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神々のからさわぎ(日本神話編)(キュンキュンくる! 教養 2)

2012年11月10日 | ★★★☆☆
『神々のからさわぎ(日本神話編)(キュンキュンくる! 教養 2) 』
東 ゆみこ (監修) , ぴこり (イラスト), 小鳩 まり (イラスト)

 
東京書籍 (発行)
A5判、ソフトカバー、144ページ
2012/07/02発行
ISBN-13 978-4-487- 80634-8
NDC分類: 164.1

定価 :1,260円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
登場する神々はほぼ“イケメン”!? 古事記のエピソードを漫画化。日本神話にまつわるパワースポットのほか、神話に関する知識盛りだくさんの資料ページ。イザナキ・イザナミの国生みからヤマトタケルの活躍まで、日本神話のエッセンス満載。神話こぼれ話では、『風土記』と『万葉集』の面白エピソードも。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
古事記1300年!
イケメンの神々で描く日本誕生の物語!
イザナギ・イザナミの国生みからヤマトタケルの活躍まで、『古事記』のエピソードを漫画化。
その他、日本神話にまつわるパワースポットのほか教養もしっかり身につく、神話に関する知識盛りだくさんの資料ページや、『風土記』と『万葉集』のオモシロエピソードも読めちゃう、神話こぼれ話なども収録。


(巻頭カラーイラスト)
はじめに p.01
目次 p.02
日本神話とは p.04
主な登場人物相関図 p.06
第一章 イザナギとイザナミ p.08
 Dr. HIGASHIの カキクケ古事記 第一回 日本誕生よもやま話 p.16
第二章 イザナギ 黄泉の国探訪 p.18
 Dr. HIGASHIの カキクケ古事記 第二回 物語に秘められた真実 p.26
第三章 スサノオとアマテラス p.28
 Dr. HIGASHIの カキクケ古事記 第三回 スサノオがもたらしたもの p.40
第四章 スサノオ vs ヤマタノオロチ! P.44
 Dr. HIGASHIの カキクケ古事記 第四回 スサノオ最強伝説!? p.52
第五章 オオナムジの試練 p.54
 Dr. HIGASHIの カキクケ古事記 第五回 オオナムジを「男」にしたものたち p.68
第六章 オオクニヌシの国譲り物語 p.70
 Dr. HIGASHIの カキクケ古事記 第六回 お疲れ様!オオクニヌシ p.80
第七章 ニニギ 地上に降りる p.82
 Dr. HIGASHIの カキクケ古事記 第七回 ボンボン!? ニニギに従った神々 p.90
第八章 ウミサチとヤマサチ p.92
 Dr. HIGASHIの カキクケ古事記 第八回 ヤマサチビコの冒険について p.102
特別コラム 高千穂パワースポット体感レポート p.104
第九章 ヤマトタケルの冒険 p.108
 Dr. HIGASHIの カキクケ古事記 第九回 悲劇の白鳥伝説p.126
第十章 神々のこぼれ話 『風土記』『万葉集』 p.128
神話ゆかりの地 p.136
古事記・日本書紀年表 p.138
神々の系図 p.139
神様索引 p.140
おわりに p.142
参考文献 p.143
奥付け p.144


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:解説部「カキクケ古事記」に、カラスとウサギの化身であるヤクタロウとイナバニー(イラストあり)と監修者のDr. HIGASHIが登場。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は影つきの緑色と白。登場する神々4名(イザナミ、スサノオ、オオナムジ、ヤマトタケル)の集合イラスト。
中表紙:カバーと同柄のイラストとタイトル(タイトルの配置が異なる)。
折込ポスター:なし。(巻頭カラーイラストギャラリーが3頁あり)
本文:   縦書き、四段組みが基本。
構成・設定: 中表紙から巻頭4頁のみがカラーで、残りはすべてモノクロ印刷。天地開闢からヤマトタケルの生涯までを10章に分けて、古事記を中心に日本神話のエピソードを漫画と文章で解説する。巻頭の登場人物相関図、一~十章の主部、および巻末の神話ゆかりの地コーナーはイラスト・漫画仕立ての形式。一~九章は普通のコマ割り漫画のあとに2~4頁の文書解説がつく。ナビゲーターの3名(2柱+1名?)はここにしか登場せず、まえがき、あとがきの監修者「東 ゆみこ」先生と解説中の「Dr. HIGASHI」もクロスしない。
八章のあとには宮崎県高千穂町のパワースポット6ヶ所を写真付きで紹介。十章は2頁の文書解説のあとに1頁版のエピソード漫画6編を配する。索引は人物・神々についてのみ。

