杜のお遊びライフ、

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☆★☆ 映画【ある公爵夫人の生涯】イギリス中に愛されても、ただひとり夫に愛されなかった人

2009-05-18 | ★.映画館へ行ったの 
原題:THE DUCHESS (公爵夫人)。

故ダイアナ妃を連想させる物語は、ドラマチックで美しく、夢見る娘から恋する女、そして強い母。ストーリーはもちろん楽しめましたが、古城でのロケーションの素晴らしさや絢爛(けんらん)豪華な衣装も見どころです。時間をタイムスリップして中世を覗き見できた、ステキなひとときでした。夫であるデボンシャー公爵もまた今の地位や財産をのちの世に受け継がせなければならない・・・使命のようなものを感じて時代に生きた悲しさが伝わってきます。最後に愛は無いのかも知れない夫と、愛人になってしまった友と、同志のような、三角関係も良いのではないかと思いました。とにかく建物も、庭も、衣装も豪華です。イギリスの貴族様は、地位も財産もありですね。
   
日本公開2009-04-11、英・伊・米(歴史劇/18世紀後半の英国)110分。
監督:ソウル・ディブ,原作:アマンダ・フォアマン,音楽:レイチェル・ポートマン,
衣装デザイン:マイケル・オコナー

出演: 俳優/日本語吹替え声優(役名)
 キーラ・ナイトレイ/弓場沙織(ジョージアナ・キャヴェンディッシュ、デボンシャー公爵夫人),レイフ・ファインズ/小杉十郎太(デボンシャー公爵),シャーロット・ランプリング/沢田敏子(レディ・スペンサー),ドミニク・クーパー/伊藤健太郎(チャールズ・グレイ),ヘイリー・アトウェル/朴璐美(レディ・エリザベス・フォスター),サイモン・マクバーニー/中博史(チャールズ・ジェームズ・フォックス),エイダン・マクアードル(リチャード・シェリダン),ジョン・シュラプネル,アリスター・ペトリ,パトリック・ゴッドフリー,マイケル・メドウィン,ジャスティン・エドワーズ,リチャード・マッケーブ,
字幕翻訳:古田由紀子,吹替翻訳:徐賀世子。

物語: 18世紀後半のイギリス。スペンサー家の令嬢ジョージアナは、世界有数の名門貴族であるデヴォンジャー公爵と結婚するる。美しく聡明なジョージアナはロンドン中の注目の的に。ところが結婚してすぐに公爵の愛人関係、男子の後継者をもうける義務、公爵が自分を愛していないという現実。社交界の華として人々に羨ましがられながらも孤独なジョージアナ。そんな時、彼女はエリザベスと出会い、友情を築く。そのエリザベスの裏切りの心の慰めに、愛人チャールズ・グレイを得るのだった…。

見所: イギリスの元王太子妃ダイアナの生家としても知られるスペンサー家(ジョージアナの弟の系図)。18世紀後半にその名門貴族に生まれ、17歳でデヴォンジャー公爵夫人となった実在の女性、ジョージアナの華やかにしてスキャンダラスな結婚生活を描いた歴史ドラマ。主演は「パイレーツ・オブ・カリビアン」ヒロインのキーラ・ナイトレイ、共演に「イングリッシュ・ペイシェント」「ナイロビの蜂」のレイフ・ファインズ。監督はドキュメンタリー畑出身で長編劇映画2作目のソウル・ディブ。
こぼれ話
  衣装デザイン:マイケル・オコナーは、以下の4つの賞にて衣装デザイン賞を受賞している。第81回アカデミー賞・英国アカデミー賞・サテライト賞・全米衣装デザイナー組合賞。この映画は第81回アカデミー賞の美術賞にもノミネートされました。
  ジョージアナは公爵との間に、三人の子供をもうけましたが、その前に多くの流産を経験しています。長女ジョージアナは第6代カーライル伯爵ジョージ・ハワードと、次女ハリエットは初代グランヴィル伯爵グランヴィル・リーヴソン=ガウアーとそれぞれ結婚しました。息子ウィリアムは生涯未婚のまま、子供なく没しています。  デヴォンシャー公爵とエリザベス・フォスターの間には、1男1女が生まれ、ジョージアナの死後に二人は結婚しています。
  デヴォンシャー公爵夫人(1757-1806)の愛人となった、チャールズ・グレイ(1764-1845)との間に庶子エリザ・コートニー(1792-1859)をもうけています。チャールズ・グレイは、イギリスの政治家、ホイッグ党代表、首相(1830年 - 1834年)もしています。父親が爵位を受け、それを受け継ぐことで、第二代グレイ伯となる。チャールズ・グレイは、紅茶好きとしても知られ、アールグレイは彼にちなんで付けられた名前であるといわれています。妻との間に11男5女(4人は早世)をもうけました。

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コメント
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