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潮風と猫に癒やされて 三浦半島・城ケ島

2016-10-23 08:44:41 | 日記

潮風と猫に癒やされて 三浦半島・城ケ島

2016.10.23 04:00

城ケ島灯台の遊歩道で見かけた一匹。まるで〝灯台守〟?その貫禄に、圧倒されながらシャッターを切った =神奈川県三浦市(尾崎修二撮影)城ケ島灯台の遊歩道で見かけた一匹。まるで〝灯台守〟?その貫禄に、圧倒されながらシャッターを切った =神奈川県三浦市(尾崎修二撮影)キヤノン EOS-1D X Mark Ⅱ : EF17-40mm F4L USM
「かねあ」の看板猫「ギーちゃん」。座布団3枚がちょうどいい寝心地ニャのだ? =神奈川県三浦市(尾崎修二撮影)
 

 神奈川県・三浦半島の南端に位置する城ケ島は、国内有数の漁獲量を誇る三崎漁港のマグロをはじめ、さまざまな海の幸を堪能できる観光地だ。荒波に浸食された岩礁が独特の地形を形成し、一年を通して数多くの太公望で賑わう、磯釣りの好ポイントとしても高い人気を誇る。
 そんな城ケ島、実はそこかしこで猫に会うことができる〝猫島〟でもある。しかもその多くが健康そうな美猫ぞろいだ。聞けば週三日のペースでボランティアが島を訪問し、猫たちの体調チェックや給餌などを行っているのだそう。住民らの理解もあって、今ではすすんで〝島猫サポーター〟として猫の世話をしている人も多い。

「かねあ」の看板猫「ギーちゃん」。お客さんの食事の邪魔は決してしない優等生だが、撮影のためテーブルに料理を並べてみると、普段と違った様子に少し怪訝な表情? =神奈川県三浦市(尾崎修二撮影)
 

 磯料理「かねあ」を営む尼野恭嗣さんもその一人。自らも漁に出て、その日に水揚げされたばかりの〝朝獲れ生しらす〟が自慢の店には、看板猫が4匹。「元々、猫には興味なかったんですよ」と笑う尼野さんだが、ボランティアらと共に世話をしているうちに心境に変化が。
 ある時、店先で猫を見て泣き出す女性に驚いて理由を尋ねると、東北地方から観光で訪れたその女性は「東日本大震災の津波で流された愛猫にそっくりだったので」と涙ながらに語った。そんなエピソードを明かしてくれた後、尼野さんがつぶやいた「猫って…かわいいですよね」という一言に、さまざまな思いが詰まっているように感じた。

「かねあ」の看板猫「ミーコ」。店外のカウンターで昼寝をするのが日課だ。この姿が観光客の足を止めて店内へと誘導する? =神奈川県三浦市(尾崎修二撮影)
 

 店の外ではミーコ(雌、推定5歳)が〝招き猫〟として様々なポーズで観光客の目を釘付けに。店内に入れば接客上手なギーちゃん(雌、年齢不詳)が、その名の由来となった「ギィ~」というハスキーボイスとともに近づいてきて、膝の上へ…。
 食事もしないうちから、猫好きなら〝満腹間違いなし〟の大サービス。城ケ島に行くなら、この〝猫食堂〟は外せない。
 城ケ島灯台の下で見かけたのは迫力満点のオス猫。鼻先にまだ新しい生傷があり、そのヤンチャぶりがうかがわれる。さながら城ケ島の灯台守といったところか。
 潮の香りに包まれて、温かい島の人やボランティアらに見守られながら健気に生きる猫たちに会える城ケ島。海風が少し冷たく感じ始めるこの季節、釣り人が「これから冬にかけてキンメが旨いよ!」と教えてくれた。猫たちも冬毛に衣替えして、ふっくらとした姿を見せてくれるだろう。(写真報道局 尾崎修二)


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