つのお題に対して出す答えの数が少ないし、絵も少ないしテキトー。
色は黒しか使わない。
そもそも出る答えが、コバザルにしては面白くなーい(笑)。
私、声出して笑ったのほとんどなかったなぁ。

一回ほんとにひどかったのが、ちょっと内容のネタバレになるから反転しますけど、

→→→「球場では「ウグイス嬢」のほかに、荷物を運ぶ「ペリカン嬢」や
郵便を届ける「ハト嬢」など、いろいろなところで働く人たちがいます。
ほかにどんな人が働いているか、教えてください」

ってお題があったの。それに対するコバザルの答え。

「犬ベンチ」(ダックスフントみたいな胴体の長ーい犬に選手たちが腰掛けてる絵)

………ちがうでしょ? どんな働く「人」がいるのかって聞かれてんだからさ……

ポカン気味の客席の空気に気づいて、そこで初めて「ん?ん?オレ、なんかまちがってる?
って焦るコバザル。もー、かわいすぐるよ、あんた。
だけどそのあともなんっかちがうんだよねー。
「あれ?あれ?オレ、まだつかめてない?」って何度もお題読み返すんだけど、
出る答えはズレてるのばっかり。
しまいに、「マウンド星人」なんてキャラクターつくって喜んじゃって、
もー、あんたそれ開き直ってわざとお題から外してるでしょ!って感じ。
またそのマウンド星人の絵がかわいいんだ。どうしてくれよう。



ほかのお題も、ここまでひどくはないにしても、
「うまーい!」とうならされたり、ドッカーン!とうけるようなのは
ほとんどなかったように思います。
場内シーンとして寒い雰囲気になってたわけでは決してないけどね。
みんなよく笑ってたよ。愛だね、愛。

ヒデザルはあいかわらずうまかったです。
でもコバザルがそんなだったからでしょうか、「住」のときほどは面白くなかったような。
野球しばりにムリがあったのかもしれないですね。
やってる方も見てる方も飽きちゃったかも。


あとね、別にトークコーナーじゃないのに途中で雑談したりしてんの。
「でもあれだよねー」とか言って。
まったく関係ない話じゃないんだけど。
うわ、素……!って思いました。


大喜利以外では、「穴埋め学校紹介」「マウンドトーク」「言葉のキャッチボール」。

「マウンドトーク」がある意味面白かった。

一人がピッチャー役、もう一人がキャッチャー役。
試合中、ピッチャーの球を受けたキャッチャーがタイムをかけて、マウンドへ赴く。
グローブで口を隠しながら、キャッチャーがピッチャーにたずねる。
「どうした、全然球が走ってないじゃないか。何かいやなことでもあったのか」
聞かれたピッチャーは、最近あったいやなことを打ち明けるんだけど……

なんかこれが、ネタでもなんでもなく、二人のうっぷんのぶちまけ合いみたいになってんの。
それでもヒデザルのはあるあるネタとして楽しめるものだったんだけど、
コバザルのは、「それ、ただ単にムッとした、ってだけの話だよね?」って感じに。

参考までに彼がついおととい(5日)、何にムッとしたのか、お聞かせしましょうか。
面白くはないですよ?

パソコン開いてネットにつなげたら、彼のスタートページはある検索エンジンのトップページらしいのね。
で、そこに載ってた最新ニュース項目が、ある俳優が大麻所持容疑でつかまったってニュースだったんだって。
で、その下に一般のひとがそのニュースに関する感想を書き込んでるのを読んでみたら、
「『○○(俳優の名前。ステージでは名前はっきり言ってました)って
最近名前を見ないなーと思ってたけど、久しぶりに見たと思ったらこんなニュースで悲しい』
とか書いてるやついんの!
お前の名前なんて最近どころか一度も見たことねーんだよ!!」だって。

ふつう!ふつう!

そして「あ、あとよくこんなこと言うやつもいるじゃん、『○○って一発屋だったよねー』って。
お前は一発だって出したのかよ!!このゼロ発屋!!ゼロ発屋!!」だって。

ふつう!ふつう!

