シニアベンチャーグランパ

60歳を迎えるある日、第2の人生について考えました。そんな時に、昔の起業家仲間に出会いました。違った熱い人生を送ろう!

先行投資

2016年05月26日 06時54分57秒 | シニアベンチャー
昨日は人事異動でどの部屋もダンボール箱で渋滞していました。
夕方には真一文字君が部下を連れて東京に行きました。


いっちょかみ娘は朝一番リュックを背負って広島の会員センターに行きました。
この仕事は真一文字君から引き継いだようです。
私は一人だけになった社長室の窓際でシステム部の提案書を読んでいます。
「コーヒーを入れますか?」
そう言って入ってきたのはシステム部長とインド娘です。
「融資の許可を専務から貰ったのですがボスに最終意見を貰うようにと言うことです」
システム部長ももう古株の一人になり、インド娘も今やナンバー2です。
「お母さんは?」
「はい。今店を妹に任してインドに戻っています。ボスによろしくと言っていました」
母は私がベンチャー会社にいた頃の最初の唯一の部下でした。
「この提案書を見たがセキュリティ対策を大幅に見直しているね?」
この会社設立期のOさんのシステムをすべて遂に切り替えることになります。
「現在のシステムは同業では当たり前のシステムです。でも海外ではすでに古いものになっていていつハッカーの餌食になるか分かりません」
「当然各センターも同時に切り替えることになります」
「専務には?」
「もう1年前から提案していたのですが売り上げが低調で」
「だろうな?」
システムと専務は縁の下の力持ちですがバランスが難しいのです。
昔は内部留保がなく常に先行投資で危ういものでした。
今は専務はセキュリティや大方の資金需要に積立金を貯めています。
「新しいシステムの機能を真一文字君のところに送ってくれ?彼ならこれを金に換えることができる」


「先行投資を活かせるように頑張ります!」
真一文字君からメールが入っていました。
今や彼は営業のエースです。


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