TIME IS ON MY SIDE

シンガポールは今日も暑いなあ。

タイプーサム。

2009-02-09 | リトルインディア&インドなもの
私の祈りを。感謝の想いを。今日、偉大なる神に捧げる。

昨日はヒンドゥー教のタミルのお祭り”タイプーサム”の日でした。その壮絶さは想像をはるかに超えるもので…!


(ドゥビーゴート駅付近で。)

病気などの治癒の祈願、あるいは願いが叶った事への感謝を表す為、参加者(皆さん一般市民)はこの日体や頬に何本もの針や鉄串をさした上、「カヴァディ」と呼ばれる孔雀をかたどった一人用の神輿をかついで(あるいは引き綱に鈎針のついた神輿をひき)、定められたルートを練り歩くそう。

彼(彼女)らの苦行の道のりは、リトルインディアの寺院スリ・スリ二バサ・ペルマルからリバーバレーのスリ・タンダユタバニまでの約3キロ。特にリトルインディア付近は、インド系の方をメインにたくさんの見学者で溢れていました。危険を伴う為、本国インドでは禁止されている(!)との事で、シンガとマレーシアでしか見られないこのお祭りに大勢のツーリストの方も。

貴重なお祭りの一部を、お写真で…。

  

一番下は、引き綱タイプの神輿。

  
  
上右の方はスパイクを裏返したような、つまり針が上を向いた履物を…

 

 
続々と現れる、カヴァディの行列。下の人の肩にはたくさんの鈴。

 

 
歌や踊り・祈りで励ましながら、苦行の道のりをともに歩く家族や友人達。

カヴァディを背負った参加者達の姿は、あまりに凄絶なので(汗)はっきりとわかる写真は掲載しないことにしました。(汗)体を針や串で覆われつつも、誇らしくきりりとした立ち姿を保つ姿が印象的だった方のものを、少しだけ。

ぼかしを入れた(生々しい箇所にも)ので、今まさに神とともにある?彼の力強い眼差しをご覧頂けないのが残念!



 


彼らの精神は高揚状態にあり、針や鉄串の痛みを感じないとか。(血は本当に出ないそう)中には音楽に合わせて踊る人も。この壮絶な姿で、心に祈りの言葉を思いながら長い苦行の道のりを一歩、また一歩と踏みしめてゆく彼らに感じたのは、畏怖の念。

彼らに対し「怖ろしい」「痛そう」という安直な感想を持つことが憚られるほどで…神への強い思いを全身で表現する彼らの姿に、ただただ深く心を打たれた「タイプーサム」でした。でもやっぱり叫びたい…「い、痛そう~!(泣)」

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