へー、こんな普通のことも思うのかーってちょっと意外な気がしました。
なんかでも、確かにそうかもしれないがそれを声を大にして言うのは
あんまりかっこよくないぞ。
と思っていたら、ご本人もそのあとそそくさとグローブ脱いで、
「あ、この辺でやめよっか。あんまりよくない方向に…」と言っていました。


はい、もう一度言うけど以上は文句ではないからね。
村野はニコニコ微笑みながら言ってると思ってください。


さて、先ほども言ったように今回の二人の衣装は高校野球のユニフォームとイモジャー。
コバザルは靴も学校指定風の真っ白くてださいスニーカーでした。
野球部員とそのマネージャーという設定だそうですが、
コバザルはヒデザルに「というよりゲートボールの審判員」って言われてました。
前の日の日曜日、札幌の狸小路の学生服屋さんで、上下で2000円で売ってるのを購入したそうです。
「たぶん、指定ジャージが替わって、在庫品」って。
胸のところに、ローマ字で「TOHO」とネームが入ってる。
確かに、札幌市内に「とうほう」高校ってありますよ。
衣装はライブ前日に現地調達って、ほんとにどこまでユルいんだ……



あとみなさん一番気になっているであろう、『パーマネント問題』。

毛先を跳ねさせるようにうしろに流して、野球帽をかぶってたんですけどね、
あんまりくるくるではなかったように思うなぁ。
ていうか、『トライアンフ』札幌公演でも、くるくるしてるな、とは思ったけど
パーマかけたほどなのかと聞かれると、うーん、どうかな?と。
キムタクとか山ピー?とか、ましてや大泉洋ほどのくるくるでは全然ないです。
実際に「パーマをかけた」との情報があるのであれば、
私が見た先週から今週にかけての時点では
かなりとれかけてた、あるいは伸ばすようにブローしていたと思われます。
昨日は一目見て、「おっ、ダルビッシュ!」と思ったら、
ご本人も最後に「今日はダルビッシュを意識しました」って言ってた。


エンドトークでは再びBGMに『夏はこれからだ』がかかりました。
コバザルが「いい曲ですよね。好きです」といってて嬉しかったー♪
「今年の甲子園のテーマ曲だったらしいですよ。一切許可は取ってませんけど」
とも言ってました。
ヒデザル「へー、そうなんすか」と言ってたけど、開会式の入場曲だったと
思ったんじゃないかなぁ。
ABC放送の番組『熱闘甲子園』の今年のテーマ曲だったんですよ。
どうでもいいかそんなことは。


カーテンコールは2回ありました。
『住』のときは確か1回だった。
1回目におまけ大喜利をしてくれて、
そのあとはもう客電も付いてドアも開いたので終わりかな、と思ったら
拍手がやまなかったので嬉しかった。
『トライアンフ』大千秋楽の直後だったからまだみなさん熱かったのでしょうか。
もう一度おまけ大喜利をしてくれました。
でもエンドトークのときからもうすでに「時間がない」と焦ってた二人、
2回目のアンコールでは大慌て。
実際、2回目のおまけ大喜利が終わったあと、
退場する二人の姿がまだ完全には消えていないうちに客電がついた。
9時を5分も過ぎてなかったと思うんだけど、厳しいんですね……


えー、そんなところでしょうか。
まだご報告することがあった気もするんだけど思い出せない。
思い出したことがあったら追記します。
でもここまでですでに、いーかげん長いね。
まとまらずにダラダラと書いてしまいました。
読みづらい上に面白くなく、雰囲気も伝わってなかったらごめんなさい!
もしかしたら全面的に書き直すかも!



