2連覇は出来てもやっぱり3連覇は難しい。マイルCSのデュランダルは出走馬の中で最速の上がりを駆使しても、あれが精一杯だったのだろう。時計勝負になると厳しいかもと書いていたが、レースレコードの決着になったことで、不安が的中してしまった。あれで引退となるが、短距離路線で見せたこの馬の切れ味は相当なものだった。ここで引退。いい引き際といえるのではないだろうか。対照的に勝ったハットトリックはスタートはやや出遅れたものの、道中、無理なく中団の後ろまで取り付いて、4角で大外に持ち出して、この馬の切れ味を存分に示せた。得意の京都で復活。来年は更に楽しみ。負けたとはいえ、2着のダイワメジャーは速いペースを追走して、粘った内容は勝ちに等しい。勝ち馬の末脚に屈した格好。ただ、1600mではいずれも1分32秒台で走っている。マイル路線では相当脅威の存在になるはず。3着のラインクラフトも3歳牝馬としては大健闘。道中は内でじっとしていた。折り合いもそれなりについて、やはり1600mがベストと思う内容。来年は春に新設されるヴィクトリアマイルの最有力候補。阪神牝馬Sに使うというが、来年のことを考えると、目一杯の競馬をしたあとだけに使って欲しくないのだが…。
今週は厄介なジャパンCウィーク。毎年外国馬の評価に困る。本気度と、日本の馬場の適性、状態面などじっくり考慮しなくてはいけない。昨年は日曜日に2つのGⅠとなったが、今年は例年通り、土、日に分けて実施。まずはJCダートから。
【東京11R:ジャパンカップダート】
◎⑩カネヒキリ
○⑤タイムパラドックス
▲⑪サカラート
△③サンライズバッカス
×⑭アジュディミツオー
×②ラヴァマン
×⑬ジンクライシス
今年のメンバーを見ると、例年の傾向同様日本馬の有利は揺るがないか。今年は前哨戦の武蔵野Sで連対を果たした活きのいい3歳馬VSキャリアのある古馬の戦いの様相。前走で初めてダートで敗れたとはいえ、負けて強しの内容だった3歳馬カネヒキリを本命にする。その前走は、スタートで出遅れて後方からの競馬。直線よく追い込んだとはいえ、勝った馬に完璧に乗られたこともあり、2着までが精一杯だった。ただ、この馬自身も古馬と同じ57キロの斤量を背負っていたこともやや厳しかった。スタートの出遅れに関しては、東京1600mのスタート地点の芝でダッシュがつかなかったため。今回はダートコースでの発走で、スタートの不安はない。3歳馬同士の戦いだったとはいえ、今までのレースを見れば、1600mよりも2100mの方がこの馬には向いている。今回は定量戦で古馬とは2キロの斤量差があり、前走3キロの斤量差があったサンライズバッカスとは同斤量となり断然有利。前走できびっ死競馬を経験できたことが今回に生きるはず。ここを勝って新ダート王戴冠のときは近い。
強敵は連覇を狙うタイムパラドックス。昨年のJCダートを勝つまでは同じ厩舎にいたアドマイヤドンに隠れていたが、昨年勝ってからは年齢を感じさせないパワフルな走りを見せている。今年に入って地方交流GⅠを3勝。今年複勝圏を外したのは、距離が短かったフェブラリーSのみ。2000m前後の距離ならば絶対の自信を持つ。前走のJBCクラシックでもややユッタリとした流れを3角過ぎから動いていって、短い直線だったとはいえキッチリと差しきり後続に差をつけた内容は強かった。ここにきて復調して昨年以上のデキに戻っている。調教はそれほど動かなくても、レースになればキッチリ変わる馬。テン乗りとはいえ先週GⅠを勝って勢いの出てきたペリエJなら心配はいらない。キャリアを生かしての連覇の可能性も十分。
