変人技術士の備忘録(別称:すいりき板改)

技術士の日々の思いつきを列記。
すいりき板は、出身研究室の掲示板(現在閉鎖)
専門用語を不定期掲載

opitimazion(最適化)

2012-12-30 17:33:29 | 歴史
状元宰相と言われた文天祥の死に方は、考える要素があるように思う。

捕虜にしたクビライがその人物を惜しんで、釈放しようとしたが、
文天祥が生きていることで各地の反乱が活発化していた。
結局は、クビライは文天祥を処刑したという話しがある。

この話は、文天祥を釈放するための活動として、
反乱は一見正しかったかもしれない。
ただし、その反乱が文天祥の処刑を促したというのは、何とも皮肉な話である。

もっとも、文天祥は死を覚悟していたので、それほどの問題はないかもしれない。
それに、反乱の目的が、文天祥の解放でなかった場合も、問題は少ない。

一見正しいと思える行為でも、とんでもない結果をもたらすこともあるので、
よく考えた行動が重要なように思う。

定義(difiniton)

2012-09-29 23:27:57 | 歴史
少し気になった単語があったので、定義を調べてみた。

せん‐りゃく【戦略】
(strategy)戦術より広範な作戦計画。各種の戦闘を総合し、戦争を全局的に運用する方法。
転じて、政治・社会運動などで、主要な敵とそれに対応すべき味方との配置を定めることをいう。
「販売上の―」 →戦術。
広辞苑第六版より引用


せん‐じゅつ【戦術】
(tactics)戦闘実行上の方策。一個の戦闘における戦闘力の使用法。
一般に戦略に従属。転じて、ある目的を達成するための方法。「―を誤る」 →戦略。
広辞苑第六版より引用

けん‐い【権威】
(authority)
1.他人を強制し服従させる威力。人に承認と服従の義務を要求する精神的・道徳的・社会的または法的威力。
「―が失墜する」
2.その道で第一人者と認められていること。また、そのような人。大家。「数学の―」
広辞苑第六版より引用

けん‐りょく【権力】

[漢書[賈誼伝]]他人をおさえつけ支配する力。支配者が被支配者に加える強制力。
「―の座につく」「―を振るう」「―者」 →政治権力。
広辞苑第六版より引用

歴史の本を読んでいると、これらの単語の区別がついてくるように思う。
大体思っていた意味と合致していた。

戦術を間違っていても、大勢に影響を与えないけど、戦略を間違っていると身を滅ぼしかねない。

シュトレーゼマン

2012-08-19 20:47:03 | 歴史
"『世界の歴史 26 世界大戦と現代文化の開幕』中央公論社"からの転記。
政治信条を最後まで捨てない政治家はたしかに美的感銘を与えるが、それはしばしば無責任な
デマゴーグと紙一重であり、現実を踏まえて自己変革を遂げ成長する能力もまた必要である。
それを実証し、一見平凡な政策を実行したところが、シュトレーゼマンの傑出した点であった。

政治に限った話ではなかろうが、現実を踏まえた自己変革や、一見平凡な内容を
実行することが肝要ではないだろうか。

ちなみに、デマゴーグとは扇動政治家の意味らしい。

the golden mean 中庸

2011-07-31 22:53:07 | 歴史
孔子が重視したとされる中庸について考えてみた。
元々、過ぎたるは猶及ばざるがごとしの意味が、気にかかっていたのだが、論語を見ても、
詳細は書いていないので、意図が分かりにくいところがある。
ちなみに補足として、中庸を得ていないので、過ぎたるは猶及ばざるがごとしともある。
辞書で中庸を調べてみたところ、中正で、行き過ぎや不足のないこととある(角川書店 新字源)。

また、論語に「仁智などの六徳は良いが、学問によってその実行の標準を知る必要があるという」補足もされている。
wikiペディアの中庸を見ても分かるように、孔子の目指したところは、極端に走らぬほどよい中ほどを守ってゆく処世の徳、中庸ということであろうか。
たしかに、
実際、論語(正確には翻訳本ではあるが)の読むと、時宜に適した中庸を行うことを勧めている文章が、
散見される。

孫子の奇正に関する考えとも相通じるものがある。
確かに、仕事をしていると、中庸というものを考えさせられる機会は多い。

Punishment(罰)

2006-05-28 18:16:45 | 歴史
以下は、黒田官兵衛の遺訓から。

神の罰より主君の罰おそるべし。主君の罰より臣下百姓の罰おそるべし。
其故は、神の罰は祈りてまぬがるべし。主君の罰は詫び言を以って謝すべし。
只臣下・百姓にうとまれては、必ず国家を失う故、祈りても詫び言しても、
其罰をまぬがれがたし。故に神の罰、主君の罰よりも、臣下万民の罰は
尤おそるべし。

ちなみこれは、江戸時代初期の遺訓ではあるが、
現在にもそのまま当てはまりそうである。

WW II(十五年戦争)

2006-05-28 00:46:41 | 歴史
日本の歴史-30-
十五年戦争を読んでいる。

戦闘に関する記述は少なく、むしろ外交に関する記述が多い。
外敵に晒されていた大陸国家に比して、日本は外交が下手という話が
あるが、さもありなんという話が多い。

そういや、工学部出身で機械設計をしているのに、
歴史が趣味と言うのは、結構妙に映るらしい。
カップリングパーティーに言った時に言われたな。