PAINKILLER

ここが皆さんのPAINKILLER(鎮痛剤)になることを願って・・・・

ウェアリング

2009-01-01 12:45:50 | Weblog
今回のウェアを紹介。

今回は出発前から寒気が来ることが分かっていたので、日中10℃~明け方-5℃を想定したウェアリングを組み立てていた。山道と海岸線の両方を歩くことと、寒気の影響で北西の冷たい風が吹くことも想定していたので、ウェアの快適温度幅の広がりの為にも重ね着を重視したチョイスにした。



アンダーパンツ

★ユニクロ ボクサータイプメッシュ速乾。

ユニクロの速乾パンツは普段履きしているものだが、良くも悪くも値段だけの性能だ。ヒートテック然り。Tシャツ然り。他を知らなければそこそこ良いのかも知れないが、私的にはオススメできないかな。倍の金額を出してアウトドアメーカーの物を買うことをオススメする。ユニクロと比べ性能と耐久性は値段の3倍はある?と思う。

★モンベル ジオラインLWブリーフパンツ

だがジオラインのブリーフパンツは私には生地が荒く肛門周りが股ズレしてしまう。(笑)軟膏を塗ったり、ポジションを替えれば避けられることではあるが、これで2度目だ。もう履くことはないだろう。



トレッキングタイツ

★ノースフェース バイオテックス

発売当初から欲しくてたまらなかった。本当は敬意を表し元祖ワコールにしたかったが高価なので手が出なかった。ノースフェイス社のバイオテックス・トレッキングタイツが半額近かったので今回初導入してみた。想像以上の効果があり、特に膝や股関節の痛みは皆無だった。筋肉痛も前回と比べても少なく、帰宅後の痛みも激減していた。これは一度使ったら手放せない・・・・。


アンダーシャツ

★ファイントラック フラッドラッシュ・スキン

これも手放せないアイテムになっている。保温性を求めるときは今までのアンダーシャツの下に着ている。ザックを下ろした後、汗で濡れた背中の乾きも早く、アンダーと組み合わせることでロフト効果が増し保温力も上がる。

★モンベル ジオライン・LWラウンドネックシャツ

モンベルのジオラインは全種類着たけど、このLW(ライトウェイト)が一番気に入っている。年間70日近く着て10年以上使っている物もあり、この驚異の耐久性も評価すべきだと思う。これに近い製品も色々着てきたが私の使用感だとキャプリーンは毛玉になりやすく耐久性もなく、ノースフェイスのサーマスタットは乾きが遅い。

★フェニックス アウトラスト厚手

厚手のアンダーウェアでは一番信頼している。スマートウール、アイベックス、パタゴニアなどのウールアンダーは保温性や着心地は良いが毛玉が出来やすい。高価なだけに私は消耗品とは思えない。ジオラインEXPやブレスサーモの厚手も良いが、少しゴワゴワ感というか薄手のフリースを素肌に着ているような感触がある。アウトラストにも同じ感触を多少感じているが、毛足の長さや素材の肌触りの面で他社を上回っている気がする。フェニックス社にはファイントラック社に次ぐ期待を持っている。製品のクオリティーの高さはディアプレックス発売当初から定評はあったが、デザインがダサいことでも有名だった。ここ2年でデザインも変わってきた気がする。値段と性能のバランスを考えると日本で一番お買い得感を感じるメーカーだ。もっと評価されるべきメーカーだと思う。


ソックス

★スマートウール ハイキング

ソックスも色々試してきたけどここ5年はスマートウールに落ち着いている。5本指のシルクや雪山で履いてたノースフェイルの極厚のものを履くこともあるが、厳冬期以外ならスマートウールのハイキングとマウンテニアリングで充分対応できる。


パンツ

★コロンビア カーゴパンツ

表地ナイロン100%の撥水速乾パンツだが、このシリーズのグリーンは変色するのかも知れない。女房も同じカラーのジップオフを持っているが同じように変色した。性能的には問題ないので私は気にしていないが、少し重量が重いので今後は釣りに使うつもりだ。コロンビアはここ数年街着を意識し過ぎている気がする。全体的に重いウェアが多いのでバックパッキング的な視点では魅力的に感じなくなってしまった。


シェル

★マーモット ドライクライムジャケット

一世代前のシェルだが肌触り、吸汗速乾、防風性、保温、撥水、とトータルバランスが良いジャケットなので私のメインジャケットになっている。脇下にあるベンチレーションで蒸れも少ないので行動着としても使えるところも魅力的だ。シェルジャケットは数種類の中から季節と用途で使い分けているが、100g前後の超軽量タイプよりもある程度の厚さがあるドライクライムの方が使用幅は広い。


ダウン

★ムーンストーン インナーダウン

キルティングインナーダウンの元祖ではないだろうか。これを着るともうフリースなんて山に持って行けない。収納性も優れている。私は-10℃までならフラッドラッシュ+アウトラスト+インナーダウン+ドライクライムジャケットで殆どをすごしている。最低気温5℃前後ぐらいならこれにレインウェアを着てシュラフカバーをかぶって寝ている。


帽子

★マライカ アルパカキャップ

耳あてのついたアルパカ毛で編んだキャップで柔らかく温かい。強風下では少し耳が寒かったが、里山歩きなら充分だ。寒い時期の本格的なトレッキングならゴアウィンドスッパーのフリースキャップをかぶっている。



今回は最低気温-5℃(山頂にある山寺。午前7時)、最高気温14℃だった。日中はフラッドラッシュ・スキン とアウトラストの2枚で歩き、早朝や休憩時にはドライクライムジャケットを羽織った。インナーダウンは初日の強風河原野宿のときの設営・トイレ・撤収のみで着用した。テント内ではジオライン+アウトラスト+ドライクライムジャケットですごし、寝るときはジオライン+アウトラスト、下はパンツ一枚でダウンシュラフ(700FP、ダウン量500gのナンガ・ダウンハガー。少しオーバースペックだ)に包まったが寒さは感じなかった。
フラッドラッシュ・スキンとジオラインLWはストッキングのような薄さで、アウトラストは厚手のソックスよりも薄く、ドライクライムはTシャツ程度のインナーと薄いシェルとを組み合わせたジャケット。足をシュラフに入れ上記の3枚で0℃前後のテント内で寒さを感じずくつろげる絵を想像してほしい。綿のTシャツ+トレーナー+ナイロンジャケットでは絶対に不可能だ。これが厳冬期、大雨や急激な冷え込みになると差は歴然としている。
ウェアリングはアウトドアイクイップメントの最重要課題だと思う。
命に直結したものであり、無くてはならないものでもある。ストーブやシュラフはなくてもそれなりに旅を組み立てられるが、気温や天候の変化激しいアウトドアではウェアリングの失敗は命に係わる。ヘルメット然り。シューズ然り。
そして何よりも快適なウェアリングのあるなしでは行動力が格段に違う。幅広いウェアリングを組み立てていると寒いからとか、雨が降っているからと言い訳しなくなる。冬の冷たい風が吹く山で星を観察することも、夏の雨に濡れた森に感動する気持ちも、状況に適応できるウェアリングを組み立てられる人は確実に増す。
アウトドアでこれ以上のご褒美はない。


(あぁ!明けましておめでとうございます。今年も宜しくおねがいします!)


最新の画像もっと見る