修行は まだまだ続く ♪

ぼちぼちと ほどほどに 今を愉しんで・・・

希望

2009-05-08 | 
「 ○○くん(うちの息子のこと)は 仕事頑張っているの?」 

と 一連の抗癌剤治療を終えた父から電話があった。
年明けから断続的に投与してきた抗癌剤の治療が 父から元気を奪い
ここのところはかなり辛い治療だったようで 声に張りがないものの
治療を終えて ホッとしている様子も感じられる。
その辛い治療中も気がかりだったのは この春社会人の仲間入りをしたばかりの孫のこと。
うちの息子が 実家の両親には初孫なので 生まれてからこの方全てが気にかかるらしい。
6月1日付けで配属先が決まること 今はまだ研修中だけど 学生時代以上に
試験試験に追いまくられ 勉強して頑張っていることを伝えると

「 そうか じゃぁ ボクもまだ頑張らなくっちゃなぁ。 」 と父。

一週間後に再び精密検査を受け その結果で次の治療方針が決まるそうだが
父は 今日 主治医に余命を質したそうである。

「 はっきり言ってください。3ヶ月ですか? 半年ですか? 」 との父の問いかけに
主治医は 「 5年は難しいかなぁ・・・」 と 答えたそうだ。

父自身は もっと短い時を宣告されると思っていたらしく 主治医のその答に 
幾ばくかの希望を見いだしたようであり その会話を相変わらず淡々としているが
軽くさらっと伝えてくる。

今は 5年は無理と聞かされたこちらの気持ちが ザワザワと落ち着かなく
どう気持ちの整理をつければ良いのか 複雑な心境だ。
残された時間が そうせっぱ詰まったものでないことに少しの安堵と
これからの時間が より厳しいものになっていくであろうことへの不安と恐怖。
残された時間を数えて悲しみにくれる自分と その時間を希望に繋げたいと思う自分がいる。

気休めの希望ではなく 現実を直視しつつ 感情を上手く処理していくには
どのような支えが 必要になってくるのだろうか・・・。
それには 針の穴のような小さな希望でも持ち続けることが
自分自身もそうだし おそらく父には必要なことなのだと思うのだが・・・。

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