物書き同盟。作品列伝

物書き同盟に寄せられた作品掲載。

会員募集中

2010年02月27日 | 物書き同盟

物書き同盟・作品列伝・参を発てました。
http://hakujya.blog.ocn.ne.jp/monokakidoumei/

基本的には個人でゲスト投稿をしていただきたいのですが、
このゲストになっていただくために、承認が必要になってきます。
そちらのメールアドレスに
「わたしのブログ「物書き同盟・作品列伝・参」のゲスト投稿者として参加してくださいませんか? このメールにある説明どおりに登録を済ませれば、すぐに投稿を始めていただけます。」
と、いう内容の登録方法が添付されたものをお送りするだけで、あとは、説明にしたがって登録くだされば、ログインしてフル権限での投稿ができるようになります。
ご希望の方は、monokakidoumei@mail.goo.ne.jp に、通常のメールアドレスをお教えください。
おりかえし、招待メールをおくります。

★投稿内容について★

小説にこだわらず、日記やエッセイやイラストやフォトなど、ジャンルは限定しません。

貴方の個人ブログの宣伝もOKです。

ただし、営利目的や卑猥画像などのスパム行為にあたると判断される記事を投稿された場合は登録を抹消します。

かなりのカテゴリー数が登録できるとおもいます。作品名と作者名の1セットで1記事に1カテゴリーの登録をお願いしています。

カテゴリーが多くなってきた場合、別途、リンクカテゴリーで対処したり、個人目次を作って対処したいとおもっていますので、遠慮なく、記事を書き込んでください。

★フル権限★
フル ブログの管理者の確認を受けることなく、記事/ページの新規作成・公開をすることができる権限です。記事/ページの編集は、自分で作成したもののみ、することが可能です。
外枠のスキンなどはさわれませんが、かなり自由が利くと思います。
ちなみに1スレッドの許容量は無制限かも。
(1スレッドに16万文字突っ込んだ経歴ありですから)


レイヤ姫じゃないよ ノロ

2010年02月27日 | ノロ♪

文章作品「雨乞い竜」のイメージイラストです。
絵の進み具合をケータイで撮ってみました。
ノロの自己満足ワールドですが、一緒に一喜一憂してみませんか?

20100222020338

タイトルは、髪型の話です。
あんな感じでしたよね、レイヤ姫。
違ったかな?

絵、ですけど、難しいです。
ここまで描いて、心が折れそうです。
女性の顔が怖い。
赤ちゃんも怖い。
抱っこされてる彼の体、どうなっているかノロには判らない。
修正したいのに、消しゴムを掛け過ぎて紙が毛羽立ち、後戻りも出来ない。
絵は駄目だ、やっぱり向いてないや。
と、ぼやきつつも、また描くあたりが諦め切れてない証拠かな。

20100222114420

取りあえず、人物完成。
背景、どうしよう。
ん、子供の袖口のボタンって、あっち向きで合っているのかな?
女性の胸元を描くべきか、描かぬべきか。

20100222150045

胸元の開いた衣装に変更。
この人、娼婦だったことを忘れていました。
ペン入れが苦手なので、鉛筆画をPCに取り込んで、そのまま着色開始。
使っているのはフォトショップ。
ペンタブが欲しいけど、マウスに慣れれば問題は解決出来るはずだ。
肌に関しては、だいぶ水彩っぽく着色出来るようになってきたと思います。

20100222160917

目の着色。
女性の虹彩、実は5色使っています。
でも、この時点ですら、既に不明瞭。
仕上げで縮小されるので、目は、黒にしか見えなくなります。
男性の着物の裏地と同じ法則です。

この続きは物書き同盟・作品列伝・参  カテゴリー ノロ♪↓で・・

http://hakujya.blog.ocn.ne.jp/monokakidoumei/cat10815444/index.html

 

 


真っ白だよー。 ノロ

2010年02月27日 | ノロ♪

トンネルを抜けたら、そこは雪国だったぐらいの勢いで白かった。
詳細はメインブログで。
なんて誘導するほどの内容は、まさにナイのですよ。
書いた記事を誤って消す→気がつかずに保存するのコンボ、それだけさ。

