よく噛むことは大切

2016-01-08 | Weblog
      

現代人は過食によって血中に老廃物を増やして血液を汚し、万病のもとを作っています。
過食気味の人の食事を見ていると、あまり噛まずに飲み下している場合が多いので満腹中枢が働く前に大量に食べてしまうわけです。それが癖になっているのでついつい過食になってしまいます。  

20世紀のアメリカにホーレス・フレッチャーという実業家がいました。過食がたたって体重100キロを超えており、糖尿病、胃腸病、肝臓病をはじめ、関節痛、全身倦怠感、不眠症などをかかえ不健康な体でした。
お金はあるので全米やヨーロッパの名医を訪ねて診て貰い、たくさんの薬をもらって飲んでも良くならないという悶々とした日々を送っていたとき、ある人から「よく噛めば病気が治る」との話を聞いて医者通いをやめ、薬もやめてよく噛んでたべることにしました。
するとそれまでの暴飲暴食癖が消え、小食ですむようになりました。体重もだんだん減り、75キロぐらいになったとき、すべての病気が治っていたということです。

このようによく噛むことはとても大切です。
よく噛むためには、健康な歯とかみ合わせが必要であることはいうまでもありません。

食べ物を一口、口の中にいれてみましょう。熱い、冷たい、硬い、柔らかい、大きい、小さいなど、食べ物には様々な違いがあります。
その食べ物を上顎と下顎の歯で噛むと、食べ物の様子が脳に伝わります。
脳はその知らせを受けて、食べ物を良く噛み砕けるように、顎を動かす筋肉に指令を出します。また、唾液を出すようにという指令も出します。
そうして、噛めば噛むほど食べ物は口の中で唾液と混じり、だんだん小さく柔らかくなり、飲み込みやすくなった食べ物は初めて食道に送り込まれるのです。
これらの一つ繋がりの動作を「咀嚼」(そしゃく)といいますが、咀嚼は食べ物に直接触れる歯、顎の骨、顎関節、顎を動かす筋肉、口の周りの筋肉、頬、舌、唇など、多くの部分が互いにうまく協力しないとできません。これらの部分は、働けば働くほど、鍛えられて強くなります。つまり、噛めば噛むほど、歯も骨も関節も筋肉も強くなるということです。

歯や骨、筋肉が強くなると、歯を食いしばる力が強くなります。実は、歯を食いしばる力と、体全体の力は関係していることが分かっています。
さらに、噛むことは脳の働きと結びついているので、よく噛むことで、脳の働きが活発になります。つまり、よく噛むことで頭も良くなるということです。
このように、噛むことは、我々の体全体に関わる大切な働きがあるということを是非知っておきたいものです。
またよく噛むことによってグレリンの分泌が活性化されることがわかっています。グレリンは空腹時に多く分泌されるホルモンでサーチュイン1を活性化するといわれていますので老化防止にも噛むことがいいようです。


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