ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

中山道を歩く(24:八幡) 長野県浅科村 3 km 2013.10.13


(写真は、非常に珍しい宮廷貴族衣装の「祝言道祖神」)
塩名田宿から八幡(やわた)宿まで3キロ、八幡宿から次の
望月宿までも3キロと、この宿場間は、中山道では最も短い
距離ですが、これは、塩名田宿から望月宿までの間が、かなり
の悪路だったからだそうです。
今では、道路が整備され、悪路のイメージはありませんが、
江戸時代には、上り下りの坂が多く、ここで休息する大名も
多かったようです。
そのためか、八幡宿は、脇本陣が4軒もありました。

八幡(やわた)宿に入ると、すぐに八幡(やわた)神社が
あります。






旧名を高麗社といい、渡来した高麗人を祀った社だといわれて
いるそうです。

境内に足を踏み入れると、その門の立派さ、そして見事な彫刻
に驚きます。



八幡宿の町並みは、下の写真の様に老朽化した依田家の本陣
の門が残るくらいで、宿場町の昔の面影は何もありません。

広重の浮世絵は、八幡宿の手前を流れる中沢川に架かる板橋を
描いています。

竹藪の背後は、浅間山で、対岸の丘の上に茶屋が見えます。
手前から老人の旅人、農作物を天秤で担ぐ農夫、竹籠を背負
った子供、タバコをくわえた農夫、赤子を背負った女です。
八幡の宿場町を出て、国道と分かれ、浅間山を背景に、田んぼ
の中を百沢集落へ向かいます。

百沢集落に入ります。





写真は、百沢の道祖神です。

地元では、「祝言道祖神」と呼ばれており、珍しい宮廷貴族の
装いをして酒を酌み交わしている「双体道祖神」として人気が
あるそうです。

長野県には、変わった道祖神が色々とありますが、この百沢の
道祖神は、その中でも特にユニークな道祖神です。
百沢集落を出て、瓜生(うりゅう)坂へ向います。




国道に旧道入口の表示があり、山を巻く様に、山の中の坂道を
どんどん上ってゆくと、瓜生坂一里塚跡があります。

広重の「望月」(次の宿場町)は、この一里塚付近で描いた
のだそうです。
更に上ってゆくと、ようやく瓜生峠の頂上に出ました。

下の写真の様に、頂上の木々の間から、次の宿場町の望月が
一望出来ます!

ここから先は、望月宿へ向けて下り坂となりますが、けもの道
の様な狭くて細い急坂です・・・

大丈夫かな・・・
  


瓜生峠の坂を下り切ると、鹿曲(かくま)川の手前に、長坂の
石碑群がありました。
  




そして、鹿曲川の橋を渡れば、もう望月宿です。


八幡宿から望月宿までは、約3キロです。

ここで、この八幡宿のあとの工程について、ハタと、重大な
問題に気付きました!
今回の一人旅は、この八幡宿のあと、中山道を、望月宿
→芦田宿→長久保宿→和田宿と進み、和田宿から横浜へ帰宅予定です。

すると、次回の一人旅は、和田宿→下諏訪宿と進む行程になりますが、
何と!
和田宿から下諏訪宿への行程は、22キロもあります!!
しかも、22キロの行程には、中山道で最も厳しい和田峠越え
の山道も含まれます!

厳しい山道も含めて22キロの行程は、私の足では1日では
絶対に無理ですし、もし、山道の途中で日没になったり、
道に迷ったりしたらアウトです!
どうしたら良いのだろう? ピンチです!!

でも一人旅の皆さんはどうやって和田峠を越えているのだろう?
そこで、インターネットで”和田峠越え 一人旅”で検索してみました。
すると、
・「気ままな旅人」さんの場合
   下諏訪駅からタクシーで和田峠の上り口まで行く。
     ⇒なるほど全体の1/3の距離はタクシーか
   30分近く上ったところで急に道が分からなくなった。
   消えかけた道をかろうじて上って行く。
     ⇒怖い~!何だか一人での峠越えは不安だな・・・
・「ひとり歩きの中山道さん」の場合
   下諏訪駅から和田峠方面へ向かうバスは夏の間
(7/30~8/18)だけで1日1便しかない。
   東餅屋でバスを下車して歩き始める。
     ⇒う~ん!私が歩く時期は、1日1便のバスも無い
のか・・・

・「日帰り峠越えさん」の場合
   下諏訪駅からタクシーで和田宿側の唐沢まで行き、覚悟
して歩きはじめる。
   当日の行程: 5.4km (4 時間20 分)
     ⇒う~ん!タクシーを利用して、毎回小刻みに峠を
      踏破する作戦ですね・・
      それにしても、1日に歩けた距離がわずか
5.4kmか~、
      う~ん、和田峠は厳しいな~・・・

皆さんのどの方法もね~・・・
これは、という方法がありませんね~・・・
峠の途中からタクシーを呼ぶ案も、私の携帯は、山中では圏外
が多いからな~・・・
そうだ!
以前のバス旅行でご一緒した方から頂いた”中山道歩き旅行
社”のパンフレットを持ってきていることに気付きました!

⇒クラブツーリズム社・中山道を歩くNO19.:1泊2日で34,000円
1日目:歩行12キロ=和田峠入口~和田峠浪人塚、
2日目:歩行8キロ =和田峠浪人塚~下諏訪宿

上記の様に、この旅行社は、和田峠越えを2日に分けて歩いています。
なるほど、峠越えを2日に分けて、1日目の夕方は、峠越えの
途中までバスが迎えに来て、翌朝はその地点までバスが送ってくれる訳だ!
これならイケる!
ツァーの案内者に付いて歩いて行くだけだから、道に迷うこと
もないし!
とりあえず、電話で予約しました。

ただし、私の売りである「中山道”完全”踏破の”一人旅”」
の”完全””一人旅”に疑問符が付くかもしれません・・・
でも、そんな事も言っていられません。
面子にこだわって危険を冒すよりも、ここは安全を取ることにしました。

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