みやまゆ日記 http://miyamayu.blogspot.com/

シンガーソングライター宮田まゆみの、くだらないけれど珠玉の、ときどきたまたま日記

また来るね。

2008年02月01日 02時24分01秒 | Weblog
ザルツブルグの最後の夜。
出逢いの感謝とお別れの挨拶に、マンションの仲間の前でミニライブ。
曲への想いや説明は全部八木ちゃんがドイツ語に訳してくれて、いつもと変わらない気持ちで歌わせてもらった。
本当は、新曲を書いて歌おうと決めていたのに、そんな余裕もないほど、なにを書いたらいいのか、とにかく毎日を感じることで精一杯。ある日は八木ちゃんが、またある日はアンディーがクルトが・・・いろんな場所に連れてってくれて・・・ほとんど毎日、夕食時間ぐらいからワインを囲み眠くなるまで飲んでおしゃべりをし、夜は疲れ果ててぐっすり眠っていた。窓辺にあるテーブルを創作用に、とたくさん楽譜やノートを出しておいたのに・・
コンサートも2回ほど聴いた。アルメニア人の歌とタブラとリュートの手作り風ライブ。そして、ポール・グルダのコンサート。
街には、ライブハウスと呼ばれるものが一軒しかないようで(ジャズの店が一軒。いつか出てみたいな。だいたいが小劇場や小さなホールや講堂、さすがクラッシックの街)、クラッシック以外がさかんな感じはまったくしなかったけど、クリスマス市場にはさまざまなストリートミュージシャンが思い思いの音楽を奏でていた。CD屋さんは何が置いてあるのかな、と覗いたけど、表のショウウィンドウにはザヴィヌルのCDがいくつか飾ってあった。そうか、彼はオーストリアの英雄なのかもね、たしかウィーン音楽院かなんか出たエリートだったんだ。
アルプスの見えるスキー場にも連れてってもらった。旅行客は絶対いないところ。雪山のド迫力、雪と空、白と青だけの世界。私は山登りが好きで、でもまだ冬の雪山に挑戦したことがないのだけれど、さすがに登りたくてうずうずした。
ボウリングの帰り、街を見下ろせる小さい山からのザルツブルグの夜景は、灯りの数も少なく川がオレンジに光ってなんとも上品だった。東京みたいにネオンとか蛍光灯色の灯りがないので、人がギラギラと欲望にまみれ生きている感じがまったく感じられなくて、健気に美しく街で暮らしている人たちの生活が見えるようだった。でも、一軒だけあったな・・・・怪しいお店が・・・。

私のミニライブのあとは、パーティー。クルトの手作りピザや日本食の数々。そしてゆみちゃんがとびきり美味しいティラミスを作ってくれた。実は毎日街をぶらぶらしながら、美味しいザッハトルテの店を探したけど、どこも甘すぎて日本人の口に合わないの。この日のデザートは最高だったな!
また、夏に滞在するって約束をして、またフランスへ戻る荷造り。ちらかった部屋が整理され、トランクに荷物がまとまってしまうとなんとも寂しい気分で最後の夜を過ごした。明日は早起き、列車には乗り遅れられない。

早朝出発の夕方パリ着。今度は、ドルドーニュで待つ知り合いを訪ねる旅。