私信。
管理人さん、このブログはゲストにカテゴリーを作る権限がないことを、本日付けで確かめました。
ただ、ゲストにもランクがありまして、ノロは下っ端会員。
他のランクの方には操作出来るかもしれません。
以上〜。

こっそりイラスト追加。
20100219192734


括弧に気がついた ノロ

2010年02月27日 | ノロ♪
タイトル横に名前を明記とは、これで宜しいのかな?作文のようだ。 先日、文章を書いていて、小一時間悩んだフレーズが一つあるんだ。文中にて「願ったり」そこで止めたこと。本来「〜たり」は二度重ねて使うのがルール。でも、後に続くはずの叶っている事実を認めたくなく、言葉を飲んだイメージで使ったんだ。括弧で括れば良かったのかもしれない。こうやって、日本語の乱れに貢献しているノロです。よろしく。 深夜のネット徘徊。 画像貼付けに挑戦。 誰でしょうね

てすと

2008年11月22日 | 物書き同盟

【Double Eyes】 幕 -The Gate part2-

2006年12月05日 | レガシー♪
BGM 「全ての言葉はさよなら -Camera Full of Kisses-」

by Flipper's Guitar from "カメラ・トーク -Camera Talk-"









       Win or Lose


        Always


        50/50





         Now 


       The Time


        To Bet







































"In My Eyes" シリーズ 第二編

"Double Eyes"  -完-































【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

        http://shinshu.fm/MHz/03.23/


【Double Eyes】 18. -夢想 part2-

2006年12月02日 | レガシー♪
BGM 「雨あがりの夜空に」 by RCサクセション

from "RHAPSODY NAKED"












北の大地。夜空の星々。









私はデスクのPCに向かった。







平成十七年。有馬記念。



活字がカタカタと刻まれてゆく。












 『3コーナーを過ぎ

  無敗の二冠馬フットルースが

  コーナー大外から

  追い上げを開始した。

  興奮は最高潮に達した。』









 『ただ一つだけ

  今までと違っていたのは

  その加速に背後から追従した

  一頭の馬と一人の騎手が

  いたことだった。』









 『短い中山の直線で

  三歳G1二勝馬同士による

  デッドヒートが展開された。

  内の栗毛と外の芦毛。
 
  そのコントラストは

  大方の事前予想と

  内外反対の絵図だった。』









 『・・・二頭の一騎打ちは

  中山競馬場に集った大観衆を

  魅了し尽くした。』
  














レース前、取材に訪れた吉本厩舎で

デンジャーゾーンの厩務員熊田が

その両手で並べた2つのVサインを

私は思い出していた。







「二つずつ。五分五分だ。」











馬券の人気は五分五分ではなかった。





一頓挫によって菊花賞をパスした

黄金の怪物、幻の三冠馬、フットルースが

唯一無二の絶対的な王者と証明する。






王者不在中に漁夫の利を得てきただけの

デンジャーゾーンを

並ぶまもなく突き放してゆく。





そんなレースを

大多数の観衆が予想していたはずだった。













明日の一面を飾る、私の観戦記。

最後の活字は、こう結ばれていった。









 『・・・遥か北の大地。

  三年前の同じ日に生を受けた優駿二頭。

  我々の瞳に焼き付けられたこの激闘は

  その二戦目の対戦にしか過ぎない。

  物語はまだ始まったばかりだ。(並木美果)』
















記事の完成を待ちわびて

煙草をくゆらせていた上司席。





窓ガラス越し。蒼き煙。



背後の夜空。眠らぬ東京。









幾重にも輝く瞬きも見えた。







この瞳の中に。















【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

        http://shinshu.fm/MHz/03.23/


【Double Eyes】 17. -血統-

2006年12月02日 | レガシー♪
BGM 「午前3時のオプ - 3 a.m. op -」 by Flipper's Guitar

from "Camera Talk -カメラ・トーク-"












