蜜蜂と蕾

子育てや保育に関する思いをつれずれなるままに書き綴れば・・・

自己肯定感を育てるには

2016年10月06日 | 日記
爽やかな秋は体力向上の時であり、新鮮な空気を一杯吸っての深呼吸は、ストレス解消法の一つでもあります。体力向上と併せて「心を育てる事の大切さ」も忘れてはならないと思います。

ところで、「自己肯定感」とは、自分自身の内面からの力であり、「僕にも出来る。私もやってみたい」という思いを、大人の介助や仲間との遊びの中で子ども自身がつかみ取っていくものです。

幼児期・学童期では、一人遊びでは「自己肯定感」は育ちません。子どもは、複数で遊ぶから、楽しさや興味・関心を持ち、男女・年齢、関係なく遊びに没頭できるのです。意欲や勇気が強く沸きあがってきます。

例えば、ある保育園で、子ども達が跳び箱を飛び越えて遊んでいました。その様子を見ていた保育士は、「これだ!」と感じて、跳び箱を一段・二段と積み重ねてみました。

子ども達は、始めは誰でも飛び越える事が出来ましたが、高くなるにつれ飛び越えられなくなりました。しかし、子ども達は何とか飛び越えようと、体力のある限り苦心惨憺、知恵を絞り、真正面からの挑みでダメなら、横手から創意工夫をし、ついに飛び箱によじ登る事が出来て、大満足でした。

何時の間にか、「あの山を越えて」と名前が付き、子ども達の親しむゲームになりました。
ゲームが始まると「わたしにもやらせて!」「僕だって出来る」と山越えに挑戦し、見ている他の子どもも「○○君頑張れ!頑張れ~」と勇気付ける声援で、沢山の子ども達の「自己肯定感」溢れる場面が続きます。

その時、子ども達は「努力の大切さ」学んだり、「失敗の口惜しさ」を感じたりしながら、次の達成感・満足感の体験を積み重ねて心豊かな人格にと育っていきます。高い跳び箱の上に立ち上がった時、その子の達成感は頂点に達し、体中が喜びに満ち溢れて周囲からの拍手喝采に自信満々の笑みが浮かびます。

子ども達にとっての遊びや、良き友達との出会いが自己肯定感を育て、やがて、現代社会に欠けるといわれる、「他者への優しさや思いやり」「善悪の認識」を持つ大人へと成長していくのです。

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