=10/8 追記=
「ぐだ賢が届いたよ」というありがたいご感想をいくつかいただきましたので、
全面的に書き直すのはやめました。このままで残します。
ただ二つ思い出したことがあるので追記します。

一つ目。
あの2匹のお猿さんたちは、ふだんからメールで大喜利やってるらしいですよ。

どんなお題と答えか忘れたけど、ヒデザルが、最初からちょっとぶっ飛んだ答えを出したのね。
こう、ウルトラC的な。かなりの変化球的な。
1回ひねって3回裏返してもう1回ひねりました的な。
そしたらコバザルが、「それ、最初に出す答えじゃねーだろー。
もっと、こう、あるじゃない、順番が。
とんとんとん、と積み上げて、その上でだろ、その答えは。
大喜利は順番も大事なんだからさー。
オレだっていろいろ考えてんだからさー」
ってダメ出しっていうか、「おめーずりーよー」的なことをブツブツ言ったの。
「それが許されるんなら、オレだって最初っからこういうの出しちゃうかんね?」
とか言って自分もぶっ飛んだ答え出したり。
で、ヒデザルも「ああそうか、ごめんごめん」って笑って、
「こういうのからだよね」ってオーソドックスに笑える答えを出し直したりしてたんだけど、

そのあとコバザルが客席に向かって、
「よく二人でメールでお題出し合ったりしてるんですけど、
お互いはもういろいろわかっちゃってるから、
最初っからこういう飛ばした答えでもオッケーなんですよね。
でもライブはねー……」
って言ってたの。


……順番とか、考えるんですね。 見直した気分。(えっ!)

そして、ふだんからそんなこと二人でやってんですね。 やっぱアホだ。(えぇっ!!)



二つめ。
エンディング、「夏はこれからだ」をBGMに二人で並んで立ってトーク。
コバ「なんかなつかしいですね、この雰囲気。昔よくやったよね」
  (突然明るく軽いノリになって)「ハーイ、誰か告知ある人ー!」
ヒデ「ハーイ!」(同じノリでニッコニコで手を上げて)
  「11月21日、シアターDで単独ライブやりまーす!」
コバ「fuuuuuu!」(歓声)
と深夜のお笑い番組ごっこをちょっとだけやってくれました。

そのあと「イヤー、なつかしいね。
あのころほんっとラーメンズとバカリズムには風当たりが強くてねー」
なんてコバザルが言うもんだからヒデザルは苦笑して
「いやいやいや、そんなことないすよ、みんなで楽しくやってましたよ」
なんてフォローしてました。

一緒にやってたことがあったんですね、ラーメンズとバカリズム。
知らなかった。
なんて番組ですか??


あっ、ヒデザルの「シアターDで単独ライブ」というのはまるっきりのでたらめだそうです!
「ないないない」ってご本人言ってました。お間違えなきよう。
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KKP#6『TRIUMPH』 札幌大千秋楽 カーテンコール篇

2008-10-06 12:00:37 | ラーメンズ - 舞台レビュー
前項のアドリブ篇に続き、カーテンコール篇です。


一応何回目に何があった、という書き方してますけど、あいまいです。
前後してるかもしれない。
回数自体、ちがうかもしれない。
お含み置きください。


一回目:普通にお辞儀


二回目:一人ずつ出てきてお辞儀
    初日と2日目はYUSHIさんが出てくるときに賢太郎さんとハイタッチをしていたが、
    千秋楽では賢太郎さん、「おひかえなすって」のポーズで手を出して待っている。
    YUSHIさん、笑いながらパチンとその手に上から手を置いてました。


3回目:初日と2日目は幕が開いたら賢太郎さんのエアーコントラバス。
    千秋楽は幕が開いたら賢太郎さんがテーブルに仰向けになってて、駄々こね。
    そのあと全員出てきて、一人ずつ名前をコールしてお辞儀。
    と思ったら、またもやどこかで鳴り出す携帯。
    んー、誰だー? と、自分のポケットに手を入れた賢太郎さん、やばっ!って顔。
    またお前かー!ということで3人からオシオキ。ビビビビー!!

