萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

「遠野」を観てきた

2010年01月24日 | 散歩

<南部神社境内から見た遠野の街並み>

昨日の内に大宮から仙台に戻ってきたのだが、柳田國男著「遠野物語」で有名な岩手県の「遠野」を散策してきた。大宮から新幹線「はやて」で仙台を通り越して新花巻駅まで行き、そこから釜石線で遠野駅まで行く。所要時間はざっと3時間。意外と時間はかからない。9時42分に大宮を発し、12時47分には遠野駅に着く。但し、夕方5時には一ノ関の“気になる居酒屋”を訪ねようと思っているので、遠野での滞在時間は二時間ほどしかない。

遠野駅を降りると、雪が舞っていた。傘をさすほどではないので、気にせず歩く。時間が無いので、資料館を2~3軒回って帰ろうと思っていたのだが、一番観たかった「遠野市立博物館」は来年4月まで改修工事のため、閉館中だった。

なんだとっ!

前日に遠野市観光協会のホームページで確認したが、「閉館」のことは一切書かれていなかった。こういうことはハッキリと書いておくべきだろう。それによって、客足が減るかもしれないが、ここまで来て閉館と言われては気分が悪い。遠くから足を延ばして来る人間に対して不誠実な対応と言わねばならない。

仕方が無いので、「とおの昔話村」という資料館に入った。「河童」や「ざしきわらし」などの昔話を薄暗い建物の中でそれらしく、物語っていた。子供などはきっと恐がるに違いない。ま、多少とも遠野の民話の世界に浸ることはできた。


<とおの昔話村。柳田國男の胸像がある。>

資料館を出てまだ少し時間があったので、城跡の高台にある南部神社にお参りしてきた。石段が雪で凍っていてよく滑る。何度かバランスを崩しつつも転ばずにすんだ。神社の境内からは遠野の街並みが見える。四方を山に囲まれた何処にでもあるような盆地であるが、「遠野物語」を読むと、神隠しにあっただの、座敷わらし、だのと信じられない話がさも事実のように語られている。

本をもう一度読み返し、今度はじっくりと観に来よう。雪の無い時期に自転車で回るのが一番いい。

などと思いつつ、午後三時過ぎの特急で一ノ関に向かった。


<遠野駅の屋根には河童が守り神のように祀られていた>
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