シニアベンチャーグランパ

60歳を迎えるある日、第2の人生について考えました。そんな時に、昔の起業家仲間に出会いました。違った熱い人生を送ろう!

自分の言葉を他人の目で噛みしめる

2017年07月01日 12時01分47秒 | シニアベンチャー
今日は手が空いてビルの1階の不動産会社を覗きます。
ここの社長は前の私の会社の常務でついつい昔話に話が咲きます。


もう会社はすべて営業に出ていて受付の女の子だけです。
「女専務も?」
彼女も元私の会社の社員です。
「ああ、今日は大坂城の近くのマンションの見学会で社員を5人連れて行ってますわ」
と言いながらコーヒーを入れてくれます。
「どうですか体は?」
私は前の私の会社清算で急性胃潰瘍で救急車で運ばれて、その病院で膀胱がんが発見されて・・・ついには腎不全となりとのことを言っているのです。
「まあ、顧問の立場での働きぐらいは何とかなあ」
一度は引退していたのですがこれも私の会社にいたOさんが建てたこの会社に呼んでもらったのです。
「いっちょかみ娘もいっちょまいになりましたなあ。この前はテレビで講演を見ましたよ」
「またこれで講演病になってもらっても困るのだがな」
私もOさんもしばらく講演病で現場が見えなくなった時期がありました。
成功話も失敗話も本当もことは語られていません。
本当の秘訣はなかなか本人も気づいていない場合多いようです。
私も今になって反省することしきりです。
「ボスはいつまで?引退するならうちに来てくださいよ」
「いや、歩いてこれる間は来るつもりだよ。それに上場も検討し始めたからな」
これは難問中の難問です。
あと何年頑張れるかな!?


私は話していると昔から自分の考えを反復する癖があります。
これに付いてはいっちょかみ娘や社員には都度朝会で話しています。
自分の言葉を他人の目で噛みしめることです。

話しながら足元を見つめる

2017年06月04日 09時17分41秒 | シニアベンチャー
ようやく蕁麻疹が治まりましたが今度は低血圧で眩暈がします。
始めてベランダで栽培したアイスプラントをサラダで食べました。
今朝は眩暈を恐れて地下鉄で会社に出かけました。


「今日は顔色がよくありませんね?」
社長のいっちょかみ娘が窓際の私の席にコーヒーを運んできます。
私はここに来なければ今は隠居で家で寝たり起きたりの生活をしていたと思います。
「今日は営業は?」
「アポキャンで・・・」
彼女が社長室にいるのは珍しいことです。
「これ時々考えるのですが、会員制の副職の今の仕事ってこれからも続けて行けるものですか?」
「昔からこの手の仕事は悪徳商法なんて呼ばれて困ったことが多かったな」
もう30年も前の創業の頃のことですが今でも変わらないようです。
「同業にはそういう会社も多かったが、新しい働き方として頑張っていた社長も多かったなあ。すでに副業から上場してネットで頑張っている社長も空調のシニアの専門の社長もいる。それで私も上場を考えたのだがなあ」
「真一文字君も上場を考えているのもそうだからかしら?でも私の会社もできるかな?」
「この仕事も同業が増えたりITの利用で利益が取れなくなったりしているだろ?まず利益の取れる仕事を開発することだ。例えば今東京でしている地域情報地図などは面白い」
「確かに上場予定会社とコラボして駐車場ドットコムに店舗のホームページをセットするのは40%の利益が取れますからね。それに全国展開で会員を使えるこちらの特質が生かせるし」
「これはITだけでは出来ないところだし、大会社とは競合しないですねえ」
私はこういう時はじっくりといっちょかみ娘と話し合います。
孤独な社長にはこういう会話で自分の足元や目指すところを見詰めることができるのです。
「私も真剣に上場を考えてみます」
いつまで私が助けれるか分からないですけど頑張ってみます。


その夜夢の中で上場を目指した日を反省も含めて悪夢として見ました。
あれから30年が経とうとしています。





資金繰りの恐怖

2017年03月28日 09時41分51秒 | シニアベンチャー
蕁麻疹の薬を飲みながら何とか春を迎えたようです。
当社の社長のいっちょかみ娘はまだ決算は行きついた結果だと思っています。