「あっ。」





放すものか。



両足に力を込めたが

容赦なく彼は出ていこうとした。









「や。」





「どっち?」







「デンジャー。」



「そうですか。」









「やっ。やっ。」





「どちらを?」








「んっ。ん。デンジャー。」



「なるほど。」










「やっ。んっ。んー。」







「栗毛の怪物が。強いのです。」











「あっ。」






「あ。あ。う。んー。」












悪戯坊主のように笑って

私を見つめる瞳の下。





その両頬を両手でつねる。










「いてててて。て。」









「あ。し。げ。が。つ。よ。い。」







「小娘!」





「あ。あ。」









「いっ。いてえ!!」



「まいったか。フットルース!!」







「こっちのセリフだ!!」





「ああ。あ。ん。」
















「ゆ。か。」





「あ。あ。うん。」






「お互いに。さ。」



「うっ。うん。」










「賭け。よう。」






「んっ。あ。ん。」











「当た。ったら。さ」



「ああ。は。んっ。」






「はん。ぶん。」


「ん。」







「ずつ。」




「うっ。ああ。や。あ。」









「に。」






「あ。あっ。」











「し。よう。」



「あ。んっ。んー。」


















イブの日中から東京に降り続いた雨は

明け方には既に止んでいた。





前夜、智史の遺伝子を受け止めた私は

紺色のスーツへと身を包んだ。






鏡の前に立ち

父から渡された青いネクタイをつけた。



彼の手が背後から伸びてきて

鏡越しに微笑みながら、直してくれた。










G1二勝馬。生産者代理。緊張の糸。


正装と受け継いだネクタイ。







振り返って彼と軽いキスをした。


少し落ち着きを取り戻すことができた。
















クリスマスの朝。冬の太陽。白い息。



智史と私は

中山競馬場へ向けて歩き出した。





東京のワンルーム。玄関の扉。



お互いの手も。ここから繋ぎあわせて。















【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

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【Double Eyes】 16. -相手-

2006年11月26日 | レガシー♪
BGM 「空がまた暗くなる」 by RC Succession

from "BABY A GO GO"












デンジャーゾーンと相生騎手のコンビは

ジャパンカップも逃げ切った。







前走と同様に

スタートから一気に突き放し

大欅の向こうから後続を引きつけ

最後の直線でまた突き放した。





歴戦の外国馬も強豪古馬も

勝ちパターンをつかんだ彼らには

まったく刃が立たなかった。













レース後の観客達の

唖然とした表情を見つめながら

私は一人、熊田の厚い胸板を思った。







それから少し歩いて、空を眺めた。



いつのまにか曇っていた。

















大穴の菊花賞を仕留めた

売り出し中の女性記者として

前々日予想記事をまかされた私は

仏国の牝馬に本命の二重丸を打っていた。





今年の菊花賞馬デンジャーゾーンには

抑えの評価しか回さなかった。














今にして思う。



厩務員の彼を、一番意識していたからだ。








そう、熊田のそばに、私はただ居続けたい。







そのことを私に教えてくれたのは

勝ち馬の毛色と同じグレーにくすんでいった

ジャパンカップデーの曇り空だった。















【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

        http://shinshu.fm/MHz/03.23/


【Double Eyes】 15. -光線-

2006年11月26日 | レガシー♪
BGM 「恋とマシンガン -Young, Alive, in Love-」

by Flipper's Guitar from "Camera Talk -カメラ・トーク-"












智史を見送るべく母と私が表へ出ると

いつのまにか雪が積もっていた。









「運転、気をつけて。」


「うん。」





「またいらしてくださいね。」


「はい。今日はごちそうさまでした。」









父と三田さんと斉藤さんは

今日のレースの余韻を肴に

まだ酔いの続きを楽しんでいるようだった。








「石田さん。」


「はい。」





「今日はありがとうございました。」


「いえ、そんな。こちらこそです。

 とても幸せな一日を頂けました。」





「智史。ありがとう。」

「うん。じゃあまた。」











レガシィ・アウトバックの運転席に入った彼が

エンジンをかけライトスイッチをオンにしたとき

光線の先に照らされた玄関の扉が

ゆっくりと開くのが目に入った。












出てきた父は

運転席に向かって頭を下げ続けた。







智史もまた

フロントガラス越しに頭を下げた。












瞳の中に飛び込んできたその光景に

私はまた涙を流させられ

こらえきれずに母の胸へと飛び込んだ。








浦河へ戻る智史を

この温もりの中から

私は静かに見送った。















【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

        http://shinshu.fm/MHz/03.23/


【Double Eyes】 14. -誘惑 part2-

2006年11月24日 | レガシー♪
BGM 「ハイウェイのお月様」 by RC Succession

from "BEAT POPS"












