ライスのスピーチ

いい天気で3連休が始まった。でも、わけあって自宅待機。
もったいない・・・。

来日しているライス米国務長官が、日本の常任理事国入
り支持を表明したという。それも気になるが、もっと気に
なったのは、日本とは開発途上国援助の面で「戦略的開
発同盟」関係を築きたい、と話したそうな。戦略的開発
同盟・・・？なんじゃそりゃ。

開発援助に関して、アメリカは9.11以降テロとの闘いの
文脈で積極的に取り組もうとしている。自国の利益に
かなう援助を進めるため、すでにあった援助実施機関
（米国開発庁：USAID）に加え、「ミレニアム挑戦公社」
（MILLENNIUM CHALLENGE CORPORATION）という組織を
つくり、アメリカで設定した「基準」を満たす援助対象
国を選んで「戦略的に」援助を進めようとしている。

恐らく、軍事的に展開するイラクなどはともかく、アジアは
もちろん、アフリカなどにおける開発援助に日本の資金を
もっと引っ張り込みたいということだろう。アメリカはテ
ロとの闘いで精一杯。日本もできるところでもっと負担し
てくれや、ってこと。

小泉首相は、先日世銀の次期総裁の人選について、ブッシュ
からの電話（ウォルフォウィッツ氏の推薦について）に
速攻で支持を表明したらしいが、今度も二つ返事で米国と
歩調を合わせるのだろうか。表向きの「援助協調」の姿勢
や政治的な思惑はともかく、開発援助に関しては日本も一
家言あるはず。ライスも言及したそうだが、自国の戦後復興
はもちろん、アジア地域の発展を後押しした経験を持つ日本。
今度は日米同盟みたいにただ乗りするのではなく、この「同
盟」ではアメリカをリードするような積極性をみせてほしい。