SAMニュース

美術館の最新ニュースをお届けします。

ヴェネツィア建築大学でのセミナー

2007年05月31日 19時36分49秒 | 2007年度の展覧会など
こんばんは。
本日2度目の投稿です。
今井より、ヴェネチアでのセミナーのレポートが届きました。

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ヴェネツィアにきて一週間になりました。
展示作業の手をとめて、ヴェネツィア建築大学でセミナーをもよおしました。
日本館の企画「私たちの過去に、未来はあるのか」の趣旨を説明し、
ヴェネツィア市街地で行うワークショップへの参加を呼び掛けるためです。

コミッショナーの港千尋氏から企画趣旨が、アーティストの岡部昌生氏から作品のコンセプトが、
スライドショー形式で説明されました。
日本館の中で投影されるイントロ映像を流し、
ヴェネツィアのどんな場所をフロッタージュですりとればよいのか、聴講者と意見交換。
議論は白熱し、街の記憶=モニュメントというヨーロッパの考え方と、
ワークショップで手を動かすことで人々が自身の記憶を生成する、
という港・岡部両氏の考え方を融合した場所が候補にあげられ、セミナーは終了。
どこでやるのかは、後日報告したいと思います。
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本日(5/31)の北海道新聞夕刊の文化欄にも、
今井が執筆した「ベネチア通信 岡部昌生 in ビエンナーレ 第2信」
が掲載されています。
こちらもぜひご覧ください。

★参考記事(国際交流基金ホームページより)
http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/art/j/52/index.html

ヴェネツィア、ワークショップ準備

2007年05月31日 13時47分38秒 | 2007年度の展覧会など
こんにちは。
ヴェネチアの今井より、本日のレポートです。

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七日目です。日本館の展示も、少しずつできあがってきました。
今回は、展示作業と並行していくつか現地ワークショップを行います。
写真は、その準備として、会場周辺にある古い井戸のフロッタージュ作品に
ラッカーをかけているところ。
岡部氏は、毎朝ヴェネツィアの街へ出かけていき、
小さな広場にある古井戸を見つけてはすりとっています。
そうして増えてきた作品を、午後のセミナーで聴講者にみせようというもくろみ。
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ヴェネツィア、展示順調です。

2007年05月30日 18時50分45秒 | 2007年度の展覧会など
こんばんは。
本日も、今井からレポートが届いています。
展示作業、順調のようです。

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ヴェネツィアに来て6日目の夕方、宇品駅の縁石を台の上に並べ終えました。
丸3日かかる予定でしたが、なんと半日で終わってしまいました!
広島の石工職人さんも、地元イタリアの施工業者の確かな仕事ぶりに大満足です。
この石は、展示作品の一部でもありますが、
会期中訪れる人々がこれに紙をあて鉛筆ですりとるワークショップの場にもなります。
写真は、早速試し刷りする岡部氏。
黄色い頭布は、今回のスタッフ用に作られたビエンナーレ仕様のタオルです。
日本館の中に、シャカシャカシャカシャカ…と、鉛筆の音が響きます。

ヴェネツィア、展示6日目

2007年05月29日 19時43分10秒 | 2007年度の展覧会など
さっそく、今井から展示作業のレポートが届きました。
海を越えての写メールです。

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ビエンナーレ会場日本館の展示は、壁面のフロッタージュ作品1152点の半分ほどが展示されてきました。今日から、縁石を床に並べる作業も並行して始めます。写真は、仮置きされた石を見ている港千尋氏(コミッショナー)と岡部昌生氏(アーティスト)。現地のイタリア人業者と一緒に、一つずつ石を台の上にのせていきます。
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今回のヴェネチア・ビエンナーレについての詳細は、
国際交流基金の以下の記事が参考になります。
http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/art/j/52/index.html

ヴェネツィア・ビエンナーレ現地レポート

2007年05月28日 20時50分51秒 | 2007年度の展覧会など
本日2回目の投稿です。
さてさて、いつもは札幌芸術の森美術館の情報をお伝えしている
「MOCASニュース」なのですが、本日から6月初旬まで数回に分けて、
当館学芸員の今井による特別レポートをお届けします。

以下、今井からのメッセージです。

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6月10日から11月20日まで、イタリア北部の海洋都市・ヴェネツィアで
第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ美術展が催されます。
1895年から続くこの現代美術の祭典に、
今年、札幌を拠点に活躍する作家・岡部昌生氏(おかべ・まさお、
札幌大谷大学教授)が出品します。

岡部氏が出品する日本館の展示設営に、
当館学芸員・今井里江子(いまい・りえこ)が参加中。
作業のあいまをぬって、ビエンナーレの舞台裏をレポートします。
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みなさまどうぞお楽しみに!