今年の夏も暑いわ、天変地異が襲いかかる、会社も面白くないは、世も末。
だけど、なにか楽しいことは楽しまんと・・・(ヤッてられない)
というわけで、久々にあることが、きっかけで計画を練る。
とあるところで、ごっついアルミの可搬用ハンディラックが捨てられていた。
不要品なので、頂いた。
これをケースにした小さな真空管アンプを拵えるか・・・
新さんの古典球アンプの作り方楽しみ方4の
「WE408A単段パラレル・シングルパワーアンプ」をやってみよう!!
何故かWE408Aは、数年前に大和田のHOのカウンター前の早い者勝ちの
ジャンクで見つけた。その頃(今でも)はWEの有名所は買えないので、
かわいい真空管があるものと感慨深く見て買った。
12V系のMTの白箱にWE408Aが2ケ入っていた。324円でした。
ボールペンでWE408Aと書いてあったので、ジャンク品だと
思い、ディスプレイ用に購入、家に帰ってみると、あら不思議
双子ではありませんか・・・ なぜに2ケ?
今ではおそらく、良い値付けになっているでしょう・・・
324円、ありがと!!
本物のWE408Aです。
憧れのWEのディスプレイとして2箱買った。
708Bというヘッドフォンアンプ兼、プリアンプのためにWE407を
利用し始めた。あまり縁のない品種なので、407と408を間違えて
購入したときもあった。
(ピン数も違う。ミーハーなので、見分けがついていない)
そんな状態なので、何故か?WE408Aがストックされていった。
HOのものはなんとも不思議で、白箱に408を2ケ詰めて売られていた。
売り主なのか?店側なのか?不明だが、ひと箱に2ケ入れる?
それとも、裸で買い取ったので、しょうがなく、小さいのでまとめた?
見たときは、黄色のペイントが色あせしていないので、あまり通電されて
いないと思った。抜き球と思って買った。
それで、新さんの本で面白い使用方法があったので、拵えてみようと
思った次第です。
パラシングルなので、4回路分同じことの繰り返し、少し嫌気が差す。
しかし、モジュール指向で簡易にしようと心がける。
普通の平ラグ基板では、間隔が狭いと思って、アキバのラジオデパート3階
のパーツ屋で小物を物色していると、広めの平ラグ基板をみつけた .
イメージと合ったので、それを購入した。
4回路分はなんとも、大変でした。
見ての通り、狭い!狭すぎる!(なんとかまんじゅう)
こんな調子ですので、地下の電源系はご想像ください。
ほんとに近頃は、部品の入手が困難らしい。特に小売店が困り果てる。
アルプスの青いボリューム Aカーブ100KΩはクリック付きの物しかなく
タブ端子型だった。これも小気味よいので購入した。
この1階部分はスライドして取り出せるようにしてある。
メンテナンスと構造的にそうしないと、組むことができない。
左側はヒーター用のスイッチング電源、裸です。
商用電源が裸ですので、要注意!!
後にカバーを拵える。
2階の海神さんに寄った、近頃、行ってなかったが娘さんが店番をしていた。
(久々にお会いしました。特に面識はございません。
ほのぼのとしたお店の佇まいが良いです。)
面白げなフィルムコンデンサを探す、しかも適価なやつを・・・
パラシングルだから通常(帰還用?のものもあって)の2倍必要・・・
費用がかさむが、音を考えると・・・・
ある程度こだわりたい。ウイマのKMP1841を選んだ。
耐圧と容量と価格を考慮した。
このシリーズは非常に筐体ケースが難燃性の問題か知らいないが、コテが
あたってしまうともろくポソポソと崩れる。コテを当てるほうが悪いのだが
匂いがして気づく。他のアキシャル型の物よりはいいか・・・
(もろ、箔間を溶かすよりはいいか・・・)
この回路は非常に間違えやすい、回路を読み解く能力が低いので、
つい、入力段でボリュームの1端子をアースに落として、この47KΩは
はてっ?って悩んでしまう。このフィルムコンデンサは?パラってある?