    
4回目:四人で手をつないでだーっと走ってきてお辞儀。
    賢太郎さんが帽子が落ちるほど深くお辞儀するも、
    千秋楽は「投げ銭を…」のセリフはなし。
    2日目は「カニでもイクラでも、ここに入るものだったらなんでも」と言っていた。
    そして賢太郎さんがYUSHIさんの方を見て、「最後くらい声聞きたいよねー?」と。
    客席、大拍手。YUSHIさん、照れてる。
    賢太郎さん「あ、じゃあ順番に行こう。そっちから」と森谷さんに合図。
    森谷さん、しゃべろうとしてからちょっと詰まり、顔の前で両手を合わせて
    「ごめんなさい、こういうの泣いちゃうんだよねー(苦笑)」って。
    ウルウルになってました。もうこっちももらい泣きもらい泣き。
    涙声のまま、「最初に上演したときのキャストをオリジナル・キャストって言うんですけど、
    私はこのトライアンフのオリジナル・キャストになれて、本当に幸せです!」
    というようなことを話してました。
    次に犬飼さん。まぁ、犬飼さんもウルウルしてる!
    「4年ぶりのKKPで…」といってた。『LENS』からそんなにたつのね。
    「毎回毎回、次はもっといい舞台にと思ってがんばりました。
    次回はさらにさらにいい舞台に!」
    というようなお話でした。
   (もっとたくさん話してくれてたはずなんだけど、記憶が……ごめんなさい)
    で、いよいよYUSHIさん。まぁ、YUSHIさんまで目がうるんでる!
    言葉につまってる! 話し出そうとして、ついに後ろ向いちゃいました。
    いい人なんだなぁー
    言葉少なに、「ほんとに、ありがとうございました」とお礼言ってくれました。

    そんなお三人を見守ってた御大。御大!御大の番だよ!
    感激の面持ちのお三人とは対照的に、すました顔で
    「えー、特に言うこともありませんので、この辺で……」だって。
    もー(笑)

    そして彼はね、「この札幌千秋楽で全部出し切りました。
    思い残すことは何もありません。
    伝えたいことはすべてみなさんに伝わったと確信しています」
    って、言ってました。
    あの顔をねー、もう、すべての賢太郎さんファンのみなさんに見てほしかったですよ。
    ものすごいさっぱりしたいい顔してました。
    千秋楽で毎回あんな顔してるんだろうか。
    だったらこれからも、どこでやろうと大千秋楽を見にいきたい。
    そんな気にさせる顔でした。

    そして、「あ、そうだそうだ」と何かを思い出して、
    「もう一人キャストがいます。白天狗ー!」と呼ぶ。
    鏡の中にもう一度現れるのかと思ったら、袖から舞台中央に出てきた(笑)
    大喝采。
    「全身をみなさんにお見せしたのはこれが初めて」だって。やったー。
    「何かあいさつして。あ、じゃあ、身振りでやって」
    と賢太郎さんに言われて、一生懸命身振り手振り。それを賢太郎さんが通訳。
    「昨日」「オレが」「お前のために」「考えてきたことがある」
    きっと全然ちがうんだよー、白天狗さん、やめちゃった(笑)。
    でももっと続けろと賢太郎さんが合図、仕方なく再開。
    「いまここで」「みなさんに」「ぜひお見せしたいと思います」
    わー、すっげームチャぶり!
    だけどお客さんも容赦なく大拍手。
    白天狗さん、ちょっとオロオロしたのち、団扇で顔を隠しながら、
    お面を取る。
    ……ん?ん?
    たぶん「お面取ろうとしてる!わー、顔見せてくれるの? …あ、なんだー」
    な展開を狙ったんだろうけど、失敗。
    ますます立ち往生する白天狗さん。
    ニヤニヤしながら見てた賢太郎さん、
    「直径12ミリの穴からすがるような目でこっちを見てる。
    カンベンしてやるか。白天狗に拍手をー!」で解放してあげてました。
    
    その後賢太郎さんの誘導で、スタッフにも拍手。

    そして「えー、宴もたけなわではございますが、このあと撤収もありますんで、
    この辺でお開きにしたいと思います。ありがとうございました!」

    で、幕。

    BGMが消え、客電もつき、立ち上がって帰り支度のひともチラホラ。
    
    でも拍手はやまない。続く手拍子。
    手が痛いよー二の腕びりびりするよーでも叩き足りないよー

    そしたら舞台の明かりがついた。幕が開いた。
    ついにみんな立ち上がりました。スタンディング・オベーションだぁ。


5回目:幕が開いて、舞台にいたのは「悪漢」姿の賢太郎さん。
    わ、場内スタオベの中、「茶番劇」が始まっちゃったよ(笑)。
    私もいったんは立ったものの、やっぱ座ろうかな、と思ったんだけど、
    すぐ前の人がみんな立ってるので座ったら見えない。
    なので立ったまま「茶番劇」見物しました。
    劇場全体が見える後ろの方の席だったら、おっかしかったろうなー、
    全員が立ってあのボツネタを見てるんですよ。
    なんてへんてこな状況(笑)。