ささやかな祝勝会の帰り。





月の灯りに照らされながら

厩務員の熊田と肩を並べて

私は歩いていた。



夜風と微かな酔いが

体を気持ち良く包み込んでいた。







「おめでとう。お嬢ちゃん。」



「え?」



「読んだよ。記事。」


「ああ、ありがとうございます。

 熊田さんのおかげです。」





「俺じゃない。あんたの手柄だ。」

「違います。」





「まったく頑固なお嬢ちゃんだ。」

「お互いさまです。」







酔っているように見せかけるために

軽くスキップした私は

彼の左腕に自分の右腕を絡めて

胸を当てた。







自分の父よりは若い熊田は

ただ微笑みながら

私の成すがままにまかせて

そのまま歩を進めてくれた。






背中越しの月灯りに照らされた

私たち男女二人の影が

寄り添い合って

その行く先を案内してくれた。













「次。ジャパンカップ。出す。」



「え?」



「脚元は問題ない。勝負になる。」


「うん。」





「どう見る?」




「他の出走馬も決まってないのに。

 まだ決められないわ。」



「ははは。その通りだ。

 君はやっぱり正しい。な。記者さん。」














父 サッカーボーイ。

母 プラズマハート。

その父 リアルシャダイ。

馬主 クラブクローバー。

所属 吉本厩舎。





12戦3勝。




前走 菊花賞G1 芝3000m 優勝。


鞍上 相生悟。





2002年4月14日生 牡3歳。

鵡川 高橋洋一牧場生産。





デンジャーゾーン号。










私はこうして

その次走予定を入手することとなった。















【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

        http://shinshu.fm/MHz/03.23/


【Double Eyes】 13. -帰還-

2006年11月22日 | レガシー♪
BGM 「Slide」 by Flipper's Guitar

from "Singles"












「何してるんだ。

 すぐ鵡川へ行こう。」







帰ってきた智史は

泣き腫らした私の顔を見るや

そう言った。





私は化粧をして

髪をととのえてから

彼の助手席に座った。















夕陽に照らされた日高の海岸線は

今まで見たこともないほど

美しかった。












「お。ゆかちゃん。

 べっぴんさんになったなあ。」





実家に到着すると

祝い酒に預かろうと既に陣取っていた

隣の三田さんが声をかけてきた。







「ご無沙汰してすいません。」





「あら。種馬までついてきちゃったの?」



「おじさん。」



「うわはは。めでたい。今日はめでたい。

 危険地帯、危険日様々だ!」
















淀へと飛んだ父の代わりに

牧草地で母馬と仔馬の世話をしていた母が

人間の住む場所へと戻ってきた。









「おかえり。」





「おかあさん。わたし。」



「よく帰ってきたね。」



「おかあさん。ごめんなさい。わたし。」







涙で言葉が出なくなった私から目を離し

車の横で所在なさげに立っていた智史に

母が声をかけた。





「はじめまして。結花の母です。

 よくいらっしゃいました。」



「はじめまして。石田と言います。」



「石田さん。

 連れ帰って来てくれてありがとう。

 さ、あがってくださいな。」











母、智史、私。



三田さん、従業員の斉藤さん。



私たち五人は

今日の菊花賞勝ち馬が入った枠の色と同じ

青きネクタイと一緒に戻ってくる父の帰宅を

懐かしい家の中で談笑しながら待った。















【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

        http://shinshu.fm/MHz/03.23/


【Double Eyes】 12. -仕事-

2006年11月21日 | レガシー♪
BGM 「トランジスタ・ラジオ」 by RC Succession

from "PLEASE"