などと、グリッドの10KΩのところに音声信号をパラるのを間違えて
しまった。ほんとにボリュームの1端子を浮かせていたことを
ついつい忘れてしまう。
今回はモジュールにしていたので平ラグをネジで外して確認して、間違いを
修正する。
モジュールも完成したので、電源ラインの抵抗値を測る。
1つ目の回路は18Ω、2つ目の回路は99Ω んっ?
何かが違う・・・
えーとっ、抵抗器類を観察する。カソードの抵抗をセメント抵抗にした。
カーボン抵抗でも良かったが、何気にセメント抵抗とした。
200Ω 3W よーく見ると 20Ω 3Wが一つ紛れ込んでいた・・・
こらー 千○ と思ったが、つけるときに気づけば良いことである。
200Ωのところに20Ω 0(ゼロ)が同じように続いていたので、
間違えた。
トランス類は7月上旬に仕入れておいた。
記事通りにすると、ソリゃ財力が金切り声を上げてしまうので、
下記の仕様とした。
電源トランス:春日さん KmB150F
(ちょっと、電圧が高すぎるが、抵抗で落とすか)
チョークトランス:ゼネラルさん PMCー1570H 2ケ
(最終的にはシリーズ接続)
出力トランス:ゼネラルさん PMF−5WS 2ケ
(そりゃ、ステレオ仕様なので)
ヒータの電源は?
スイッチング電源で済ませた。
サトー電気さんでTDKラムダの24V1.3A かな・・
シンプルで使いやすいです。
ソリゃ、WE408A持っているが、それは、動作確認が取れた後の話
と、云うことで、6AK5でも動作できるように6.3Vと20V
の2系統を用意する。
そういうときは、秋月さんのLM317の電源キットで簡略化
これは、いつも楽にさせてくれる。(在庫を買っておかないとね)
千石さんで24VDCコンバータを買ったが、電流容量が足らないことに
気づいたので、変更した。ギリギリの0.7Aでは安心できない。
4本駆動するのだから・・・
24Vを6.3Vへ降下させるためにそのドロップ分をアルミのt=8mm
のケース側へ貼り付ける。ヒートシンクをつけてしまうと、
ケースに収まらないし、涼しくて都合が良い。
それにしても、厚みのあるアルミは充電電動ドリルでは、大変だ。
マキタのDF030Dこれはいつも重宝している。
が、厚いと垂直性が得られない。(剛腕であれば良いが、パンピーなので
無理があるが、どうにか開ける)
トランス類、電源部をどうにかアルミ板にタップ立てて、取り付けていく。
厚さある分、良いが、溝つきタップでドリルで立てられたことは
ラッキーです。(だけど、ちゃんと垂直性を保たないと大変ですが)
配置は地下は電源系として、メインフロワーは出力段を配置した。
ヒーター系はサイドに取り付けた。
本来は整流管は風通しの良いところに持ってきたかったが、写真の通り、
場所がありません。
地下のフロント側に設置した。電源トランスはその後ろを陣取る。
チョークトランス2ケも配置しているので、もうギリギリです。
ケースの内側は、溝が掘ってあり、なにか?板状のものを差し入れる構造
になっている。
それを利用して、キュービック形状のラックであるが一段下げて、増幅段
の部品とかをわずか下げて配置した。
キューブ状のアンプを拵えたことがなかったので、あれこれ、どうすれば?
見栄えのするアンプに仕上がるか?3週間位考えた。
無理なところはたくさんあるが、その工程がなんとも楽しい。
他人から見れば、ガラクタに見えるかもしれないが・・・・
電源スイッチは、当初はプッシュロック式のON/OFFボタンの物に
しようとしたが、以前、特価で購入した。
緊急プッシュスイッチがなんとも映えるのでは?