評価:
萌え絵度:  イラスト・漫画の担当はぴこりさん。第十章の漫画部分は小鳥まりさんが担当。
テーマ萌え度: 監修の東ゆみこさんは、東京大学大学院人文社会系研究科の特任教授を務める文学研究者。神話に関する著作・監修を数多くこなしている。本書の神話解釈や描写は全くの現代風にアレンジされており、解説部分はともかく漫画部分の神話解釈はかなり現代的かつ大胆なものとなっている。監修者の意向がどの程度反映されているかは不明。
萌え本的意義: 東京書籍発行の萌え本「キュンキュンくる! 教養」シリーズのうち、ISBNコードでは『恋する文豪(日本文学編)』(12/02) 『恋する文豪(海外文学編)』(12/07)に続く3冊目だが、カバー上の表記は「KYUN! 2」と2冊目。サブタイ通り本シリーズはイケメンイラストを添えた女子向け萌え本である。
古事記を主とする日本神話についての類書は数多い。
『(萌え萌え日本神話講座) 神の国の歩きかた 』(イーグルパブリシング刊 10/01)、
(萌え萌え日本神話講座2) もっと神の国の歩きかた 』(同 11/04)、
(重要ポイントとマンガでわかる!)古事記・日本書紀(~日本はこのようにして始まった) 』(総合科学出版刊 11/05)、
ゆめみる日本神話(~あたらしい古事記~神代編) 』(一迅社刊 11/07)、
これならわかる!『古事記』 』(学研パブリシング刊、12/08)などがあげられる。
これらのなかでは、古事記の「エロ・グロ」部分をそぎおとした「ライトな描写」が特徴で、「お嬢さんでも安心して読める、女児向け萌え漫画」の解説書といえよう。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介ブログ記事:
しゅみぶくれ 2012年11月08日づけ記事、
神々のからさわぎ: 日本神話編(2012年・東ゆみこ・143P)
http://shumibukure.blog.fc2.com/blog-entry-856.html
「 マンガだと分かりやすい
なぜなら文章だけだと説明不足だから!
って当たり前のことに思えるけど古事記の描写が説明不足だから仕方ない
これはそうとうざっくり書いてるけどいいと思います
他国の神話もそうだけど神様ってけっこうクズが多い
神話が成立した時代の価値観に拠るんだろうな倫理観とか 」
 グズグズな部分はこの本では相当薄まってますけどね。


監修担当、東ゆみこさんのブログ:
東ゆみこのウェブサイト 2012年06月15日づけ記事、
『神々のからさわぎ 日本神話編』完成~!
http://mythology.tea-nifty.com/higashiyumiko/2012/06/index.html#entry-73053444
「 漫画は、ぴこりさん、小鳩まりさん。キャラカットは、大神祐樹さん。
デザインは、imagejackの團夢見さんと鈴木恵さん。
DTPはOfficeぼっけ門の門内浩幸さんがそれぞれ担当。
そして、ストーリーの切れ目(各章の終わり)には、架空の2つのキャラクターの質問に私が答えるという対話の形で、神話の解説が入っています。
いつも思うのは、学術の世界にいるとほとんど知り合うことのない、才能豊かな方々がいろいろなジャンルで活躍しているということ。今回の本作りを通して、このことを実感しました。 」
TB-URL   なし

イラスト・漫画担当、ぴこりさんのPIXIV
【宣伝】神々のからさわぎ
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28099652
 カラーイラストとモノクロ部分のコラージュ作品、計2枚を掲載。


東京書籍紹介ページ
 ほぼ基礎情報のみ。


Amazon.co.jp         の紹介頁
オンライン書店bk1(honto)紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁


付記:
Amazonの発売日は06月18日、hontoの取り扱い開始日は13日。紀伊国屋の発売日は07月02日。
シリーズ名の「キュンキュンくる! 教養」は、カバー表紙では「KYUN! 2」と記載されるが、公式サイトのタイトルには記載されていない。
本シリーズでは、『 -(世界神話編) 』の続刊が予定されている模様。


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