電光掲示板に一着馬番8と

走破タイム3分3秒2が表示された。





二着馬番4との着差。



1/2馬身。



三着以下は

大きく離されていた。















芦毛の菊花賞馬は

向こう正面から

ゆっくりと1コーナーへ戻ってきた。







どよめきは続いていたが

勝者を称える盛大なコールは

起こらなかった。










この二頭のデッドヒートを

大外から我関せずと突き放したはずの

栗毛の怪物。





その幻を

誰もが瞳の中に遷していたからだ。















優勝インタビューを受ける

相生騎手の瞳には涙がたまっていた。






「ずっと乗せてくれた師匠に。

 やっと恩返しができました。」










東京最終12レースの取材を忘れ

淀の中継画面に見入っていた私の

目を覚ますかのように携帯が鳴った。



現場にいる上司からだった。







「明日のトップ。すぐ準備しろ。」



「はい。」



「よくやった。」

「はい。ありがとうございます。」





「談話はこっちでとっておく。

 お前はそこで見たままを書け。」

「はい。」















吉本、熊田、相生。





三人の男達が成し遂げた仕事の大きさに

私は祝福と感謝とを心の中でつぶやいた。















【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

        http://shinshu.fm/MHz/03.23/


【Double Eyes】 11. -決勝-

2006年11月17日 | レガシー♪
BGM 「Love Train」 by Flipper's Guitar

from "Singles"












先に仕掛けたのは

追いついたマイケルの方だった。





4コーナー手前で

デンジャーゾーンに馬体を合わせた

フィールドドリーム。







残り500m。





叱咤の右ムチが飛ぶ。



内にいる芦毛馬の視界へ

威嚇を兼ねたのも明らかだった。











「終わりだ。」






しかし

涙でにじんだ私の瞳は

その画面から

逃れることができなかった。











二頭が馬体を並べたまま

最終4コーナーを回り

直線へと入ろうとしたとき、

外の鹿毛馬が

もう一発受けた右ムチのせいか

少しだけ外へと膨らんだ。








「!」





相生騎手もまた

その間隙を見逃さなかった。





更に内ラチいっぱい。



ゴールまでの最短距離へと

相棒の鼻先を向けた。












残り400m。





直線に向いて初めて

デンジャーゾーンに右ムチが飛ぶ。







渾身のラストスパート。







残り200m。





体勢を立て直し

再度馬体を並べて交わそうとする

フイールドドリーム。





最後の闘争心をかき立てるべく

左ムチが飛ぶ。










4コーナー出口で

一瞬遠ざかった二頭の牡馬は

ゴール前で再び馬体を並べた。





しかし、勝負は決していたのだ。





直線の入り口か。



あるいは、3Km前

スタートの時点で。既に。
















涙で曇り続けた私の瞳の中に

決勝線を1着で通過した芦毛馬の姿が

ひときわ大きく

はっきりと映った。















【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

        http://shinshu.fm/MHz/03.23/


【Double Eyes】 10. -経過-

2006年11月16日 | レガシー♪
BGM 「多摩蘭坂」 by RC Succession

from "BLUE"












残り1000m。





2分4秒フラット。









後続との差が

三馬身にまで詰まったのは

決して早くはなかった証拠。





先頭のデンジャーゾーンが

3コーナー坂の頂上へと

向かってゆく。











ダービー2着馬

フィールドドリームが

ペースを上げ

先頭の芦毛馬を追いかけにいった。





鞍上マイケル・ウェア

短期騎手免許で来日中の名手。







栗毛の怪物、無敗の二冠馬

フットルースのいない三冠目。





一番強い馬が勝つレース。

秋の最終関門、菊花賞。





是が非でも欲しいタイトル。







その鹿毛馬は



今回の鞍上への期待値込みで

単勝一番人気の支持を受けていた。














残り800m。







3コーナー坂の頂上

二頭の差は

1馬身1/2にまで狭まった。















【自己転載】 from 信州FMブログ「With My Legacy」

        http://shinshu.fm/MHz/03.23/