特定非営利活動法人精神医療サポートセンター

発達障害、統合失調症、アルコール依存症、ベンゾジアゼピン系薬剤の依存等々、精神科医療についての困りごとに対応いたします。

精神科患者の人生を握る精神科医

2008年03月05日 | 看護論的経営論


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精神科で診る疾患といえば、統合失調症がその代表と言ってしまうことも多いが、他にも双極性感情障害(躁うつ病)やうつ病、パニック障害や認知症、薬物依存による精神障害までさまざまである。

そのような精神科関連の疾患に罹患してしまえば、当然精神科医にお世話になることになる。
医師と言えば、各専門の分野においての知識を兼ね備えているはずであるという思考はだれしも持っているはずであり、現実的にそうでなければならない。


当然、
※精神科医は、専門的な精神科関連の知識を有している


こうあるべきなのだが、残念ながら幻想と言わざるを得ないのが今の精神科医療の現状である。
以下2点、

・精神科疾患においての症状を(統合失調症などにおける幻覚や妄想、また、うつ病やパニック障害などの眩暈(めまい)や不安感、息苦しさ)“気のせい”と言っている医師は論外。
・何の根拠もなく、抗精神病薬を感覚だけで混合処方している医師も話にならない。

と言いたいところであるが、この2点をクリア(特に後者)している医師は精神科医でどれだけいるのかというと

※ほとんどいない

というのが現状である。
そもそも、抗精神病薬の単剤処方の話ができる云々の前に、無用なプライドが先行している医師が多いのが現状。


このような医師が多い中、患者が無知な医師に診察されていると思うと一刻も早く何とかしなければと思う。

抗精神病薬の混合処方(例レボトミン、ジプレキサ等)を処方され、夜眠らないからと強度の睡眠薬を盛られる(そもそもジプレキサは夜眠りにくくなる傾向がある)。
アカシジア・ジスキネジアなどの症状が出るからと、抗コリン薬を処方。便秘や尿閉、口渇が酷くなったからと大量の下剤と嚥下不良のために粥食、尿閉には導尿・・・・、おまけに痙攣を誘発(抗コリン薬で)。

こうなると、そもそも何の治療をしに入院しているのかわからないどころか、その人の人生そものが医師に左右されてしまっているといっても過言ではない。
ただ、残念ながら今の精神科医療の現状がこうであり、各精神科の入院施設を見るだけでもそれはよくわかるはず。


皆他人事のように思っているかもしれないが、明日は我が身。
精神疾患は“気の持ちよう”でないことは先に述べたが、つまり、神経伝達物質の問題であり、遺伝因子、環境因子、個人の器質的因子等様々な要因が複雑に絡み合って発症するのが精神疾患であるということ。元気な身内が次の瞬間精神疾患に罹患することも十分あり得る。
「私はしっかりしているから大丈夫」と高をくくっているあなたも発症しない保障はどこにもない。

大事なことは、
※精神疾患に罹るということが問題なのではなく、精神疾患に罹った後の周囲の対応

である。周囲の対応とは、身内など人間一人の関わりから、医師、看護師など医療関係者の医学的知識、そして政治的法律的なものまでを含む。


つまり、私はこう言いたい
※疾患に罹ってしまったことが不幸なのではなく、世の中の偏見や医療従事者側の無知が患者にとってなによりの不幸である。


偏見や医療従事者の無知を変えていくためには、我々のNPO活動は切っても切り離せない。目指すところは大きく困難かもしれないが、必ず必要なものであり、一人ひとりの協力が得られてこそ変えることができる。

容易ではないが、あらゆる角度から切り込み一日でも早く日本の精神医療を変え、我々NPOの活動が一日でも早く患者に還元されることを願う。







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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
失礼致します。 (シン)
2008-03-05 15:52:05
こんにちは。「新・自分探しブログ」の管理人のシンです。現在「情報企業家」として何とか生活しております。私は現在鬱病闘病中です。鬱になり、人の温かさ、人との繋がり、人から勉強させてもらうという事がいかに大事かわかりました。現在は色んな人との出会いを大事にしたいと考えております。すごく勉強になるサイトだと感じます。ランキングにも協力させて頂きます。

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良かったら覗いて下さいね。ランキングにも協力して頂けたら嬉しく思います。

人との決して切れない絆を大事にしたいです。
もしよろしければ相互リンクもお願い申し上げます。それでは失礼致します。
返信する
知って貰う (コリン)
2008-03-05 18:18:32
罹った疾患を認識するまでが地獄の日々でした。

精神科と言うことばが世間からどういう目で見られ

ているのか実際、経験してからはじめて分かるもの。

17年前の発病した急性期の時期を思い出すと、

悔しい出来事も多く、周りからの「声」「視線」は

言うまでもなく偏見と差別そのものでした。

でも、負けませんでした。

勤務先を自宅の近くにある病院へ変えたのも、ある

意味、逃げもありました。

ここなら守ってもらえると。

現実は、その正反対でした。

私が現在の病院に通院したことが、勤務先の理事に

伝わり、何故、この病院にかからないんだっぁ!

と、上司、理事、仲間までもが目の敵に。。

結局、辞めざる得なく、その後近くのクリニックで

事務員として働きはじめました。

病院内全ての職員は、その疾患を知らな過ぎます。

「やっぱり、精神科疾患の人だから・・」

このフレーズしか言えなくて、

「あんたに、この病気の、なに、わかんだよ!」

でも冷静になることで、次第にその葛藤から

遠ざかっていった気がします。

でも、今後もきっと続くでしょう。

その為に越智さんらのNPO法人泉州看護研究会へ

門戸を叩きました。

みんなへ知って貰う為に。

ぷち!
返信する
Unknown (もっさん)
2008-03-13 00:33:28
>シンさん

興味のあるブログです!
なかなか時間はありませんが、そんなことは言ってられません。時間が許せばはいけんさせていただきますね!
返信する
Unknown (もっさん)
2008-03-13 00:35:19
>コリンさん

心強いお話です。私が医療業界に入った気は、くしくもコリンさんが発病されたころより後です。
ですが、気持はだれにも負けません。私の信念を貫き通すため一緒に頑張っていきましょう!
返信する

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