森と大地からのメッセージ ・・favorit colors・・

自然のおりなす物語、
きらめ樹・・・杉や檜の森のお手入れについて
をしたためてまいります

青木ヶ原溶岩はしからはしまでツアー

2015年11月18日 | 自然のものがたり
2015、11月13日,「貞観噴火をさぐる」バスツアーのご案内役をつとめました(主催:富士山の自然を守る会)。
テーマは青木ヶ原溶岩のはしからはしまで触る!です。

まずは西のはし、本栖湖です。

イロハモミジの錦のおでむかえ。

本栖湖畔


ここでは、溶岩がながれてきた指先に出会えます。

まずは本栖湖畔で青木ヶ原溶岩にタッチ。
本栖湖畔全体ではなく、一部の低い所をとおって
青木ヶ原溶岩が流れこんできました。
西暦864年のことです。


そして北へ。
 
精進湖へ向かいます。
湖畔を散歩します。




枕状溶岩です。

青木ヶ原溶岩が精進湖畔で水に触れて、
できた形。

西暦864年当時、
ジュワージュワーッときっと音とともにすごい水蒸気をあげていたことでしょう。

精進湖畔の道路に戻って上から観察です。


観察しているのは、

溶岩の観音開き、お餅がふくれて皮が割れてる形。
中が膨張して膨れ、
冷えて固まっている外皮がパカッと割れたものです。


精進湖畔をバスでめぐりながら富士山最大の側火山大室山を見つけます。
この大室山が3000年前に噴火して作った地形が、
青木ヶ原溶岩の流れ方に大きく影響をあたえています。


西湖の近くへ移動。
御坂山地の1200万年前の枕状溶岩を見学中です。
先ほど精進湖で触った枕状溶岩は、およそ1200年前。

時代もできた場所も形も全然違う溶岩が、道路を隔ててすぐ観察できちゃうオモシロイ場所です。
みなさん、石の温度の違いををじっくり調べておられました。
五感で観察ですね。

そして青木ヶ原溶岩の北の端、西湖へむかいます。
西湖のほとりの溶岩にタッチ。

西湖を一周めぐりながら、青木ヶ原溶岩の流れた所が平らに見えている景色を観察。

バスが、登り坂で、溶岩流の上にのる瞬間を確認! 
バスの中でおお~というどよめきが。

今日は、青木ヶ原溶岩を追っかけ、1200年前、3000年前、1200万年前の大地を、身も心も飛び回りながらのタイムトラベルでした。
ステキに楽しい一日をありがとうございました!