杜のお遊びライフ、

ひねもす のったり ゆったり まったり がんばらない

☆★☆ 映画【敬愛なるベートーヴェン】 あなたの音が、私の中に満ちていく---

2006-12-12 | ★.映画館へ行ったの 
敬愛なるベートーヴェン↑予告宣伝のパンフレット
音楽・オーケストラの映画は、
映画館で観なくちゃ、良さが伝わりません。

アンナは実在したかもしれない!  願わくば晩年のベートーヴェンの側にいてほしい人です。コピスト(写譜師)とは、作曲家の書いた五線譜を清書する職業。清書した五線譜が印刷の見本になるんです。写譜師が下手だったり間違って写すと音が違ってしまいますから丁寧でキレイでなければなりません。羽ペンの先をナイフで削ってインクで書き写すシーンが度々あります。2人だけの無音の空間に、ペンが紙をすべる音だけがしてるなど、音を大事に扱っていました。

彼と同じ住まいの住人。決して良い環境ではないのに、引っ越そうとはしないの。下の階の住人の婦人は、窓がなくても「誰よりも早くベートーヴェンの曲を聞ける」のを自慢にしてるのね。音楽は庶民には、まだまだ高値の花なのだから。

ベートーヴェンは頑固で口が悪くて、人の心を逆なでするような言い回しをするのね。そんな彼が、音楽のことを語る時の、詩を詠ずるような言葉の数々。音の無い世界にいるはずなのに、自然や神の声を音符に乗せる表現。きらめく様な美しい言葉が、自然と神を賛美します。すばらしい映画です。もう一度、観に、聴きに行って音と言葉に包まれたい。(第九初演:1824年5月7日)
ふるえ涙する、すばらしい歓喜の歌でした。
Plaudite, amici, comedia finita est.
[諸君、喝采(かっさい)を、喜劇(きげき・芝居)は終わった](臨終の言葉)
生涯:1770年12月16日?→1827年3月26日(56才)
    

2006-12-09英国・ハンガリー(音楽・伝記ドラマ)104分。
監督:アニエスカ・ホランド(女性)
脚本:スティーヴン・J・リヴェル,クリストファー・ウィルキンソン
衣装デザイン:ジェイニー・ティーマイム .

出演:エド・ハリス(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン),ダイアン・クルーガー(アンナ・ホルツ),マシュー・グード(アンナの婚約者,マルティン・バウアー),ジョー・アンダーソン(甥・カール・ヴァン・ベートーヴェン),ビル・スチュワート(ルディー),ニコラス・ジョーンズ,フィリーダ・ロウ,ラルフ・ライアック

ベートーヴェンのアトリエに、作曲家を志す若き女性アンナが、コピストとして訪れた。女性のコピストが来たことに激怒するベートーヴェンだったが、徐々に彼女の才能を認め、"第九"の作曲を支える存在となる。そして、ついに"第九"初演の日に…。 生涯に渡り、愛を成就させることのできなかった孤独な音楽家として知られるベートーヴェンの狂気と純粋さ、音楽家としての苦悩と脆さを、『太陽と月に背いて』の監督アニエスカ・ホランドが、女性ならではの感性で描いた、最高の音楽ドラマが誕生した! (109シネマズ)

追記ネタバレ注意・・・・・
この映画に出ている女性アンナ・ホルツは架空の人物です。ほとんど耳の聞こえないベートーヴェンが、交響曲第9番の初演の時に指揮をします。その時に指揮を助けたのは、イグナーツ・ウムラウフであり、成功の拍手が聞こえないベートーヴェンを観客の方に身体を向けさせたのは、アルト歌手カロリーネ・ウンガーだったと伝えられています。
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★.。. ベートーヴェン。第九交響曲の合唱の原詩は?

2006-12-12 | こぼれ話・豆知識 
こぼれ話
第九交響曲(交響曲第9番 ニ単調 《合唱付き》)
作曲:1818年.1822年~24年2月
初演:1824年5月7日
献呈:プロイセン国王フリードリヒ=ヴィルヘルム3世に献呈

 1824年にプロイセン国王に献呈された音楽史上でも類稀なる完成度をもった作品。この曲は従来の交響曲様式の踏襲ではなく、交響曲の常識を打ち破った要素をたくさん持ち、第4楽章に フリードリヒ・フォン・シラーの詩「歓喜に寄せて」にベートーヴェンが曲をつけた有名な「歓喜の歌」を使用している。(公式HPより引用)
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