Myselves

言葉と音楽に隠された魔法を探して放浪中。
そんな『自分自身』たちの旅の様子は?

イスカリオテのユダ

2024-03-31 22:41:00 | 独白
すっかり忘れてましたが、今日はイースターですね。
イースターというと何故かイスカリオテのユダのことを考えます。

何故裏切ったのか。
後悔してないのか。
――許されたのか。

高校生の頃。
ミュージカル『GODSPELL』を観てそんな疑問を持った私はとあるシスターに訊いたことがあります。

「ユダは許されたのでしょうか?」

シスターはこう答えてくれました。

「ユダも許されたのだと思います。イエズス様ご自身がお選びになった使徒だから。
 ――そうじゃないと悲しいでしょう?」

この答えが一般的な見方かどうか、私にはわかりません。
けれど、シスターの言葉を聞いてホッとしたというか、救われたと思いました。

敬愛する人を裏切って。
自分の裏切りのせいでその人が死んで。

それが罪だととわかっていても、自分で自分が許せなくて自殺したくなる気持ちもわかります。

「私たちが彼を十字架にかけた」

という人がいる、と聞いたことがあります。
だけど私はこう思う。

「私がユダだったかもしれない」

そんなわけで、イースターになるとイスカリオテのユダについて思いを馳せるわけです。

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