一発の魅力のあるのはサカラート。前走のJCBクラシックは、パドックから少しチャカチャカしていたのが不安だったが、レースに行ってその不安が的中してしまい、レースに行っても折り合いを欠いた走りをしてしまい、結果4着敗退。ただ、その前までの3連勝の走りはなかなかよかった。その中で、東海SとブリーダーズGCではタイムパラドックスを負かしている。左回りは3戦3勝と得意にしている。中京と船橋の左回りでは後続にかなりの差をつけており、初めての東京でも気にすることはない。坂のあるコースも阪神などでの実績があり大丈夫。まして、今回は鞍上に3年前にイーグルカフェを勝利に導いた、世界の名手デットーリJを迎える。これは大きな魅力。スムーズに走ることができれば。
サンライッズバッカスは前走でカネヒキリの連勝を止めた。この馬もダートでは、6戦5勝、2着1回とオール連対。武蔵野Sはこの馬も出遅れていたが、致命的といえるほどではなく、ほぼ完璧といえる内容で快勝した。ある程度切れる脚を持っているだけに、ここまでは進んできた。ただ、スタートでの出遅れは多いため、GⅠになると致命的になりかねない。今まではハイペースのレースでの活躍が目立っている。ただ、このメンバーならハイペースは見込めないだけに、この馬向きの流れではないか。また、前走で3キロ差あったカネヒキリと同斤量になるのも…。2100mではやや厳しい気もするが、勢いは怖いだけに逆転も。
地方馬のアジュディミツオーも徐々に復調の跡を辿っている。少し出遅れた上に先行集団に取り付こうとした。結局ハイペースに巻き込まれてしまったとはいえ、59キロを背負っての4着なら不満はない。初めての1600mへの戸惑いもあっただろうが、東京コースの経験が出来たのはよかったはず昨年末の東京大賞典の内容から距離はこのあたりがベスト。叩き3走目で。
外国馬なら実績一番のラヴァマンか。レーティング119は過去のJCDで人気を背負った外国馬リドパレス以上。2年前にフリートストリートダンサーで勝利を挙げた調教師の管理馬。鼻出血のためBCなどは見合わせたようだが、ラシックスを使えないことを承知でも日本に来たからには、この馬の実力に自信を持っていて、日本にも合うと踏んでのことだろう。前走での大崩れを除けば、ハリウッドGHでの圧勝など実力は相当なもの。日本に着てからも軽めの調教は気になるが、走って不思議ない馬。
昨年3着のジンクライシスはまだ準オープン馬。あれ以来勝ちきれないレースが続いている。オープン馬に混じって重賞でも連対するが、準オープンクラスでも競り負ける。勝負弱いが、よく言えば相手なり。調教の動きは不満も、こういう馬は2~3着に来る気もする馬だけに、穴馬として押さえる。
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今週は厄介なジャパンCウィーク。毎年外国馬の評価に困る。本気度と、日本の馬場の適性、状態面などじっくり考慮しなくてはいけない。昨年は日曜日に2つのGⅠとなったが、今年は例年通り、土、日に分けて実施。まずはJCダートから。
【東京11R:ジャパンカップダート】
◎⑩カネヒキリ
○⑤タイムパラドックス
▲⑪サカラート
△③サンライズバッカス
×⑭アジュディミツオー
×②ラヴァマン
×⑬ジンクライシス
今年のメンバーを見ると、例年の傾向同様日本馬の有利は揺るがないか。今年は前哨戦の武蔵野Sで連対を果たした活きのいい3歳馬VSキャリアのある古馬の戦いの様相。前走で初めてダートで敗れたとはいえ、負けて強しの内容だった3歳馬カネヒキリを本命にする。その前走は、スタートで出遅れて後方からの競馬。直線よく追い込んだとはいえ、勝った馬に完璧に乗られたこともあり、2着までが精一杯だった。ただ、この馬自身も古馬と同じ57キロの斤量を背負っていたこともやや厳しかった。スタートの出遅れに関しては、東京1600mのスタート地点の芝でダッシュがつかなかったため。今回はダートコースでの発走で、スタートの不安はない。3歳馬同士の戦いだったとはいえ、今までのレースを見れば、1600mよりも2100mの方がこの馬には向いている。今回は定量戦で古馬とは2キロの斤量差があり、前走3キロの斤量差があったサンライズバッカスとは同斤量となり断然有利。前走できびっ死競馬を経験できたことが今回に生きるはず。ここを勝って新ダート王戴冠のときは近い。