無事に決算を終えて専務と久しぶりに居酒屋でお疲れさんしました。
この会社はほとんど専務が一人で決算作業をします。
それで彼は何度も私に確認を求めてきます。
私の時代は営業の先頭を走り会社に戻ると深夜まで資金繰りに頭を悩ませていました。
「昔に君みたいな経理担当役員がいたら楽だったのになあ」
「よくやられていたと思いますよ」
どうしても営業をしていると資金繰りは後手になり毎度冷や汗の連続でした。
「難しいのは会員の支払いですね?」
昔は資金がないので末締めの2か月後支払い余力がありましたが、今はこの業界自体が末締め翌月払いとなり資金ショートが発生しやすいのです。
「銀行の状態は?」
「5銀行で短期資金の余裕は3500万ですが、最近の仕事量ではこれでは厳しくなっています」
「早急に長期資金を3000万借り入れを」
常に専務は銀行を回り借り入れ交渉をしています。
「いよいよだな」
これはもう1年も前から2人で考えてきたことです。
「3社の証券会社と2行の銀行を選んで」
これは考えてきたことです。
「まずは1億程度調達しよう。その前に幹部会議を開くのだ」
この先には上場と言う選択もあります。
そのためにはしっかり社員同士が理解しないと大変なことになります。


その夜昔の夢でうなされました。
あの頃はやはり資金繰りばかりを考えて遠い展望がなかったように思います。

好調なうちにしっかり種を蒔こう

2017年02月04日 07時01分17秒 | シニアベンチャー
新年は10年ぶりに蕁麻疹が出て好きなビールも飲めなくて散々でした。
それで暇つぶしで今の会社の分析をしてみました。

それで東京から戻って来ている真一文字君といっちょかみ娘を連れて久しぶりに通天閣に来ました。
私は昔からここに来ると萩之茶屋まで足を延ばして馴染の店に行きます。
「去年はトンと顔を見せんやったな!」
と昔は娘だったおかんが私の肩を叩きます。
そうですここは前の会社から歩いてこれたので社員が常連にしていたのです。
今の会社では黒の魔術師やぷーちゃんやいっちょかみ娘等が常連です。
「ボス新年に会社の健康診断をしたそうですね?」
真一文字君は今や営業のトップです。
「今年は難しい年になるぞ」
「でも売り上げも利益も右肩上がりになってるのに?」
「いや会員を使った副業事業も私が初めて20年になるよ。初めは詐欺とも見られた時期もあり今や何とか事業となっているが…」
「その話はよく聞きますが」
「今度はITとの戦いになってくる」
「それはそうだわ。アンケートの同業のアンケートの会社は大半が潰れているものね」
「アナログとITのコラボだけが生き残る」
「その通りです。今元気な部門はそこだけですから」
「昔は間取り図面が主流だったが今やもう3年前に引き上げたしな」
「一度すべての仕事を見直してみます」
「そうだな。会社も寿命があるからな。今の好調なうちに種をしっかり撒こう」


久しぶりに懐かしくなって渥美半島にいる黒の魔術師にスマホを入れました。
彼女も今や従業員を5人抱える農家レストランとファームの経営者です。
それと古い話ができる数少ない友人です。

人間は同じことを繰り返すようです

2016年12月25日 11時08分41秒 | シニアベンチャー
今年はあっという間に年末が来たと言う感じです。
くりぽっちと言う言葉があるようですが珍しくいっちょかみ娘と京都に同行営業で飲むことになりました。


「クリスマスイブだが行くところはないのか?」
「残念ながら・・・たまには付き合ってください。社長にしたボスの責任ですよ」
彼女は来年には26歳になります。
そう言われて賑やかな河原町通から路地を抜けて裏寺町通に入ります。
もうここに来るのも15年ぶりになります。
暖簾を潜ると立ち飲みの席の隙間を抜けて奥の椅子のある部屋に入ります。
大学時代のおばあちゃんがすでに3代目になっていて微かにあの時の・・・。
いっちょかみ娘はワインから今はお酒にはまっているようです。
「Y社長からボスが昔私のような若い社長を育てたと?」
昔の話は今や当時常務だったYさんしか知らない話です。
「ああ、彼女は創業の頃19歳で入社し26歳で社長になった」
「私と同じなんですね!」
「ああ、社長になった時ここの店に来たなあ」
「Y社長も詳しい話はしたがらなかったです」
そうです。思い出したくない話の一つです。
8年かかって育てたのに・・・。
私は大きな事件の後急性胃炎で入院し・・・。
「私はボスを追い出すことは絶対しません!」
どうやら話は聞いていたようです。
もう育てると言うことは一生しないだろうと思っていましたがいっちょかみ娘を育ってしまいました。
「悪酔いしてもいいですよ」
「もうすでに悪酔いしている」


人間は同じことを繰り返すようです。
でもいっちょかみ娘だけは繰り返してほしくない私です。