オリヴィアを聴きながら

2男児の母、業歴XX年のシステムエンジニアが日々のもろもろを雑記します。
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新しいハードで旧いソフトウエアを動かしたい!

2004-10-21 12:19:41 | お仕事情報
ソフトウエアの寿命っていったい全体何年くらいだと思いますか?
ちょっと前(バブルな頃が終わって『PCをオフコンの後継に』と売り込んでいた頃)までは、リース期間の5年くらいをメドに・・・って考えていました。

でも、本当にそうかな?

名古屋に転勤したのが平成5年、しばらくは汎用機ってやつのソフトウエアを開発していましたが、平成6年以降はずーっと、パソコンネットワークで動く業務システムを開発しました。
当時、OSはDOSでした。
DOS5とかDOS6とかで動くソフトをたくさん作りました。オフコンでやってた販売管理をリプレースするのが主でした。

オフコンのソフトは殆どがパッケージで結構機能満載でしたが、中小企業のユーザさんは機能が多すぎて殆ど使いこなせていませんでした。
で、基本機能だけに絞った販売管理をオーダーメードで提供していました。

10年過ぎましたが、お客様はまだ使っています。

もちろん、使っていく中でカスタマイズの要望はいろいろありました。
でも、全面リニューアルは決して望んでいない。

予算をやりくりして、少しずつ機能を拡張し、自分たちの業務にフィットするように育ててきたシステム。
操作方法も熟知して、エントリの速度もかなりのものになってきたと喜んでいる。

ところが、基本ソフトが販売終了。やがてはサポート終了。
『C/S型なので、業務の拡張にあわせて、いつでもクライアントを増設できますよ。』
『PCサーバーですから、データ容量の増大にあわせてグレードアップしていけますよ。』
と提案時にはあったはずなのに・・・・
システムが稼動可能なOSを搭載したPCはすでに入手不能。

後継バージョンのOSやDBMSでは古いシステムをそのまま動かすことはできない。
ベンダーとしては、「メーカーがサポートを終了していますので、新バージョンに乗り換えてください。」
と御願いするしかありません。

でも、古いシステムと同じ機能のシステムを新バージョンで動かそうとすると、以前のシステムの構築に投資した費用の6割~10割が必要になります。
なんら、機能拡張するわけでもないのに。
お客様としては、自社の都合で変えるわけではないのになぜそんなに多額の費用を負担する?
という憤りにもにた対応が・・・・・
ベンダーとしては、お客様の心情は理解できますが、身銭を切ってまで対応できません。

SEとして、現在は可能な限りの延命措置を図って古いシステムを動かしていますが、サポート終了のソフトウエアを使うというリスクはお客様に負担させているわけです。

お客様にとってトータルコストがもっとも削減できる方法って、何なんでしょうかねえ。


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