ミセスローゼンの道後日記

薄氷の広く溶けゆく芝生かな

ニックの思い出話。

当時、ルドルフ・ゼルキンとアルトゥール・ルービンシュタインは、どちらも同じくらい人気があった。僕はほら、ゼルキンの娘と仲良くしてただろ。だから、ゼルキンがヴァーモントに買った農場で、彼女が搾ってくれたミルクを飲んだり、のんびり遊んだ思い出があるよ。これは彼女から聞いた話だがね。その頃、雑誌記者か誰かが勘違いして、ルービンシュタインにこう聞いたそうだ。
「ルービンシュタインさん、あなたの新しい農場はいかがですか?」
ルービンシュタインは間髪入れず言い返した。
「農夫はゼルキンで、私はピアニストのルービンシュタインだよ。」
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