テレビがやらないニュース(旧エコドライブ日記)

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お粗末な答弁の挙句逆ギレ(参院 佐藤正久110608)

2011-06-08 19:44:32 | 民主党・マスコミ
福島県民、泣いてますよ!6.8参議院災害対策特別委員会 佐藤議員(自民)


政府が福島県民の被爆を放置したことが良くわかる質疑です。

まず、政府の答弁書がいい加減に作られていることを指摘。

冒頭~

佐藤

「答弁書では、海水注入が19:04分から行われていたことを5月20日に知ったと
回答されている
が、菅が出席していた5月2日の予算委員会で海江田が19:04
の海水注入のことを説明している。

5月20日まで知らなかったはずが無い。いい加減な答弁書を出すな。」

5月2日の海江田答弁と細野の記者会見の食い違いはこちらでご確認下さい。
政府はあちこちで適当な説明をしているから、辻褄が合っていないのです。

この後、3月中旬に福島県のあちこちで高い放射線量が確認されているのに今まで
発表してこなかったことを追及


4分~

佐藤 「政府現地対策本部の発表では、2号機が爆発した3月15日に福島県で採取した
    雑草の測定結果はヨウ素119万、セシウム16万9千・・・という高い値に
    なっている。これを発表したのが6月3日。野菜の出荷制限をしたのは3月20日。
    3月20日以前に出荷されていた可能性がある。

    厚労省、生産者も内部被爆していた可能性はあるのではないか?」

岡本 「可能性は否定できない」

佐藤 「文科省も酷い。3月16日~4月4日まで20km圏外の放射線量を計測した
    データを発表したのが6月7日。3月16日いわき市の雑草のヨウ素は131万
    なぜ発表が昨日になったんだ?」

林  「(吹き出して答弁)福島県が独自にとったデータ。不注意によって公表モレが
    発生した意図的に隠したわけではない」

佐藤 「農水省はどう思っているんだ?いつ知った?

筒井 「聞いていませんでした」

佐藤 「官房副長官はいつ知った?」

福山 「先日発表になった段階(6月7日)です」

厚労省、文科省、農水省が各地で計測したデータが公表されない。「知らなかった」で
済むわけがありません。

知っていながら黙って放置したに決まっています。

計測した情報を発表していれば、住民は「逃げる、隠れる、防御する」ことを選択出来た
わけですから、損害賠償の対象となりますね。

テレビは「福島県の住民が政府によって意図的に被曝させられた」ことと「福島の野菜は
汚染されている」ことを伝えようとしません。どういうことなのでしょう。

自民党の森まさこ議員の質問をニュースはスルー。

汚染の可能性には知らん顔して「わかめ漁の再開」を嬉しいことのように伝えています。
住民に知らせない点ではテレビも共犯だ。

続いてテルルの漏洩についての質問。(テルルの説明は下にあります)

松下副大臣の答弁がお粗末な上に逆ギレしてみっともない。
質問の意味が理解できていません。

佐藤 「3月12日午前、空気中からテルル132が検出されていたことが6月3日に
    発表された。ベントは3月12日の午後。ベントの前に検出されている。
    これはどういうこと?」

班目 「ベントの前から格納容器からかなりの漏洩があると報告されている。
    テルルの化合物の沸点は低いから、そこからモレ出たと推察している」

佐藤 「テルルの沸点は1300度でしょ?ベント前だから地震か津波で漏れた。
    耐震設計を見直さなければいけない。経産省はどう考えている?」

松下 「日本国政府の報告書がまとめた報告書では3月11日17時ごろ、1号機の
    燃料棒が露出し炉心溶融が起きたと可能性を認めている」

佐藤 「地震によってズレが生じて漏れた可能性はないのかと聞いている」

松下 「(キレ気味)よく聞いて下さいよ。11日17時の時点で溶融は起きた
    可能性があると言っている。地震の影響で継ぎ目がどうなったかは
    細かくてよくわかりません


ベント前にテルルが観測されていたのだから地震の影響で漏れたのではありませんか?
だとしたら外の原発の耐震設計を見直さないといけないかもしれませんね。と聞いている
のに「燃料棒の破損は起きたと言っているだろう。細かいことは知らん」と逆ギレ。
答弁能力無いのかよ。

この質疑での答弁者はどいつもこいつも酷いものでしたが、こいつら本気で
知らなかった。報告した。故意に隠したわけではないと言えば許されると思っているの
でしょうか?

【6月6日 テルル132の検出が意味すること 小出裕章 (MBS)】

(テルル132が検出されていたことについて。テルル132はどういうものか?)ヨウ素132の親核種。ヨウ素132は寿命が短い。テルル132が出てくるとヨウ素132が生み出される。テルルを見ていればヨウ素のことが分かる。燃料棒の被覆管が破れない限りテルルは出ない。事故の初期に被覆管が損傷していた証拠。被覆管のジルコニウムが水と反応する温度が850〜900度。事故の初期の段階でその温度に達して被覆管が壊れていた。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/06/tanemaki-jun6/

【報道見て「水を入れていたのか」と驚いた総理】

 東日本大震災の発生の翌日、東京電力福島第一原子力発電所1号機で行われた海水注入の開始を政府側が把握した時期について、政府答弁書と海江田経済産業相の国会答弁が食い違うことが8日、明らかになった。


 政府は今月7日の閣議で、「菅首相が海水注入を知ったのは5月20日の報道後」とする答弁書を決定した。

 しかし、海江田経産相は5月2日、菅首相が出席した参院予算委員会で「3月12日午後7時4分に海水注入試験を開始した」と答弁していた。

 この矛盾について、枝野官房長官は8日の記者会見で、「首相の認識に基づいて正直に答弁を作った」と釈明した。枝野氏によると、首相は5月20日に注水開始時刻などが報道されて初めて、「水を入れていたのか」と驚いたという。また、首相は5月2日の予算委に同席していたにもかかわらず、海江田経産相の国会答弁については気づいていなかったとしている。

(2011年6月8日21時51分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110608-OYT1T00945.htm



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2 コメント

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Unknown (憂鬱)
2011-06-09 18:39:54
原発事故での政府の初動対応に誤りがあり、それが過失と無知に起因するものであることを隠し通そうとするならば、国民が知りたい(あるいは知りたかった)情報は、「政府自身もすべて後から知ったものであり、当初から事実を隠蔽したということはない」、「だから、政府は知り得た情報に基づき正しい初動対応を行ったのであって、あれこれ批判を受ける覚えはない」というだろう。このように強弁することで、国民の生命は文字どおり「死の危険」にさらされ続けるが、政治家をきどる愚者たちの政治家生命は守られる。
しかし、初動対応が、故意と確信に基づく悪意に起因するものであるならば、あらゆる事実は隠蔽しなければならず、彼らにとって都合の悪い科学的事実や不合理な矛盾が露見した場合には、事実を過小評価するか、そんな事実や矛盾は「知らなかった」といってとぼけてみせる。
いずれにしても、政治家をきどる愚者たちは、とても同じ人間とは思えない。
返信する
今、振り返って検証しています (Moja)
2011-06-09 18:40:35
憂鬱様コメントありがとうございます。

震災発生以降、やたらめったらアップした記事を振り返って整理しています。
3月20日の時点までに科学的事実は数多く報道されており、

「知らなかったから避難させなかった」などというのはただの戯言。

政府の犯罪をなんとかして知らしめたいものです。
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