映画道楽

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崖の上のポニョ ★★★★★

2008年07月08日 | 日本
3DのCGアニメとファンタジーものに食傷気味だったので、この作品のタッチは新鮮に見えた。海、空、波、木々など空間のデフォルメが素晴らしい。
これぞ宮崎アニメの真骨頂。

宮崎駿監督は
「少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、
神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである」
と語っている。

絵本の世界にどっぷりと浸ったような気分で、何とも心地良い時が過ごせた。癒された。

それは自分が神経症と不安の時代を生きている証でしょう。

人魚ポニョは宗介に助けられ大好きになり人間になりたいと願う。元人間だった父は反対するがポニョは家を飛び出し人間の世界にやってくる。海は荒れ宗介達が住む島は水没。宗介とポニョは嵐の中に職場の老人ホームに出て行った母を捜しに出かける。

人魚姫の話だけど悲劇ではないし、ただ大好きな宗佑と一緒にいたいという純真さは「小さな恋のメロディ」を思い出した。

荒れ狂う自然のみが怖いだけで。悪人がいるわけでもなく争いがあるわけではない。
登場人物たちはただ愛する者のために勇気を出して前へ進む。ポニョは宗佑が大好きという理由で。宗佑の母は職場の老人と仲間のために。そして宗佑は母を探すために。

私も神経症と不安の時代に立ち向かって生きていこう。
そんな勇気を与えてくれた作品です。


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