と思い、安全面と放熱を兼ねて、黒色のパンチングアルミ板
に ”ポチッとなっ”の感じで取り付けた。
感覚と異なるが、押し込むと電源オフとなる。整流管が灯されれば、
電源オンが判るか・・・ WE408Aのヒーターの灯火はささやかに光るので
少しわかりにくい。 6X4もよく見ないと判別しづらいのが少し残念。
だけど、これでいいんです。 私オンリーの機械なので、これでよし。
一番、悩んだのが、メインフロワーの増幅部です。
あなたは、キューブ状のアンプ組んだことありますか?
一言、伝えたいことがある。
「やめたほうが、いいですよ」
電源部を天地逆にすると底板が一枚で上下に取り付けたら、いいかも
しれないが、底板として取り付けたから、2段式となってしまった。
それは、良いとしても、サイドのスライド溝を利用してメインフロワーは
スライドさせて、取り出してメンテができる。
これを実現させるために、電源、ヒーターケーブルは簡易的に接続できる
ようにコネクタ式とした。(意外に大変でした)
メインフロワーのウラ面はローカル電源用の補助コンデンサ、ヒーター回路の
補助コンデンサを取り付けた。
この黒いパンチングメタルの裏側はもうケーブル類とコンデンサ
がウヨウヨしております。
なおかつ、いま大好きな、逆起電力阻止のショットキーバリアダイオードと
150μFの電解コンデンサを取り付けた。
当然、ノーマルのとき動作確認したが、この回路を通すと、
なんともスムーズな音楽表現をする。(ほんとに気持ちが良い)
真空管の動作としては、UL接続とした。記事通りにすると、5極管接続は
スイッチの場所が確保できなかったので、
エイやで、UL接続とした。
この回路で面白そうだったのが、プレート接地型半波整流とチョークトランス
の効果がどのように効くか試しかった。通常の使い方と比べていないが
良いような気がしている。(アバウトね、しかし、チョークトランスは
効いていると思う)
配線ミスがあって、電圧が200V強になってしまったが、早めに気づいて
配線を見直して、行うが、やはり、200V近くになるので、
チョークトランス後に100Ωを入れて、156V程度に落とした。
スイッチング電源系は何かで覆わないと、危険性どころではない。
という事で、有り合わせの板でそこを覆った。
まあ当分この状態で使うことでしょう。
スイッチング電源の商用電源系が怖いので有り合わせの
板で覆った。(形振り構わず、強引です)
真空管に関して
・6AK5(6.3V)
こんなに小さいのにスピーカーを鳴らしてしまう。(NS-10MM)
少し華やかさが足りない感じだが、十分楽しめる。
WE408Aを聴かなければ別段、不満はない。
ヒーターの電圧切り替えに要注意だ。
・WE408A(20V)
切り替えた途端に、音場が広がり、小さな音、響きが非常によい。
これを聞いてしまうと、6AK5にそうは簡単に戻れない。
1年以上前は、WE408Aは、都内、ネット上でも結構、在庫があった。
そりゃ、2010年あたりでは、何気にあったかもしれないが、
今は昔、ほとんど無くなってしまった。
昨日、ネットで探したが、埼玉の某店でWE408A (NOSかな〜 2ケ)
のみ、あったので、すぐに注文した。(今現在、在庫確認中 埼玉の
WEショップは、迅速ですぐに届いた。ありがたいね。 手持ち在庫がもう
ひと組できた。やっぱり、6AK5よりも音の佇まいが良いんです。)
WE407も1年前までNOS品がニューヨークのラジオ屋さんで売られて
いたが、もうすでに在庫切れとなってしまった。
それにしても、なんでWE系の真空管は好ましい音になるのか?
不思議でたまらない。NFBの値を変えれば、6AK5でも鳴るかもしれないが
それは、もう少し先にしよう。
2007年の記事を今どき、作ってみるのも、一興である。
感謝に尽きない。
カソード抵抗がセメント抵抗ってのも、面白い選択です。
それでは、この暑さに負けず、ご安全に・・・・