    茶番劇が終わって、脱いだ悪漢のブルゾンをていねいにたたみ始める賢太郎さんに
    犬飼さん「そんなこと魔法でやればいいのに」
    賢太郎さん「手でできることは手でする!」
    犬飼さん「お母さんかよ!」

    私は忘れてたんだけど、千秋楽後のみぃさんの話だと、
    2日目に同じことをやったときには犬飼さんに「魔法でやればいいのに」
    と言われて、賢太郎さん、すぐに「お母さんかよ!」って言っちゃったんだって。
    カテコの小ネタをまちがえる賢太郎さん(笑)。
    「だからやり直してたんだね、よかったー」ってみぃさん笑ってた。
    賢太郎さんの「手でできることは手でする」を聞けてよかった。
    さすがうまかったよ、お母さん口調。
    
    
    たたみ終わって、賢太郎さんのあいさつ。
    「えー、本日は劇団茶番劇にお越しいただきありがとうございました。(笑いと喝采)
    トライアンフは前座です。いまのが本番です。(笑いと喝采)
    トライアンフでは決してなしえなかったスタンディング・オベーションを
    茶番劇で実現できたこと、大変嬉しく思います。(笑いと喝采)
    えー……」
    ここで一息ついて、おもむろに
    「また、お会いしましょう。本日はありがとうございました!!」(喝采・喝采・大喝采)

    そして幕が閉まる中、手にしていたフランスパンを客席に向かって投げた!
    ところが力一杯投げたのに手元が狂ったのかきわめて手前の3、4列目に
    ズバッと刺さるように飛び込んだ!
    私のすぐ斜め前の女性の顔に当たって跳ね返って、ゲットしたのはそのとなりの女性でした。
    賢太郎さんは焦った顔で、舞台の端ギリギリまで出てきて、ぶつかった方に
    ごめん!ごめん!大丈夫?と手振りと口ぱくで一生懸命謝ってました。
    で、振り返って戻ろうとしたらもう完全に幕閉まっちゃってる。
    取り残された賢太郎さん、ちょっと照れた顔して手を振りながら
    歩いて舞台袖にはけていきました。 




えー、こんな感じです。
回数はもっと多かったような気がするんですよねー……
でも言ったこととやったことは大体こんな感じだったと。

どなたか補足・訂正してください!
切に切にお願いいたします。
忘れてることあったら、全部思い出したいよー
どなたかほんとにお願いしますー

「伝えたいこと全部伝わった」と言ってたのはスタオベのときだったかもしれないなー



=10/7 追記=
桃戸さんのコメントのおかげで二つ思い出したので追記しておきます。

★最後のスタオベのときだったと思うんだけど、賢太郎さん、
 「おーし、じゃあこのあと全員で打ち上げ!」と言ってくれました。
 神戸のときみたいに場所の指定まではなかったけど。
 ああいうふうに言ってくれるのって嬉しいよね。

★2日目のカテコのとき、YUSHIさんが賢太郎さんに閉まる幕の外へ引っ張り出されてしまう。
 賢太郎さん、自分は引っ込んじゃう。一人ステージに取り残されるYUSHIさん。
 どうするのかな??と思っていたら、
 無言のままスッと袖口からトランプのカード(確かスペードのエース)を取り出し、
 マジックペンでサラサラと何か(たぶんサイン?)書いたかと思うと、
 ぴっ!と客席に向かって飛ばしてくれました。
 終演後、取った方を探して写メを!と思ったけどよくわからなかった~
 千秋楽で賢太郎さんが投げたフランスパンは撮らせてもらってさわらせてもいただきました。
 画像、アップしてもいいものなのだろうか、よくわからぬ。
 アップしたって、ただのパンですけどね(笑)。

       
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