強敵は連覇を狙うタイムパラドックス。昨年のJCダートを勝つまでは同じ厩舎にいたアドマイヤドンに隠れていたが、昨年勝ってからは年齢を感じさせないパワフルな走りを見せている。今年に入って地方交流GⅠを3勝。今年複勝圏を外したのは、距離が短かったフェブラリーSのみ。2000m前後の距離ならば絶対の自信を持つ。前走のJBCクラシックでもややユッタリとした流れを3角過ぎから動いていって、短い直線だったとはいえキッチリと差しきり後続に差をつけた内容は強かった。ここにきて復調して昨年以上のデキに戻っている。調教はそれほど動かなくても、レースになればキッチリ変わる馬。テン乗りとはいえ先週GⅠを勝って勢いの出てきたペリエJなら心配はいらない。キャリアを生かしての連覇の可能性も十分。
一発の魅力のあるのはサカラート。前走のJCBクラシックは、パドックから少しチャカチャカしていたのが不安だったが、レースに行ってその不安が的中してしまい、レースに行っても折り合いを欠いた走りをしてしまい、結果4着敗退。ただ、その前までの3連勝の走りはなかなかよかった。その中で、東海SとブリーダーズGCではタイムパラドックスを負かしている。左回りは3戦3勝と得意にしている。中京と船橋の左回りでは後続にかなりの差をつけており、初めての東京でも気にすることはない。坂のあるコースも阪神などでの実績があり大丈夫。まして、今回は鞍上に3年前にイーグルカフェを勝利に導いた、世界の名手デットーリJを迎える。これは大きな魅力。スムーズに走ることができれば。
サンライッズバッカスは前走でカネヒキリの連勝を止めた。この馬もダートでは、6戦5勝、2着1回とオール連対。武蔵野Sはこの馬も出遅れていたが、致命的といえるほどではなく、ほぼ完璧といえる内容で快勝した。ある程度切れる脚を持っているだけに、ここまでは進んできた。ただ、スタートでの出遅れは多いため、GⅠになると致命的になりかねない。今まではハイペースのレースでの活躍が目立っている。ただ、このメンバーならハイペースは見込めないだけに、この馬向きの流れではないか。また、前走で3キロ差あったカネヒキリと同斤量になるのも…。2100mではやや厳しい気もするが、勢いは怖いだけに逆転も。
地方馬のアジュディミツオーも徐々に復調の跡を辿っている。少し出遅れた上に先行集団に取り付こうとした。結局ハイペースに巻き込まれてしまったとはいえ、59キロを背負っての4着なら不満はない。初めての1600mへの戸惑いもあっただろうが、東京コースの経験が出来たのはよかったはず昨年末の東京大賞典の内容から距離はこのあたりがベスト。叩き3走目で。
外国馬なら実績一番のラヴァマンか。レーティング119は過去のJCDで人気を背負った外国馬リドパレス以上。2年前にフリートストリートダンサーで勝利を挙げた調教師の管理馬。鼻出血のためBCなどは見合わせたようだが、ラシックスを使えないことを承知でも日本に来たからには、この馬の実力に自信を持っていて、日本にも合うと踏んでのことだろう。前走での大崩れを除けば、ハリウッドGHでの圧勝など実力は相当なもの。日本に着てからも軽めの調教は気になるが、走って不思議ない馬。
昨年3着のジンクライシスはまだ準オープン馬。あれ以来勝ちきれないレースが続いている。オープン馬に混じって重賞でも連対するが、準オープンクラスでも競り負ける。勝負弱いが、よく言えば相手なり。調教の動きは不満も、こういう馬は2~3着に来る気もする馬だけに、穴馬として押さえる。
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