『自己責任論』って問題か？ (三橋貴明 150128）

人質事件に何だか動きがあるみたいですが、どうなるんでしょうか。

最近、「自己責任論」って言葉の使われ方に違和感を感じているので、
書いてみました。

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【三橋貴明】おはよう寺ちゃん 活動中【水曜】2015/01/28
http://www.nicovideo.jp/watch/sm25442226


【三橋貴明】おはよう寺ちゃん 活動中 2015年1月28日回


１３分から　ＩＳＩＬ日本人拘束事件に考える日本国家のあり方

三橋　　問題だなと思うのは、政権側を庇いたいのかどうか分からないが
　　　　２人の行動は自己責任だからしょうがないんじゃないかという
　　　　意見があるのが一つ。

　　　　二つ目は安倍政権の外交が間違っていたんだと政権の足を引っ張ろうと
　　　　するパターン。それは解決してから言ってくれ。

　　　　今は国家として助けなきゃいけないでしょ？そんなことを言っている
　　　　国家は長くは続かない。

　　　　この事件を解決するには軍事力を使うしかない。

__(動画の抜粋はここまで)__

先日、上念さんもこちら↓で紹介したラジオで
『「自己責任論」なんてとんでもない』ってことを話していましたが、

【世論調査】政府を批判する奴多すぎだろ　安藤優子「クソコラあってはならない」はぁ？（上念司 150126）
2015-01-26 15:46:35
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/4159b4e64c490d5dd8d4846a165d4a2a

「自己責任」を求めることってそんなにおかしなことでしょうか？
何だか「自己責任論」の定義がズレているような気がするんですよねぇ。

上の動画で三橋さんは自己責任論を「２人の行動は自己責任だからしょうが
ないんじゃないかと考えること」と定義しているようですが、

「自己責任論」をそのような意味でとらえている人ってどれだけいるん
でしょうか。

私が最初に見かけた保守系からの自己責任論批判はこれ↓なんですが
これでもやはり自己責任論とは「危ない地域と承知で行ったのだから、
何をされても自分が悪い」と考えることと定義しているんですね。

〔「自己責任論」で中世に退行する日本〕 2015年01月25日 03:06　古谷経衡

（前略）

簡単にいえばこの「自己責任論」というのは、「（人質となった二人は）危ない地域と承知で行ったのだから、何をされても自分が悪い」というもの。「身勝手な二人のために、例え身代金以外に掛かる諸々の費用であっても、税金の無駄ではないのか」という意見すら、ネットの中では散見される。正直言ってこんな風潮は世も末だと思う。

（後略）

http://blogos.com/article/104196/

やっぱりこの定義はおかしいんじゃないかな。

多くの日本人は、人質事件への対応をどこまでやっても良いかを考える
時に、「自己責任」を考慮して決めるべきだと考えているでしょう。

しかし、「自己責任を考慮するのは当然だ」と思っていても、「何を
されても自分が悪い」と考えている人ってそんなにいないように思います。

逆に、「救出するためなら何をしても良い」と考えている人もまたほとんど
いないでしょう。

「自己責任論」というのは「救出のためにどこまでやって良いかを
その人がとった行動を考慮して決定すべきと考えること」と定義した
方がしっくりくるんじゃないかって気がします。

私はそのような定義で「自己責任」という言葉を使っていますし、その定義において
私は「自己責任論者」です。

例えば、北朝鮮拉致被害者のような経緯で拘束された人たちならば身代金を払って
でも連れ戻すべきだと考えますが、今回のケースでは身代金を払うべきでは
ないと考えています。

この２つのケースの対応策が分かれる理由は「自己責任」に他なりません。

自己責任論を否定している上念さんも以前、北朝鮮拉致被害者について「お金を
払って取り戻せるなら払うべき」と発言していますので、私の定義では「自己
責任論者」ということなりますね。

ですから、一般的な感覚の言葉の定義で「自己責任論」を主張することは
何の問題もありませんし、おそらく日本人の大多数が自己責任論者でしょう。

日本人の感覚とはズレている言葉の定義に基づいて、「自己責任論」を
否定することは、『私の定義する「自己責任論」』すら否定する反日勢力を
利することにつながるような気がします。

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